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────────────────────────────────────── 【609 Studio】email newsletter > 2019年3月12日 No.896 ────────────────────────────────────── フォト・ジャーナリスト片山通夫のメールマガジンは現代時評、ロシア・サハ リンの話題、編集長のコラムなど多彩な話題満載! 購読料無料 ────────────────────────────────────── 片山通夫関連Website New! 冬の風物詩・古老柿 京都・宇治田原で清算される古老柿 https://www.609studio.com/?p=1516 609studio サイト http://609studio.com/ グラフ誌 Lapiz サイト http://lapiz-international.com/ ────────────────────────────────────── ◆現代時評《サミット》山梨良平 ────────────────────────────────────── ハノイで開催された米朝首脳会談。金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委 員長とドナルド・トランプ米大統領は失敗劇を演じた。いつも世界中で演じられ るサミット=首脳会談は最後には「笑顔で」覚書などにサインして共同記者会見 を演じる。 しかしこのサミットはいささかそのおもむきがかわっていた。通常そのテーマ でかなりのすりあせが行われるはずだった。いや、外部からはうかがい知れない が、熾烈な交渉が両国のスタッフ間で繰り広げられたはずだった。 そしてサミット。そこでは握手と笑顔の首脳たち。難しい問題をまとめ上げる ことができた両国のスタッフ。満面の笑みで覚書を取り交わし、共同記者会見に 臨む・・・。 こんな筋書きは見られなかった。 ところでウインストン・チャーチルをご存じだろう。そう、彼はイギリスの首 相だった。1950年2月、冷戦中のソ連の首脳との会談をやってのけた。彼は その会談をサミットと呼んだ。サミット(頂上)に登ることも至難の業だが、そ こから降りることもまた難しい。 ハノイで後の見通せない会談をやってのけた二人の首脳は今後のサミットをど の手から差し伸べるのか、興味は尽きない。 ところで最近になって安倍首相が「次は私自身が金氏と向き合わなければなら ない」と述べ、拉致問題の早期解決に向け日朝首脳会談の実現に意欲を示したと 産経新聞が報じた。(19年3月6日)。 この報道を受けてかどうかは定かではないが、北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労 働新聞は8日付の論評で、安倍晋三首相がトランプ米大統領に、ハノイで2月末 に行われた米朝首脳再会談で日本人拉致問題を提起するよう要請したことを「主 人のズボンの裾をつかんで見苦しく行動した」と名指しで非難した。 これじゃ日朝サミットは絶望的かもしれない。 ───────────────────────────────────── ◇◇きな臭い話、こぼれ話 ────────────────────────────────────── 【南北朝鮮】 河野外相「金剛山・開城工業団地の再開はできない」…韓日米連携に「冷や水」 https://web.smartnews.com/articles/fEii46EZQeX 【特集ページ】 【壊れ行く日本/世界】 トランプ氏弾劾も視野 民主、疑惑調査を本格化 http://qq2q.biz/WBYX 「次は私自身が金委員長と向きあう」安倍首相 拉致被害者家族と面会 安倍晋三首相は6日、北朝鮮による拉致被害者の家族らと首相官邸で面会した。 首相は、2月末にベトナムであった米朝首脳会談で、トランプ米大統領が拉致問 題解決に向けた首相の考えを金正恩朝鮮労働党委員長に伝えたと説明し、「あら ゆるチャンスを逃さないとの基本的方針に基づき、次は私自身が金委員長と向き 合わなければならない」と決意を述べた。 https://mainichi.jp/articles/20190306/k00/00m/010/202000c 北方領土とシベリアに見る日本「失敗の本質」基幹動力源戦略に見る100年の計 https://news.nifty.com/article/economy/nbp/12114-55662/ ロシア高官が色丹島を訪問 日本をけん制か https://mainichi.jp/articles/20190227/ddn/002/030/054000c 妊婦は残飯あさり、富裕層は高級店へ ベネズエラの今 食料や薬が手に入らず、多くの人が死の恐怖におびえる一方で、富裕層は高級レ ストランで食事を楽しんでいた。2月末から3月上旬にかけて、政情不安が続く 南米ベネズエラに記者が入った。長年の経済失政と汚職の横行で人道危機が進み、 独裁体制を固めたマドゥロ大統領と同氏退陣を求める野党勢力は対立を深めてい る。(岡田玄) ロシアは日本の条件で平和条約締結とは言っていない=ラブロフ外相 ロシアのラブロフ外相はアジアのテレビ局のインタビューで、平和条約問題が日 本の条件で解決されるという声明を出す根拠を、ロシア政府は日本側に出してい ないと述べた。 https://jp.sputniknews.com/politics/201902245960614/ 安倍首相また国会で赤っ恥「法の支配」の対義語を知らず また、安倍首相が国会で“無知”と“無教養”をさらし、赤っ恥をかいた。 6日の参院予算委員会。立憲会派の小西洋之参院議員から、「“法の支配”の 対義語は何か」と問われ、まったく答えられなかったのだ。 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/248919 【こぼれ話】 土門拳、特高の監視対象 農民運動の検挙で? 旧内務省名簿 写真集「ヒロシマ」「筑豊のこどもたち」など社会派リアリズムの作品で知られ る写真家、土門拳(1909〜90)が戦前、特別高等警察に監視される「特別 要視察人」だったことを示す資料が見つかった。社会のひずみを見つめ続けた土 門の原点を知る上で貴重な資料として、専門家が注目している。 https://www.asahi.com/articles/DA3S13905931.html ────────────────────────────────────── 片山通夫関連Website 609studio サイト http://609studio.com/ グラフ誌 Lapiz のサイト http://lapiz-international.com/ ────────────────────────────────────── 【著書案内】 《サハリン逍遥》 片山通夫写真集 サハリン残留朝鮮人の取材のため15年間サハリンに通った写真家が自然や人 々の暮らしを折にふれて撮りためた素顔のサハリン。さり気ないアプローチでと らえた被写体にユーモラスな文章をそえた魅力的な写真集。 群像社刊 モノクロ152ページ、予価1800円+税 群像社サイトからお買い求めいただけます!! http://gunzosha.cart.fc2.com/ca8/198/p-r-s/ サハリン逍遥が電子ブックになりました! http://www.shinanobook.com/genre/book/3775 ────────────────── 「追跡!あるサハリン残留朝鮮人の生涯」 片山通夫 著 日本の植民地統治が生んだ一家離散「二重徴用」「急速転換」「樺太 への逆密航」を語る貴重な証言!! 凱風社 刊 http://www.gaifu.co.jp/index.html 定価 1900円+税 ──────────────────────────────────── ◆編集長から:片山通夫 ──────────────────────────────────── 天候の不順が続いている。ひょうが降ったり突風が襲ったり…。またあたたか い日が続いたかと思うと真冬とは言わないが冷たい風が町を通り抜けて。。。、 大阪の知事と市長が辞任してW選に臨むとか…安倍首相はトランプを頼りにし て滑稽なほどの傾倒ぶりだ。そのトランプは安倍からノーベル賞に推挙されたと 暴露した。 挙句に北朝鮮とのサミットに「臨む」と大ぼら…。 どうしてこんなことに日本はおろか世界中がなってきたのだろう。 つまり、どの政治家も、特に安倍・トランプコンビはフェイクコンビと言わねば ならない。 情けない世の中になってきたものだ。 ──────────────────────────────────── 発行 2019年3月12日 No.896 発行 毎週火曜日 購読料無料 FB https://www.facebook.com/michio.katayama.5 配信 まぐまぐ配信システム ID:0000052236 MailuX配信システム ID:MM3E1B97842E020 contact us http://www.609studio.com/html/mailform.html website http://www.609studio.com/ 投稿 http://www3.ezbbs.net/06/609studio/ 購読 解除 http://archive.mag2.com/0000052236/index.html ◇禁・無断転載◇ ──────────────────────────────────── |