メルマガ:少女の性シリーズ
タイトル:少女の性 574  2023/07/30


少女の性 第五百七十四部

「確かに、結衣の雰囲気、最近は変わってきたよね。同じクラスじゃないからよく分かんないけど、何て言うか、前はアイスドールだったのに、今は少し人当たりが良くなってるって言うか、クールビューティって言うか、優しい雰囲気を出してる。男子の目が集まってるらしいよ」
「うん、そうそう。やっぱり香菜もそう思うんだ」
「でも、それって良いことだろ?結衣だって男を知れば、男への壁が低くなるんだから当然だよ。それでまた男が寄っていく。結衣にとっては世界が広がるし男は選び放題だから良いことだろ?」
「そうなのかも知れないけど・・・・・・」
「それで、洋恵としてはどうしたいの?二人を別れさせたいの?」
「ううん、そう言うのとはちょっと違ってて・・・・・」
「どうしたいの?はっきり言ってよ。私にできることなの?」
「・・・・・・・・・別の子を紹介したいの」
「え?」

香菜は洋恵の気持ちが分からなかった。ヤキモチというのなら、二人同時にキープしたいという我が儘なのだから、そこに新しい子を紹介すれば面倒が増えるだけのような気がするからだ。

「結衣がセンセに大人にしてもらうのが気に入らないの?」
「そうじゃなくて・・・・結衣がどうなろうと関係ない。でも、センセが変わっていくのは嫌・・・・・変かな?」

それを聞いた香菜は怒った。

「変だね。それを言いたいのなら、アンタに彼を紹介するのを止める?今ならまだ止められる。それなら新しい子をセンセに紹介する手伝いをしても良いよ。センセなら女の子を大切にしてくれるし、じょうずに大人の階段を上がりたい子ならいくらでも居るんだから。でも、同時はだめ。どっちかにしな」

「でもぉ・・・・・・」
「洋恵、あんた、自信ないんだろ?新しい彼を好きになれるかどうか」
「・・・・・かも知れない」
「だから、失敗して戻ったときにセンセが変わってて欲しくないとか思うんだよ。それは分かる。でもね、はっきり言っておくよ。みんな失敗するのが怖いから一生懸命好きになろうとするし、相手を理解しようとするんだ。失敗してもだいじょうぶな状況で新しい恋愛がうまくいくはずが無いよ。そうだろ?イマドキ、小学生だってそれくらいのことは分かって・・・・・ま、良いか。そう言うことだ」
「それは・・・・そうなんだけど・・・・・・」

香菜は呆れてしまった。洋恵ってこう言う子だったろうか?と改めて思い返してみたくらいだ。

「どうしてそんなに心配なんだい?聞かせてよ。アタシも知りたいから」
洋恵はしばらく考え込んだ。上手に話せる自信が無いし、話せたとしても香菜に理解してもらえるかどうか・・・・・。
「どうする?決めな。アタシだってまだ知らない洋恵の世界のことなんだ。分かるかどうか、アタシだってわかんない。それでも話すならきっちり聞かせてもらうし、話もするよ」

香菜は容赦無く決断を迫った。それで洋恵は気持ちを決めた。

「話す。でも、最初から話してもいい?長いけど」
「うん」

洋恵はそこからポツポツと話し始めた。宏一が大好きで、少しずつ身体を開発されることが嬉しくて仕方なかった頃の話、そして身体を開発されて戸惑ってしまい別れることにした話。その後、今度は会いたくて洋恵から宏一を訪ね、その日に抱かれて心から満たされた話、そして前の彼と失敗して宏一に身体で慰められた話、そして香菜が割って入ってきて、それから去って行った話、それで宏一から離れなきゃと思っているときに結衣に声を掛けられ、断れずに宏一を紹介した話。ぜんぶ一度は香菜にした話だったが、今回は自分の気持の変化を正直に話した。
洋恵の話が終わると、香菜は言った。

「あんた、まだセンセが大好きなんだよ。それどころか、要するにセンセのことしか考えてないんだ。自分でも分かってるんだろ?」

香菜の指摘に、洋恵はコックリと頷いた。

「それでも良いのかい?新しい彼を作る気は有る?」

洋恵ははっきりと頷いた。

「アタシにはわかんないなぁ。センセにくっついてれば良いだろうが。どうして離れたがるんだい?」
「だって・・・・センセと一緒に居ても、彼氏じゃない」
「それって、一緒に映画に行ったり、手を繋いで歩いたりってこと?」
「そう・・・・映画に行くとか、手を繋ぐとかはわかんないけど、今のままじゃ彼にならないもん」
「それでも、好きなんだろう?」
「うん」
「どうせセンセだって新しい彼だって結婚するわけじゃないんだ。いずれは別れが来る。それだったら好きなセンセと一緒に居るのが一番だと思うけどな。新しい彼なら一緒に街を歩けるかも知れないけど、それだけだよ。歩いた後はどうするつもり?我慢しながら彼の話に合せて彼の好みの音楽聴いて楽しめる?」
「そんなこと今言わなくたって・・・・」
「本当に我慢できる?センセに抱いてもらえない寂しさに耐えるつもり、あるの?」
「・・・・・それは・・・・・・・・・ある・・・・」
「嘘だね。全然その気ないだろうが。ちょっと付き合って、直ぐにだめになって、センセの所に戻るのが待ち遠しいって顔に書いてあるよ」
「そんなことない」
「あるよ。あんたはもう、そこまで考えてるんだ。だからセンセに変わって欲しくないとか言うんだよ。そうだろ?」

香菜にビシッと言われて洋恵はたぶんその通りだと思った。それでも洋恵は心の声を絞り出した。

「でも・・・・離れなきゃ・・・・・センセは彼氏にならないもん・・・・彼氏が欲しいもん・・・・でもセンセに優しくされると心から安心できて元気になれて・・・・・・それでも離れなきゃ・・・・・センセは違うから・・・・・・」

洋恵の目に涙が浮かんでぽろぽろっと頬を伝わった。慌てて洋恵は俯いた。香菜は洋恵の気持ちに整理を付けなくてはいけないと思った。

「よし、相手の方には良い返事をしておく。あんたは連絡を待ちな。たぶん本人から直接連絡が入るから、デートして確かめれば良い。但し、アタシが良いって言うまで絶対にセンセには会わないって約束しな。どう?できる?」
「それは・・・・・・・・」

洋恵は言葉に詰まった。究極の選択を迫られたのだ。

「約束を守っていれば、その後で洋恵がセンセに新しい女の子を紹介したいって言うのなら手伝ってあげる。約束するよ。きっと洋恵の気に入った子を探してみせる。それでいいだろ?でも、それは洋恵がきちんと努力して相手を好きになって、それでもダメだったら、だ。はっきり結果が出るまでは努力し続けな。良いね?」

洋恵はなんと言って良いのか分からなかった。しばらく黙ったままで居ると、香菜は更に追い打ちをかけた。

「あのね、このままじゃ、あんたは永遠に中途半端で苦しみ続けることになる。だからこれはあんたのためだ。真剣に新しい彼を好きになりな。それができなきゃ、全部パーだ。これまで通りセンセに毎週抱かれて、その時だけ嬉しくて安心して、その後にやっぱり彼とは違うって苦しめば良い。どうだ?」

洋恵は究極の選択を迫られた。しばらく全く返事をしなかった。そして、だいぶ経ってからコックリと頷いた。

「がんばんな。こころから応援してるよ。それと、アタシに話してくれてありがとう。嬉しかった。あ、割り勘で良いよ」

香奈はそう言うと洋恵と立ち上がって店を後にした。洋恵は、わざときつい言葉を使った香菜の心遣いが嬉しかったのと、逃げ場ばかり探している自分の情けなさと、逃げ場のない選択をしてしまった自分に怖くて逃げ出したくなった。店を出た洋恵の足取りは重く、香菜はさっさと先にいってしまった。

宏一がいつもの部屋に入ると、由美が机で勉強していた。いつもの通りだ。このところ、色々あったのでいつもの通りの出来事が却って新鮮に感じる。

「宏一さん」

由美は宏一が部屋に入った途端に飛んできた。

「由美ちゃん」
「日曜日は嬉しかった。楽しかった。とっても素敵でした。まだ写真を見ながらドキドキしてます」

そう言って由美は目をキラキラさせて宏一にキスをした。

「おやおや、もうキスから始めちゃうのかな?」
「宏一さんの好きにして下さい。実は、もう一つ報告があって、テストの成績が上がったんです。実力テストだったけど、前より20番上がりました」
「それはすごい。それじゃ、土曜日はお祝いだね」
「それが・・・・・・父が帰って来るみたいで・・・・・・ごめんなさい・・・」
「そうかぁ・・・仕方ないね。木下部長だって由美ちゃんに会いたいだろうし、心配だろうからね」
「それはそうかも知れないけど・・・・・なんか、最近は前ほど帰りたくないみたいで・・・・」
「帰りたくないってことはないだろう?只、新しい暮らしに慣れてきたから前ほど帰りたいと思わなくなってきたって言うのはあるだろうね。お金も掛かるし。由美ちゃんとしては寂しいかも知れないけど」
「私は宏一さんと居られれば・・・母の方が心配で、父はそんなに心配してないから」
「そうか、お母さんが第一だものね」
「だから・・・・あの・・・下着は・・・・」
「そうか、シースルーって頼んでたのはお預けになっちゃったんだ」
「ごめんなさい。宏一さんの部屋に行けなくて」
「金曜日もだめだったんだよね?」
「はい、病院から帰ってきたらだいぶ遅くなるから・・・・・。土曜日は昼過ぎには父が帰ってくるし・・・・・」
「そうだね。残念だけど仕方ないね。来週以降ってことで楽しみにしてるからね」
「はい」

由美は宏一の首に手を回してキスを求めてきた。キスをしながら抱きしめていると、由美のプロポーションの完璧さが改めて伝わってくる。胸の膨らみは小さめだが、その分腰がキュッと締まっているのが由美の美しさだ。宏一の肉棒は由美に反応して急速に力強い姿に変貌し始めた。宏一はキスを終えると、ベッドに腰掛けて由美を膝の上に座らせると優しく髪を撫でながら聞いた。

「ねぇ、由美ちゃんが一番気に入った写真て、どれだったの?」
「それが・・・・・・テーブルの上の・・・・・」
「料理と一緒に取った奴?」
「そう、私が料理になったみたいで、これから宏一さんに食べられちゃうんだって思って、恥ずかしい写真もあったけど、でも一番気に入ってます。昨日も夜寝る前に何度も見てました」
「それじゃ、まだ消してないの?」
「もちろん、消したりしてないですよ。消すつもりもないです」
「でも、裸の写真なんて持っていたくないだろ?」
「それはそうだけど・・・・・でも、携帯の中には保存してないし、見るときは必ずパスワードを入れないと見れないからあんまり気にしてないです。二人だけのアルバムだし」
「それはそうだけど」
「宏一さんは見てないんですか?」
「俺も、写真をアップした後には携帯から元データを消しちゃったから、俺も由美ちゃんとおんなじにアクセスしてパスワードを入れないと見れないんだ。そして、携帯に保存してないのも一緒だよ。だから一回、いや、二回見たかな」
「嬉しいです。でも、二回だけ?私のあんな姿を撮っておいて。あれ、かなり恥ずかしかったんですよ?」

由美はそう言うとまたキスを求めてきた。

「ごめんね」
「良いです。ちゃんと見てくれたから。もっと見て欲しかったけど」

実は由美は昨夜、写真のシーンを思い出して、その時のことをオカズに一人上手にのめり込んでいたのだ。刺激的な写真だけに昨夜はたっぷりと楽しんでしまった。それほど、あのスイートルームでの体験は由美にとって特別なものだった。

「私、考えてみたら、あんな自分の姿を見るのは初めてだったんです」
「そうか、バスルームの鏡とかで自分の裸を見たことはあっても、横になった姿は初めてかも知れないね」
「普通、お風呂に入ってるときは正面から見るだけだから」
「そうだね」

宏一は髪を撫でていた手を首筋へと動かし、耳の裏や首筋を優しく撫で始めた。由美は少しくすぐったそうにしたが、次第にトロンとした目つきになっていく。宏一はそんな由美を支えている左手をゆっくりと伸ばして、由美の身体を横に寝た態勢に持って行きながら、膨らみも撫で回し始めた。

「由美ちゃんのおまんこ、とってもきれいだったろ?」
「何のことですか?」

由美はすかさず惚けた。

「テーブルの上で由美ちゃんが横になって足を思い切り開いた写真。おまんこが由美ちゃんのお汁で光って・・・」
「宏一さん、そんなこと話しちゃだめです。秘密です。二人で写真を見てるときだけの」
「そうなの?でも」
「だから話しちゃダメぇ」

由美は起き上がると宏一の首に手を回してしがみついてきた。

「ね?それでいいでしょ?」
「ごめん、ごめん」

宏一はそう謝って由美を再び横にすると、優しく身体全体を制服の上から撫で始めた。

「それなら俺もいうけど、俺も由美ちゃんが一杯感じてくれて、嬉しかった」

由美は身体を撫でられながら言った。

「でも、日曜日は本当にすごくて、あんなに感じたの、久しぶりって言うか、ほとんど記憶にないくらいすっごく感じちゃった・・・」

由美は目をつぶったままそう言った。

「だからあの後、学校に着いてからが大変でした。本当にクタクタになってて。まだ身体に変な感覚が残ってたし」
「疲れてた?」
「はい」
「眠くて大変だった?」
「眠くはなかったです。ずっと宏一さんのことを考えてたから」
「俺のこと?ホテルでの?」
「それもあるけど、それだけじゃなくて、宏一さんと旅行したときとか、思い出してしました」
「どこに?」
「京都とか長野とか」
「由美ちゃんは旅行に行くと喜んでくれるからね」
「だって、旅行だし宏一さんと二人だけだし・・・・」


つづく

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