メルマガ:少女の性シリーズ
タイトル:少女の性 621  2024/06/23


少女の性 第六百二十一部

「うん、とにかく先ずお腹いっぱい食べること。それが一番大事だよ。いつも由美ちゃんは自炊してて人の作ったものなんてあんまり食べてないんだから、こう言う時に思い切り食べないと。夜は長いよ」
「はい、嬉しいですぅ」

由美は安心したのか、再び食べ始めた。もう最初の豚玉は二つともほとんど残っていない。

「もう少しで次が焼けるけど、それまでに少し鉄板の端っこで他のを焼こうか」

そう言うと宏一は具を載せた皿から他の具を取り出して焼き始めた。簡単な焼き肉といった感じで、牛肉とキャベツとタマネギだ。

「由美ちゃん、牛肉は直ぐに焼けるから火が通り過ぎないうちに食べてね」
「宏一さんも食べてください。一緒に食べたいです」

少しお腹が落ち着いてきたのか、由美は宏一にも勧める余裕が出てきた。

「うん、いただくよ」
「宏一さんが作ったのに、『いただく』なんて」
「そうか、それじゃ、お先に」
「ああん、それ私のぉ」

由美は宏一がちょうど焼けてきた肉に箸を延ばしたので文句を言った。しかし、そんな会話が二人には楽しい。二人はシーフードお好み焼きが焼けるまでワイワイ言いながら簡易焼き肉を楽しんだ。

「そろそろかな?先ずは大阪風が焼ける頃だけど・・・・うん、大丈夫だ」

宏一はそう言うと、ソースを塗って仕上げをすると、由美に切り分けた。

「うわぁ、シーフード」

宏一は直ぐに広島風の仕上げに入る。ただ、こちらは麺を焼いたり乗せたりと手間が掛かるが。

「宏一さん、このシーフード、すごく美味しいです。海老はプリプリだし、イカもタコも。すっごい。宏一さんも食べて食べて」
「うん、そうだね」

宏一は大阪風を一口食べながら広島風の仕上げをして、更にビールを飲んだ。

「ふふふ、宏一さん、お店の人みたい」
「どうして」
「だって、すっごく手際が良いし、あれもこれもって同時にやってるし」
「そうか、でもちゃんと食べてるよ。自分で作って言うのもなんだけど、確かに美味しいって思うよ」
「お店ができると思います」
「ははは、プロはそんな簡単じゃ無いと思うけど、褒めてくれてありがとう。さぁ、そろそろ広島風も焼き上がるよ。こっちは牡蠣が入ってるからね」

宏一が取り分けると、由美は嬉しそうに大きな口を開けてパクついた。すると、由美の目がまん丸になった。

「熱かった?」

慌てて宏一が聞くと、由美は落ち着いてから言った。

「口の中に牡蠣のお汁がピュッて出てきて、びっくりしちゃいました。でも、すっごく美味しいです」
「そうかぁ、やっぱり広島風は牡蠣なんだね。生地、麺、具、って階層になってるから大阪風よりも牡蠣を焼くのに向いているのかもね。俺も食べてみようかな」
「早く食べてみてぇ。絶対美味しいからぁ」
「うん、そうだね。これも美味しいなぁ。牡蠣とソースがこんなに合うなんて知らなかったよ」

由美はそのまま二つのお好み焼きを仲良く半分ずつ食べ、更に小さな豚玉を宏一に作ってもらってそれも食べた。そして、由美がデザートに移る頃、宏一もやっとお好み焼きを満足できるほど食べることができた。由美はデザートのフルーツ盛り合わせを食べながらたい焼きにも手を出し、ニコニコしている。

「おなかいっぱいですぅ。こんなに食べたらお腹が出ちゃうぅ」
「食べ過ぎたのかな?」
「すごく食べ過ぎましたぁ。あんなに美味しいんだもの、我慢なんて絶対むりぃ。宏一さんがあんなに美味しいのを作るからぁ」
「ははは、大丈夫。消化が良いから直ぐに落ち着いてくるよ」

宏一はそう言って由美にもっと食べるように進めたが、由美はもうお腹いっぱいだ。

「そうですかぁ?ちょっと苦しいけど、眠くなってきたかも」

由美はそう言うと、宏一の隣に写ってきて宏一に寄りかかってきた。宏一はまだビールとカクテルを飲みながら残った具を焼いている。

「宏一さん、眠くなってきたぁ、抱っこしてぇ」

由美はそう言うと宏一の膝の上に身体を横たえてきた。

「おやおや、今日は甘えんぼだね」

宏一は左手で由美の首を支えて膝の上に寝かせると、右手でつまみを食べて酒を飲んでいる。

「宏一さん、美味しい?」
「うん、由美ちゃんを抱いたままお酒を飲むなんて、なかなかできないからね」

宏一がそう言うと、由美はちょっとがっかりした感じで言った。

「そうなんだ」

その口調に敏感に反応した宏一は、由美を見下ろして聞いた。

「どうしたの?」
「別に」
「だって、何か由美ちゃんの返事、何か言いたそうだったから」
「そんなことないけど」
「けど?」
「・・・・・ううん、なんでもない」
「そんなこと言わないで教えてよ」
「ううん・・・・それだけ?って」
「え?どういうこと?」

宏一は知らずに地雷を踏んでしまったことに気が付いた。そして、慌てて飲んでいたものを一気に空にすると、改めて由美を抱っこした。

「ごめんよ。ちょっと気が緩んじゃったみたい」
「そんな・・・お酒を止めなくたって。飲んでて良いのに」
「だって、由美ちゃんの機嫌が悪くなったし」
それを聞いた由美は、『まるで私がお酒を止めさせたみたいに言わなくたって』と思った。そう、宏一は更に地雷を踏んだのだ。
「由美ちゃん、今日は由美ちゃんに楽しんで欲しいんだ。それが第一、他にはないよ」
それを聞いた由美は、それは宏一の本心だと思った。そして、機嫌を直すことにした。
「それじゃ」

由美は宏一の膝の上から起き上がると、残りのデザートに再び手を付けた。気持ちを一新するためだ。

「ねぇ、宏一さん」
「なんだい?」
「着替えてきてもいい?」
「着替え?良いよ、もちろん」
「私が着替えてる間、宏一さんは何してるの?」
「そうだなぁ、残りで新しいお好み焼きを焼いておいて、後で食べたくなったら食べれば良いし、残ったら由美ちゃんに持って帰って貰えば良いってのはどう?」
「分かりましたぁ。着替えてきます」

由美は素っ気なく言うと、荷物から着替えを持って立ち上がってバスルームに向かった。ただ、宏一は由美が喜ぶと思ってそう言ったのに、意外に由美が喜ばなかったので、どう言えば良かったのだろう?と考えていた。

宏一はお好み焼きを夜食兼おみやげ用に焼きながら、由美とは気持ちが通じ合っていると思っているが、それでもこう言う些細な行き違いは簡単に起こるものだと思った。宏一は気を緩めてはいけないと改めて気を引き締めた。

ちょうど宏一が用意したものを全部焼き終わった頃、やっと由美が出てきた。どうやら改めてシャワーを浴びたらしい。それに着替えと言っていたのに制服姿なのは変わらない。一瞬不思議に思った宏一は、由美は下着を宏一のリクエストのものに着替えたのだと気が付いた。

「お帰り。ちょうど焼けたところだけど、もう少し食べる?」
「ううん、まだお腹いっぱいです。もう絶対無理です」

由美はとんでもないという顔をして言った。

「それじゃ、後は保温にしておくからね」

宏一はそう言うとホットプレートに蓋をして、由美をベッドに誘った。由美は宏一の隣に座りながら、さっき自分がお好み焼きを食べていたちゃぶ台を見つめていた。由美は一つ発見したことがある。由美の位置でちゃぶ台の前に座っていると、ちょうどベッドに背中を向けることになる。だから、宏一が後ろから来て宏一の膝の上に横になると、二人はベッドに一番近い位置に座ることになるので、ベッドに移るのにちゃぶ台が邪魔にならない。

由美は『考えすぎ?それとも・・・・・』と少し考え込んだ。

そう言えばこの部屋にはテレビがない。だから、訪問者が来てもテレビを見る位置というものがないのだ。由美は、それが何を意味するのか考えてしまう。『でも、女の子の陰って言うほどじゃないか』と頭を切替えると、宏一が手を回して脇から胸を包み込んでくるのを静かに受け入れた。

「時間、掛かったね」
「そうですか?ちょっと慣れてなくて・・・  」
「そう?見ても良い?」
「いいですよ。もちろん」

由美はそう言うと、制服のジッパーに手をかけようとした。

「いいよ。そのまま」

宏一はそう言うと、由美の頭の横に顔をくっつけると、制服の胸当てから胸元を覗き込んだ。由美は宏一の息が掛かるのを感じながらじっとしている。すると、胸元の奥に由美が宏一のために用意した下着が少し見えた。確かにメッシュ生地のようなシースルーだ。

「脱がなくても良いの?」
「うん、直ぐだから」

宏一はそう言うと、そっと征服の上から可愛らしいお気に入りの膨らみを撫で始めた。由美は『直ぐだから』といった意味が、直ぐに脱がすという意味ではなく、直ぐに由美が我慢できなくなっておねだりさせられるという意味なのだと気が付いた。少し恥ずかしかったが、それは宏一の好きにして欲しかったので、そのまま制服の上から乳房を撫でられることにした。

「いつもみたいな綺麗な部屋じゃなくてごめんね」
「ううん、宏一さんが暮らしてる部屋が良い。私こそ、無理を言ったし」
「由美ちゃんが来てくれるって言うから、ちょっと掃除もしたけど、あんまり綺麗になってないんだ。でも、由美ちゃんと明日の朝まで一緒に居られるのはとっても嬉しくて、だからいっぱい買い物したんだよ。気に入ってくれたみたいで本当に嬉しいよ」
「本当に美味しかったです。なんかとっても幸せです」

由美は宏一に寄りかかって宏一の吐息を耳と項で受けながら、部屋全体と宏一が自分を包んでいくような錯覚に陥っていた。そして、ここで宏一と暮らしたらどんな気持ちになるのだろう?と思った。『まだ半日以上ある』そう思うと、二人だけで過ごせる喜びが湧き上がってくる。

この前、二人でホテルに泊まったときは景色の素晴らしいすごい部屋だったが、宏一の住んでいる部屋の方が由美には嬉しかった。ホテルは所詮、非日常なのだ。生活感を徹底的に排除したホテルで過ごす時間はリフレッシュには最適だが、心が安らぐ場所ではない。

由美は項をそっと宏一に差し出して吐息をたっぷりと感じていた。すると、だんだん胸の感覚が焦れったくなってきた。

「少し、焦れったくなってきました」
「そう?もう少し焦れったくなりたい?」
「はい」
「そう、我慢できなくなったら教えてね?」
「おねだり、させてくれますか?」

由美は目をつぶって吐息を感じながら聞いた。

「うん、聞きたいな」
「でも・・・・・・・」
「どうしたの?」
「宏一さんに言われた下着を着てるから・・・・・・」
「そうだね。直ぐに脱いだんじゃ買ったのがもったいなくない?」
「でも、宏一さんがきちんと見てくれれば、それで良いです」
「ねぇ、由美ちゃんはさっき着てみて似合ってると思った?」
「はい・・・たぶん・・・・」

実は、由美は家で2回ほど着ているので、今日は3回目だ。

「お金は大丈夫だったの?高かったんじゃない?」
「ううん、いつも宏一さんがくれるお金が余ってたから」
「良かった。由美ちゃんにリクエストしてから、ちょっと心配したんだ」
「優しいですね」
「由美ちゃんのことが気になってただけだよ」
「嬉しいです・・・・・」

もう由美の気持ちは宏一に切り替わっており、早くこのまま裸になって肌で直接宏一を感じたいと思った。全裸で抱き合って口から足の先までを重ねるのだ。全身で宏一を感じて抱き合っているときが由美は一番好きだった。

いかせてもらうのは最高に気持ちいいのでもちろん嬉しいが、その後の抱き合う時間の方が由美は好きだった。気怠い身体を宏一に預けて肌を重ねていると、他には何も要らないとさえ思えてくる。

でも、今日はその前に宏一に下着姿を見せなくてはいけない。そんなことを考えていると、だんだん我慢できなくなってきた。その時、宏一が由美の項をツツーッと唇と舌で愛撫してきた。

「ああぁぁーーーーん、もうダメ、我慢できません」
「どうしたの?」
「おねだりさせてください」
「うん、良いよ。由美ちゃんのおねだりを聞かせて」
「はぁ、はぁ、はぁ、由美はおっぱいを揉んで欲しくて我慢できません。早くこのままおっぱいを揉んでください」
「キャミソールとブラを外さなくて良いの?」
「でも・・・・宏一さんがぁ・・・・・はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
「嬉しいよ。それじゃ、先ずはこのままだね」
「ああん、早く揉んでくださいっ・・ああうぅぅぅーーーんっ、はうぅーーーっ、ううーん、あああぁぁん、もっとぉ」


つづく

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