メルマガ:少女の性シリーズ
タイトル:少女の性 333  2018/11/11


少女の性 第三百三十三部

「俺が絶倫なんじゃ無くて、由美ちゃんが可愛すぎるんだよ。あんなに綺麗な身体を見せられて、可愛らしく感じられたらおちんちんだって硬くなるよ。ほんとに夢中になっちゃったよ」

その言葉で由美は更に甘えてきた。

「もう、そんなこと言ったらもっと好きになっちゃいますぅっ」

由美はまだ身体に力が入らなかったが、ぐったりとした身体を宏一に任せたまま、うっとりと幸せな余韻に浸っていた。

『もう、宏一さんたら、本当に制服が好きなんだから。あんな目で身体中を見て・・・うふっ、エッチ・・・。でも、本当にすごかった。あんな焦らし方があるなんて・・・・あれをされたら我慢なんて絶対無理。まだ身体が・・・・あん、どうしてこんなに幸せなの?』由美はうっとりとしたまま頭を宏一の肩に乗せていた。
やがて由美か宏一の上で身体を起こすと、ねっとりとキスを求めてきた。ゆっくりと舌を絡め合い、お互いの想いを確かめ合う。お互いに満足するまでたっぷりと楽しんだ。

そして由美が名残惜しそうに身体を起こすと、宏一の上から降りてブラジャーを止め、服装を直し、パンツを穿いた。

「由美ちゃん、そうやってる由美ちゃんもとっても可愛いよ」
「もうだめですぅ。本当にこれ以上したら死んじゃう」
「そうだね」

宏一はそう言ったが、由美は宏一に近づいてきた。

「宏一さん、帰りたくない・・・・・」

由美はそう言ってもう一度キスをすると、何度も振り返りながら部屋を出て行った。
翌日は週の真ん中で、普段でも一番忙しい日だ。宏一は精力的に社内の工事箇所を回り、午後からは外回りで打ち合わせを繰り返した。ただ、今日は友絵が休んでいるのが気になった。今までほとんど休みなど取ったことが無く、いつも笑顔で宏一をしっかりと支えてくれていたのに週末まで休むと連絡が来ていた。友絵の顔が見えないとやはり寂しい。すでに総務部長は転勤してしまっているのでもしかしたら友絵は追いかけていったのかも知れないが、それでも宏一はストレスの多い社内では友絵の顔が見たかった。

そして外回りから帰ってくると、また新しいトラブルが待っていた。新しい会計システムの導入に伴って、別の会議室に短期間だけ設定と立ち上げをする外部のシステムチームが入っているのだが、権限構造の設定変更をしないと会計システムがエラーを起こすという。ここの会社では独自の会計システムを自社のために開発するなどという贅沢はあり得ないので、ごく普通の市販の会計ソフトを入れているのだが、昨今の会計システムは法令や会計監査への対応のためにアップデート頻度が高いのに非常に厳重な内部セキュリティシステムを持っており、もちろんコピーしたデータなどは読み込まないし、データの読み書きだけでは無く内部処理のためのフォルダーへのアクセスも厳重に管理されている。

つまり会社のシステムでアクセス管理しているのに加えて会計ソフトそのものもアクセスを厳重に管理しているのだ。そして今回のトラブルは、データのアクセスには問題ないのだが、データを処理するフォルダーで大人数があちこちからアクセスをするために大元の会社のシステムが保護違反のエラーを出してアクセスを規制しているというのだ。

宏一は考え込んでしまった。これは会計システムをセキュリティがかかったシステムのどこに置くかという問題だ。セキュリティの中に入れればデータ処理の保護違反の問題は解決するが、今度は営業が外からアクセスするのが面倒になるし不安定にもなる。かといって、今のように外に置いておけば頻繁にセキュリティの中にデータを読み書きしにいくので保護違反が起きることになる。そこで宏一は、会計システムだけセキュリティの外に置いたまま、会計システムだけ会社全体のセキュリティとは別のセキュリティエリアを作ってそこに置くことにした。会計システム専用のセキュリティエリアを確保すると言うことだ。そうすると予算管理などで他のシステムとの連携に問題が起きる可能性はあるが、それは別の方法を考えることにした。

もちろん、そんな簡単にできることでは無いので、その作業の見積もりから始めなくてはいけない。宏一はその準備だけ終えると帰宅することにした。

今日は水曜日で、先週会えなかった舞が打ち合わせで戻ってきている筈で、夕食に誘われている。そして舞は明日の朝、また九州に飛ぶのでホテルを確保している。だから宏一はシャツと下着の着替えだけ持って待ち合わせ場所に向かった。

今日、舞は焼き鳥の店で宏一を待っていた。いろいろ頭の中を想いが巡るが、先ず宏一に会うのが先だと思い、舞はビールを先に頼んでビールで待ち時間を潰していた。
そこに宏一が現れた。

「舞さん、こんばんは」
「宏一さん、待ちくたびれて始めちゃった。ごめんなさいね」
「ううん、ぜんぜん」
「それじゃ、注文するわね」

そう言うと舞はあらかじめ検討してあったメニューから段取りよく焼き鳥の他、小鉢などのつまみ類を注文した。相変わらずやることにそつが無い。舞は注文を終えると、改めて宏一にニッコリと微笑んだ。

「あぁ、やっと会えた。ここまで来るの、本当に大変だったから」
「忙しかったんだって?」
「忙しいどころじゃなくて、ものすごいストレスで潰れるかと思った」
「舞さんが?そんなに?」
「そう、宏一さんの発案の件で、いろんな事があったの」
「おれの?」
「そう、窓をつけて中が見えるってアイデアで、透明な窓がくっつかないって話はしたでしょ?」
「そう、その対策も話したよね」
「そう、それを持って行ったんだけど、向こうは向こうで別の対策を考えていたの」
「どんな?」
「透明な窓を作るときに、先にネタを窓の中入れておいて、それを嵌め込むって言うの」
「ふうん、確かにね。それで?」

「でもそれだと、製造工程が変わるでしょ?」
「そうだね。先にネタを用意しておいて、それからネタを入れた窓を作らなきゃいけないもの」
「そうなの。だからコスト計算が根底から覆って、それですごいことになったの」
「だよね。でも、それって決定?」
「決定するかどうかは製品評価して、それをコスト計算してからって事になったから、先ずコスト計算することになって、試作と同時に進めたの」
「試作は上手くいったの?」
「だいたい上手くいった。けど・・」
「けど?」

そこまで話したときに焼き鳥が届き始めた。上手に焼いてあるので外側がカリッとしていて中がふわっとしている。二人は美味しい焼き鳥を食べながら話し続けた。

「試作に関しては上手くいったけど、窓の中にもともと入る大きさのネタしか選べないから、なんかアクセントみたいな感じになっちゃって・・・・。食べてもネタの味が分かりにくいし。もともと窓から見えるネタの味も味わえるってコンセプトだったのに、見た目は小さなネタが見えて綺麗だけど、小さいから味わうって大きさにはできないことがわかったの。それに、かなりコストが高くなっちゃって・・・・。ちょっと普段の惣菜って雰囲気じゃなくなっちゃったの」
「そうだろうね。こんにゃくは意外に固まるのに時間がかかるからね。窓に使えるような透明度の高いやつだと大変だろうな」
「何でも知ってるのね。コストを見て目が点になったわ」
「それに、本当に透明なこんにゃくって作るの難しいだろう?」
「そう。窓は小さいのにコストは練り物よりずっと高いから、全部のコストはかなり高くなるの。だから、窓全体の大きさは最初の計画より小さめに作るしか無くて・・・」

「そうか、やっぱり新しいアイデアを入れた商品て、高くなるんだね」
「でも、販売価格を2割増しくらいに抑えられれば、きっと売れるだろうって言うのが予測で、先週の試験販売と市場調査では何とかいけそうだって事になったの」
「それは良かったね」
「特に、一般主婦へのリサーチは予想通りだったけど、意外にも料理屋さんにも評判が良くて、プロ向けも視野に入れられそうだって分かったのが大収穫だった。でも、そこまでたどり着くまでにコストの分担でもめて、課長にまで東京から来てもらって大変だったのよ」
「舞さんはまるで九州の住人みたいな言い方だね。東京から来てもらって、なんてさ。舞さんだって東京から行ってるのに」
「まぁ、それはそうだけど、こっちは一泊4500円のビジネスホテルにずっとずぅーっと缶詰だから」
「そうだよねぇ、ずっとじゃ大変だ」

「さすがに疲れたからこうやって戻ってきたって訳。宏一さんはいつも良いアイデアをくれるし」

その言い方には、何か良いアイデアを宏一からもらえるかも知れないという期待が感じられた。宏一にしてみれば、もともと気になったことを言っているだけで仕事という感覚が無いのであまり気にならない。

「そうだなぁ、今の方向で進むのも一つの手だけど、こういうのはどうだろう?もともと透明な窓の役を果たすはずのこんにゃくが出汁で煮ると濁るのが問題なんだよね」
「そう。だから透明な窓になるこんにゃくの外側に透明な濁らないこんにゃくを使って二重にしたの。それがコストアップになってる」
「俺の一つ目のアイデアは、透明な窓を捨ててこんにゃくの食感を狙うって事。ゴボ天のゴボウみたいに真ん中に棒のようにこんにゃくを入れて、食感の違いを楽しむ。もちろん、梅味とかで赤くしても良いし。もう一つは透明な窓を単層構造のまま大きくして、裏側まで突き通しちゃう。つまり練り物はドーナツみたいに窓の周りだけってことにしてネタ入りのこんにゃくを中心に据える。そうすれば向こう側が見えるから少しくらい濁っても気にならないんじゃ無いかな?窓の中にネタを入れるのも簡単になるだろ?」
「面白そうね。バリエーションとして提案してみるわ」
「うん。更に言えば、こんにゃくの部分が大きくなったのなら、思い切ってネタを出汁に入れたままキュービックに冷凍して、それを固まりかけのこんにゃくに入れるというのはどうかな?食べたときに練り物とこんにゃくと出汁とネタが同時に楽しめるよ。味の強い梅干しとかが楽しいかもね」

宏一のアイデアに舞は来て良かったと思った。

「ふぅ、よかった」
「どうしたの?」
「ううん、新しいアイデアを仕入れて来るから一度東京に戻して下さいって言ってきちゃったから。これで堂々と戻れるわ」
「よかったね」
「宏一さん、本当に次から次からとアイデアが出るわね。すごい」
「きっと、時々考えるからだよ。毎日どっぷり漬かってたらこうはいかないよ」
「ふう、安心した。ちょっと待って、忘れないうちにメモしておくから」

そう言うと舞はメモ帳に宏一のアイデアをメモった。話に夢中になっている間に焼き鳥はほぼ食べ終わり、そろそろ店を出る頃だ。

「それじゃ、出ましょうか」

そう言うと舞は勘定に立った。

「え?いいの?」
「これだけアイデアもらったんだもん。きちんと経費処理させてもらうわ」
「ごちそうさま」

宏一はそう言うと舞におごってもらうことにした。そして二人でタクシーに乗ると、蒲田のビジネスホテルに向かった。そこからなら羽田は直ぐだ。

「明日の朝も早いの?」
「熊本行き、8時20分羽田」
「早いなぁ」
「うん、だけど、良いでしょ?」

それは朝まで一緒にいてくれるかという意味なのは明らかだった。

「うん」
「良かった」

そう言うと舞はそっと宏一の肩により掛かり、窓の景色を見ていた。舞にとって今の宏一は安心して疲れを癒やしてくれる優しい存在だ。今から考えると、無理やり自分を納得させてホテルで抱いてもらった自分がいかにギスギスしていたのかよく分かる。そんなときの自分でも優しく受け止めてくれた宏一がとても暖かく思えた。

一方の宏一は、舞の頭を肩に感じながら、何となく舞は自分を仕事からの休息場所にしているのでは無いかと思っていた。それはそれでいいのだが、何となく友絵と存在が重なってしまう。最近の友絵は以前のように弾けた笑いもないし、事務的だ。自分を必要としなくなったのなら仕方ないが、やはり寂しくなる。

ホテルに入ると、舞は宏一を自分の部屋に入れた。ツインルームだ。既にチェックインしてあったので、舞の荷物が綺麗に整理されて並んでいる。宏一はその部屋の様子から舞の大人女性としての資質を感じた。

「ネット予約できなかったから電話になっちゃって、ツインになっちゃった・・・・・」

舞はダブルの部屋を予約できなかったことを言外に匂わせた。忙しくてネット予約の時間が取れなかったのだ。

「何言ってるの。そんなこと」

そう言って宏一が舞を引き寄せると、素直に舞は唇を合わせてきた。

「シャワー浴びてきて良い?」
「うん、次に入るから」

そう言うと舞はスーツのまま荷物から着替えを取り出してバスルームに入った。ツインとはいえ、ビジネスホテルのバスルームは狭い。スーツを脱いでシャワーを浴びてナイトウェアに着替えるにはかなりの工夫が必要だ。それを当然のようにこなす舞はやはり少女とは違う大人の女性なのだと思った。

やがて舞は部屋に備え付けのナイトウェアの姿で出てきた。着替えを整理する舞に代わり宏一が入ってシャワーを浴びる。

宏一はシャワーを浴びながら『こうやってベッドに入る前にシャワーを浴びるのは久しぶりだな』と思った。由美は宏一がシャワーを浴びない方が喜ぶし、洋恵の場合は部屋に来る前にシャワーを浴びたりするので直前に浴びることがほとんど無いのだ。
宏一が軽く汗を流して腰にバスタオルを巻いて出てくると、舞は飲み物と簡単なつまみを用意して待っていた。

「氷が無いけど、ごめんなさいね」
「いらないよ。こんなのまで準備してくれたんだ。ありがとう」

二人は缶のカクテルで乾杯した。改めて目の前に座っている舞を見ると、膝上までしか無いナイトウェアは舞の長い足を引き立てているし、胸や肩を見ると、どうやら舞は下着を着けていないようだ。髪も綺麗に整えてある。


つづく

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