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192章 映画『 クラッシュビート・愛と芸術 こそ すべて 』大ヒットする 2023年1月14日、土曜日の 午後1時。 川口 信也(かわぐち しんや)と マンガ家の 青木 心菜(あおき ここな)と 週刊 芸能 ファン の 記者の 杉田 美有(すぎた みう)の 3人は、 下北沢 の『 カフェ・ゆず 』で ランチを すませて、 スイーツを 楽しんでいるところだ。 この店は オーナーの 高田 充希(たかだ みつき)で、 名前も 顔かたちも 女優で 歌手の 高畑 充希(たかはた みつき)に そっくりなので、下北沢では 評判だ。 高田 充希(たかだ みつき)30歳。 杉田 美有(すぎた みう)26歳。 青木 心菜(あおき ここな)31歳。 川口 信也(かわぐち しんや)33歳。 「 このたびは、映画『クラッシュビート』第4作の 『 愛と芸術こそ すべて 』の 大ヒット、 まことに おめでとうございます!」 信也 や 心菜 と、 すっかりと 仲のよい 杉田 美有(みう)は、微笑(ほほえ)んで 『 週刊 芸能 ファン 』 の 取材を 開始した。 映画は 日本や 世界の 国々で 上映中 だ。 「 映画『 クラッシュ ビート 』は、 第1作が『 心の宝石 』、第2作が『心の約束』、 第3作 は『心の神様』でした。 そして 第4作目は、また また 大ヒットの 『 愛と芸術こそ すべて 』ですよね ! なんと、物語は、世界中の 人々が、 芸術家として 自覚を持つようになって 自由と 生きる よろこびを 見つけたり とりもどしていく 物語。 この映画は すべて、心菜さんが お描(か)きになっている マンガ の『 クラッシュ ビート 』が 原作であり、脚本(きゃくほん)なんですよね。 心菜さんの マンガ『 クラッシュ ビート 』も もちろん 大人気の ベストセラー ですよね ! そこで なんですけど、映画 と マンガ の 『 クラッシュ ビート 』に 登場する ロックバンド・クラッシュビートや 物語の主人公 の『 しんちゃん 』は、 実在の ロックバンドであり、 しんちゃんは、川口 信也さん のことだって いうことが、よく、熱心な ファンの人たちの 話題になる ところなんです が。 そんな ところの お話しを すこし・・・ 」 「 僕らは、クラッシュビートの バンド活動も、本業の仕事 があるからと、 顔出しなしで、やって来てますからね。 いろいろと、不思議に思うのも わかりますけどね。あっはは。 心菜さんから、はじめて、 マンガの 主人公 に したいっていう お話があったのは、 2016年 の 9月ころのことでした。 それで 条件としては、GReeeeN の みなさん みたいに、『 顔を いっさい 公表 しない 』ってことくらいでした。 そうしたら、心菜(ここな)さんも マンガ 制作の アシスタントの 水沢由紀(ゆき)さんも、 『私たちも、 顔を いっさい 公表 しない !』って、言ってね。 あっっはっは 」 「 できること ならば 顔は みんなに 知られないほうが プライバシーは 守られるし 個人的にも 自由がありますから 」 心菜は そう 言って 微笑(ほほえ)む。 「 なるほど。世の中も こんな 具合で 有名になったりすると、 何かと トラブルも 発生しやすいですしね 」 と 杉田 美有(みう)は 共感する。 「 今回の 物語の テーマ(主題)は、 タイトル に ズバリ とあるように、 『 愛と 芸術が すべて 』といった 感じですよね。 こんな 考え方は、やっぱり、信也さんの 日ごろからの 考え方 なんでしょうね ! 」 「 そうですよね。・・・早い話が、 僕は 何年 生きても 大人(おとな)になっても 心は いつも 子供(こども)のままで いつづけたい って ことなんです。 子どものころが、1番 自由で 楽しさも 幸福感も あったですから。 あっははは。 こんな 僕の、幼稚に 思われそうな 個性に、 心菜さんは、共感して、マンガを 連載したいと 言ってくれたんですからね。 人生って、わからないものです。あっははは 」 信也は そう 言って 明るく 笑った。 この映画の 主題歌も 大ヒットしている。 「 愛と 芸術 こそ すべて 」 作詞・作曲 川口 信也 ( 1 ) 君 の 子どもの ような 無邪気(むじゃき)さ に 僕 は すっかりと 恋 に 落ちた のさ ! この気持ち どのように 言ったら いいのだろう ? パブロ ピカソ さん は 言っている 子どもは 誰(だれ)でも 芸術家 だってさ 問題 は 大人(おとな)になっても 芸術家で いられるか どうか だってさ 愛と 芸術 こそ すべて ( 2 ) 僕たちは 子どもの ころは みんな 心 も きれいな 詩人 だった のさ ! この気持ち どのように 言ったら いいのだろう ? 岡本 太郎(おかもと たろう) さん は 言っている 芸術 は 食べもの と 同じ ような もの 絶対に 必要なもの 自由に 生きる よろこび 人は みんな ほんとうは 芸術家 だってさ 愛と 芸術 こそ すべて (3) 君 の 子どもの ような 無邪気(むじゃき)さ に 僕 は すっかりと 恋 に 落ちた のさ ! この気持ち どのように 言ったら いいのだろう ? 日々 の 生活の 過ぎていく 中で ふたりの 出会いは 奇跡的な 出来事 で ふたりの 愛は 芸術的に 美しい 愛と 芸術 こそ すべて ◇ 参考 文献 1.今日(こんにち)の 芸術 岡本 太郎 著 光文社 発行 2.NHKドキュメント 72時間 「 美術 大学 青春 グラフィティー 」 2023 年 1 月 14 日 放送 ≪ つづく ≫ --- 192章 おわり --- |