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少女の性 第五百六十四部 「分かった。同じなんだから、二つの式をイコールで結べば良いんだ。そういうこと・・・」 結衣は、『考えてみれば当たり前のことなんだ』と思いながらも、丁寧に考えさせてくれた宏一の心遣いを温かいと思った。 「そう、それじゃ、やってみよう。イコールの右と左に、それぞれ二つの式を書いてごらん?」 「こう?」 「そう、この式の言ってる意味はなあに?」 「え、y=2x+4とy=xの2乗の二つの式は同じですよって」 「うん、正確に言うと、式は同じって言うか、式の中の何が同じなの?」 「何が?式の値が」 「うん、そうなんだけど、式の値が同じって事は、何が同じなの?」 「・・・・・・・xとy」 「そう、その通り。よくできました」 「え?おわり?」 「うん、終わりだよ」 「だって、まだ答が・・・・・」 「だって、結衣ちゃんはもう答を知ってるんだろ?計算する意味無いよ。でも、心配なら、この式を解いてごらん」 「はい、一応確認・・えっと、全部片方に集めて2次方程式にして・・・・・それから因数分解して・・・・・・・できた」 「ほら、答えが出たろう?」 「解けた・・・・・・・・・・式の意味って、そう言うことなんだ」 結衣は、今まで暗記していた解き方で機械的に解いていた問題を、きちんとグラフの意味や式の意味を考えることで新しい世界が広がったと感じた。 「うん、そうだよ。解き方を覚えることも大切だけど、式の意味を考えられるようになれば、今みたいに考えたことを式に表すことができるから。それができれば、数学は考え方を勉強するんだって事が分かるよ。考えがはっきりすれば、後は解くだけだからね。足したり引いたりするのは問題じゃ無いんだ」 「はい、宏一さん、ありがとう」 結衣は宏一に教えて貰って嬉しかった。それは、解き方を覚えたというのもそうだが、宏一が自分のことを真剣に考えて、一番良い教え方をしてくれたからだ。結衣は、このためだけでも今日、宏一を呼んで良かったと思った。 すると、宏一が結衣の髪を触ってきた。優しくそっと髪の下のほうと耳を撫でてくる。結衣はゾクッとすると同時に、『あ、始まった』と思った。宏一は更に優しく髪を耳元、そして項を優しく触ってきた。結衣は嫌がりはしなかったが、さっき母親と約束したことを思い出して警戒した。 「結衣ちゃん、他には教えて欲しいこと、ある?」 宏一に髪を撫でられていると、伊豆の旅館でのベッドを思い出してしまう。あの時は、こうされていると本当に幸せな気持ちになれた。そして、今もその時のようにだんだん自分の身体が受け入れていくのが分かる。気持ちの中に『このまま宏一さんに優しくしてもらうのを受け入れたい』と思っている自分がいるのが分かった。しかし、『このままじゃ、だめ。ママと約束したんだから』結衣はそう思うと、思い切って宏一に言った。 「今日はだめなの」 「どうしたの?何がだめなの?」 「後でママが、勉強が終わったら、宏一さんに食事を出すって」 「え?そんなことしてくれるの?」 「伊豆でのことがあったから、ママが宏一さんと一緒に居たいって」 「奈緒子さんが、俺と一緒に居たい・・・って・・・・それって・・・」 「宏一さん、良いでしょ?」 ここまで結衣は一気に畳みかけるように宏一に言った。 「もちろん、いいけど、それで、結衣ちゃんはだめなの?」 「うん、ママに悪いもの・・・・・・」 宏一は、結衣の言うことがだんだん分かってきた。要するに、結衣は自分を奈緒子に譲ると言っているのだ。だから、奈緒子に義理立てして、もう宏一との関係を絶つつもりなのだ。 「言いたいことはわかったけど、結衣ちゃんは、それで良いの?」 「・・・・・・・ママが・・・・・うん」 はっきりとしない返事だが、結衣は自分とは血の繋がらない母親である奈緒子が心から一番だと思っているようだ。しかし、結衣はこうやって今、宏一が髪や項を触っているのに嫌がらないし、どちらかと言うと心を許している感じさえするところを見ると、奈緒子を大切にする想いと宏一と一緒に居たいという想いは別だと言うことなのかも知れない。 宏一は『確認してみよう』と思って結衣の項を指先でなぞりながら聞いた。 「結衣ちゃんが、今日俺を呼んだって言うのは、俺に優しくして欲しいって気持ちがあったからなんだよね?」 結衣はコクンと頷いた。 「今はどうなの?」 「それは・・・・だからママのことがあるから・・・・・・」 「それじゃ、奈緒子さんのことがなかったら、優しくして欲しいって気持ちには変わりないの?」 結衣は再び頷いた。 「良かった。安心したよ。結衣ちゃんの気持ちが分かって」 「でも、ママが・・・・だから・・・・・」 結衣が小さな声で言った。 「それじゃ、おっぱいだけでも優しくしてあげようか?」 宏一は思いきって聞いてみた。正直に言えば結衣の小ぶりで三角の可愛らしい乳房を手放したくない気持ちが強かったからだ。 結衣はしばらく考えていた。既に宏一に何度も抱かれているので、乳房だけとは言え、一度許してしまえばなし崩しになる可能性がある事にも気が付いていた。しかし、宏一に髪や項を触られているとうっとりとしてくるし、本当に気持ちがやすらぐ。そして宏一に甘えたくなる自分を結衣は結構好きだった。そんなことを考えていると、だんだん宏一に抱かれていたいという気持ちも沸き上がってくる。 あの、裸で宏一にそっと抱かれたたままキスをしたり愛撫をされたり、と言う甘い甘美な時間が結衣を強力に惹き付ける。それは、まだセックスで開発途上の結衣にとっては抱かれる度に新しい自分を発見する魅力的な時間であり、それは奈緒子への思いと同じくらい強いのだ。 結衣はやがて、小さくだがはっきり頷いた。宏一が耳元で囁く。 「分かったよ。それじゃおっぱいを優しくしてあげる。その後で奈緒子さんのところに行けば良いんだね?」 宏一が念を押すと、奈緒子はコックリと頷いた。そして、何となく今日の感覚は宏一を奈緒子のベッドに送った伊豆の時と同じ感覚だと思った。あの、たっぷりと愛されて身体の隅々まで満たされた後に、宏一を奈緒子のベッドに送り出したときと同じだろうと思ったのだ。それなら奈緒子との約束を破ったわけでは無い。 宏一は結衣の耳元で囁いた。 「結衣ちゃん、また結衣ちゃんと一緒に過ごせて嬉しいよ。気持ちを楽にしていてごらん」 結衣は声と温かい息に反応してゾクッとした。そして『伊豆の時と同じ。先ず私、それからママ、宏一さんは私から選んでくれた』と思った。もちろん、同級生の彼の場合ならこんな風に思うことさえ許されないが、宏一についてはもともと特別な関係なのだし、宏一と奈緒子と言う二つの想いを持つことは仕方が無いと思った。どちらも今の結衣にとっては大切な想いなのだ。 結衣が脇を開けて手を机の上に置くと、宏一の両手が自然に脇に滑り込んで制服の上からそっと乳房を包み込んだ。結衣は今までと違う感覚にビクッとした。実は、奈緒子が部屋に来る前までは、宏一と一緒に過ごすことばかり考えていたので、今日の結衣は学校から帰ってシャワーを浴びた後はカップの上半分が薄いレースになっているブラを付けていた。それは、透けて見えると言うよりは布地が薄いから撫でられる感覚をダイレクトに感じられると思ったからだった。 宏一と過ごすためにこの前買ったブラキャミにしなかったのは、より大人っぽい感じにしたかったからだ。薄いレースの生地越しにそっと乳房が宏一の手に包まれた感覚に身体が驚いたのだ。 「伊豆から帰ってきたとき、結衣ちゃんはどう思った?」 宏一が優しくゆっくりと撫でながら結衣に聞いた。 「特には・・・・・・」 「後悔とか、してなかった?」 「後悔?どうして?私が宏一さんに会いたいって言ったからなのに」 「結衣ちゃんの思い通りに過ごせた?俺と一緒だったことも含めて」 「大体は・・・・過ごせた」 「大体って事は、少しは思い通りにならなかったことがあったって事だよね」 「それは・・・・・・・もっと甘えたかったかな・・・・・」 「奈緒子さんが居たから甘えられなかった?」 「それもあるけど、私も甘えたいって言わなかったし、宏一さんもなんか甘えられる雰囲気と少し違ってたかも・・・・」 「俺が?・・・・・そうかな・・・・・う〜ん、でも、もしかしたらそうなのかも知れない。急に伊豆に来てくれって言われて、戸惑ってた気持ちがあったのかも」 「やっぱり・・・・そうなんだ」 「ごめんね。心がしっかりできてなかったのかな・・・・・ごめん」 結衣は宏一と話しながら、『どうしてこんなに素直に話せるんだろう?』と不思議に思った。自分の気持ちの中など、普通は絶対に誰にも話すことはないし、結衣は今までそうやってずっと生きてきたのだからだ。しかし、宏一に対しては素直に話すことができる。結衣は、こんな相手は滅多に居ないと思った。 「でも、嬉しかった・・・・・」 「嬉しかった?楽しかった、でも、安心できた、でもなくて嬉しかった、なの?」 「そう、宏一さんと一緒に居られて、嬉しかった」 「嬉しかったって事は、その反対の気持ちが心の隅にあったから、なのかな?例えば不安とか、悲しさとか、寂しさとか・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「言いたくない?」 「そう」 結衣はさすがに言えなかった。今でも本屋の彼氏に部屋で裸にされて挿入されたまま彼が彼女に電話していた時を思い出すのだ。あの時は痛いもそうだったが、それよりも自分のことをまるで考えずに笑いながら話していた声が悲しくて耳から離れないのだ。 「でも、本当に嬉しかった。宏一さんと一緒に居られて、嬉しかった。おかしいかな?」 「ううん、絶対そんなことない。結衣ちゃんの気持ちが聞けて、俺も嬉しいよ」 「宏一さんは優しくしてくれたから。私のこと、かわいそうなんて思ってないのに優しくしてくれた」 「うん、もちろんかわいそうなんて思ってないさ。結衣ちゃんは一生懸命、真剣に自分の人生を切り開いてるんだからね」 結衣は心の中が温かくなるのを感じていた。そしてこれは結衣が欲しがっているものだった。 「そんなこと言ってくれるなんて、嬉しい。あ、また言っちゃった」 「だって、そうだろう?だから俺だって真剣に応援したいと思うし、そんな結衣ちゃんが大好きだよ」 「ほんとう?」 「今更そんなこと言うの?分かってるだろう?」 「うん、分かってるけど・・・・」 「結衣ちゃんの真剣さと真面目さ、それと、俺に許して暮れのが嬉しくて好きになったんだ。あ、もう一つ、甘えたがるのが可愛いってのもあるかな?」 「甘えたがる、か、・・・そんなこと・・・・」 結衣は少し身体を後ろに倒して宏一に寄りかかって聞いてみた。すると、結衣の思い通りのことが起こった。 「もちろん大好きだよ」 そう言うと宏一の唇が耳元と項を優しく刺激し始めた。 「はぁぁーーーーーー」 結衣の身体に甘い電気が走り抜けた。結衣は焦れったくなってきた乳房の感覚を受け入れるように、宏一の手を取ると制服の下に持って行って制服を被せた。 「いいの?」 宏一が聞くと、結衣はコクンと頷いた。 宏一の手が制服のジッパーを降ろし、制服の中に手が入ってきて結衣のレースのブラのカップを包んだ。今度は気持ちの準備ができていたので宏一の手の温かさが結衣にゆっくりと快感を与える。 「うん・・・・・」 結衣が返事をすると、宏一の手がゆっくりとカップを撫で回し始めた。ただ、結衣はこの時でも宏一に挿入まで許すかどうかは決めていなかった。と言うか、全部してしまうのは、やはりさっきの奈緒子との会話から我慢するべきだと思っていた。だから、このままで十分幸せを感じられるまで可愛がってもらおうと思っていた。 宏一は、カップの中の三角の乳房が硬くなっていることに気が付いた。洋恵ほどでは無いが、明らかに固くなっている。そこで宏一は愛撫を慎重に敏感な乳首の周りを重点的に撫で回し始めた。同時に、先ほど見たようにバックストラップに留め具がないのだからフロントホックなのかどうかを指先で確認し始めた。するとフロントホックは直ぐに見つかった。結衣の胸元から中を覗くと、レースのカップのブラジャーが見えた。そして、そのレースの部分の端っこに小さな色の濃い部分が見える。『結衣ちゃんの乳首だ。上半分が見えてるんだ』宏一は乳首を制服の外から眺めていることに興奮した。 「結衣ちゃんは、最初に俺に触られたとき、嫌じゃ無かったの?」 「我慢した」 「下の部屋で二人でいたとき、最後は声が出たでしょ?あの時は気持ち良くて感じてくれたって思ったんだけど、合ってた?」 「どうしてそんなこと聞くの?」 「嫌なのを我慢してたんだとしたら、悪いことしたなって思ってさ」 「あの時は宏一さんのこと、信用はしてたけど好きだって思わなかったから」 「我慢してたの?」 結衣はコクンと頷いた。感じていたと言えばそうなのだが、身体が感じても気持ちはそれほど感じていたわけでは無かったと言うことだ。 「そうか・・・・・・」 「がっかりした?」 「がっかりって言うより・・・・・申し訳ないなって」 「だって私がお願いしたんだから。イヤだって言われても軽蔑されても仕方の無いことをお願いしたんだから」 「勇気が必要だったね」 「あの時は夢中だったから、早くあの人のところに行きたくて・・・・・・間違ってたけど・・・ねぇ、宏一さん」 「なあに?」 「どうしてあの時のことばっかり聞くの?」 「ごめんよ。結衣ちゃんには辛いことだものね」 「宏一さんとは、そんなことない。本当。今も感謝してる」 結衣は自分で言った言葉に『感謝』という言葉が入ったことに驚いた。 つづく http://shojyonovels.is-mine.net/ 少女の性シリーズ掲示板 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