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タイトル:NO=845 尾張三十三観音霊場  2019/06/09


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2019-06-09 第845 毎日曜日発行
 地方の札所を巡る旅  尾張三十三観音霊場 20  犬山
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愛知犬山 20番札所【寂光院】  真言宗智山派   18−4−13
名鉄電車犬山遊園駅から木曽川沿いに上流へ、徒歩20分継尾山の山麓に、
20番札所【寂光院】がある。

“南無観世音菩薩 寂光院” の石柱が建つ石段を山に向かって登る、
苔むした山道、石段と交互に現れる参道、静かな山道に小鳥のさえずりが,
”ツピー ツピー” とこの参道は東海自然歩道にもなっている。

参道を登りつめると『薬医門』と『観音堂』千手観音菩薩と千躰観音が祀られている。

観音堂の右手から本堂に至る『七福坂』と名付けられた石段を再び登る、
先ず『恵比寿坂』、右に曲がり『大黒坂』、石段の脇の山裾には、
四国八十八ケ所の石仏が点在する。
左に折れて『毘沙門坂』、途中道が二つに分かれて『弁天坂』『布袋坂』に、
合流して『福禄寿坂』山が深くなり、木立が迫る。

坂の途中に『不動堂』、正面に50cm程の石造りの不動明王が安置、
ほのかな灯りに浮かんでいる。
『寿老人坂』を登って、薬医門から10分程で石段を登りきる、
登りつめた平地に、本堂はじめ諸堂が建つ、ご本尊は室町時代の作、
秘仏千手観世音菩薩、御前立ちがお祀りされ、左に毘沙門天、
右に弘法大師が安置されている。

本堂脇の小高い丘には右手に筆を持った弘法大師『筆弘法』を中心に,
干支の護り本尊が祀られている.
その他『弁才天』、家畜の安全祈願『馬鳴尊』『籠堂』『宝塔』等が配置されている。

他の寺では『仏足石』というのは良く見るが、ここには『仏手石』もある。
御影石で釈迦の足、や手をかたどった物で、仏足石は釈尊の健康、健脚を指し、
常に前向きに生き抜く勇気の象徴とされ、仏手石は、大衆に身振り、
手振りでやさしく教え下さった、知恵と慈悲の象徴とされる。

継尾山全体が境内で、春の桜、秋の紅葉、自然一杯の環境の中での参拝は気持が良い。
是非一度は訪れていただきたい寺である。

 所在地 犬山市大字継鹿尾字杉之段12  0568−61−0035

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