メルマガ:片山通夫のnewsletter「609studio」
タイトル:609studio No.876 ◆現代時評《良心に背く出版は、殺されてもせぬ事》山梨良平(コラムニスト)  2018/10/02


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【609 Studio】email newsletter 2018年10月2日 No.876
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  フォト・ジャーナリスト片山通夫のemail newsletter。現代時評、ロシアやサ
ハリンの話題、編集長のコラムなど多彩な話題満載!
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         片山通夫が過去に撮った写真を順次公開しています。
         パレスチナ・サハリン・DMZ(韓国)・東ベルリン
         ・キューバ・アルバニアなど ぜひご覧ください!!
              https://www.609studio.com/


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◆現代時評《良心に背く出版は、殺されてもせぬ事》山梨良平(コラムニスト)
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  初めまして。山梨です。609studioの現代時評や、時には季刊誌Lapizなどを担
当することになりました。よろしくお願いいたします。そしてお手柔らかに…。

 少し歴史をさかのぼりたい。ご存知の方も多々おられることと思うのだが、マ
ルコポーロ事件という出来事があった。このマルコポーロとは雑誌の名前である。 
この雑誌は文藝春秋が発行していた男性向けビジュアル月刊誌で創刊は1991年。
創刊時はフランスの高級雑誌「パリ・マッチ」との提携が売りだった。しかし19
95年2月、西岡昌紀(内科医)が寄稿したホロコーストを否定する内容の記事を
掲載したことで、アメリカのユダヤ人団体サイモン・ウィーゼンタール・センタ
ーなどからの抗議を受けて同誌を自主廃刊し、当時の社長が辞任、編集長が解任
された。
 世にいう《マルコポーロ事件》である。

 筆者はこのマルコポーロ事件と今回の新潮社の出来事がオーバーラップして仕
方がない。前者の場合、社長辞任、編集長解任そして雑誌は廃刊と思い切った措
置を文芸春秋社は取った。

 一方、「良心に背く出版は、殺されてもせぬ事」とは、今問題になっている(
いた)新潮社の創業者・佐藤義亮の言葉であった。

 そして新潮社の社是に
「良心に背く出版は殺されてもせぬ事」
「どんな場合でも借金をしない事」
「決して約束手形を書かぬ事」
とある。
 新潮社は「良心に背く出版は殺されてもせぬ事」という言葉を社是としている。
そして「良心に背く出版」をしてしまった。およそ考えられない暴挙だった。少
なくとも、マルコポーロの轍を踏むことになるとは新潮45の10月号を編集し
ていた時は考えもしなかったのか、筆者にとってはその点が不思議だ。
 
 ここでは今更その内容を紹介はしない。ただ同誌の目次を紹介しておこう。

【特別企画】そんなにおかしいか「杉田水脈」論文

◆LGBTと「生産性」の意味/藤岡信勝
◆政治は「生きづらさ」という主観を救えない/小川榮太郎
◆特権ではなく「フェアな社会」を求む/松浦大悟
◆騒動の火付け役「尾辻かな子」の欺瞞/かずと
◆杉田議員を脅威とする「偽リベラル」の反発/八幡和郎
◆寛容さを求める不寛容な人々/KAZUYA
◆「凶悪殺人犯」扱いしたNHKの「人格攻撃」/潮匡人

 如何に我が国が憲法で表現の自由、出版の自由が守られてるといっても、これ
らの項目を、否項目だけを特集するというのは、かなり片手落ちの編集だと思う。
これは昨今の「安倍政権べったり」のマスコミにもいうことができると思われる。
                            (この稿・了)
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新刊ガイド《「大大阪」時代を築いた男 評伝・関一(第7代目大阪市長)》

 大山勝男 著
定価(本体2,600円+税)
2016年2月10日発行
http://koujinnotomo.com/

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◆気になるサイト(国内の大マスコミは除く)
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◆情報通信・ラジオ「スプートニク」 ⇒   https://jp.sputniknews.com/

◆聯合ニュース ⇒ http://japanese.yonhapnews.co.kr/

◆THE KORIAN POLITICS  ⇒  https://www.thekoreanpolitics.com/

◆朝鮮の声放送 ⇒ http://www.vok.rep.kp/CBC/

◆フォーカス台湾⇒ http://japan.cna.com.tw/

◆愛媛新聞  ⇒ https://www.ehime-np.co.jp/

◆しんぶん赤旗⇒ https://www.jcp.or.jp/akahata/

◆長周新聞  ⇒ https://www.chosyu-journal.jp/

◆日刊ゲンダイ ⇒ https://www.nikkan-gendai.com/

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◇きな臭い話、こぼれ話
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【政治】

衆院解散1年「国難」は突破できたのか
https://mainichi.jp/articles/20180927/dde/012/010/010000c?fm=mnm

待機組約80人、首相支持派閥でパイ奪い合い
https://mainichi.jp/articles/20180927/k00/00m/010/101000c?fm=mnm

自民長崎「3人以上出産を」県連会長発言巡り 
抗議の女性県議、役職再任されず
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201809/CK2018092302000125.html

【社会】

樺太等残留邦人15名が集団一時帰国します
http://www.jpubb.com/press/1852615/

「金曜日」社長に植村氏 元朝日新聞記者、慰安婦報道
https://this.kiji.is/417649834575168609

「新潮45」休刊に追い込んだ“張本人”の超厳戒講演会を直撃
「LGBTは生産性がない」という“トンデモ作文”を寄稿し、老舗出版社「新
潮社」の看板雑誌である「新潮45」を休刊に追い込んだ杉田水脈衆院議員。責
任を感じておとなしくしていると思ったら大間違い。きのう(26日)も東京都
内で開かれた講演会に出席して持論を展開すると聞き、日刊ゲンダイ記者が会場
を直撃した。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/238307

京大:731部隊軍医学位論文を調査へ 人体実験可能性で
https://mainichi.jp/articles/20180927/k00/00m/040/073000c

休刊した「新潮45」の転売相次ぐ メルカリ・Amazonに定価の2〜10倍で出回る
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1809/26/news131.html

加計学園文書、文科省の不開示めぐり提訴 都内の女性
https://www.asahi.com/articles/ASL9V4VPGL9VUTIL024.html

三セク社長退任、先行き暗雲 サハリン航路今季運航終了 稚内市、支援に慎重
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/230808
 
千島列島の範囲の変更は許されないか――古谷経衡氏の2島返還論を読んで 
http://blogos.com/article/326986/

【国際】

南北の緊張を氷解させた文在寅大統領の名演説「全訳」(近藤 大介)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57654

インド、姦通を非犯罪化 最高裁が判断
http://www.afpbb.com/articles/-/3191225?cx_part=top_latest

国交樹立国4カ国、台湾の国連参加を支持=26日の国連総会一般討論演説
http://mjapan.cna.com.tw/news/apol/201809270006.aspx

安倍首相、露との平和条約の締結は何をもたらすか伝えた
https://jp.sputniknews.com/politics/201809265383958/

ロシア伝説のカメラ「ZENIT」復刻へ 独ライカとの協同で【写真】
https://jp.sputniknews.com/science/201809265386318/

ニコライ2世皇帝一家の日常を捉えた新たなユニークな写真
https://jp.sputniknews.com/photo/201809265381187/

日通、中国―欧州で貨物列車 「一帯一路」の需要開拓
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35775780W8A920C1MM8000/?n_cid=NMAIL007


クリル諸島のエベコ火山から高さ3.5キロの噴煙柱
クリル諸島(千島列島)のパラムシル島(幌筵島)にあるエベコ火山(硫黄山)
は23日、海抜3.5キロの高さにまで噴煙柱を噴き上げた。23日、サハリン
沖の太平洋で地震があった。ロシア非常事態省サハリン州局が発表した。
https://jp.sputniknews.com/incidents/201809245374965/

ロシアはIL-20撃墜事件を受けて、2週間以内にシリアにS-300防空システムを供
与することを決定 その他紙 2018-09-25 翻訳者:CMEPS-J
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/src/read.php?ID=45427

【こぼれ話】

水中からオットセイ出現、タコでカヤックの男性殴る NZ沖
ニュージーランドの沖合でこのほど、タコをくわえたオットセイが突如水中から
飛び上がり、カヤックをこいでいた男性の顔面を殴りつける出来事があった。
https://www.cnn.co.jp/fringe/35126210.html

まるで巨大な赤ん坊…中国人が北欧で起こした「外交問題級わがまま」官製メデ
ィアも悪乗り扇動したが…
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57624

「操縦室で携帯電話充電しようと…」乗客を機内から追放 インド
http://www.afpbb.com/articles/-/3191063

熊本城天守閣の瓦ゆずります 1トン千円 熊本市が募集
https://www.asahi.com/articles/ASL9V5WC8L9VTLVB00Q.html

メキシコ当局、アカプルコ市警を掌握 犯罪集団「浸透」で
https://www.cnn.co.jp/world/35126153.html

乗客の意見を基にした航空会社の格付け、台湾の2社が5つ星
http://mjapan.cna.com.tw/news/atra/201809260007.aspx

戦間期ソ連の食品広告ポスター10選 
https://jp.rbth.com/history/80917-senkanki-soren-no-shokuhin-koukoku-posuta

アイヌ語の車内放送、始めました。
消滅しそうなアイヌ語を身近に感じてもらおうと、北海道の日高地方周辺の路線
バスで4月から、アイヌ語による車内放送が始まっている。アナウンスを担当し
たのは、アイヌにルーツを持つ18歳の大学生だった。
http://urx3.nu/Mcpg

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◆編集長から:片山通夫
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 今号から現代時評などのコラムは山梨良平氏が担当していただけることになり
ました。当然ながら609studio.comのサイトにも氏が書かれたコラムを紹介して
ゆく所存で同氏のお許しを得ております。
 ご期待ください。

 台風が、地震が列島を襲ってきています。今後も要注意だと思います。
最新のニュースを得るよう心がけることが大切です。
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  発行    2018年10月2日 No.876
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