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タイトル:NO=906 美濃三十三観霊場  2020/08/09


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2020ー8ー0900 第906 毎日曜日発行
 地方の札所を巡る旅  美濃三十三観音霊場 14  山県3
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山県 美濃三十三観音 13番札所 【甘南美寺】  臨済宗妙心寺派  15−4−23

岐阜市の北部、県道岐阜美山線を北上し山が深くなり
道路終点に美しく水を湛えている「伊自良湖畔」に【甘南美寺】はある。

杉木立が並ぶ参道の脇に綺麗に水が澄んだ池に鯉が泳ぎ、
真ん中に弁財天を祀る祠が建つ。山肌に向かって石段が伸びている、
階段脇には山から流れ出た清水が筧から落ちている、
石段を登ったところの両側に一対の伏せた「狛犬」、そして豪壮な『仁王門』、
絵になる風景である。

仁王門脇には樹齢350年の「緋寒桜」の古木もある。
参道が続く、右側にずらり石灯籠が並び左に『地蔵堂』が建つ、
更に石段が続き両脇に2本ずつ大杉が聳えている、
左手に崖が間直に迫り不動明王が安置され、滝が落ちている。

更に石段を登ると左手に『柳谷観音堂』ようやく登りつめて広い境内へ、
直径1m程の「樅の木」が枝を広げ正面に『本堂』729年行基上人が開山し、
十一面観世音菩薩を安置,脇侍の不動明王と毘沙門天は伝教大師の作と伝えられる、
本堂から廊下で続いている『中本堂』にはお厨子の中に子安観音、
左に地蔵菩薩と十王、右に青銅造りの見事な弘法大師が安置されている。

静かな山に包まれた寺域から1歩出ると、キヤンプ場や青少年の家、
野外公園が整備され市民の憩いの場と変わりつつある。

所在地 岐阜県山県市長滝27−11  0581―36−3805

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