メルマガ:少女の性シリーズ
タイトル:少女の性 597  2024/01/07


少女の性 第五百九十七部

しかし、怒張した肉棒を奥まで迎え入れ、いつまでもじっとしているのは不可能だ。だんだん動きたくて我慢しきれなくなってくる。

「あ、あ、あ、あ、おねがい、そろそろ、いい?」
「うん、良いよ。どうして欲しい?ズボズボ?」
「優しくして」
「わかった」

宏一はそう言うと、ゆっくりと出没を開始した。途端にさとみが強く反応した。我慢していた分が解放されたのだ。

「ああっ、あああぁぁぁ、ああぁっ、ああぁぁぁぁぁ、やっぱりすごいぃっ」

さとみは、もう多すぎて数え切れなくなってきた再びの絶頂に向かって駆け上がり始めた。

「あん、我慢してるのに、どんどん良くなる。ああぁぁぁ、もっとゆっくりぃ、あああぁぁ、だめぇ、気持ち良すぎる。いっちゃいそう」
「いって良いんだよ。何回でもしてあげる」
「だめぇ、もう無理なの。これ以上はできない。だから、ゆっくり最高に連れてってぇ」

さとみのおねだりに、宏一は動きを遅くした。

「ああぁぁぁぁぁぁ、遅いと焦れったくなる。あああぁぁぁぁぁ、焦らしちゃいやぁ、いじわるぅ、もっとぉ」

そう言ってさとみは我が儘を言ったが、宏一はできるだけさとみの願いを叶えようと、出没を細かく調整した。

「ああぁぁぁ、ステキ、溶けちゃいそう、このまま、ずっとこのままで居て」

さとみはそう言うと宏一に与えられる絶妙な出没に身を任せながらゆっくりと駆け上がっていった。そのさとみの中には、最早前彼の影は微塵も残っておらず、宏一の身体の重みがさとみを心地よく包んでいた。

「ああぁぁ、いっちゃいそう。いい?いってもいい?」
「良いよ。このままいってごらん?最高になるんだよ」
「ああぁぁっ、ああっ、ああっ、もう我慢できない。いっちゃう。ああっ、このまま抱いてて。ああっ、あっ、あっ、しっかり抱いて連れてってぇーーーーっ」

さとみは最後の瞬間だけ自分で迎え腰を使って一気に駆け上がった。

「はうぅんっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ」

さとみは絶頂の余韻を宏一の肉棒を奥に当てたまま楽しんだ。身体の奥まで一体になった実感はさとみを恍惚とした幸せな世界に連れて行ってくれる。さとみはぐったりとしたまま息を整え、そしてそのまま静かに眠りの世界へと落ち込んでいった。さとみは同居人から飛び出して、初めて後悔も寂しさも無く満たされて安らかに眠りに落ちていった。

宏一もしばらくさとみを抱いていたが、やがてさとみが全く反応しなくなると肉棒を抜き去ってさとみを横に抱いたまま眠りに入った。
二人共、しばらくの間は泥のように眠った。お互いに寝返りを打ったことに全く気が付かなかったほどだ。しかし、明け方近くなってさとみが突然目を覚ました。

「宏一さん、宏一さん」
「どうしたの?ん?さとみさん?」
「寝惚けてないで。お風呂に入ってない。窓際の海が見えるお風呂に入ってない」
さとみの声に宏一も目を覚ました。
「そうだった。直ぐに支度するね。ちょっと待ってて」

慌てて宏一はベッドを飛び出すと、窓際に独立した小部屋になっている浴室に行って湯を張り始めた。

「たぶん、10分もすれば入れると思うよ」
「ありがとう。急に飛び出すんだもの。びっくりしちゃった」
「だってさとみさんが・・・・」
「ごめんなさい。どうしようか?って相談しようと思っただけだったけど、宏一さんが準備してくれて助かっちゃった」
「でも、まだ夜明け前だよ。全然明るくない・・・・」
「早とちりだったかな。私、いつもこうなの」
「そうなの?いつもはあんなにきちんと仕事してるのに・・・・」
「会社では緊張してるから・・・・それより、お風呂、入りましょう?」
「そうだね。もうすぐ入れると思うよ。でも、そんなに広かったかなぁ」
「大丈夫。私、最初に見たもの。ちょっと狭いかも知れないけど、詰めれば入るわよ」
「そう?それなら、いっぱいにお湯を張る必要も無いね。そろそろ入ってみようか?」

宏一はそう言うと、さとみを抱き上げて窓際の浴槽に向かった。

「そんなにいちいち抱き上げなくたって良いのに」

さとみは笑いながらもお姫様抱っこで浴槽に向かった。

「へぇ、ここは本当にお風呂だけなんだ。身体を洗うのはシャワーブースでって事か・・・・」

窓際をガラスで囲って入れてある浴槽は、浴槽があるだけで身体を洗うシャワーも場所もない。

「そうね。でも、これなら入れるでしょう?」
「うん、たしかに」
「それじゃ、宏一さんが先に入って」

さとみはそう言って抱っこから降りると、宏一を先に浴槽に入れてから自分も入った。そして宏一の足の間に同じ向きで浸かった。浴槽は幅が二人で並ぶには狭いが、前後に少し余裕があるので同じ向きで入る分には問題が無い。二人で入ると、お湯の量はちょうど良いくらいになったのでお湯を止めた。

「ほら、外が少し明るくなってきた」

宏一は窓の外を見ていった。水平線の辺りが明るくなっている。

「ほんと、ステキ・・・・・」
「もっとこっちにおいで」

宏一はそう言ってさとみを引き寄せ、自分に寄りかからせるとさとみの脇から手を入れて乳房ごと小柄な身体を引き寄せた。さとみは大人しく何も言わない。

「さっきは眠れた?」

宏一が耳元で囁く。

「ぐっすり。全然起きなかった」
「どう?まだ疲れてる?」
「当たり前でしょう?あんなにされたんだもの。まだぐったりしてる」
「ごめん・・」
「嘘よ。まだ少し疲れはあるけど、全然OK」
「なんだ、ちょっと後悔したのに」
「後悔なんかしちゃダメ。それに・・・・・・」
「それに?まだなにかあるの?」
「これからまた・・・・・するんでしょう?」
さとみはそう言って乳房を包んでいる宏一の両手を抱きしめた。
「さとみさんはどうしたいの?」
「だから、そう言うのは聞いちゃダメなの」
「ごめん」
「もう、同じ事何回言わせるの?」
「そうだね」

そう言うと、宏一はさとみを更に引き寄せて耳元を唇で可愛がりながら乳首を指でそっと触り始めた。

「ふふふふっ、もう?」

さとみは嬉しそうに項を宏一に可愛がらせる。

「うん、こう言う事くらいしかできないから」
「そっと、ゆっくりね。まだ日の出には時間があるわ」
「そうだね。せっかく二人で入ったんだから、ゆっくり楽しもう」
「そうね、って宏一さんは何を楽しむの?私?」
「もちろん、さとみさんの心も身体も全部だよ。さとみさんは何を楽しむのかな?これ?」

宏一はそう言うと、自分の前のさとみの身体を少しずらしてさとみの手に肉棒を握らせた。

「もちろん、内緒よ」
「俺はちゃんと言ったのに」
「私は言わなくて良いの」
「そんなぁ」
「ふふっ。そんな顔しないの」

さとみはそう言うと、身体をずらしたまま宏一の太股の上に座ってきた。ちょっとさとみには辛い姿勢かも知れなかったが、二人はそのまましばらくキスを楽しんだ。ねっとりと舌を絡み合わせてお互いを慈しみ合う。夜明けの静かな二人だけの時間を思う存分楽しむのだ。言葉は要らない。時折小さな水音だけが二人を包んでいた。

キスをしながら宏一の手はさとみの乳房や乳首を可愛がり、その後で両足の間へと入っていき、秘密の場所をそっと探っていく。すると、さとみの中はどんどん潤いを増していき、さとみの息も少しずつ荒くなってきた。さとみは宏一に探られながら『なんて上手なの。こんなことされて落ちない女なんって居るはず無いわ』と思った。宏一の触り方は優しい。自分で触るよりも優しいのではないかと言うくらい、そっと丁寧に触ってくる。

さとみは、このまま触られていれば、きっともうすぐ我慢できなくなると思った。そして、その通りになった。

「ねぇ、日の出はまだぁ?」
「もう少しだよ。ほら、だいぶ明るくなってきただろ?」
「あと何分くらいなの?」
「そうだなぁ、あと30分くらいかな?」
「そんなに待たないと出ないの?」
「うん、もうだいぶ空が明るくなってきただろ?でも、太陽が出るときは空全体が明るくなって朝と同じになるんだ。だから、もう少しだよ」
「そんなに待つの、いや」
「どうして?だんだん明るくなってきてるのをじっと見てるのもいいだろ?」
「見るのはいいけど、待つのはイヤ」
「困ったなぁ、どうしよう?」
「もう、わかってるんでしょう?早くぅ」

そこまで言われて、宏一はやっと気が付いた。さとみはもう待てないのだ。

「このまま?それとも、こっちを向く?」
「・・・・・・・・・・・・」
「それなら、まずはこのまま・・・・」

そう言うと宏一はさとみの身体を軽々と持ち上げ、いったん自分の足を閉じてさとみをその上に卸し、改めて持ち上げてから肉棒の上に降ろしていった。さとみは軽く腰を動かして位置を合わせてきた。

「こうかな?」
「ああぁぁぁぁぁぁぁ」

肉棒の先の方がさとみの肉壁に包まれていく。

「どう?これくらいでいい?」
「なんて嫌らしい入れ方・・・・・」
「嫌なの?」
「嫌じゃない・・・・・このまま・・・」

さとみは腰を軽く動かして位置を微妙に調整すると、更に肉棒が深く入った。

「このままで待っていようか?」

宏一はそう言うとさとみの乳房に手を伸ばし、優しく揉みまわし始めた。

「ほら、さっきよりもっと明るくなってきた」

宏一の手の中でさとみの小ぶりな乳房が弾んでいる。もちろん、洋惠や由美のような固さはないが、小さめな分、社会人にしては弾力が強い。

「あああぁぁぁ、やっぱりだめ、このままはイヤ、反対が良い」

さとみはそう言うと、宏一に腰を持ち上げてもらって肉棒を抜くと、正面から跨ってきた。浴槽の左右に余裕がなかったので少し苦労したが、さとみが小柄なのが幸いして正面から貫くことができた。

「んんんんっ、深いっ」

宏一は慌てて肉棒を引いて挿入を浅くする。

「どう?」
「だいじょうぶ・・・・でも・・・・・ああああ」
「どうしたの?」
「我慢できないのよぉ」

さとみはそう言うと自分から腰を使い始めた。しかし、まだ小刻みだ。

「ああぁぁ、あああぁぁ、なんて気持ちいいの。こんなに明るくなってるのに、あああぁぁ、どうしてこんなに、あああぁぁぁぁ」

さとみは宏一の上に跨がって小刻みに腰を動かしながら声を上げて喜んでいた。そこで宏一は背中を丸くしてずり下がり、さとみを上にして目の前に降りてきた乳房を口に入れて可愛がる。

「ああぁんっ、両方されたら直ぐにいっちゃうからダメぇ」
「止めたほうが良いの?」
「止めちゃいやぁ、ちゃんと一回してぇ」
「それじゃ、このままさとみさんは日が昇るのを待たずにいくんだね?」
「だってぇ、こんなにされて待てるはず無いでしょう?ああぁぁ、だんだんいきそうになってきたぁ」
「そのままいきなさい」
「ああぁぁ、だってぇっ、あああぁぁっ、ダメ、このまま、木の間まぁっ、ちゃんと連れてってぇーーーーーっ、あうっ、あうっ、ううっ、ううっ」

さとみはビクビクビクッと身体を震わせて絶頂を極めると、そのままぐったりと倒れかかってきた。宏一はさとみを持ち上げて肉棒を抜くと、横抱きでさとみに休憩を与えた。

さとみは肌を軽く愛撫されながら息を整えている。
さとみはぼうっとしたまま宏一の上で頭を肩に寄りかからせ、『こうやって抱かれていると嫌なことや不安な気持ちが全部無くなっちゃう。斉藤さんもこうして貰いながら彼との不安を紛らせてたのかな?こうされてると、どんな不安でも乗り切れそうな気がする』と思った。ただ、今もそうだったが、だんだん身体が宏一を覚えてしまい、宏一を求めるのを止められなくなりそうなのが新しい不安だった。ぞれでも、宏一が見せてくれる新しい世界はさとみにとって魅力的で新鮮だ。さとみは更にその世界に自分から飛び込んでいった。

「ほら、水平線が光ってる。そろそろ日の出だよ」
「本当。いよいよなのね」

さとみはそう言って水平線を見ていたが、ふと思い立って宏一の上を降りた。

「あれ?どうしたの?見ないの?」
「ううん、ここで見る」

さとみはそう言うと、浴槽の縁に手をかけて外の方を向き、水平線を真正面から見られるようにした。

「宏一さんもこっちに来て」
「え?あぁ、そうだね」

浴槽に身体を伸ばして座っていた宏一も起き上がってさとみの後ろに回る。

「そっと、半分くらい入れて見て」
「え、あ、あぁ、分かった。そっと入れるね」

宏一はさとみが挿入されたまま日の出を眺めたがっているのを知って驚いたが、まさか念を押すわけにもいかない。膝立ちでさとみの後ろから肉棒を差し込んでいくと、さとみが入り口を合わせてから身体を下げて肉棒を飲み込んでいった。

「あああああああ、私からこんな事するなんて、あああああぁぁぁ、ステキ」

宏一が両手をさとみの乳房の方に伸ばすと、さとみはやんわりと制した。

「胸までされたら夢中になっちゃうから。ちゃんと日の出を見たいの。良いでしょ?」

そう言うとさとみは身体を後ろに下げてちょうど良い深さまで肉棒を飲み込んだまま動きを止めた。もう、いつ太陽が昇ってもおかしくないほど水平線の一部が強く光っている。

しかし、さとみの肉壁はそんなさとみの気持ちを知らないかのように、じわじわと締め付けを強くしている。

「んんんんんん・・・・・・もう少し・・・・はああぁぁぁぁぁ」

さとみは呼吸を整えて肉棒からの快感が強くなりすぎないように我慢している。宏一はもちろんさとみの後ろで膝立ちのまま外を眺めている。ただ、さとみのお尻がじわじわと前後に微妙に動いて更に飲み込みたがっているのは分かっていた。

「どう?我慢できそう?」
「何とか頑張る。せっかくの日の出だもの。しっかりと記憶に残したいの。旅の思い出だから」

さとみは『宏一さんと次にこんな朝を迎えるかどうか分からないから』という言葉を飲み込んだ。だからこそ、さとみは宏一と繋がって居たかったのだ。

「うん、がんばって。日の出を見るのは久しぶりなの?」
「子供の頃に、家の二階から見たのが最後かな?だからもう十年ぶりくらい。ああん、また我慢できなくなってきたかも」
「抜こうか?」
「このままが良い。宏一さんと二人で見る日の出だもの。感じながら見てみたいの」
「さとみさんもエッチだね」
「それをそう言うなら、私ってもの凄くエッチだと思うわ。気持ち良くなりながら見るなんて。宏一さんのせいよ、私、こんなことしたこと無いんだから。あああぁぁ、いやぁ、本当に我慢できなくなってきたぁ。まだぁ?」
「もう水平線が分からないくらい強く光ってるから、もうすぐだよ」
「さっきからもうすぐばっかりぃ、ああぁぁぁぁ、だめぇ、我慢できなくなるぅ」

さとみの肉壁は更に強く締まり、肉棒をギュウゥッと締め付けていた。これはさとみが限界に来ている証拠だ。

「じっと水平線を見てるんだよ。一瞬だからね」
「わかった・・・・・んんんん・・・んんっ・・・・んんーーーーーっ」

さとみは快感の波が押し寄せてくるのを必死に我慢しながら日の出を待っていた。すると、とうとうその瞬間がやってきた。

「あっ、光ったっ」

さとみの声と同時に、水平線の一点から強力な光があふれ出て、一気に広がっていく。同時にさとみの身体も光で赤く染まっていった。

「すごいっ、こんなっ」

そう言うと同時にさとみは身体を前後に動かして肉棒を味わい始めた。ギリギリまで我慢していたので壮絶な快感がさとみの身体の中で吹き上がる。

「あああぁぁっ、ああっ、ああっ、ああっ、ああっ、このままぁーっ」

さとみは軽く仰け反りながらお尻をグイグイと押し付け、肉棒を好きなだけ貪っている。宏一はその身体の前に手を回して、小ぶりの乳房を揉み回し始めた。

「あああぁぁっ、一気にいっちゃうぅーーっ、ああっ、ああっ、ああっ、ああっ、一気に連れてってぇーーーーーっ、はうぅぅっ・・・ううっ、ううっ、ううっ、ううっ」

さとみは朝日を身体いっぱいに浴びながら絶頂した。そのまま浴槽に崩れ落ちそうになるのを宏一が支え、再び宏一が身体を伸ばしてさとみをその上に乗せて横抱きの姿勢に戻る。

「すごかったね」
「我慢しすぎたみたい・・・・日が昇った後、よく覚えてないの。日の光が強くなって身体全部に当たって・・・・・・・・後は分かんない・・・・身体が勝手に動いて・・・・お湯、こぼれなかった?」
「そんなに大きく動かなかったから大丈夫だと思うよ。それにきっと、さとみさんの記憶にしっかりと残ったよ」
「そうかしら・・・・そうだと良いけど・・・・・・でも、ステキだったのは間違いないわ。本当に綺麗だった」
「疲れた?」
「そうね・・・・ベッドに連れてって」
「うん、そうだね。疲れたね」

宏一はさとみを立ち上がらせて身体を拭くとさとみをお姫様抱っこしてベッドに運んだ。もうさとみは抱っこされても何もいわずに抱かれて運ばれる楽しさを味わっている。そのままさとみはベッドに降ろされると、ベッドカバーを身体に巻き付けて寝てしまった。よほど疲れていたのか、直ぐに寝息を立て始める。もう遠慮せずに疲れたときには休むことにしたようだ。

宏一もベランダで一服して朝の景色を楽しんでからさとみの隣でしばらく休むことにした。すると、5分もしないうちに宏一も深い眠りへと落ちていった。
二人が目を覚ましたのは8時半近くになってからだ。

「宏一さん、宏一さん」

宏一はさとみに起こされて目を覚ました。既に朝の光が部屋いっぱいに溢れている。

「あぁ、さとみさん、起きたんだ」
「宏一さん、朝食はどうする?ここで食べていくんならそろそろ行かないと」
「え?あ?そう、えっと・・・・そうか、朝食は9時までだったっけ」
「そう、これを見ると9時ラストオーダーって書いてあるわ」
「うん、それじゃ、行ってみよっか。さとみさん、支度できる?」
「簡単で良ければ・・・・・」
「朝食だからね」
「分かったわ。少し待ってて。その間に支度して」

そう言うとさとみはベッドを降りて着替えを持って洗面台に向かった。最初、少しだけシャワーの音がしている間に宏一は歯磨きなどを済ませ、直ぐに出てきたさとみに場所を譲る。宏一はそのまま身支度を調えた。さとみはそんな宏一の仕草に『女の子と泊まり慣れてるな』と思った。正直に言えば、さとみはもともと焼きもち焼きなのだが、不思議と宏一が相手だと余りそんな気がしない。恋愛から始まったわけではないからなのかも知れなかった。


つづく

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