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タイトル:幸福ニュース第980号『Eメール内観で解く悩み(息子と主人)(1)』   2023/08/10


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幸福ニュース(しあわせニュース)第980号2023年8月12日
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『Eメール内観で解く悩み(息子と主人)(1)』 
             
 私が、内観を受けてみようと思ったのは、以前、子供が集中内観でお世話になった事があり、少しだけ内容を知っていた事もありましたが、日々の生活の中で、いつになったら、穏やかな心で、ゆったりと生活が送れるのだろうと常に思っていたからでした。
 
 現在、数年に渡り闘病中の主人と息子と暮らしています。内観を決めたきっかけになったのが、息子のある出来事でした。私は、自分自身を不幸だとは、一度も思った事はありません。しかし、悲しいと思う日はあります。
 
 自分の事ならば、自分なりにどうにかコントロールは出来ると思いますが、子供の事となると、操縦不能な気持ちになってしまいはしないかと強く思ったからでした。以前から、子供に対しては少なからず、これからの将来、一人前の大人としての人生を送っていけるのだろうかと、思う事があったからです。
 
 すごく、家族思いの優しい子ですが、数年に渡る主人の闘病、仕事の悩み、色んなものが重なったのでしょうか、ストレス発散の仕方がスマホの課金をしてしまうゲームでした。一月でお給料程の金額をその事で使ってしまっていた事でした。その請求書を見て、私は崩れおちました。
 
 今までなら、何かあったら、その結果だけを問い質し、謝罪の言葉を促し、解決した気持ちになって終わっていたと思います。今回だけは、そんな事では、もう済まされないと、今までのやり方では間違っているのではないか、と。
 
思い切って、すがる様な気持ちで内観研究所へお電話をしました。 その時は、もう今、すぐにでも助けて頂きたいという気持ちでした。一方的に話し続ける私に、先生は仰いました。「数学も、まずは初歩から一歩ずつ。一気に高度な問題は無理でしょうから。」と言うような内容を言われたと思います。その時言っていただいた言葉に、ハッと自分を取り戻した気持ちになりました。
 
 数日後、Eメール内観が始まりました。これで、何かが変われるのだろうか…、「少しずつ変化がでてきますよ。」と言う先生のお言葉を信じ、母に対する内観から始まりました。
 
 いつも、心の中には、育ててくれた感謝の気持ちはありましたが、幼い時から現在までを順を追い、ここまで一人の人物に焦点を当てて思い出したことはありませんでした。
 
 これまで自分の経て来た人生さえも、初めて出会ったような衝撃を受けました。今まで思っていた自分、母から見た自分、自分から見た母の気持ち、毎日の様に、懐かしさと、有難さと、感謝と申し訳なさとで、涙が溢れました。
 
 それは、今は亡き父に対しても、同じ思いでした。両親への感謝の気持ちで心の中が一杯になりました。幼い頃から私は、両親に対して、不安や心配を抱いた事もなく、愛情を沢山注いでくれた記憶しかありません。だから、少しくらい悲しい事や辛い時があっても、安心できる両親の、その存在があったからこそ、元気を取り戻せていたのだと思います。
 
 次は主人に対する内観でした。主人は、がんこを絵に描いた様な、実直な真っすぐな人です。しかし、以前から私達家族に、これは正さなければと思う事や、心配な事があると、口調は厳しく、大きな声で話も長くなり、聞いているこちらからすると、正しい内容であっても、内容よりも、威圧感の方が気になり、素直にその内容を受け取る事が難しく感じていました。
 
今回の息子の事も言わずにいます。それは、主人に心の負担をこれ以上かけたくないと言う気持ちと、主人のあの言い方で息子がまたストレスを膨らませ、状況が悪化するのではないかと言う気持ちがあるからでした。
 
 主人を内観するうちに、主人になりきってみる事にしました。熱く語っても、素直に聞く様子が自分に伝わって来なければ、尚更、分からせる為に、色んな例えを交え、語り続けなければならなかったのでしょう。
 
しかし、主人には、もうあまり時間がありません。そう思うと、今のうちに、しっかり伝えておかなければならない事も更に、沢山あると思います。
 
 これまで、どうしてこんな言い方しか出来ないのだろうと、反発の気持ちの方が勝っていて、何か相談したいことがあっても、また、あのすっきりしない終わり方ならもう話さずにいようと言う気持ちでいました。
 
 今も言い方は、あまり変わりませんが、私達の為に心配しているのだと思える様になりました。今は、「想定内。想定内。」と心で「ふっ。」と良い意味で、笑えて聞ける様になりました。
 
 内観をさせて頂くうちに、毎日の自分が送ったメールの内容に共感していただいて、お返事を下さる言葉の内容から、しっかりと聞いて下さっているのだと心から思え、唯一、両親に対する安心感にも似たものを感じさせて頂きました。その事が、主人に対して、そして息子に対しての私の行動や態度に表われて来たのではないかと思うようになりました。(続く)



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【坂村真民詩集】
 
「 めぐりあい 」
足をとめて見入る
花とのめぐりあい
耳をかたむけて聞き入る
鳥とのめぐりあい
めぐりあいのふしぎを
ふかめてゆこう
 

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【名 言 集】
「弓矢を作る人が、矢を削って真っ直ぐにするように、賢い人はその心を正しくする。心は抑え難く、軽く立ち騒いでととのえ難い。この心をととのえてこそ、安らかさが得られる。 」(法句経)

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 *TEDx動画『3つの質問で幸せになる」
“The Way to Happiness by Three Questions”(日本語音声)
(English, Dutch, Russian, Japanese transcripts)  
https://www.youtube.com/watch?v=4PN9A5daBM0

*幸福ニュースバックナンバー
https://www.rengein.jp/koufuku/old.php

*お悩みがある方はnaikan@rengein.jpへメールされて下さい。
お電話は0968-72-3300へおかけください。

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コンサルティング・テンプル  蓮華院誕生寺
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