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【“晩秋”の南都に漂う身体化された心(唯識的エナクティヴィズム)の風景】幼生期(古墳〜奈良時代)列島の住人は現代と 異なり「自分と違う存在を見ようとせぬ人々」ではなかった!(3/n) <注記>お手数ですが、当記事の画像は下記URLでご覧ください。 https://toxandoria.hatenadiary.jp/entry/2018/12/17/044810 (渡来系文化との繋がり3/奈良期以前に遡る東アジア文化受容の歴史こそが日本伝統文化、つまり日本エナクティヴィズムの 水源) ところで、歴史学・考古学・文化人類学らの分野では、そもそも重層的な「東アジア文化受容の歴史」こそが「寛容で世界に 誇るべき日本伝統文化」の源流であったという理解が深まりつつあり、その辺りの実証研究が日・中・韓それぞれで着実に進ん でいる。 特に興味深いのは日本の国立民族博物館あるいは宮内庁及び伊勢神宮系の神官・考古学者・歴史研究者らの研究だ。彼ら宮内 庁・文科省or伊勢神宮等に所属する研究機関の研究者らが新発見や研究成果を積極的に発表しており、それが「日本伝統文化」 の源流を新たな光で照らしつつある。また、地方発の考古学研究も活発化している(参照、下記事例◆)。 ◆おそらく、7世紀頃までの幼生期“日本”では、畿内辺りの中央発ルートと別に地方での海外交流と異文化渡来が併行した! ⇒ 地方発、考古学に新説の芽 徳島・山形・青森で貴重な発見20181211朝日 https://www.asahi.com/articles/DA3S13805851.html ◆2015年3月10日〜5月6日 国際企画展示『文字がつなぐ古代の日本列島と朝鮮半島』 国立歴史民俗博物館20141015〜20141214(千葉県/佐倉市)/漢字は中国から直輸入されたと考えがちだが、まず中国と競り合 った朝鮮半島において漢字を取り入れる工夫がなされ、次いでそれが日本列島に伝わった事実がわかってきた。[展示代表] 小倉 慈司:専門=古代神祇制度、宮内庁書陵部編修課主任研究官を経て、現在、国立歴史民俗博物館研究部准教授。http://www.rekihaku.ac.jp/exhibitions/project/old/141015/index.html ◆三上喜孝(国立歴史民俗博物館准教授)著『日本古代の文字と地方社会』(吉川弘文館)20130801刊 ・・・主に畿内では、政治的儀礼と結びついた文字(漢字)の使用が5世紀に現れ、やがて7世紀になると記録技術(金石文、 木簡、紙など)の獲得で、統治技術の手段として文字が使用されるようになり、次いで7世紀後半〜8世紀前半にかけて文字文 化の体系化が急速に進んだ(つまり、『天皇制の原型』確立と漢字の関わりが非常に密だということ!)。 ・・・・このような動向が顕著となるのとほぼ同じ頃に、畿内や九州などに限らず、日本列島各地の社会内部でも、文字(漢 字)の使用がはっきり確認できることが明らかとなっている。 ◆伊勢神宮・斎宮歴史博物館、学芸普及課長・榎村 寛之氏の論文『伊勢神宮の建築と儀礼‐棟持柱建物は神社建築か?』(出 典:上田正昭編『古代の日本と渡来の文化』‐学生社‐) ・・・<伊勢神宮創建の意義>が『伊勢神道の精神性/創設時の歴史と根本理念(天皇の超神聖王権の主柱)』にあることは既 に明らかにされている。つまり伊勢神宮は日本国の幼生後期(7世紀中葉〜後半の天武・持統期)において<伊勢神宮が天皇の 超神聖王権の主柱>を担う目的で創建された。 ・・・そのような意味で「創建・日本国」の創始と重なる<伊勢神宮の建物(および神道儀式)の起源>について榎村寛之氏が 更に研究を深めた結果、判明したのは<伊勢神宮(の建築様式、儀式ら)のアーキタイプが外来・渡来系文化の中にあり、特に 関連「儀式」の起源は明らかに古代中華帝国の律令制にある>ということだ。 ・・・棟持柱高床建築(神明造)には中国の南方的要素の渡来が窺われ、天皇の命により神社・山陵などに幣帛(神道の祭祀で 神に奉献するものの内、神饌以外の総称)を奉献する儀式「奉幣」も、中華帝国の律令儀式・心法(老荘の精神修養法)などか ら援用され、その後、日本的で高度に洗練されたと考えられる。 ・・・また、斎宮儀式等における唐風女性の装束を始め日本の宮廷儀式が唐風儀式の援用であることも周知のことだ。無論、そ れは単なる模倣ではなく遣唐使による実際の見聞、または渡来系貴族らがもたらした文物や風俗文化・儀礼作法・芸能等の継承 ・模倣・習得・応用を通じて、例えば「伎楽」主流の時代(飛鳥時代〜奈良時代)⇒「雅楽」主流の時代(平安時代以降)の流 れの如く日本宮廷の貴族層が次第にそれらを純日本風に演出・アレンジすることで日本文化全体を、より高度化しつつ国風文化 へ進化したと考えられる。 (渡来系との繋がり4/(繋がりというよりコレは非“繋がり”だが!w)安倍晋三・日本会議らの“身体化された心の不在” なる業病の淵源は、彼らの誤った(脳内ニューロンの欠陥で?事実が直視できない)歴史観と歴史修正主義にある) (参考画像)身体化された心(エナクティヴィズム)の欠落、なる業病 ・・・沖縄米軍基地、外国人受入れ(“無子高齢化日本”の決め手たるべき)両問題の根本的な解決の障害たる『安倍晋三・日 本会議らの身体化された心の不在なる業病』に感染した日本国民の悲劇!・・・ (参考画像)人口ピラミッドでの高齢化予測(2015/2065対比)(出典:【動画】20181214寺島実郎“先見未来塾”、https://vod.bs11.jp/video/insideout-miraisenkenjyuku/bbSYJD/) ・・・近未来の日本が、世界で最も急進的な“無子高齢化社会”を迎えつつあることは間違いがない。参考までに、いま注目さ れている前田正子著『無子高齢化 出生数ゼロの恐怖』(岩波書店)の内容案内文を下に転載しておく。https://www.iwanami.co.jp/book/b378359.html ・・・現在約1.3億人の日本の人口は,2040年代に1億人を割るとされる.そしてその時日本は65歳以上の高齢者が4割の超高齢 国となる──.「少子化対策」が叫ばれながら,なぜ日本の出生率は下がり続けるのか? そのカギは景気後退と雇用の劣化に翻 弄された団塊ジュニアの未婚化にあった.一貫して少子化,子育てを研究してきた著者による「少子化対策失敗の歴史」と渾身 の対抗策. (参考画像)【日本人増加の歴史的な原因】 ・・・移(住)民(前渡(マエワタリ=長きにおよぶ移民系渡来人の子孫)&今来(イマキ=列島へ移住したばかりの)渡来人)らとの波状 的な繰り返しの融合・同化の積み重ねの歴史こそが日本人増加の原型!従って、安倍晋三・日本会議らが病的に拘る純粋ヤマト 民族は、彼らの脳内ニューロンの欠陥による妄想・ドグマに過ぎない! ・・・そして、ここに興味深い歴史(日本古代史)上のデータ(推計)がある。それによると、奈良末期〜平安遷都期あたりの 推定人口は高々(at most)で700万人程度とされる。(出典:これまでの日本人の累計出生人口は5億人程度!)https://minkara.carview.co.jp/userid/480529/blog/13667863/ 昭和 平成時代―――1億2620万人 明治 大正時代―――――4490万人(59年間) 江戸時代――――――1億0790万人(266年間) 中世――――――――――8490万人(419年間) 奈良 平安時代―――1億0540万人(476年間) ・・・奈良末期〜平安遷都期あたりの推定人口は高々(at most)で700万人程度 弥生時代――――――――2380万人(古墳・飛鳥時代まで) 縄文時代後期――――――1500万人 縄文時代前期―――――――620万人 ・・・そもそも、「世界で最高に由緒正しい万世一系の皇統を基礎とする」(安倍晋三、日本会議らの信条?!しかも、彼らは コレを御身自身の利益保守・確保の方便としている節がある!)のフレーズは、スコラ哲学の「神の存在証明」と同じドグマ思 考に嵌った観念であり、それは先ず「完全な神が存在する」という絶対原理を打ち立てる故に生じるパラドクスに嵌った思考回 路(スピノザ“エチカ”とは真逆の回路!)である。しかも、そもそも縄文文化の伝統を引き継ぐ日本古来の神道は自然アニミ ズム(多神教)であるので、絶対唯一神としての現人神を措定すること自体が矛盾している。 ・・・また、日本列島全体の人口がたかだか20〜30万人程度(2〜3世紀頃で推計)に過ぎなかった縄文時代末期〜弥生時代 (〜3世紀頃まで)の倭人集団(当時は、まだ東アジア日本海文化圏における一つの部族集団)が「世界に冠たる万世一系の現 人神天皇(神の真姿顕現たる存在)が支配する独自で高度な文化をもっていた」と主張する部分について、古事記・日本書紀の 記述の殆どが荒唐無稽な“想像”である可能性は高い。が、その全てが真っ赤なウソだらけだとは断言すべきでなく、それは年 代記的な史実の記録というよりも、日本の古代文化史あるいは日本神話の資料として掛け替えのないエナクティヴィズム(身体 化された心)の価値を持つことは言うまでもない。 ・・・ともかくも、この堂々巡り(安倍晋三、日本会議ら)のパラドクスの円環を抜け出るためのヒントは、歴史的に重層化す るメタ次元の民族・言語・文化を悪戦苦闘しながら比較・検証してこそ無尽蔵に学び得るものが生まれると見なす多元文化(現 代風に言えばグローバル多元文化)についての深い理解ということであり、その「歴史的知恵の揺籃と創生のトポス(場)」を 提供するのが、例えば、欧州(仏)のブルターニュあるいは、日本の九州〜出雲〜畿内地方などに推定される、自然地理的・考 古学的あるいは歴史的古層を共有する「ボーダーランド(Bordesland、Bordesrs/境界領域)としての地域・地方文化」という ことになる。 ・・・歴史的な意味での沖縄人(現在の沖縄県民)を含む外国人一般の人権と人格を心底から同じ人間として尊重しつつ、彼ら を我々と全く同等・同人格の日本人としての一体感の下で受け入れ同化する意志の欠落、つまり「安倍晋三、日本会議らの歪ん だ日本人観(アナクロ戦前型の純粋で美しいヤマト民族意識)」こそが、沖縄基地問題に関する一般日本国民の関心の希薄さを 人質にした冷酷な国策判断を強行する原因である。又、同じく、それこそが<おざなりで上っ面だけの外国人受け入れ政策(と いうよりも実態は法務省と司法当局らを巻き込んだ外国人に対する奴隷的雇用の立案)でお茶を濁すという、安倍政権の実に冷 酷でブザマな政治判断>をもたらす原因でもある。 ・・・従って、近未来の“無子高齢化社会ニッポン”の救済策の決め手とも見るべき下◆の如き喫緊の課題(混迷するバカリの グローバリズム時代を生き抜くための重要な方向性)への具体的な取り組みについて、安倍政権は、まるでそれは他人事である かのようにほったらかしたまま平然としていられる訳である。だから、金子 勝氏(慶大名誉教授)の「安倍晋三はバカである!」 との指摘は、まさに慧眼!ということになる(添付画像) ◆将来年率0.6%(現時点で、年当・約70万人強)という急速な人口減の日本が参考とすべきA・シュッツ「人間ゆえの新たな 文化創造の多様なタネ(資源)としての日常性の社会学」とK・ラワース「自然界の繁栄を支えるネットワーク」・・・サプラ イサイド生産性論の呪縛(限界)を解放する可能性が高い「A.シュッツ日常性」の意味・・・ |