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タイトル:幸福ニュース第797号『夫のトリセツ』  2019/12/14


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幸福ニュース(しあわせニュース)第797号2019年12月13日
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『夫のトリセツ』
(黒川伊保子著、講談社)

〇子供が生まれると、女性脳の生殖戦略で、妻と夫の関係は悪く
なりやすい。子供の生存可能性を上げるために、子供には徹底し
て優しいが、夫には厳しいのが、本当の母性本能である。

〇男女は脳のチューニングが違う。男脳は遠くの動くものに瞬時
に照準が合い、距離感をとっさにつかめる。女脳は目の前のもの
を綿密に見つめて、気配を察し、針の先程の変化も見逃さない。
男脳は結論を急ぐ。女脳は経緯を語りたがる。

〇恋人時代にはあんなに気持ちに寄り添ってくれていた男が、夫
になり、父になり、責任をひしひしと感じているからこそ、冷た
い口を利く。一方、妻となり母となった方は、子供の生存可能性
を上げるために、夫に恋人時代よりいっそう共感を求める。これ
が夫婦の溝を広げる原因であり、「夫はひどい」の正体なのである。

〇家族の会話は呼び水で始まるが、男性は苦手である。男の対話
力は、母親の責任。夫や息子とも、心がけて用事の無い会話をし、
用事の無い会話が出来るように成長させる事が大事。

〇男性脳は規則にすると遵守しやすいから、言ってほしいことは
ルール化する。妻がテンパったら、「大丈夫?かわいそうに」と
言うことは、我が家のルールとなっている。最初は甘えて、夫に
定番を作らせると、男は定番を忠実に守り続ける。その一点で男
の愛を信じる事が出来る。私への誕生日プレゼントは手袋に決ま
っていて、このお陰で離婚の危機を乗り越えることが出来た。夫
は今も手袋係を忠実に守ってくれている。

〇男達は、「毎日家に帰る」とか、「毎日働き、給料を入れる」と
か、そんな「定番の繰り返し」を愛の証として頑張っている。

〇女性脳は夫が自発的に行う「非定番」で測る傾向がある。「定
番」を差し出す夫に、「非定番」しか評価しない妻。

〇何も言わないで、夫に期待すると良くない。欲しい言葉も、欲
しいものも、あっさりと口にして頼めばいい。男は察するのが苦
手である。特に記念日と具合の悪い時には注意。
男には、してほしいことは、してほしいと明確に伝える事。ただ
し、してくれたら、心から感謝しよう。

〇おしゃべりで緊張を解く女性脳。一方、男は沈黙でストレスを
解消する。女はおしゃべりと共感で生存可能性が上がる。男は沈
黙と問題解決で生存可能性が上がる。

〇男は女が共感で生きてきたことを知らない。夫に共感してもら
おうと思ったら、明確にそうお願いするしかない。「今から私が
話す事には共感だけしてくれればいい。問題解決は要らないから」

〇男性にとって対話ストレスの低い女はもてる。人は脳の緊張を
解いてくれる相手を心地よいと感じ、脳を緊張させる相手は不快
に思う。おしゃべりにストレスを感じる男性脳に対して、べらべ
らしゃべり続ける女性は男性の好感度が低い。

〇男性脳は気が張ると、音声認識機能を停止させてしまう。相手
の音声がモスキート音の様に聞こえてしまう。男性に話しかける
時は、(1)まず、視界に入る場所まで行って名前を呼ぶ。(2)2
〜3秒待って本題に入る。話始めはゆっくりと話す。これで、夫
婦間の小さな揉め事や職場でのトラブルが減る。

〇男性は結論のわからない話に耐性が低く、疲れてしまう。目標
やゴールを常に意識している男性脳に対しては、「結論や目的から
言う。数字を言う」と話が伝わり、聞いてくれる。
詳細説明する時は、ポイントの数を先に言うとなお良い。

〇経緯から話す必要があるときは、その旨を最初に相手に伝える。
「今日、私に起こった出来事を話すけど、ただ聞き流して、なぐ
さめてくれるだけでいいから。」こう言っておかないと、男性脳
は解決策をすぐ探し始めて、口論になってしまう。

〇夫の言葉には多くの場合裏がない。単なる確認の場合も多いの
で、誤解して怒る必要がない。夫の言葉は裏読みをしないことが
夫婦の対話では重要。

〇女性同士は察し合って動く。男性は言わないとやってくれない。
間接的な言い方ではなく、はっきりと明確に伝える方が良い。

〇夫は家事の総体も見えていない。ときどき、家事のPRを明る
く軽やかに押しつけがましくなく、さらっとやっている。すると、
夫に頼んだ時、スムーズに手を貸してくれる。

〇家事は、なんとなく半分より、分担を決めた方が良い。本当に
助かる家事を夫にやってもらうと、夫の存在価値が上がる。お礼
を言ったり、誉めるのを忘れずに。

〇根っからの意地悪夫に対処する方法
他人をおとしめることで、自分の存在価値を確認する人達がいる。
やたらと勝ち負けを気にし、他人に失礼な態度をとり、人の気持
ちをへこます一言を放ち、人間関係を混乱させる情報を流す。コ
ンプレックスが原因となっている場合も多い。このような人はパ
ートナーの心をじんわりと腐らせていく。逆に、妻の自分にも、
そういう傾向がないか、時々チェックし、自戒する必要がある。

〇意見の一致にこだわらず、意見が違った時には「たしかに一理
あるわね」と相手を立てておき、譲れる所は譲り、譲れない所は
『頑張ったけど、できなかった』態でやり過ごす。どうしても説
得したい時は、相手の欠点を指摘する論法は避けること。負ける
のが怖いのである。「あなたのために別提案」の態を取ると揉めに
くい。表面上は相手を勝たせておく。

〇姑は夫より腹が座っている。姑は味方につければ最強の友達で
ある。その懐に飛び込んで、最初から巻き込んでしまうのも、一
つの方法である。

〇愚痴の代わりにキャチフレーズ。また、時々、「できない〜」
と言って夫に甘えるのもあり。「家族みんなの幸せの為に、今日、
お母さん、ご飯作らない。今日は疲れすぎているから、ご飯作っ
たら、きっときれてしまうから」と宣言してしまう。

〇できる妻ほど手足にされる。日本男子は妻に甘えすぎ。しかし、
甘やかしてしまう妻にも責任がある。だから、あまり、いい妻ぶ
らない。夫の秀逸な道具になりすぎない。たまには、ぼけたふり
をしたり、パニックになったり、甘えたりしてみる。

〇脳は相互作用に興奮するように作られている。このため、自分
がいなくても生きていける存在を、人は愛し抜くことはできない。
弱みを見せて頼りあうことで、家族の絆は強くなる。

〇愛はお互いに「してもらう」ことで稼ぐ。愛はしてくれること
よりも、してあげることで強まるのである。

〇「何でもしてあげたい病」に気をつけよう。してあげるのは気
持ちいいし、自己肯定感を得られるが、程々に。特に、新婚の高
揚感の中では、自制して、努めて夫を頼りにするようにした方が
いい。「してもらう」が足りないと、怠惰で情がない夫になって
しまう。

〇些細なことでもいいから、自分に出来ないことを明確に夫に丸
投げにして「あなたがいなきゃ、生きていけない」を表現するこ
とも大事である。

〇かたちから入る情もある。夫婦の肌を触れ合う習慣を、何か始
めてみるといい。いってらっしゃいのハグでも、毎晩のお休みな
さいの握手でもいい。

〇カサンドラ症候群とは、アスペルガー症候群の夫を持つ妻に起
こるストレス症状総称。慢性の強い疲労感、不眠、偏頭痛や涙が
止まらないなどの強いストレス反応を示す。アスペルガー症候群
の人達は、著しく共感力が低いので、傍にいる人たちは共感して
もらえない。共感してもらえない暮らしというのは、女性脳にと
って、とても辛い。

〇アスペルガー症候群とまではいかいが、共感障害とルール固執
を呈する男子は結構多い。近年、共感障害者が増えている。これ
は、幼児期の母と子の共鳴動作の減少が一因かもしれない。携帯
電話もそれに一役かっている?

〇レストランで壁際の二人席に座るときは、女性を壁際に座らせ
ると、カップルはうまくいく。逆にすると、男性脳は色々なもの
に焦点を合わせてしまうので、目の前の女性に集中しない、気の
ない男に見えてしまう。ビジネスでも同じである。

〇夫婦は阿吽の呼吸までに35年かかる。人生100年時代は結婚
70年時代でもある。「結婚の安泰35年」を2セットやることに
なる。相手の所作を感知して、まるでダンスのペアの様に寄り添
って進む。その相手の心がお互いに嬉しい。そのようになりたい
ものである。

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【坂村真民詩集】

「沙羅の木に寄せて」
たださらさらと
たださらさらと
君はあり
我もありなん
生き難き世を
耐えてゆかん
みなづきの朝を来て
しみじみと見る
白きはかなき
沙羅の木の花

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*TEDx動画『3つの質問で幸せになる」
“The Way to Happiness by Three Questions”(日本語音声)
(English, Dutch, Russian, Japanese transcripts)  
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視聴者数は5,600名を超え更に伸びています。

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【名 言 集】
「耐え忍ぶことは、なし難い修行の一つである。しかし、よく忍
ぶ者にだけ、最後の勝利の花が飾られる」(法句経)

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*幸福ニュースバックナンバー
https://www.rengein.jp/koufuku/old.php

*日本内観研修所協会ホームページ
内観テープを聞くことが出来ます。動画も見れます。
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*自己発見の会ホームページ
https://www.n-classic.net/

*お悩みがある方はnaikan@rengein.jpへメールされて下さい。
お電話は0968-72-3300へおかけください。

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*あなたは来年をどのような年にしたいですか?境内を早朝から
餌を探し回っている小鳥のように、早く目標を決めて、スタート
ダッシュできるといいですね。(にこにこ和尚)

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*皆様のご意見、ご感想、ご投稿をnaikan@rengein.jpや
info@rengein.jpへお寄せ下さい。お待ちしております。
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コンサルティング・テンプル  蓮華院誕生寺
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