メルマガ:toxandoriaの日記
タイトル:定常化を見据えるEU「Potenz経済学」の廻廊に無頓着な日本は・・・(3/n) .  2018/08/07


■定常化を見据えるEU「Potenz経済学」の廻廊に無頓着な日本は、“間違い&ウソ”だらけアベノミクス「男の花道」必3選論
などにかまけず<将来人口/年率0.6%減の現実>直視から再出発すべき(3/n)

<注1>お手数ですが、当記事の画像は下記URLでご覧ください。
http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20180806

3 展相経済学の視座から見える近未来への期待

3−1 ピケティによる「クズネッツ曲線の誤りの指摘」と「北欧型制度経済学」が意味すること

(ピケティによるクズネッツ曲線の誤りの指摘)

トマ・ピケティの著書『21世紀の資本』は、1%(または0.1%)問題を論じており、結果的に新自由主義(特にそのトリクル
ダウン)の論拠の一つであるクズネッツ曲線の誤りを指摘した。また、ピケティによれば、2015年の時点で世界富裕層トップ
1%のシェアは残り99%の人々の富の合計を上回ってしまった。ケイト・ラワースの著書『ドーナツ経済学が世界を救う』の第
五章「分配を設計する/ふたたび成長率は上向くから設計に因る分配へ」の中でこのことを詳しく論じている。

f:id:toxandoria:20180804063500g:image:w420:rightクズネッツ曲線は、米国の経済学者サイモン・クズネッツが提唱した曲線
であり、国が豊かになるにつれて不平等は必ず拡大するが、やがて最終的には、必ずそれが自然に収縮するとしている(画像はhttps://www.youtube.com/watch?v=_OgQkzk7gQEより)。同じことを、開発経済学の創始者であるW・アーサー・ルイス(英国
出身で米国で活躍した)は「開発は非平等主義でなくては進まない」と断言しており、クズネッツとルイスの二人は成長と不平
等に関する理論が評価され、それぞれノーベル経済学賞を受賞している。その後、経済学者たちはこの「ジェットコースター」
(ケイト・ラワースがクズネッツ曲線に付けた仇名)の上昇と下降の例を探し続けることになった。

しかし、2013年にトマ・ピケティが資本主義下の長期的な分配のダイナミズムを突き止めたことで、この「ジェットコースタ
ー」(クズネッツ曲線)の誤りが明白となった(トリクルダウンの効果があるとしても、それは初期段階の一時期に止まる)。
つまり、ピケティは、金融資産を所有する家計と、労働所得のみに頼る家計に分けたうえ、米国と欧州の古い税の記録を遡り
つつ、これら二つの異なる収入源の成長を比べて<クズネッツ曲線とは全く異なり、西欧と、それに準ずる経済が非常に危険
なレベルの不平等へ向かっている>という現実を明らかにしたのである。

そして、ピケティは次のように結論付けている。・・・『このような資本主義の下では横暴で持続不能な不平等が一人で生ま
れる。その不平等によって、民主的な社会の基盤である能力主義的な価値観は根底から崩れる。』・・・

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ところで、、非常に残念なことだが、ピケティの指摘が最も現実的な問題となり国民へ襲い掛かりつつあるのが日本だというこ
とに、未だに多数派の国民が気づかないという現実が、更にこの種の日本の危機を煽る悪循環となっている。それは、ネポティ
ズム(orクローニー/お仲間&縁故主義)を誇る独善化した偽装極右“追憶のアベ・カルト”権力がピケティの警告などを完全
に無視しているからだ。他方、「W.ロストウ/成長の五段階“飛行”」からの軟着陸を視野に入れたEU(欧州連合)は既に展相(Potenz)経済学の廻廊を歩みつつあり、米国も批判勢力が冷静にトランプ暴走への反撃チャンスを窺っている(関連参照⇒ロ
ストウ理論、<http://note.masm.jp/%A5%ED%A5%B9%A5%C8%A5%A6%CD%FD%CF%C0/</span>)。

f:id:toxandoria:20180804082203p:image:w600:right(参考情報)アメリカ草の根イニシアティブ「We are still in(我々はパ
リ協定にとどまる)」関連の動向、

https://www.can-japan.org/wp-content/uploads/2018/02/20180220tsuchida-web.pdf 

・・・トランプ大統領のパリ協定からの離脱意思表明後、数日で立ち上がったイニシアティブで、独自にパビリオン「アメリカ
気候行動センター(U.S. Climate Action Center)」を設置している。

・・・米国の諸都市や州、ビジネス界から多くの怒りの声やパリ協定を守る機運が大きく盛り上がっており、この
9月12−14日にはトランプ大統領に対抗して、サンフランシスコで「グローバル・クライメート・アクション・サミット」http://globalclimateactionsummit.org/が開催される。(情報源:ヨハン・ロックストローム氏/802朝日『インタビュー/地
球環境限界なのか』)

(EUの展相(Potenz)経済学の胎盤と見るべき『スウェーデン学派の北欧型人口論(最適人口論)』が意味すること)

この問題を考える前に、一般に有効エネルギー(一定系内における、ある特定の目的に利用できるエネルギーの成分)と定義で
きるエクセルギー(exergy/ギリシア語のex(外へ)とergon(仕事)から作られた)の意味を少し具体的に理解することを試みる。
例えば、室内等での発光が目的の蛍光灯では、そこへ投入される電気エネルギーの100%が光となるのではなく、一定割合が光
エネルギーとなる一方で残余の電気エネルギーは熱として放出されるので、この場合、その熱エネルギーとして捨てられる電気
エネルギーの成分はアネルギー(anergy/無効エネルギー)とされる。これが廃棄汚染物質や汚染エネルギー化すれ(ゴミ扱す
るしかなくなれ)ばエントロピー(entropy)が増大することに繋がる。

このエクセルギーを比喩的に連想しつつ様々な人間社会の事象に当て嵌めると興味深いことが見えてくる。それは電気エネルギ
ー等のように物理量と同じ扱いで個々の社会的エクセルギーや同アネルギーを計算することは殆どできないが、実は我われが日
常生活で常に「自分本位=人間本位」の行動原理で動き、多様で非常に複雑な判断を刻々と行っている事実を率直に認めるなら
ば、特に市場経済のミクロな現場でそのことが特に重要な意味を持つことが理解できる。

おそらくこのことを前提にしてのことと思われるが、著書『人口と日本経済』の吉川 洋氏は「GDPの定義(仮にそれらがイノベ
ーションとしての創造の賜物であるとしても、モノやサービスの価値を足し合わせたもの)から、その価値は人間本位の主観的
な評価の足し合わせである」と述べている。つまり、もっと端的に言えば人間本位が経済社会の正体であるが故に「GDPは人間
の主観の計数化である」ということになる。

具体的に言えば、こういうことになるだろう。例えば殆ど同じ材料の料理であっても、調理法や調味料などの工夫しだいで、で
きた料理に対する顧客の評価は異なるだろうし、また同じ料理でも客の好みにより評価が様々に異なることもあるだろう(この
場合、調理法や調味料のエネルギーが大きく異なることはあり得ないとしておく)。いずれにせよ、お客の好み(主観)がその
レストランの経営を、ひいてはGDPのデータを提供していることになる。因みに。このような意味でのミクロな「日常生活」
への切り口から、容易に想像されるのが、既述のA・シュッツ「日常性の社会学」またはK・ラワース「自然界の繁栄を支える
ネットワーク」との深い繋がりの可能性ということだ。

この余りにも当たり前すぎるような「人間本位」の考え方に関わる根本的な見方の違いが、「スウェーデン学派型の人口論」
(人間本位の最適福祉水準を視野に入れた最適人口規模論/多様な経済循環の動学的な分析を重視)と「米国“新自由主義”型
の人口論」(移民立国のための新自由主義(リバタリアニズム競争原理主義)的な規模拡大の人口論)の差異をもたらすことに
なったと考えられるのである。しかし、誤解のないように補足しておけば、「20世紀初頭の米国における“そもそもの新自由主
義=いわゆり制度経済学派”の台頭は公正資本主義(Reasonable Capitalism/非マルクス主義的な経済発展段階説)が目標であ
った」という現実がある。但し、ここで言う“新自由主義”は、ミルトン・フリードマンに始まる(厳密には、その前史もあ
る)とされ現代世界を席巻する新自由主義とは異なる。

つまり、19世紀末〜20世紀初頭(第一次世界大戦へ参戦する頃まで)のアメリカでは、「政治の革新」と「経済への政府干渉」の
必要を説く運動が興り、この時代は「革新主義(Progressive)の時代」と呼ばれる。そして、この時代の経済思想の特徴は「新
自由主義/ニュー・リベラリズム」(New Liberalism/1980年代以降にに定着したネオ・リベラリズムと直接的な関係はない)と
いう言葉で代表されている。

そして、その元祖ニュー・リベラリズム(制度経済学派なる公正資本主義の伝統)は、米国のもう一つの“良識派の深層潮流”
と見るべき文化資本主義(フランクリン・ルーズベルトのニューディール政策が典型)あるいはネオ・プラグマティズム(限定
合理主義の哲学/関連↓★1)との共鳴を感じさせる。更に、同じ北米にありながら、「エトノス環境論」の契機を創ったと見
るべきカナダ(関連↓★2)が展相(Potenz)経済学のもう一つの流れとして欧州と共鳴し続けることになった背景には、カナ
ダと米国の教育制度の差異(総じて、教育水準は米国よりカナダの方が高いと感じられる/委細は未検証)という現実があるよ
うだ。

★1 ネオ・プラグマティズムは米国型リベラル共和の培地/W.V.O.クワイン『ネオ・プラグマティズム』の斬新な視点、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20180503 

★2 身の丈に合う「先住多層文化エトノス」で国民主権の強化を図るジャスティン・トルドー首相のカナダと真逆のベクトル、
「属国ファシズム」の罠に嵌った日本、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20160301

f:id:toxandoria:20180804181519j:image:w230:leftいずれにせよ、吉川 洋氏によれば20世紀までのスウェーデン学派で議論を
リードしたのはクヌート・ヴィクセル(J. G. Knut Wicksell/1851- 1926)である。理論経済学者として名高いヴィクセルだ
が、そもそもは人口問題への関心から経済学者になり、名著『経済学講義/1901』で“人口の理論、人口構成および人口変動”
を論じている。そして、ヴィクセルの最大の特色は国家にとっての「最適人口論」を論じたことであり、それは現在でも欧州
諸国へ大きな影響を与えている(画像はウイキより)。

また、ヴィクセルは「子育て支援」の源流でもある。従って、将来年率0.6%(現時点で、年当・約70万人強)という急速な人
口減の日本が参考とすべきが、このヴィクセルの「最適人口論」とA・シュッツ「日常性の社会学」、そしてK・ラワース「自
然界の繁栄を支えるネットワーク」であることは言うまでもないだろう。

3−2 「定常経済」へ向かうステップとして「“シュッツの日常性”重視」と「自然と生命のあり方」を見倣う<オープンソ
ース循環型経済>への期待

f:id:toxandoria:20180805075200j:image:w420:leftf:id:toxandoria:20180805075229j:image:w420:right

EU型「展相(Potenz)経済学の廻廊」が導く「あの壮麗なシャルトル大聖堂が象徴するが如き定常経済の内陣・アプス」の領域
へ立ち入る具体的な方法論を未だ発見した段階とは言えないが、それは急に現代に入ってから着想されたものではない。それど
ころか、古典派経済学者らの間でも「定常経済」(そもそも成長とは何か?との素朴な疑問)は既に彼らの問題意識として浮上
していた。つまり、古典派の経済学者らも成長(ロジスティック)曲線の上昇傾向が永遠に続くとは考えていなかったことにな
る(画像は、『TABIPPO.NET』https://tabippo.net/about/より転載)。

例えば、吉川 洋氏らによれば、その事例には以下のようなものがあるが、これらのなかでも特に●6/J&#183;S&#183;ミル「資本と人口
の定常状態」論が、(2−2)で取り上げた<将来年率0.6%(現時点で、年当・約70万人強)という急速な人口減の日本が参
考とすべきA・シュッツ「人間ゆえの新たな文化創造の多様なタネとしての日常性の社会学」>の問題にピタリと重なることに
驚かされる。

●1/エンゲル「需要の飽和=特に食糧に対する需要は必ず飽和する(食べ歩き型テーマパークがなかなか上手くゆかぬことを
思わせる!w)」、●2/食糧どころか全ての需要は飽和する:アーヴィン・フィッシャーのデットデフレーション論(1933 年、
大恐慌当時の経済構造を分析した上で提唱された)、●3/ケインズ「需要飽和論」(“一般理論”で述べている・・・ここで
は人口減こそがチャンス!の逆説(orスウェーデン学派の“最適人口論”すらが?)が読み取れる)、●4/ロバートソン(ケ
インズの友人/ピグーの後継者たるオックスフォード大学教授)「需要の飽和」、●5/アダム・スミス「成長の限界論/長く
て200年、その後は人口が安定化?」、●6/J&#183;S&#183;ミル「資本と人口の定常状態は、人間の改善のない静止状態を意味するもの
ではないという指摘をする必要はほとんどないだろう。そこには、これまでと同じように、あらゆる種類の精神文化、道徳的・
社会的な進歩の余地がある。先へ進むための技術ばかりを考えることをやめたら、"暮らしの技術"を向上する余地も大いにあり、
それが向上する可能性もずっと高まるだろう」・・・●5、6の出典=『幸せ経済研究所』、https://www.ishes.org/economic_growth/sse/about/in_economics.html 

ところで、<生命活動や自然の動き、およびその延長と見るべき人々の日常生活の多様なあり方そのもの>を手本とする<循環
型経済の可能性が無限であること>に気づいた先見的な人々や企業らによる新たなベンチャーの立ち上げ、あるいは意欲的な企
業活動の新たな試みなどが、今や、世界中で拡がりつつある。そこで、以下ではEU型『展相(Potenz)経済学の廻廊』における
歩みの第一フェーズと見るべき、自然と生命のあり方を手本とする「循環型経済の実践事例」、および「そのような方向への可
能性を秘めた新たな試み」の胎動と思われる幾つかの事例を少し取り上げておく。

●ジャニン・ベニュスの“バイオ・ミミクリー(生物模倣)”による新たな都市構想『惜しみなく与える都市』(出典;ケイト
・ラワース『ドーナツ経済学が世界を救う』、et https://ameblo.jp/kenbijin/entry-11075266667.html)

・・・その第一歩として必ず行うのが「その対象となる都市周辺の生態系(森、湿地、川、草原など)を観察して、それらがど
れくらい太陽エネルギーを利用し、二酸化炭素を吸収し、「雨水を保ち、土壌に栄養を与え、空気をきれいにしているか」など
を記録することである。

・・・これらの記録が新しい都市の基準となり、建築家や都市計画者に「隣の大自然と同じくらい惜しみなく与える」都市を建
設させることになり、都市内のすべてを繋ぎ、野生動物の通り道や都市農業も備わったインフラ網が整備されることになる。そ
して、再生可能エネルギーのマイクログリッドによって、すべての家庭が再生エネルギーの供給者となる。

・・・オランダの都市計画、米カリフォルニア州のニューライト・テクノロジー社、南オーストラリアの乾燥した沿岸地域での
サンドロップ・ファーム社、バングラディシュ(世界初の太陽光エネルギー立国を目指す)、エチオピア(ティグレ州による土
地再生、ケニア(社会的企業によるスラム街改修)、などでの取り組みが進みつつある。

f:id:toxandoria:20180805120319p:image:w550:right●欧州発の循環経済を推進する英「エレン・マッカーサー財団」による
「循環(蝶)型経済」の推進(出典:ケイト・ラワース『同上』、et https://www.ellenmacarthurfoundation.org/、http://www.alterna.co.jp/16391)

・・・エレン・マッカーサー財団の活動には、「サーキュラー・エコノミー」のコンセプトには、廃棄物の3R(リデュース・
リユース・リサイクル)や、資源の効率的な使用、デカップリング(経済成長を維持しつつ、生産時のエネルギー消費を減らし、
多消費の産業構造を改める)、持続可能な生産と消費、再生可能エネルギーの使用、環境負荷を減らす根本的な製品設計や、ビ
ジネスモデルの変更、持続可能な資源調達、リースやシェアなど製品とサービスのイノベーションを起こす新しいビジネスモデ
ルを生み出すことが含まれている。https://www.huffingtonpost.com/fomin/the-circular-economy-butt_b_9841898.html 

f:id:toxandoria:20180805120744p:image:w550:left●『オープン」ソース循環型経済(OSCE)』の全世界的展開/OSCEdays Mission Statement What is ‘Open Source Circular Economy’?(出典:ケイト・ラワース『同上』、et  https://oscedays.org/open-source-circular-economy-mission-statement/ 

・・・循環型経済の潜在的な再生力の大きさと企業による効率一辺倒の視野が狭い実践との間の甚だしいギャップに触発されて、
この運動が立ちあげられた。これは世界中のイノベーター、プランナー、活動家らから成るネットワークで、オープンソース・
ソフトウエアを真似て、知識のコモンズを気づくことで、循環型の生産の可能性を最大限に引き出すことを目的としている。

・・・ベニュスのバイオ・ミミクリーと同じように、この運動も自然を手本としているが、循環型の製造は最終的にオープンソ
ース(製品レシピの公開)となる必要がある。レシピを公開することで、誰でもがそれを更に改良したり、新たな発明へ繋げた
りすることが可能となる。興味深いことに、米国の熱烈なトランプ支持のお膝元、ラスト・ベルトでもOSCE活動が展開され
ている。

f:id:toxandoria:20180805121031j:image:w550:right●フィリップス(オランダ・アムステルダムに本拠を置く多国籍企業)に
よる、循環型社会の実現への貢献を意識したコンセプト『循環型設計/Innovation and you』による社業発展への取り組み/添
付画像と下の文章(一部分)は、HPより転載(出典:同社HP、https://www.philips.co.jp/a-w/innovationandyou/article/extended-story/circular-economy.html )

・・・循環型経済は(生物と生命活動の全体、つまり自然を手本とする)、天然資源などの素材をより効果的に使用することで、
天然資源や自然の生態系の利用と経済成長を切り離すことを目的としています。これは、材料、部品、製品の再利用の分野にお
けるイノベーションと、新たなビジネスモデルの構築を促します。循環型経済では、材料を効果的に使えば使うほど、コスト削
減、新市場の開拓、既存市場の発展につながり、さらなる価値が生み出されます。

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