メルマガ:【実践留学道場】
タイトル:【実践留学道場】新年特別号 [第774号]  2022/01/05


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             【実 践 留 学 道 場】

             第774号【新年特別号】(2022/1/5発行)

       毎回発行部数:約230部、 累計発行部数:432,082部

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 読者の皆さん、新年、明けましておめでとうございます。
メールマガジン【実践留学道場】”道場主”の多門院 英蔵こと、ヒデクラです。

 本号は、今年最初のメルマガとなります.
新たな変異株も昨年末に発見され、まだまだ続いていますコロナ禍の年末年始、
皆さんはどのように過ごされていますでしょうか?

 年明け最初のメルマガですので、例年と同様、新年特別号としてお送りします。
今回の新年特別エッセイは、普段のメルマガよりも少し長いですが、ゆっくり
楽しんでお読み下さい。
 留学を目指されておられる読者の方のみでなく、実践英語力の向上を目指され
ておられる読者の方々にとっても有益な内容のコラムとなっています!


 昨年末は毎年年頭に策定しました数多くの公私含めた抱負を振り返り、
昨年は幸い多くの抱負を実現することが出来ました。
 よって、今年も新たな抱負を実現すべく、更に頑張りたいと考えています!

 あと、昨年も新型コロナの影響で海外に遊びに行けないどころか、家族とも
計画していました、娘が留学していますウィーンへも行けませんでした。
 更に更に年末には新たな変異株の影響で、親しい友人達とも小規模の
忘年会しかできませんでしたが、今年はどうなりますでしょうか?

 是非、今年は全ての皆さんにとって、良い年になることを願っています!


 それでは、早速、新年特別エッセーの開始です!


  =========================[今回の内容]==========================


   ☆1☆ 新年特別エッセイ『新・実践英語上達最短のコツ』


   ☆2☆ 『道場主の戯言(編集後記)』

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 〜〜〜〜〜〜▼〜〜〜〜〜〜☆1☆の始まり〜〜〜〜〜〜▼〜〜〜〜〜〜〜


       新年特別エッセイ『新・実践英語上達最短のコツ』
       =======================


   【実践留学道場】道場主のヒデクラこと、多門院 英蔵です。

  日頃の読者の皆さんの英語力向上、留学実現へのお悩み解決のお助けと
 なるように、今年も念頭に『新・実践英語上達最短のコツ』と題して、
 過去、これまでに私が述べました内容を整理し、毎年恒例の新年特別
 エッセイとしてお送り致します。

  いつもよりもかなり長〜いですが、皆さんの英語力向上にお役に立つ
 内容も多く含んでいると自負していますので、どうぞ最後までゆっくり
 楽しんでお読み下さい。


  ● 第1章:実践英語とは?

   例年同様の第1章のタイトルから始まり、昔からの読者の方は、
  また同じ話が始まった、と思われるかも知れませんが、毎年、
  内容は少し変えています(笑)。是非、最後までお読み下さい!


   「実践英語」とは何でしょうか? これは何十年も前に私が
  勝手に命名したものですが、私はこれを以下のように昔から
  定義づけています。

   実践英語 〜 単に資格や点数であらわされる英語力では無く、
         実際に留学や海外生活の実践の場で通用する”英語”

   これは、かなり意味深いものがあり、「言うは易く行なうは難し」
  と言った最たるものです。
   そして、このメルマガの読者や実際に留学や海外生活を経験された
  ことのある方は、このことが良く実感できるのでは、と思います。

   ここで、敢えて「実戦」でなく「実践」としている理由は、もう
  一つあります。
   実践とは、実際に行うという意味です。つまり、主義・理論のみで
  なく、実際の状況で行うという意味です。
   英語では”Practice"と同じ意味です。Practice makes perfect."の
  あのPractice"です。日本語では「継続は力なり」とも言われます。
   まさに、その「実践」なのです!
   

   かなり前から国際化社会への対応から、各企業では社内英語検定が
  独自に実施されていましたが、これらにかわるものとして、
  あの有名なTOEIC(企業向けのIPテスト)が、多くの企業で
  長年利用されています。
  (これは、通常のTOEICと少し異なり、TOEIC IPテスト
  と呼ばれ、企業の団体受験向けにアレンジされたTOEICテストです。
   内容は同じなんですが、一部過去に出題された問題がこのIPテスト
  には出ることがあるようです。実際、私がかなり前に普通のTOEIC
  テストを受験した際に出た長文の問題が、その後、会社で受験した
  TOEICのIPテストに出たこともありました、ひょっとしたら、
  設問内容は変わっていたかもしれませんが、長文の内容は全く同じ
  でしたので、かなり時間の節約になり助かった記憶があります。)


   そして、善しにつけ悪しきにつけ、このTOEICの点数を、昇進
  のひとつの基準にしている企業も多いようです。
  (私が過去に働いていました会社では、幹部になる条件のひとつの
  ファクターとしてこのTOEICで確か800点以上が課されて
  いたと思います。800点で十分か否かは別として、このように
  幹部になるのに英語力は必要だと、誰しも頑張って英語力を身に
  つけようとするので、良いと思います。実際、幹部の中では、英語
  が得意な人が多かったようです。余談。)

   したがって、このような現実を踏まえ、巷の本屋ではTOEIC
  対策本やTOEIC体験本が数多く並んでいます。
  (数多く並んでいるということは、それだけ多く売れているという
  ことだと思います。実際、私自身も若い頃TOEIC高得点にトライ
  していた時に、これらの書籍に興味を引かれて、新しい良さそうな
  書籍が出るたびについ買ってしまった、という経験もありました。)

   しかし、ちょっとここで考えてみて下さい。TOEICや他の
  英語の試験で高得点を取ることが、ほんとうの英語学習の目的
  でしょうか?

   このメルマガの読者の方は誰もそうは思っていないと思いますが、
  もしそのように考えておられる方がいるとすれば、少し視点を変えて
  みて下さい。


   実際問題として、本末転倒で馬鹿げたことなのですが、会社で
  TOEICの点数ノルマが課されたとすれば、多くの会社員は、
  嫌でも英語を勉強してTOEICである程度の点数を取らないと
  いけない、あるいは、高得点を取ることが目的(義務化?)されて
  しまっているかもしれません。
   しかし、TOEICはこのような目的の為のモノでは無く、
  自己学習、トレーニングの結果を評価するバロメータ、英語の
  モチベーション向上の手段であるべきではないでしょうか?

   本来は、実生活の中で自分の実践英語力を試すことができれば
  ベストなのですが、なかなかそのような機会が無い人もおられる
  かと思います。よって、このようなTOEICテストのように客観的
  に自分の英語力を点数で評価できるテストがあるのは、大変ありが
  たいことです。
   しかし、このテストが目的になってしまってはダメです。また、
  いくらこれらのテストで良い点数が取れても、実際の場で活用でき
  なければ何んの意味もありません。つまり、私が提唱する「実践」
  英語でないとダメなのです。


   このメルマガの中でも何度か引用させて頂きました、TOEIC
  で有名な千田潤一さんの講演の中でも過去紹介されていましたが、
  TOEICで点数を向上させたほとんどの方は地味な英語の学習
  や英語のトレーニングを続けてこられた方々のようです。

   私がかなり前に、会社での新入社員のイベントの一環として、
  千田さんの講演会をアレンジし、その実施前の講師控え室で、
  実際に千田さんご本人から色々お聴きした時にも、そのように
  おっしゃっていました。
   その頃に私が千田さんにご質問させて頂いた時の回答を、
  今でも良く覚えています。
   それは、私が「なかなか英語が上達しなくて、900点
  取れないので困っている。どうすればよいでしょう
  というような質問だったと思いますが、それに対して千田さんの
  回答は、以下でした。

   「そのお年で英語力が落ちないだけでも立派です。そのまま
  継続されて下さい。きっと超えることができます。」、と言う
  ような回答だったと思います。
   
   その頃、私はもう40代も半ばで、なかなか目標の900点を
  突破できず困っていたのですが、そのまま英語のトレーニングを
  継続していましたら、40代が終わろうとする頃に急に900点を
  何度も突破することができたのです!

   千田さんのおしゃった通りでしたね〜。嬉しかったです!
  
   よって、このように地味なトレーニングにて身についた英語、
  その結果としてのTOEICでの高得点は、「実践英語」力を示す
  バロメータとして、十分評価できるものだと思いますし、かつ、
  実際の場面で「使える英語」、すなわち「実践英語」になりえます。


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  ● 第2章:実践英語上達のコツは?
 
   まず「実践英語」とは、と言うことで話を始めましたが、上記の
  内容からもお分かりのように、「実践英語」は単に受身的な学校の
  ”勉強”や試験目的の付け焼刃的な”英語の勉強”や理論のみでは
  身につかず、積極的に学んだことを身につける”英語のトレーニング”
  つまり、Practiceによってのみ初めて身につくものだということです。

   これはネイティブであろうがなかろうが関係ありません。


   英語も日本語もコミュニケーションの手段である”言語”ですので、
  正しいやり方(トレーニング)によって必ずレベルの差はあれど
  「実践英語」は身につくと、確信して下さい!

   ただ、仕事でも勉強でも何でもそうですが、イヤイヤやっていては
  成果は出ません。楽しくやって下さい。また、楽しく継続できるように
  工夫して下さい。これが、実践英語上達の究極のコツです。


   私がこれまでの経験からして感じるに、英語が上達する、しないは
  ほんの僅かな差だと思います。
   そうなのです、この、ほんの僅かな差、違いなのです。しかし、
  この差が実は、”大変重要な差”なのです!


   誰でも中学校、高校と皆んな同じ時間数の英語の授業を受けている
  わけですから、英語に接している時間は皆んな同じであり、平等です。

   よって、授業をサボってほかのことをしていた人は別としても、
  一応熱心に授業を受けていれば、皆んな同じように英語がマスター
  できてしかるべきです。

   しかし、実際問題、コミュニケーション手段として基本的で、かつ
  重要なこの英語が全くマスターできていない、しかも英語と聞いた
  だけで嫌気がさすという人がまわりに多いのはどうしてでしょうか?


   私が過去のエッセイの中でも書いたかも知れませんが、私は
  英語は学問としてよりも、実際に使えるようになることを端から
  望んで学んでいました。

   というのも、私は中学校の頃、アマチュア無線(”ハム”といって
  その頃はかなりのブームでした!)をやっており、これは無線機で
  日本国中はもちろんのこと、欧米等々の世界各国のアマチュア無線家
  と自由に交信できるという趣味であり、この為には世界共通語である
  英語が必要なわけです。
   そして、これが私が英語というものに興味を持った切っ掛けでした。
  つまり、中学校で頑張って英語を勉強すれば、自由に英語を使いこな
  せるようになると思っていたわけです。


   しかし、実際は、”全く”違っていました!


   学校で1〜2年学んでも(たとえ英語の試験の成績でいつも満点
  近くとれたとしても)、無線機を通じて聞こえてくる英語の内容が
  全く理解出来なかったのです!

   私も最初は、これは語彙力不足や文法力の問題からくるものかな、
  と思っていましたが、実はそうではありませんでした。


   そして、英語をマスターするためには学校の英語では不十分なの
  ではと感じて、当時、NHKの「基礎英語」や「続・基礎英語」を
  聴いていましたが、実は、これらのレベルと実際に使われる「実践
  英語」との間には、かなりの差があったのです。
   それはたとえ中学3年間に加えて、高校3年間頑張って英語を
  勉強しても同じでした。

   自分の考えていることを一方的にしゃべるだけであれば、事前に
  準備しておけばある程度は大丈夫でしょう。しかし、相手の話して
  いることを理解して、これに対して的確なレスポンスを英語で返す
  となると、全く状況は変わってくるのです。
  (このことは、本メルマガの読者の皆さんや、既に留学等々で海外に
  行かれたことのある方であれば十分認識されているでしょう。)

   そして、ココのところの違いを認識して勉強(というよりも訓練、
  トレーニングです!)をしているかどうかが、「英語が上達する、
  上達しない」の"大きな差"となってあらわれてくるのです!



   ★このあたりの海外留学時の英語習得への苦労話しについては、

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  ● 第3章:上達への近道は?

   それでは、どのようなことを心がけて普段から勉強と言うよりも
  練習(Practice)つまり英語のトレーニングをすればよいのでしょうか?

   その答えのひとつは、かなり前にこのメルマガの『留学、英語関連
  HP、書物紹介』コーナーでもご紹介させて頂きました、『國弘流 
  英語の話しかた』(著者:國弘 正雄、 発行:株式会社 たちばな
  出版)の中にもあります。

   國弘先生の提唱される、「只管朗読」(しかんろうどく、と読み
  「ひたすら朗読する」という意味です)や、あるいはその中でトレー
  ニング方法として述べられているような、色々な表現変化のトレー
  ニングが有効でしょう。

   例えば、I am a boy.というような、簡単な表現でも一旦学んだら、
  単に主語を変えたり、疑問文に変えたりだけのトレーニングでは
  不十分であり、更に色々な表現や変化を何十種類も考えて、完全に
  自分のものとしてしまうということです。

   あるいは、ディクテーションのような地味なトレーニングですが、
  聞き取った英文を、声に出しながら実際に書いてみる、といった
  通訳を目指されておられる方が良くやられているトレーニングも、
  耳、手、口を動かすと言うことで、凄く有効だと思います。

   これらはほんの一例ですが、他にも色々なトレーニングの仕方が
  あるでしょう。

   しかし、ここで私が言いたいのは、要はこのようなちょっとした
  気持ちの持ち方の違い、英語というものに対しての接し方の違いに
  より、その効果は大きく変わってくるということなのです。


   この"僅かな差"は、色々なところで生じます。

   例えば、英語の勉強をする時のほんのちょっとした気持ちの持ち方
  や、勉強の仕方の違いによっても発生します。たとえ、同じ時間英語
  に接したとしても、です。

   よく言われることに、楽しい時間は直ぐに過ぎて短く感じるが、
  嫌な時間は実際よりも長く感じるということがあります。

   皆さんが、英語の勉強、トレーニングをされる時はどうでしょう
  か? 短く感じますか、それとも長く感じますか?

   このことは、自分自身の英語学習に対してのモチベーションの
  バロメータになると思います。


   既に書きましたように、私が中学の頃はNHKラジオの「基礎英語」
  や「続・基礎英語」を併用して勉強していました。そして、これらの
  番組は比較的簡単だったのですが、その頃のNHKラジオ「英語会話」
  や、他のテレビでやっていた英語番組などは全く歯が立たず、同じ
  英語でも全く違うモノのように感じました。。

   これは今から考えると至極当然のことだったのです。

   これらの英語会話や「実践英語」を理解する為に必要となる英語
  トレーニングの時間そのものが、その頃はまだ全然足らなかった
  のですから。


   その後、私は学校の試験でよい成績をとる為の英語と、実際
  世の中で通用する英語との間にはかなりの差があることがわかり、
  この頃から大学時代にかけて色々市販の英語のカセットテープ
  教材(その当時は、未だCDの教材がありませんでした!)を買い
  あさったり、英語学習関連書物(松本道弘氏の英語道を説いた本や、
  各界の英語達人の自叙伝のようなモノ)を結構読みました。

   また、テープ教材を選ぶ際も、楽しく学べて、けっして飽きの
  来ない、繰り返し何度もトレーニング教材として使える教材を選び
  ました。
  (今は、もうカセットテープの教材は無く、全てCDやDVDの
  教材かもしれませんが、その頃は、カセットテープのみでしたので、
  英語のトレーニングも大変でした。しかし、その後、SDメモリ
  カードプレーヤー等々が普及すると、これらのカセット教材よりも
  簡便に、しかも、どこでもトレーニング出来るようになり、同じ
  ところを簡単に何度も繰り返して聴けるようになりました。今は
  もっと便利な時代になり、ネットから英語の学習も簡単にできる
  環境が整っていますので、教材を買う必要も無いでしょう!)

   つまり、基本的な文法解説や例文のみの教材ではなく(これらは
  学校のテキストで十分!)、生の会話や実際の街頭での録音等々の
  効果音も入った(これが聴き取りの理解度を妨げるのですが、逆に
  実践英語への効果大!)、かつ取り上げられている話題も楽しい
  教材を選んで、何度も何度も完璧に聞き取れるまで、トレーニング
  することが重要なのです。

   中でも、タイトルは忘れましたが、確か「ハイディー矢野」という
  人の解説が入った、街頭インタビュー(もちろん英語)形式の教材が
  特に役に立ったのをおぼえています。ここで初めて、英語には色々な
  音の変化(リエゾン等々)があり、これらを良く理解しないと、単語
  そのものの発音だけを知っていても生の英語は聴き取れないという
  ことが、実際の生の英語で良く学べました!

   そして、このテープを何度も何度も聴いているうちに、初めは何を
  言っているか分からなかったインタビューの会話内容が、やっと良く
  理解できるようになったのです。
   これらは、テープ、テキストのセットで、2000円〜3000円
  くらいでしたので、専門の何十万円もする豪華な教材よりも手軽に
  学べ、しかも、もし当たり外れがあっても、また、別のをすぐに
  買えるという手軽さもあり、自分にとっては大変効果的でした。

   このあたりに「実践英語習得のコツ」があるのではないでしょか?

   しかし、今の時代ではそれすらも必要なく、学ぶ意欲があれば、
  簡単にネットからYouTube等でそのような教材が無料で手に入ります!


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  ● 第4章:留学の為の英語力は?

   次に、皆さんが良く英語力向上の手段としてあこがれている
  「留学」の話に移りますが、私は会社に入社後、何度か海外出張は
  重ねていたものの、当初は「留学」というものに対して全く関心が
  ありませんでしたし、また、米国の大学院でネイティブに混じって
  学ぶなんて考えすら及びませんでした。
  (もちろん、この時には、会社に社費留学制度があることだけは
  知っていましたが、詳細は全く知りませんでした。)

   そして、私が留学したのは、シンガポール出張や米国出張等を
  経験した、そのしばらく後のことでした。

   自分自身、留学までに数年間のロス(回り道)をしたことに
  なります。しかし、今思うと結果的にこれで良かったと、私は
  思っています。

   ある程度英語力もつき、留学への心構えも出来た上での留学で
  あったからこそ、この私でもネイティブと同等にある程度渡りあえ、
  1年余りという短い社費留学の期間でも、色々苦労しながらでは
  ありますが、何んとか修士号(Master of Science)を取得できた
  からです。


   私が留学を決意した経緯は、実際に米国に出張し、米国をこの目で
  見てからでした。この米国出張によって、米国とはどのようなところ
  かということもつかめましたし、東海岸、西海岸両方訪問することに
  より、留学先のイメージも湧いてきました。

   しかし、留学を決意したものの、具体的にどのように準備を
  進めればよいか分からず、また、まだこの段階でも「留学」という
  ものに対しての不安がありました。

   しかし、何故か頑張って留学したい、と思うようになってきたの
  です。
   それは、やはり誰でもが思っているように、英語がうまくなりたい、
  留学すれば英語が上達するのでは、という考えが私の中にあったから
  です。

   しかし、これまで私がこのメルマガの中で何度も書いていますよう
  に、ただ単に留学すれば英語が上達する、というものではありませんし、
  逆に、日本にいても実践英語力を身につけることは十分可能なのです。
  (このことは、実際に留学を経験した者でしか、分からないのではない
  でしょうか? 私も留学後、このことが初めて分かりました!)


   話は留学準備に戻りますが、留学を決意したものの、具体的にどの
  ように準備を進めればよいか分からず、その頃はまだインターネット
  も普及していませんでしたので、数少ない留学関連の本や雑誌等々
  から情報を仕入れるのが関の山でした。

   そして、この時初めて、米国に留学するためにはTOEFLという
  試験で、ある程度の点数をとることが先ず必要である、ということが
  分かったのです。
  (更に、米国の大学への正規留学であればSATと言う試験が必要
  で、また、工学系の大学院であればGREという試験が、法務系で
  あればLSATが、経営系(MBA)であればGMATと言うよう
  に、TOEFL以外にも必要な試験があり、TOEFLの点数が、
  先ず重要だということも知りました!)

   私はそれまでこのTOEFLに関して何も知識が無かったので、
  先ず受験してみました。

   そして、テスト形式を、申込書についていたサンプルテストで
  しっかり学習しましたが、最初のテストの成績は520点でした。
  (注:かなり前ですので、ペーパー形式TOEFLテストの点数
  です。今は、インターネット形式(iBT形式)となっています。)
   この点数は、TOEIC換算で大体640点前後であり、私と
  しては少し不本意でした。

   と言うのも、その当時私が規模していた大学院への入学には
  550点が最低必要であり、あと30点足らなかったからです!
   また、その当時、私はTOEICで700点以上は軽くとって
  いましたので、TOEFLでも最低の550点くらいは軽く取れる
  と思っていたのです。

   しかし、大学院へ行くには理工学関連でもTOEFLで最低
  550点、できれば600点くらいは必要でしたので、もっと
  頑張らなければなりません!
  (因みに、TOEFLのペーパー形式テスト(PBT)は、確か
  673点満点だったと思いますが、英語が専門でない素人の私
  には600点以上は、はかなり難しい点数でした。ご参考までに、
  かなり前から、PBT形式⇒CBT形式⇒iBT形式と変わって
  きて、以前のPBT形式よりも、もっと難しくなってきている
  ようなので、更に米国留学へのハードルは高くなっていると
  思います。)


   幸いこのTOEFLは何度も受験することが出来、一番良い
  スコアを志望大学に送れば良く、また、留学までに1年以上の
  期間があったので、何度か受験すればそのうちに550点は軽く
  クリアできるだろうと、私は思っていました。

   しかし、語彙力があまりなく、中途半端な英語のトレーニング
  しかしていなかった私にとって、550点の壁はかなり分厚く、
  多少の点数は向上したものの、結局、何度受験しても550点は
  クリアできなかったのです。期限も近づいてきて、焦りました!


   ただ、幸いTOEFL530点〜540点程度でも条件付きで
  入学を許可してくれる大学院があり、そこに応募し、何とか入学
  できて、助かりました!
  (ただ、ここで誤解のないように言っておきますが、合格できた
  のは、他の入学条件が全てクリアー出来て、TOEFLの点数
  のみが少し足らなかったので、その後の大学院の指導教授との
  手紙のやり取りの結果(その頃はまだメールが無く、本当の紙の
  メール、つまり国際郵便での英語の郵便でのやり取り)の結果、
  その教授の判断や権限で、大学側が条件付きで入学をOKして
  くれたということなのです。よって、入学後の数ヶ月以内に
  学内でTOEFLを受験し、550点がクリアできないと退学
  になる、と言う厳しい条件付きでした!)

   その当時、私は特にTOEFLに特化した勉強はしていません
  でしたが、仮にそのような英会話学校や専門学校に行って勉強
  していたとしても、私の場合はあまり点数は変わらなかったの
  では、と思います。

   その理由は、今にして思えば、やはり英文の読書量、語彙力が
  全く足らなかったからです。これは、留学後にわかったのです。
   このことは現地に留学して、TOEFLで550点を軽く
  突破できるようになってから、私自身振り返ってみて分かった
  ことなのです!


   つまり、現地で授業を受け、図書館で色々な文献を読み、
  ペーパー(レポート、論文のことです)を書くことを数ヶ月
  続けているうちに、これらによって読解力や語彙力がつき始めた
  のか、その後の受験で、遂に550点をクリアできたのです!

   それまでTOEFLの問題練習を何度やってもクリアできな
  かったあの550点が、米国大学院で学んでいるうちに、何故か
  すんなりとクリア出来たのです!
   これには自分自身も驚きました。


   このことは、大変興味深い事実ですし、ある意味、英語力向上
  のキーポイントと言えるかも知れません。

   そして、この事実から自分自身で得た結論が、やはり、英語に
  接する時間、つまりトレーニング量の多さと、それに、私の場合
  には語彙力の増加がTOEFLの点数増に自然とつながったのだ、
  と分析しています。
 

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  ● 第5章:実践英語力向上を目指す全ての方へ

   私がいつもこのメルマガやアマゾンKindle書籍の中で書いている
  ようなことを、またまた長々と書いてきて、毎年このエッセイを
  読まれている方は「もう耳にたこができる!」(英語では、
  “That's enough!”あたりが近い意味だと思います)と言いたい
  くらいだと思いますので、このあたりで、今回もいつもと同じ
  フレーズにて締めくくりに入ります。

   つまり、私が読者の皆さんに言いたいことは、

     「英語上達、王道無きも、近道あり!」

  ということなのです。


   そして、その"近道"とは、結局は地味なトレーニング(=練習、
  Ptactice,実践!)の積み重ねなのです。
  (誤解しないで頂きたいのですが、"地味"といっても、「楽しい
  トレーニング」でないといけません。イヤイヤやっていても決して
  長続きせず、上達しません。これは英語だけでなく、スポーツでも
  何でも同じでしょう!)


   冒頭でも少し触れましたTOEIC関連でTOEICの神様とも
  言える千田潤一さんの言葉の中で、私が特に気に入っているフレーズ
  があります。それは、


     The key to success is to start and not stopping!
      (成功の鍵は、始めることと、止めないこと!)


  です。

   これは、英語学習でも留学準備でも、何でもあてはまるでしょう!


   そして、上記は千田潤一さんの言葉ですが、最後に自分自身の
  言葉であり、私自身の「座右の銘」というと大げさですが、
  自分の信条としている言葉を、今回も読者の皆さんにもご紹介して、
  この新年特別エッセイを終えることにしましょう。

   そして、その言葉とは、

    「夢と希望を持って前向きに、夢実現の為に日々努力!」

  です。

   私自身の直近の夢はアメブロの中でも時々書いていますが、
  私が老後になっても家族皆んな幸せな生活が送れることです。
   そして、そのために定年退職後の今も、幸い自分のこれ迄の
  経験を活かせるフリーランスとして、まだまだ元気に頑張って
  働いています。
   よって、年金に加えてそれなりの収入も入っていまので、
  これらを更に老後の資産育成に向けて増やすべく、色々な
  投資にもローリスクローリターンですが頑張っており、
  ここ1、2年でかなり増えました!
  (特に、最後の「老後にむけての資産構築」のための投資は
  自分自身が余裕のある老後生活を送るためにも重要であり、
  それ故に、このメルマガの冒頭でも、毎回皆さんにその
  ノウハウを自分の経験からお伝えしている次第です。)

   読者の皆さんの夢や、その夢を実現に向けての今年の
  抱負は如何でしょうか?


   それでは、実践英語習得、留学実現を目指して頑張っておられる
  皆さん、あるいは人生の成功を目指して日々頑張っておられる読者
  の皆さん、夢と希望を持って、ご自分の夢実現に向けて、
  今年も引き続き頑張ってください!


                − 新年特別エッセイ終了 −

    −−−−−−−−・−−−−−−−−・−−−−−−−−

 恒例の新年特別エッセイ『新・実践英語上達最短のコツ』、今年も
若干内容を追記更新し、かなりの長さのエッセイとなりましたが、
如何でしたでしょうか?

 そして、次回は恒例の『海外都市訪問回顧シリーズ』コラムの
【第18話】となり、いよいよはロンドン駐在開始のお話となります!
 ロンドン駐在時も、色々欧州各国の都市を訪問しましたので、
これらの欧州各都市訪問の話もどんどん書いてゆきます。
 どうぞご期待下さい。

 また、本コラムに関してのご意見、ご希望等がありましたら、
下記欄外の「■ご意見、ご感想」のメルアド宛てに、ご遠慮なく
お寄せください!

 〜〜〜〜〜〜▲〜〜〜〜〜〜☆1☆の終わり〜〜〜〜〜〜▲〜〜〜〜〜〜〜


 〜〜〜〜〜〜▼〜〜〜〜〜〜☆2☆の始まり〜〜〜〜〜〜▼〜〜〜〜〜〜〜


          【道場主の戯言(編集後記)】
          =============

 本メルマガ発行責任者のヒデクラこと、多門院英蔵です。
いつもメルマガ【実践留学道場】をお読み頂き、
大変ありがとうございます!

 去年は、一昨年からの新型コロナに振り回され、終息かなっと
おもっていましたら、またまた年末に変異株が発見されるなど、
年末までもコロナに振り回される生活でしたが、読者の皆さんは
どのような年末年始を迎えられましたでしょうか?

 年末あたり、ロンドンや欧州ではまたまた変異株がひろがってきた
様子であり、まだまだ油断できない今日この頃ですが、新型コロナに
負けないように、今年も新年特別号として、長〜いエッセイをお送り
しましたが、じっくり味わって読んで頂けましたでしょうか?

 このメルマガ、特にこの「新年特別エッセイ」をじっくりお読みに
なられた読者の皆さんは、きっと普段の生活にも余裕を持って、
ご自分の英語力向上や留学準備、あるいはお仕事への対応に向けて、
きっと幸先の良いスタートを切られておられることでしょう!(笑)

 実は、私がこのメルマガを最終編集&配信登録をしているのが、年末
ですので、年始はどうなっているかよく見えませんが、是非、自分自身、
今年も念頭に立てた抱負を達成すべく、コロナに負けず、頑張りたいと
考えています。


 あと、既にお知らせ済みのように、この年末年始でアマゾンの新刊
として、『海外都市訪問シリーズ』の第3巻が年末ぎりぎりの12月28日
(大安)に予定通りにリリースされました。良かったです。
(このメルマガが皆さんのところに届く頃には、「新刊発行記念無料
キャンペーン」が既に実施され、きっと数多くの私の書籍が、無料書籍
ランキングの上位にリストアップされていることでしょう!)

 最新情報の詳細は、公式サイトもしくは、私のブログ等でご確認下さい。
(因みに、12月30日〜1月10日まで14タイトルの著書での無料キャンペーン
を実施予定であり、既にキャンペーン実施登録済みです!)



 では、最後に恒例の連載コラム『海外都市訪問回顧シリーズ』の、
今後の連載予定です。

  ●2022/1/19【実践留学道場】第775号
     第18話:ロンドン駐在【前編】
         (今回より、イギリスはロンドン駐在時の
     お話となります。まずは、駐在当初の
     出来事のお話となります。)


  ●2022/2/2【実践留学道場】第776号
     第18話:ロンドン駐在【中編】
         (今回は、イギリスはロンドン駐在中の
     様々な生活トピックスとなります。
     年末年始に家族が旅行に来た話も
     書く予定です。)


  ●2022/2/16【実践留学道場】第777号
     第18話:ロンドン駐在【後編】
         (今回は、ロンドン駐在終盤のお話で、
     駐在時に家内がイギリスにきて、
     一緒に北のほうのスコットランドの
     有名なお城の前でのショーを見に
     行った時のお話も書く予定です。)


   ●2022/3/9【実践留学道場】第778号
      第18-1話:欧州駐在編1:初めてのミュンヘン、
           ドイツへの出張
         (イギリスから、今度はドイツの
     ミュンヘンへの出張の話です。
     色々ハプニングがありました!)


   ●2022/3/23【実践留学道場】第779号
      第18-2話:欧州駐在編2:初めてのコペンハーゲン、
           デンマークへの出張  
         (今回は、欧州でも有名なデンマークは
     コペンハーゲンへのこれまた初めての
     出張の話です。とてもきれいな都市でした。)

       :
        :
       :

  と、この『海外都市訪問回顧シリーズ』の欧州駐在編は、
今後もまだまだ続きます!!


 このメルマガ【実践留学道場】では、英語や留学関連のみでなく、
過去に【週刊GNB】で扱っていました「グローバルビジネス」
関連の内容も含めて、今後も頑張って執筆&発行を継続して行きます。

 尚、メルマガ公式サイトから、独自配信(余計な宣伝がつかない!)
もやっていますので、独自配信サイトからのご登録のほうも、宜しく
御願い致します。
(独自配信サイトからの無料配信には、他の配信サイトのように
広告は一切つかず、しかも、私のほうにて登録メルアドの管理も
できますので、これらの熱心な読者向けに、更にお得なサービスも
メールにて配信させて頂けます!)

 〜〜〜〜〜〜▲〜〜〜〜〜〜☆2☆の終わり〜〜〜〜〜〜▲〜〜〜〜〜〜〜

 今回の稽古はこれで終わりです。 お疲れ様でした!
それでは、次回をお楽しみに。


     ●●● 次回は、1月19日(水)発行予定です。●●●


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■タイトル:【実践留学道場】 (第774号 2022/1/5発行)

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