メルマガ:少女の性シリーズ
タイトル:少女の性 650  2025/01/05


少女の性 第六百五十部

「ねぇ、宏一さんは熊本も長崎も行ったの?」
「うん、行ったよ」
「それって仕事?」
「うん、長崎は仕事。熊本は個人旅行、って言っても仲間との旅行だけどね」
「どっちがステキ?」
「それはそれぞれ良いところがあるけど、観光ならやっぱり長崎かな?見るところが多いからね」
「そうよねぇ」
「さとみさんはどうなの?どうして熊本が良いって思ったの?」
「なんか、国内の旅行先って調べ尽くされてるって気がしてたんだけど、熊本は知らないところがあって、阿蘇とかもステキみたいだったから」
「そうか、今はいろんな情報が溢れてるからね」
「そう、京都や大阪なんて、たぶん行ったこと無いところばっかりなのに全部知ってるって感じだから」
「そうかぁ。もちろん、探せば知らないところはあるんだろうけどね」
「たぶんね。でも、熊本は観光ポイントもグルメも知らないところばっかりだったから」
「うん、分かった。それじゃ、日程を決めようよ」
「え?もう行くの?」
「え・・・・行かないの?」
「行きたいけど・・・・・・・・」

さとみは考え込んでしまった。既に博多と房総に旅行しているのだから熊本に行っても変ではないが、『そこまでのめり込んでしまって良いの?』と思うのだ。このままだと宏一無しではプライベートが考えられないくらいのめり込んでしまいそうだ。

「少し考えさせて」
「うん、もちろんいいよ」
「それじゃ、この話はここまでね」
「うん。それじゃ、二杯目はどうする?」
「そうねぇ・・・・・宏一さんの飲んでるものを飲んでみたい」
「マティーニ?良いの?ショートカクテルだから強いよ?」
「良いわ、どうせ帰るのも一緒だし」
「分かった。マティーニだね。俺は逆に甘いのを飲みたいな」

そう言うと宏一はさとみにマティーニ、自分にはセックスオンザビーチを注文した。

「凄い名前のカクテルね」
「名前だけだよ。甘いカクテルだし強くないから気軽に飲めるよ。つまみにも合うし。そう、この生ハムは美味しいね。こんなねっとりした感覚の生ハムなんて日本では珍しいよ」
「そうね。なんか、話しながら食べてるのがもったいないみたい。それより、この枝付きレーズン、凄く美味しい。イチジクも美味しいけど、このレーズン、癖になりそう。凄く味が濃くて」
「そうだね。枝に付けたまま干してあるから味が逃げていかないからね。確かに美味しいよ」

宏一も枝からレーズンを外して食べながら同意した。

「こんな素敵な店に来れるなんて、今日はラッキーだわ」
「本当だね。雰囲気の良い店って、なかなか無いからね。店は良くても混んでてうるさかったりするし、そうで無いところは待たされたりするしね」
「本当、ラッキーだわ」

さとみは確かにこの店の雰囲気を気に入っていた。カクテルもおつまみもどれも素敵だ。しかし、だんだん早く帰りたくなってきた。部屋で宏一に甘えたいという気持ちが強くなってきたのだ。ここなら、このままじっくりと飲むのもアリだと思ったが、それよりも今は部屋で二人きりになりたいという気持ちが強い。
しかし、宏一はこのまま放っておけばいつまでもこの店で飲んでいそうな雰囲気だ。さとみは自分から言うことにした。

「ねぇ、そろそろ出ない?」
「え?あぁ、分かった。出ようか」

宏一はお勘定を席で済ませると、さとみと店を出た。

「どこか、気に入らなかったの?」
「ううん、凄く素敵なお店で気に入っちゃったけど、早く戻りたくなったの」
「それじゃ、タクシーで戻ろうか?」
「え?良いわよ、そこまでしなくても」
「それなら、もし駅までの途中でタクシーが捕まればタクシーに乗ろう」
「そうね」

さとみは週末にそんなに簡単に渋谷でタクシーが捕まるとは思わなかったが、線路の南側はだいぶ雰囲気が違うことも確かだ。宏一は途中で下着を買い、合わせて少しつまみになるものも買い込んだ。そして二人が歩いていると、簡単にタクシーが捕まった。

行き先を告げて乗り込むとさとみが言った。

「こんなに簡単に捕まるなんて、ラッキーだったわ」
そこで宏一が運転手に聞いた。
「運転手さん、この辺りには乗降禁止エリアってあるんですか?」
「いいえ、渋谷駅の近辺は特にないですよ。今日は金曜日の割にはそんなに人が出てないし。お互いにラッキーでしたね」

運転手にすれば、中距離の客ならもう一度戻ってこれるのでちょうど良いと思ったのだろう。

「運転手さん、高速を使ってください」

宏一はそう言って運転手を喜ばせた。渋谷駅近くの混雑を抜けてしまえば首都高は空いているので一直線だ。あっという間にさとみのアパートに着いた。

「凄い、20分で着いた」
「そうだね。ちょっと早かったかな?」
「ううん、そんなことない。直ぐにシャワー浴びる?」
「うん、まずさとみさんが浴びてよ。俺は後で良いから」
「それじゃ、ちょっと待っててね」
「急がなくて良いからね」
「ありがと」

さとみは部屋に入るとエアコンを付け、バスルームに向かった。宏一は一息つきながらスマホで時間を潰していると、やがてさとみが出てきた。今回もネグリジェ姿だ。さとみは宏一の視線を確認すると、手早く冷蔵庫からカクテルと氷を出し、棚からウィスキーを出して並べた。

宏一が簡単にシャワーを浴びて腰バスタオル姿で出てくると、ローテーブルの上はすっかり3次会準備が整っており、さっき宏一が買ったものも皿に盛り付けてあった。

「さとみさんはお酒、回ってないの?」
「意外に大丈夫みたい。そんなに強くなかったのかも」
「そんなこと無いと思うけどなぁ。ちゃんとしたカクテルだったよ」
「そう・・・・」
「あ、少し強くなったんじゃない?」
「宏一さんと何度も深酒してるから?」
「深酒って・・・・そんな言い方」
「冗談よ。でも、確かにお酒の頻度が増えたから、少し強くなったのかも知れないわね」
「そうで無きゃ、もともと強かったのかも」

宏一は冗談で言ったが、さとみは頷いた。

「そうかも。以前はもっと飲んだもの。女の子同士で何軒も回ったりして」
「そうなんだ。それじゃ、元に戻ったって感じか」
「それが一番正解みたい」

そう言いながらさとみは宏一にオンザロックを出し、自分にはカクテルを注いだ。

「ねぇ、横に行っても良い?」
「もちろん」

宏一はさとみが横に来ると、腰に手を回して軽く引き寄せ、さとみは宏一にくっついてきた。

「ねぇ、さっきの熊本の話、もっとしたいな」
「うん、そうだね」

宏一は、さとみの気持ちが決まったのだと思った。実際はまださとみは迷っており、具体化しながら考えようと思っただけだったのだが。

「それでさ、ふと思ったんだけど、福岡の次に熊本とか長崎と買ってどうなの?俺は九州は大好きだから全然良いけど、さとみさんは北海道とか、他の場所じゃなくて良いの?」
「ううん、私も東京の近くよりは離れたところに行ってみたいから。福岡も素敵だったし。別に北海道が嫌いじゃないけど、私は九州の方が好き」
「それなら出発の時間だけど」

宏一は、それならばと細かい話に入った。

「できれば金曜日の内に熊本に行きたいよね。えっと、最終は19時か。駆け込んでギリギリって所かな」
「会社からタクシーだと1時間は掛かる?」
「うん、たぶん、品川までJRで行って、そこでタクシーに乗った方が早いと思う。首都高が混んでると嫌だから。それなら1時間で絶対着くよ」
「そうね」
「もちろん、さとみさんが先に出るから、俺が着くのはちょっと後だけど」
「それじゃ、品川で待ち合わせる?」
「大丈夫かなぁ?俺、品川駅は何度も行ったけど詳しくはないから。全体図くらいは書けるけど」
「大丈夫。タクシー乗り場で待ってる。写真も送る」
「うん、わかった。そうしよう。航空券は俺が買っておくからね」
「ありがとう。任せた」
「荷物は機内持ち込みだけだよね?」
「そうね、なんとかなると思う」
「女の子だなぁ」
「当然よ」

さとみはカクテルをちびちびやりながら、腰に回った宏一の手の感触を楽しんでいた。

「それだと夕食は熊本に着いてからだよね。さとみさん、予約しておいてくれる?」
「良いわよ。リクエストは?」
「馬刺し」
「了解。和食ね」
「ホテルはどうしようか?」
「それは宏一さんにお願い」
「わかったよ」
「そんなに高い部屋で無くても良いわよ。夕食を外にするなら何時間も居ないんだから」
「そうか。朝早めに出ないと回れないものね」
「そう、レンタカーもお願い」
「うん、分かってる。それじゃ、土曜日に泊まるのは長崎で良い?長崎に行って泊まって、日曜に見て帰ることになるけど。もし、長崎以外に泊まりたいなら教えて」
「そうね。泊まるところを長崎にする必要は無いものね。それはちょっと考えてみる」
「島原とか人気みたいだし。五島列島はちょっと遠いかなぁ」
「五島列島ね・・・・・」

さとみは五島列島に反応した。

「ちょっと五島列島、調べてみても良い?」
「うん、良いよ。五島列島も素敵なところだよね。毎年必ず一人で行くって知り合いがいるよ。とっても素敵なところらしいね」
「そう・・・・・・ちょっと待ってて貰って良い?」
「もちろん。熊本と同時は無理かもしれないけど、長崎となら一緒にできるかもしれないし」

宏一がそう言ってるときには、さとみは既に全集中で調べていた。すると、手持ち無沙汰になった宏一はさとみの腰に回した手を上に上げていく。途端にさとみが言った。

「まだよ。私が待ってるときには話に夢中で何もしてくれないくせに、私が調べ物を始めた途端に触ってくるなんてサイテー」
「ごめん」
「ちょっと待ってて、本当に。なんか、こっちの方が魅力的かも」
「そうなんだ・・・・・・・それじゃ、熊本は・・・・」
「だから待ってて」

さとみはそれから少しスマホを弄っていたが、宏一はじっとさとみを見ていた。すると、どんどん宏一はその気になってくる。端整な顔立ちでどちらかと言うと美人というよりかわいい系のさとみの顔立ちと小ぶりな膨らみは宏一の好みに合っている。宏一はだんだん我慢できなくなってきた。

「わかったわ」

さとみがそう言った途端、宏一はさとみを引き寄せて後ろから手を回した。

「ひゃぁ、もう、いきなりなんだから」
「ごめん」
「でも良いわ、熊本をやめて五島列島にしたいの」
「うん、分かった。長崎と、どっちが先?」

さとみは後ろから抱きしめられる感覚にワクワクしながら言った。

「どっちでも良いけど、やっぱり長崎かな?」
「長崎に泊まりたい?」

宏一はさとみの後ろから耳元で囁いた。そして、ゆっくりと手の中にさとみの胸の膨らみを収めていく。さとみは、やっと思っていた展開になったことに安心した。

「そうね、できれば」

さとみは宏一の手の中に膨らみが入ると、身体の中からあの感覚が沸き上がり始めた事を喜んだ。

「それじゃ、金曜日中に長崎に行って、そのまま二泊だね?」
「ううん、土曜日は五島で泊まりたいの」
「そう、分かった。手配してみるよ」

宏一は軽く乳房の形を確かめたが、さとみはネグリジェ越しに優しく乳房が包まれる喜びに声を上げた。

「ああん、焦らしすぎよぉ」
「どうして?まだ焦らしてないよ」
「してる。さっきからずっと待ってたのに知らん顔なんて」

宏一はさとみの乳首をそっと布地越しに優しく摘まんだ。

「あんっ、もうっ、早くベッドにぃ」
さとみはそう言うと、身体を宏一の膝の上に倒して首に手を回した。宏一が軽々と抱き上げてベッドに運ぶと、さとみは素早くリモコンで部屋を暗くした。
「そんなに暗くしたら見えないよ」
「それじゃ、このくらい」

さとみは少しだけ明るくした。うっすらと分かるくらいで、先週よりも暗い。さとみがそれだけ暗くしたのには理由があった。さとみは宏一に脱いだパンツを見られたくなかったのだ。さっき乳首を摘ままれたときに足がキュッと反応したが、その時に濡れた感触があったからだ。


つづく

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