メルマガ:少女の性シリーズ
タイトル:少女の性 635  2024/09/29


少女の性 第六百三十五部

さとみは、宏一が気を遣って一生懸命料理のセレクトを褒めてくれる気持ちが嬉しかった。そして、こんな風に宏一と過ごすのが嬉しい半面、このままのめり込んだら離れられなくなるかも知れないという怖さが少しだけあった。

「どうしたの?」

宏一がさとみの表情が微妙に変わったのに気が付いて聞いてきた。

「ううん、宏一さんが気を遣ってくれるのが嬉しいなって・・・」
「俺は鈍い方だけど、そんな風に思ってくれるのはありがたいな」
「全然鈍くないわ。それくらい分かるもの」
「良かった。さとみさんは自分ではどう思ってるの?」
「私?私は普通・・・・な分けないわよね。絶対鈍い方だわ。だって、全然男を見る目がないもの」
「それとこれとは違うと思うけどな。こんな素敵な心のこもった料理を振る舞ってくれるんだもの。さとみさんが『心を込めてポチった』って言ったのが何となく分かってきたよ」
「もう、そんな優しいこと言ったらダメ、食事のあとが・・・・ああん、もう」
そう言うと、さとみは宏一の隣にぴったりとくっついてきた。
「ちょっとだけ、甘えさせて」
そう言うと宏一の方を向いて目をつぶってきた。そのままさとみは軽くキスを楽しみながら、宏一が胸に回してきた手を抑えて胸から外した。
「だめ、止まらなくなるから。先ずは食事をゆっくり楽しみましょう。ね?おねがい。もう少し話したいの」
「そうだね。せっかくさとみさんがこんなに料理を整えてくれたんだもの。冷めたらもったいないよね。ごめん」
「ううん、嬉しい。本当よ」
「うん、わかってた」

二人はそのまま前菜からパスタへと進み、選んだワインがパスタと合うのが分かったので2本目を開けた。まだ前菜に手を付けていないものがあるので、そちらも合わせて手を付けていく。

「タコのサラダは大好きなんだ。それに、ライスコロッケも良いね。このコロッケなら白でも赤でもいけるし」

宏一はそう言いながら、ブルスケッタをパクリと食べてから白ワインを空けた。さとみもゆっくりとしたベースながら白ワインと料理を宏一と一緒に楽しんでいる。

「さとみさん、ありがとうね。こんなにいろんな料理を気楽に楽しめるなんて、家飲みじゃ無きゃできないよ」
「安心したわ。宏一さんが気合いを入れてワインを選んでたときは、どうなるかと思ったけど、本当に美味しいわね。酔っ払っちゃいそう」
「さとみさんは、まだ飲めるでしょ?もっとも、酔ってもベッドがそこだから心配ないけどね」
「そうそう、その気楽さが最高よ」

二人はいよいよ前菜の主役の生ハムとメロンに取りかかった。

「うん、ケータリングでも安いものを使ってない。良い生ハムだ」
「本当、ワインとこんなに合うなんて知らなかった」
「イタリアンて分かってたら、イタリアワインにしたんだけど、カリフォルニアワインでごめんね」
「ううん、私って、そう言うの、あんまり分からないから。教えて?」
さとみはそう言って宏一が話すのを聞いて楽しんだ。
「イタリアにも有名なワインがいっぱいあるんだけど、カリフォルニアのワインはブレンドしない一種類だけのブドウで作ったワインだから、品種ごとの違いを楽しむにはわかりやすくて、それでカリフォルニアにしたんだ。これは赤ワインの大様、シラーって言う品種のワインだよ。世界中で作ってる品種なんだ」
「宏一さんはシラーが好きなの?」
「ううん、俺は本当はジンファンデルって言う品種のワインが好きなんだけど、滅多に無いから今日はこれにしたんだ」

そこまで話して、宏一はさとみにジンファンデルの話をしたことがあっただろうか?と記憶を確認した。大丈夫だ。さとみには話していない。

「それって、すっごく高いの?」

やはりさとみは知らないようだった。

「ううん、どっちかって言うと中級クラスか、その下くらい。栽培するのに手間が掛かる割に赤と白の中間の性質で、どっちも高い値段を付けられないから、本当にブドウ好きの農家しか作らないから滅多に無いワインなんだ。でも、同じブドウで赤でも白でも作れるから農家さんの好きなようにできるのが魅力だね」
「へぇ、すごいわね。飲んでみたい」
「見つけたら買っておくよ」
「それならネットで買えないの?」
「どうかな?わかんないよ」
「調べても良い?」
「もちろん」

さとみは部屋のタブレットでググってみた。

「確かに千円台からあるのね。そんなに高くないわ。ねぇ、一緒に飲みましょう。ポチってみてもいい?」
「もちろん。一緒に飲もう」
「了解です。ポチります」
そう言うとさとみは楽しそうにポチった。
「ところで、それって赤ワイン?」
「そうよ。白が良かったの?」
「ううん、赤と白と両方頼んだらどうかなって?ジンファンデルって、赤も白も作れるんだから、赤も白も楽しみたいよ。赤がヒットしたのなら、次はホワイトジンファンデルって入れて見て」
「うん・・・・あ、あった」
「ねぇ、絶対ジンファンデルで赤と白と楽しもうよ。赤も白も主張しすぎないワインだからいろんな料理に合うよ」
「へぇ、それって素敵ね。赤でも渋いのは嫌いなの」
「そう、脂っこい肉料理なら渋いのも合うけど、普通の肉料理に強すぎる赤ワインは料理の味が消えちゃうからね。さとみさんの好み、よくわかるよ。でも、ジンファンデルなら味は強すぎないから。それに、赤は色がとっても綺麗だよ」
「色が?楽しみ。強すぎないワインを料理に合わせるって、そう言うことを言うのね」
「うん、楽しみができたね」
「楽しみ。このパスタにも合う?」
「うん、ガーリックを利かせたジェノベーゼとかにはちょうど良いと思うな。カルボナーラでも、チーズばっかりじゃなければ合うと思うよ」

そこまで話して、さとみはふと思った。

「ねぇ、宏一さんて、イタリアンが好きなの?」
「好きは好きだけど、特に好きってほどでもないけど・・・・・、どうして?」
「どうしてそんなにいろんな事知ってるの?私だって、以前はちゃんと女子会には出てたし、付き合いは・・・・、この前フリーになるまではちょっと出てなかったけど、そこそこは人付き合いはしてたはずなのに、どうして宏一さんばっかりいろんな事知ってるの?」
「それはたぶん、女子会は話題のネタとしては食事を使うだろうけど、それはあくまで友達と話すためのネタであって、食事そのものを評価したり自分の知識にしたりするためじゃないだろ?。だから、食事が終われば食事のネタなんか忘れちゃうだろう?せいぜいざっとした記憶が残る程度で。それじゃ、知識は溜まっていかないよ」
「そうかも知れない・・・・・・、でも、そう言われるとちょっと悔しい」
さとみはそう言いながら、宏一と一緒に居ると世界が少し広がる気がして嬉しくなった。しかし、今はそれよりも優先することがある。
「ねぇ、また甘えても良い?」

さとみは宏一に思い切り寄りかかってきた。

「え?いいよ、もちろん」

宏一がさとみの方を向いて軽くキスをすると、さとみから宏一の膝の上に仰向けに倒れ込んできた。

「ねぇ・・・・・・・」

さとみは宏一を見上げて両手を伸ばして目をつぶった。宏一はどこまでして良いのか分からずに、再び軽くキスをしながら胸をまさぐる。すると、今度は手を抑えずに、さとみから裾を捲り上げると宏一の上に被せてきた。宏一の手が直接さとみの肌に触れ、更に上へと探っていくと手の中に可愛らしい膨らみが入ってくる。

「ああぁん」

さとみは軽く声を上げると、キスを終えて唇を離した宏一の首をさらに引き寄せた。

「だめぇ、もっと」

宏一はさとみにスイッチが入ったことにやっと気が付いた。さとみの胸の膨らみは由美よりもさらに小さいが、とても形が良いし乳首も可愛らしい。宏一はキスをしながら優しく左右の乳房の形を確かめながら指先で愛撫を加えていく。

「んんんんんんん、はあぁぁぁぁぁぁぁん」

さとみはやっと思い通りの展開になったことに安心すると、両手を解いて身体を楽にし、宏一に任せることにした。そしてポツッと言った。

「なかなか話が終わらないんだもの」
「ごめんね。俺、鈍感なんだ」
「本当にもう、ずっと待たせるんだから」
「それじゃ、片付けしてからベッドに行く?」
「片付けなんてあとで良い。そのためのケータリングなんだから」
「そうだったんだ。」
「気が付かなかったの?」
「ごめん」
「福岡に行ったときは全部してくれたのに」
「そうだね。でも俺、鈍感だから」
「良いの。私の我が儘だから。それに、まだワインも楽しめるでしょ?」
「うん、この買ってきたワインだって美味しいよ」
「私も飲みたい」

そう言うとさとみは宏一の手を部屋着から出して起き上がった。どうやらさとみはキスで取り敢えず満足したらしく、このままもう少し宏一と一緒に飲んだりキスして感じたりしたいらしい。ただ、さとみの身体の中では宏一を迎え入れる準備が確実に始まっていた。宏一の手はちゃっかり再びさとみの部屋着の中に入って腰に触れている。

「私って、こう言う経験、あんまり無いからどうして良いのか分かんなくて、でもお酒と宏一さんと、食事と、ぜんぶ一緒にしたくて」
「それでケータリングなんだね」
「片付けが要らないのは助かるわ」
「それじゃ、ワインが終わるまでおっぱいはお預けなの?」

宏一はそう言いながら、部屋着の中の手を上に上げて乳房へと進めていく。

「ううん、お好きにどうぞ」
さとみは少しくすぐったそうに受け入れた。しかし、さすがに宏一の手は乳房の下に下げた。
「そう言われると、どうしようかって思っちゃうよ」

宏一はさとみを軽く抱き起こし、自分に寄りかからせた。するとさとみは手早くワイングラスと料理を何点か引き寄せ、二人の前に箸とフォークを置いた。さとみはまだお腹が減っていたのか、ジェノベーゼを食べてから白ワインを飲み、カルボナーラを食べてから赤ワインを飲んだ。

「どう?どっちの組み合わせが美味しかった?」
「ジェノベーゼと白ワインかな」
「どうして?」
「だって、カルボナーラはちょっと冷めちゃって、ねとねとしててちょっと気持ち悪いし。それに赤ワインを飲むと何か変な感じ」
「それなら、カルボナーラと白ワインを試してみたら?」
「うん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、どっちかって言うと、こっちの方が美味しいわ」
「そうだね。カルボナーラはベーコンをよく使うけど、これはちゃんとパンチェッタって言う塩漬けの豚肉を使ってる。独特の風味が出てて美味しいね。でも、カルボナーラは味のほとんどは卵だし、これはケータリングで冷めて運ぶことを前提にしてるから生クリームも入ってるだろ?だから少しねっとりしてるんだ。肉の味じゃないから、渋い赤ワインはあんまり合わないかもね」
「そうなんだ、ちゃんと理由があるのね」
「うん、さとみさんの味覚、結構鋭いよ」
「褒め殺し?」
「まさか」

そう言うと宏一はさとみの脇に回した手を部屋着の中に忍び込ませて軽く乳房を包み込んだ。

「きゃっ、何?急にどうしたの?」

さとみはびっくりして身を引いた。

「ううん、触りたかっただけ。可愛らしいおっぱいを」
「食べてる最中なのに」
「ごめんね。さとみさんも上等な料理みたいなものだから」
「そう言う感覚って分からないなぁ」

そう軽く流しながらさとみは宏一の手をゆっくり押し出した。ただ、さとみはさっき触られたときに身体が一瞬愛撫として反応したことが嬉しかった。

「たぶん、さとみさんが甘えたいって言ってこっちに来たのに、ワインや前菜とか料理を一緒に楽しみたいって言うのと、同じ感覚だと思うよ」
「そうなんだ・・・・・・・・それならいいわ」
「なにが?」
「少しくらい触っても」
「いいの?」
「お互い様でしょ?」
「うん」

宏一は再びさとみの部屋着の中に手を入れ、スベスベした肌の上を滑って小さな膨らみへと進んでいく。

「あん・・・・・・・やっぱりダメぇ、動かしちゃだめ」
「だめなの?」
「そうよ。私だって、こうして居るだけでしょ?お互い様」
「そうか・・・・」
それでも宏一はさとみの乳房の感触を確かめられたことが嬉しく、手を抜くと再びワインに手を伸ばした。
「さとみさんは甘えながらワインを楽しめるけど、俺は同時には無理だから、その分、少しくらい触っても良いだろ?」
「だめよ」
「残念」


つづく

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