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■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ ┃ Multi Lingual Internet Mail Magazine ┃ ★ jp-Swiss-journal - Vol. 202 - October 20, 2021 (Swiss Time) ┃ ☆ http://www.swissjapanwatcher.ch/ ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ 【 目次 / INDEX / INHALTSVERZEICHNIS 】 【J】2021年09月26日国民投票結果とスイス政界の変化 明子 ヒューリマン 【E】The Results of the Popular Vote on September 26, 2021 and Changes in Swiss Politics Akiko Huerlimann □━━━━━━━━━━━━【 日本語 】━━━━━━━━━━━━━━□ 2021年09月26日国民投票結果とスイス政界の変化 明子 ヒューリマン 2021年9月26日(日曜日)即日判明した国民投票の結果は次の通り。*1) 弊誌 Vol. 201 - September 20, 2021もご参照されたし。 *2) 1) 国民発議「賃金の税負担を減らし、資本利得に公平な課税」 通称「99%イニシアティブ」の投票結果は、 賛成35.12%、反対64.88%、投票率は52.23%で平均以上。 賛成多数のカントンは皆無。*3) 政治学者ルーカス・ゴルダー氏は、Juso(社会民主党青年部)、SP(社会民 主党)、Greens(緑の党)は、彼等の支持者以外からの支持を得ることが出 来ず、税の正義を築くという要求で明らかに失敗したと分析した。 要するに、頭でっかちの危なっかしい社会実験には付き合えないと、実利的 なスイスの大人の有権者に判断されたという結果であろう。 2) 「婚姻を全ての人に」 結果は、賛成64.10%、反対35.90%、投票率は52.60%。 全カントンが賛成多数だった。*4) 予想通り議案は有権者に承認された。 只、この法律に反対する国民投票委員会は、結婚を男女間の結びつきとして 守ろうとしているので、レズビアンカップルへの精子提供は、子供の父親不 在やアイデンティティの問題につながるという考えだ。 又、この改正法は違憲であるとも主張している。 2021年9月28日付「ヴェルトヴォッヘ誌」オンライン版で、トーマス・レン グリ記者は、「すべてのカントンがすべての人に結婚をと投票した。 この法律が憲法に違反していることを誰も気にしていないようだ」と、 問題提起し、次のように解説している。*5) [引用] 1996年11月20日付の連邦憲法に関する記述を見ると、第12条「婚姻 の権利」には誤解の余地がない。「連邦憲法第54条の歴史的解釈と欧州人権 裁判所の判例によれば、婚姻権は女性と男性の結合を保証するものである。 また、ニューハーフ同士の結婚や同性同士の結婚には適用されない。 同様に、欧州人権条約第12条では、すべての男女が結婚して家庭を築く権利 が認められているが、それは性別の異なる2人の間での結婚であることが条 件。結婚という制度は、常に伝統的なカップルを対象としている。現在のあ らゆる形態の同棲に拡大解釈することは、結婚という制度の基本的な考え方 に反することになる。[引用終了] これは、違憲審査を政府と立法機関が怠っていたことになる。そして、違憲 の法律が国民投票で承認されてしまった!先ず、憲法を改正した後に法制化 されるべき議案だったことになる。しかし、これまでのところ、他のメディ アは沈黙している。現実には、同性婚を既に認めている国が欧州には多数あ る。この程スイスも仲間入りしたわけだ。 いずれにせよ、全ての人が結婚出来る法律を定めることに異論は無いが、 議案の中の子供の扱いに関する部分には疑問の余地がある。賛成派の論争の 中で、「子供の福祉」という視点が疎かにされている。 ターゲス・アンツァイガー紙で紹介されたレスビアンカップルは、「結婚し たら子供は勿論欲しい。精子提供か、異性のパートナーが出来れば、いずれ かで」と仰天発言。かつて違法な養子縁組で、例え養父母に愛情深く育てら れても、実の親を探し続ける人々が多くいる事が報じられている。 現代社会は寛容を求めながらも、大人社会でも子供社会でもデジタル技術を も媒介にして、差別やいじめが横行している。子供が「生まれてきてよかっ た」、と思える最低限の態勢で子供を作るのが親としての責任ではないかと 思う。例えば、「人間の五感の形成の起源」は、「乳幼児の時、あるいは授 乳のときに母親から受け取った視線にあると考えられている。」というブロ グで、乳幼児と親との直接の触れ合いの重要さを、科学的考察によって示し ている。*6)これは近年よく話題になる神経伝達物質オキシトシンの関与も ありそうだ。*7) 殆どすべての家庭は、子供の問題を抱えていると言えるのではないだろう か? 「Kleine Kinder, kleine Sorgen, Grosse Kinder, grosse Sorgen. (小さい子供は小さい心配、大きい子供は大きい心配)」と言われるように、 子育ては大きな責任を伴う一生の課題ではある。人工授精や精子提供等の 問題は、自然の摂理と相容れない人工的技術に思える。倫理的な視点から も、もっと時間を掛けて、国民的議論を深める必要があるテーマだ。 「スイス政界の変化:閣僚構成改編の争点」 連邦議会に代議員がいる政党は、11政党ある。*8) 会派があるのは6政党。*9) 最近、主要政党の党首交代が進み、名前を知っている党首は1人だけになって しまった。政党の党首は激務にもかかわらず、経費の支給はあるようだが、 基本的に無報酬という政党があるのが、根本原因と言われている。現職の 党首については、次の機会にお伝えしたいと思案している。 2021年10月16日付けターゲス・アンツァイガー紙が、連邦政府(連邦評議員 又は連邦参議院)の椅子の配分について、「緑の党」が議論を提起したこと を、「マジックフォーミュラの議論再始動」という表題で詳報した。*10) *11)*12) きっかけはSRGの選挙バロメーターで現在の投票動向が示された事による。 括弧内は2019年選挙の得票率。 現在連邦政府の7つの椅子は、SVP(スイス国民党)、SP(社会民主党)、 FDP(自由民主党)が各2席、Die Mitte(旧CVPキリスト教国民党)が1席を 占めている。*8) この配分の根拠は、各政党の得票率にある。 SVP:最大政党で保守の最右翼の支持率は、26.6%(+1.0)と安定している。 閣僚の二つの椅子は安泰だ。 SP:第二党で左派の盟主は15.8%で(-1.0)と陰りが出ている。 暫く前に交代した、若手共同代表の存在感が希薄なことに加えて、今回の 国民投票「99%イニシアティブ」への支持が広まらなかった。最近、2人の 閣僚による依怙贔屓人事と部下への圧力が報じられた。現在維持している 二つの閣僚の椅子を、2年後の選挙後でも維持できるか行方が注目される。 FDP:経済界が支持基盤の中道保守政党は13.6%(-1.5)で低落傾向が著し い。前党首が国民投票で左派寄りの政策を主導して失敗し、年内の辞任を 表明していた。新しい党首が選出されたばかりだが、支持率を浮揚出来る か否かは今後の課題だ。 Die Mitte:キリスト教系中道保守の同党は「BDP」と合併したものの、 13.3%(-0.5)と支持率低迷から抜け出せずにいる。 緑の党:気候変動に取り組む緑の党は13.2%(0.0)と、世界的な気候変動 への動きに乗じて2年前の選挙で大躍進した。支持率が同列のFDPが、二閣僚 の椅子を占めている現状は容認し難いと主張して、FDPから閣僚ポスト1席を 獲得しようとしたが失敗に終わった。同党は40年の歴史を有し、全州議会に も代議員を擁しているので、相応のステータスが有ると自負している。 しかし、FDPや議会の大勢は、今連邦政府の構成員を変えることには消極的 で、緑の党は、先ず自分たちの存在を証明し、成功を確認する為に、次の 選挙まで待つべきという姿勢だ。 GLP:グリーンリベラルは9.8% (+2.0)と最も支持率を伸ばしているが、 さほど目立たず報道が限られているので、支持率上昇の理由は明らかでは ない。 EVP:福音国民党は2.1%(0.0)と支持率に変化無し。*13) 政策はテーマに依って立ち位置が異なる。 各党の現状は以上の通りだが、話題になってはたち消える閣僚を9人にする 案も再浮上しているそうだ。時代の変化と共に、各閣僚の守備範囲の変更も 検討する時期に来ているのかもしれない。しかし、人数で現状を維持しよう が増やそうが、容易に決着する事案でないことは確かだ。 【 参照 】 ★ スイス連邦議会の政党名 / Political parties represented in Parliament: https://www.parlament.ch/en/organe/groups/parties-in-parliament *1) 国民投票結果2021年9月26日の結果: https://www.admin.ch/gov/de/start/dokumentation/abstimmungen/20210926.html *2) jSj Vol. 201 - 2021年09月26日国民投票: https://www.swissjapanwatcher.ch/jp-Swiss-journal/jsj-vol201.htm *3) 投票結果:国民発議「「賃金の税負担を減らし、資本利得に公平な課税」 https://www.bk.admin.ch/ch/d/pore/va/20210926/can646.html *4) 投票結果:「婚姻を全ての人に」 https://www.admin.ch/gov/de/start/dokumentation/abstimmungen/20210926/ehe-fuer-alle.html *5) Thomas Renggli: https://www.weltwoche-daily.ch/beitrag/saemtliche-kantone-haben-fuer-die-ehe-fuer-alle-gestimmt-dass-mit-dem-gesetz-die-verfassung-ausgehebelt-wird-kuemmert-offenbar-niemanden/ *6) 人間の五感の形成の起源: https://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=342297&g=121204 *7) オキシトシン: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%88%E3%82%B7%E3%83%B3 *8) 連邦議会で議席を有する政党 / Im Parlament vertretene Parteien: https://www.parlament.ch/de/organe/fraktionen/im-parlament-vertretene-parteien *9) 連邦議会会派/Fraktionen der 51. Legislaturperiode 2019 - 2023: https://www.parlament.ch/de/organe/fraktionen *10) マジック・フォーミュラの議論再開 / Die Diskussion um die Zauberformel ist neu lanciert https://www.tagesanzeiger.ch/die-diskussion-um-die-zauberformel-ist-neu-lanciert-135928444235 *11) 7名の現職閣僚 / Die sieben Mitglieder des Bundesrates: https://www.admin.ch/gov/de/start/bundesrat/mitglieder-des-bundesrates.html *12) マジック・フォーミュラー (スイスの内閣 ): https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%A9%E3%83%BC *13) EVP: https://de.wikipedia.org/wiki/Evangelische_Volkspartei 【 編集後記 】 政界の現状については、党首交代とそれに関わる各政党の事情を考えていた のだが、情報が出てきたので、急遽「内閣」の問題に切り替えた。 次の国民投票の日程は2021年11月28日。 (A.H.) 【 参照 】 ★ スイス連邦議会の政党名 / Political parties represented in Parliament: https://www.parlament.ch/en/organe/groups/parties-in-parliament *1) 国民投票結果2021年9月26日の結果: https://www.admin.ch/gov/de/start/dokumentation/abstimmungen/20210926.html *2) jSj Vol. 201 - 2021年09月26日国民投票: https://www.swissjapanwatcher.ch/jp-Swiss-journal/jsj-vol201.htm *3) 投票結果:国民発議「「賃金の税負担を減らし、資本利得に公平な課税」 https://www.bk.admin.ch/ch/d/pore/va/20210926/can646.html *4) 投票結果:「婚姻を全ての人に」 https://www.admin.ch/gov/de/start/dokumentation/abstimmungen/20210926/ehe-fuer-alle.html *5) トーマス・レングリ: https://www.weltwoche-daily.ch/beitrag/saemtliche-kantone-haben-fuer-die-ehe-fuer-alle-gestimmt-dass-mit-dem-gesetz-die-verfassung-ausgehebelt-wird-kuemmert-offenbar-niemanden/ *6) 人間の五感の形成の起源: https://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=342297&g=121204 *7) オキシトシン: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%88%E3%82%B7%E3%83%B3 *8) 連邦議会で議席を有する政党 / Im Parlament vertretene Parteien: https://www.parlament.ch/de/organe/fraktionen/im-parlament-vertretene-parteien *9) 連邦議会会派 / Fraktionen der 51. Legislaturperiode 2019 - 2023: https://www.parlament.ch/de/organe/fraktionen *10) マジック・フォーミュラの議論再開 / Die Diskussion um die Zauberformel ist neu lanciert https://www.tagesanzeiger.ch/die-diskussion-um-die-zauberformel-ist-neu-lanciert-135928444235 *11) 7名の現職閣僚 / Die sieben Mitglieder des Bundesrates: https://www.admin.ch/gov/de/start/bundesrat/mitglieder-des-bundesrates.html *12) マジック・フォーミュラー (スイスの内閣 ): https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%A9%E3%83%BC *13) EVP: https://de.wikipedia.org/wiki/Evangelische_Volkspartei 【 編集後記 】 政界の現状については、党首交代とそれに関わる各政党の事情を考えていた のだが、情報が出てきたので、急遽「内閣」の問題に切り替えた。 次の国民投票の日程は2021年11月28日。 (A.H.) □━━━━━━━━━━━━【 English 】━━━━━━━━━━━━━━□ The Results of the Popular Vote on September 26, 2021 and Changes in Swiss Politics Akiko Huerlimann The Results of the Popular Voting, published the same Day on Sunday, September 26, 2021, were as follows *1) (See also our Vol. 201 - September 20, 2021) *2) 1) Popular Initiative: "Reduce Tax on salaries, tax Capital fairly" The Results of the Vote on the Initiative, known as the "99% Initiative," were 35.12% Yes, 64.88% No, and the Turnout of Voters was 52.23%, which is above Average. No Canton approved the Initiative. *3) Political Scientist Lukas Golder said that the Parties Juso (Young Socialist), SP (Socialist Party) and Greens failed to gain Support from anyone other than their own Supporters and clearly failed in their Demand to build up Tax Justice. In short, the pragmatic Adult Swiss Electorate had decided that it cannot be bothered with these heady and dangerous social Experiments. 2) "Marriage for All" The Results were 64.10% Yes and 35.90% No, with a Turnout of Voters of 52.60%. All Cantons approved the Amendment of the Law. *4) As expected, the Bill was approved by a Majority of the Voters. However, the Referendum's Committee opposing the Amendment of the Law believes that as they try to protect Marriage as a Union between a Man and a Woman, Sperm Donation to Lesbian Couples will lead to fatherless Children and Identity Issues. They also argue that this Amendment is unconstitutional. In the Online Edition of "weltwoche-daily" dated September 28, 2021, Journalist Thomas Renggli wrote a rising Question: "All Cantons voted for Marriage for All. No one seems to care that this Law violates the Constitution", explaining it as follows. *5) [Quote] However, if one looks at the Message of the Federal Constitution dated November 20, 1996, there is no Room for Misunderstanding under Article 12, "Right to Marriage". "According to a historical Interpretation of Article 54 of the Federal Constitution and in Accordance with the Case Law of the European Court of Human Rights, the Right to marry guarantees the Union of a Woman and a Man. It does not extend to Marriages between Transsexuals or between People of the same Sex. Likewise, Article 12 of the European Convention on Human Rights recognizes the Right of every Man and Woman to marry and raise a family, but only if the Marriage is between two People of different Gender. The Institution of Marriage has always been focused on traditional Couples. Today extending the current Interpretation to all Forms of Cohabitation would be contrary to the basic Tenet of the Institution of Marriage. [Unquote] It seems to be a Failure of the Government and legislative Bodies not to review an unconstitutional Amemdment of the Law. And now an unconstitutional Law has been approved by popular Voting! This was an Amendment that should have been passed into Law only after the Federal Constitution had been amended first. But so far, the Rest of the Media kept silent. In reality, there are many countries in Europe that already recognize same-sex marriage. Switzerland has just joined them. Anyway, I have no Objection, establishing a Law that allows all People to marry, but the Part of the Proposal concerning the Treatment of Children is questionable. The Perspective of "Children's Welfare" has been neglected in the Arguments in favor of the Proposal. The Lesbian Couple featured in the Newspaper "Tages-Anzeiger" said, "Of course we want Children when we get married. Either through Sperm Donation or by having a heterosexual Partner. "This is an astonishing Statement. It has been reported that there are many People who continue to search for their biological Parents, even if they were raised lovingly by adoptive Parents through an illegal Adoption. While modern Society calls for Tolerance, Discrimination and Bullying are rampant in both Adult and Children's Societies, mediated also by digital Technology. I believe that it is our Responsibility as Parents to provide our Children with the Minimum Conditions that will make them feel that they are lucky to have been born. For example, a Blog in "The Origins of the Formation of the Five Human Senses," it says, "It is believed that the five Senses originate in the Gaze, we receive from our Mothers when we are Infants or when we are breast-fed. *6) This may be due to the Involvement of Oxytocin, a Neurotransmitter that has been occasionally referred in recent Years. *7) It could be said that almost all Families have problems with their Children. As the Saying goes, "Kleine Kinder, kleine Sorgen, Grosse Kinder, grosse Sorgen." (Small Children, small Worries, big Children, big Worries); raising a Child is a lifelong Task with great Responsibility. Issues such as the artificial Insemination and Sperm Donation seem to be artificial Technologies that are incompatible with the natural Order of Things. From an ethical Point of View, it is a Topic that requires more Time and national Discussion. "Changes in Swiss Politics: the contentious Issue of reorganizing the ministerial Structure." There are 11 political Parties that have Deputies in the Federal Parliament. *8) There are six Parties that have Factions. *9) Recently, the major political Parties have been changing their Party Leaders, and there is only one Leader whose name I know. It is said that the Root Cause of this is that although they seem to be paid for their Expenses, however some political Parties basically pay no Remuneration to their Party Leaders, despite their intense Work. I contemplate to tell you about the current Party Leaders at the next Opportunity. On October 16, 2021, the Newspaper Tages-Anzeiger reported in detail under the Title "Die Diskussion um die Zauberformel ist neu lanciert" (The Magic Formula Debate is back on). "The Green Party" has begun to discuss the Allocation of Seats in the Federal Government (Bundesrat). *10) *11)*12) It was triggered by SRG's Election Barometer Survey, which shows the current Voting Trends. In Parentheses is the Percentage of Votes cast in the 2019 Election. The seven Seats in the Federal Government are currently occupied by the SVP (Swiss People's Party), SP (Social Democratic Party), FDP. Die Liberalen (FDP.The Liberals) with two Seats each, and "Die Mitte" (The Centre) [ex. CVP Christian Democratic People's Party] with one Seat. *8) The Basis for this Allocation is the Percentage of Votes each political Party receives. SVP: The Support for the largest Party and the rightmost Wing of the Conservative Parties is stable at 26.6% (+1.0%). There two ministerial Seats are uncontested. SP: The second Party and the Leader of the Left is fading at 15.8% (-1.0%). In addition to the tenuous Presence of the young Co-Chairs, who were replaced some Time ago, Support for the JusoSP-Initiative "99% Initiative" has not been widespread. Recently, there have been Reports of Favoritism and Pressure on Subordinates by two Cabinet Ministers. It will be interesting to see if the two ministerial Seats they currently hold can be maintained after the Elections in two Years. FDP: The Centrist Conservative Party, whose Base of Support is the Business Community, showed a marked downward Trend with 13.6% (-1.5%). The previous Leader of the Party failed to lead a left- leaning Policy in the Referendum and announced her Resignation by the End of the Year. A new Leader has just been elected, but it remains to be seen whether he will be able to boost the Party's Popularity. Die Mitte: The Christian, Centrist, Conservative Party merged with the BDP and changed its Name, but is still stuck in a Slump with a 13.3% (-0.5%) approval Rate. Greens: The Green Party, which is committed to tackling Climate Change, made a huge Leap forward in the Elections two Years ago with 13.2% (0.0%), taking Advantage of the global Climate Change movement. The Party tried unsuccessfully to win one ministerial Seat from the FDP so far, arguing that the current Situation, in which the FDP, with the same Level of Support, occupies two ministerial Seats, is unacceptable. The Party has a 40-year History and has Deputies in the Council of States of Switzerland (Staenderat), so it is proud of its Status. However, the FDP and many in Parliament are reluctant to change the Composition of the Federal Government right now, and the Greens should wait until the next Election to prove themselves and confirm their Success. GLP: The Green Liberals have seen the largest Increase in Support at 9.8% (+2.0%), but the Reason for the Increase is not clear as they are not so visible and have limited Coverage. EVP: The Evangelical People's Party has no Change in Support at 2.1% (0.0%). *13) Policy Positions differ depending on the Theme. The current Status of each Party is as described above, but the Idea of having nine Ministers, which has been talked about and then disappeared, has resurfaced. With the changing Times, it may be Time to consider changing the Scope of each Cabinet Member. However, whether the current Number of Ministers is to be maintained or increased, it is certainly not a Matter that can be settled easily. [Reference] ◆ Political parties represented in Parliament: https://www.parlament.ch/en/organe/groups/parties-in-parliament *1) The Results of the Popular Vote on September 26, 2021: https://www.admin.ch/gov/en/start/documentation/votes/20210926/federal-popular-initiative-reduce-tax-on-salaries-tax-capital-fairly.html *2) jSj Vol. 201 - The Popular Vote on September 26, 2021: https://www.swissjapanwatcher.ch/jp-Swiss-journal/jsj-vol201.htm *3) The result of Popular Initiative: "Reduce tax on salaries, tax capital fairly": https://www.admin.ch/gov/en/start/documentation/votes/20210926/federal-popular-initiative-reduce-tax-on-salaries-tax-capital-fairly.html *4) The result of "Marriage for all": https://www.admin.ch/gov/en/start/documentation/votes/20210926/marriage-for-all.html *5) Thomas Renggli: https://www.weltwoche-daily.ch/beitrag/saemtliche-kantone-haben-fuer-die-ehe-fuer-alle-gestimmt-dass-mit-dem-gesetz-die-verfassung-ausgehebelt-wird-kuemmert-offenbar-niemanden/ *6) The Origins of the Formation of the Five Human Senses(Japanese): https://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=342297&g=121204 *7) Oxytocin: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%88%E3%82%B7%E3%83%B3 *8)Political Parties represented in Parliament: https://www.parlament.ch/en/organe/groups/parties-in-parliament *9) Parliamentary groups of the 51th legislative period 2019 - 2023: https://www.parlament.ch/en/organe/groups *10) Die Diskussion um die Zauberformel ist neu lanciert / The discussion about the magic formula is relaunched: https://www.tagesanzeiger.ch/die-diskussion-um-die-zauberformel-ist-neu-lanciert-135928444235 *11) The seven members of the Federal Council: https://www.admin.ch/gov/en/start/federal-council/members-of-the-federal-council.html *12) Magic formula: https://en.wikipedia.org/wiki/Magic_formula *13) EVP: https://de.wikipedia.org/wiki/Evangelische_Volkspartei [Editorial note] As for the current State of the political World, I was thinking about the Change of Party Leadership and the Circumstances of the various Parties involved, but as the Information became available, I switched abruptly to the Issue of the Cabinet. The Date for the next Popular Vote is November 28, 2021. (A.H.) ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃【 jp-Swiss-journal 】 Sister Mail Magazine ┃ 同じく多言語の投稿エッセー・評論を発行。 Number of readers: 144 ★ Mag2: http://www.mag2.com/m/0000044048.htm ★ Mailux: http://www.mailux.com/mm_bno_list.php?mm_id=MM49D642ECE442D ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ☆ Issuer/発行元: Akiko Huerlimann & the editors' Group jp-swiss-journal@bluewin.ch Copyright (C) 1998-2021 Akiko Huerlimann ☆ If you wish to refer our text, please send your mail to the issuer for permission. 無断転載・転送は固くご遠慮下さい。掲載のお問い合わせは発行元まで メールでお問い合わせください。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃【Distribution system/発行システム】Number of readers: 556 ┃ Subscribe & Unsubscribe / 登録・解除・アドレス変更 ★ WSNH: https://sv8.mgzn.jp/sys/reg.php?cid=U101650 ┃ メール一覧:https://sv8.mgzn.jp/pub/mailList.php?cid=U101650&offset=0 ★ Mag2: http://www.mag2.com/m/0000025024.htm ★ Mailux: http://www.mailux.com/mm_bno_list.php?mm_id=MM49D0B8FB9C4B4 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ |