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───────────────────────────────────── 【609 Studio】email newsletter 2018年4月17日 No.854 ────────────────────────────────────── フォト・ジャーナリスト片山通夫のemail newsletter。現代時評、ロシアやサハ リンの話題、編集長のコラムなど多彩な話題満載! ────────────────────────────────────── お知らせ *グラフ誌Lapiz22018夏号は6月10日発行です! Lapiz Site http://lapiz-international.com/ ────────────────────────────────────── 好評発売中! 《サハリン逍遥》 片山通夫写真集 サハリン残留朝鮮人の取材のため15年間サハリンに通った写真家が自然や人 々の暮らしを折にふれて撮りためた素顔のサハリン。さり気ないアプローチでと らえた被写体にユーモラスな文章をそえた魅力的な写真集。 群像社刊 モノクロ152ページ、予価1800円+税 群像社サイトからお買い求めいただけます!! http://gunzosha.cart.fc2.com/ca8/198/p-r-s/ サハリン逍遥が電子ブックになりました! http://www.shinanobook.com/genre/book/3775 ────────────────────────────────────── 【著書案内】 「追跡!あるサハリン残留朝鮮人の生涯」 片山通夫 著 日本の植民地統治が生んだ一家離散「二重徴用」「急速転換」「樺太 への逆密航」を語る貴重な証言!! 凱風社 刊 http://www.gaifu.co.jp/index.html 定価 1900円+税 ────────────────────────────────────── ◆現代時評《ペンタゴン・ペーパーズ》片山通夫 ────────────────────────────────────── 時世柄、とても気になる映画だったので、久々に映画というものを劇場で見た。 映画の批評なんて大それたものはできないが、少し紹介したい。 簡単に言うと、報道の自由を時の権力から守ろうとする物語だ。あらすじなど は後程掲載するとして、見ているうちに今現在我が国で起こっている《安倍総理 対朝日新聞》のように思えてくるから不思議だ。正確には覚えていないが、ワシ ントン・ポストの幹部などが、時の大統領や国務長官など、政権の中枢と食事を したり、ヨットに乗ったりというくだりがあった。まるで、安倍首相と寿司や天 ぷらを食べる我が国の大手マスコミの幹部をほうふつとさせ、笑ってしまった。 しかしワシントン・ポストの幹部は、報道の自由を統制し記事を差し止めよう とする政府と裁判で戦った。ニューヨークタイムズと一緒になって。そして「報 道の自由」を勝ち取ったわけである。この出来事がワシントン・ポストを不動の ポジションに押し上げた。 時の政権の走狗とならずに、時の政権を監視するという崇高な使命を忘れたジ ャーナリストは早晩朽ち果てるだろう。心しておくべきだ。まして、政権の中枢 にアクセスできるはずのマスコミの記者たちは! 「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)原題 The Post」 簡単にあらすじを紹介する。 ベトナム戦争が泥沼化し、アメリカ国民の間に疑問や反戦の気運が高まってい た1971年。国防省がベトナム戦争に関する経過や客観的な分析を記録し、トップ シークレットとなっていた文書、通称“ペンタゴン・ペーパーズ”の存在をNYタ イムズがスクープ。アメリカ初の女性新聞発行人として足固めをしようとしてい たキャサリン・グラハム、そしてその部下である編集主幹ベン・ブラッドリーを はじめとするワシントン・ポスト紙の面々は、報道の自由を統制し記事を差し止 めようとする政府と戦うため、ライバル紙であるNYタイムズと時に争いながら連 携し、政府の圧力に屈することなく真実を世に出そうと決断する―。 → https://filmarks.com/movies/72973 ────────────────────────────────────── ◆晋三氏の憂鬱 《内憂外患》片山通夫 ────────────────────────────────────── 今日2018年4月14日(日本時間)、トランプのアメリカはシリアを攻撃した。 CNNは次のように伝えた。《トランプ米大統領は13日、シリア政府による首 都ダマスカス近郊の反体制派支配地域への化学兵器攻撃への対応として、シリア 政府施設への攻撃を命じたと明らかにした。トランプ氏はホワイトハウスで、「 シリアの独裁者、バシャール・アル・アサドの化学兵器能力に関連する目標に対 して精密攻撃を行うよう米軍に命じた」と明らかにした。攻撃はフランスや英国 と連携して行われ、目的は「化学兵器の製造、拡散、使用に対する強力な抑止力 を確立することだ」とも述べた。》 晋三氏は憂鬱である。訪米を控えて、トランプ大統領が「タダで返してくれる わけがない」からである。あの男のことである。戦費の一部、いやほとんどを押 し付けられる可能性がある。今までは《北朝鮮の脅威》という《身近な》脅威を 煽って、イージスだの、オスプレイだのと高価な買い物をさせられた。これも政 権維持のためだと何とか我慢してきた。 しかし今度は少し違う。戦争は遠いイラクだ。それもおそらく長引くことには なるまい。そんな戦費を押し付けられても、自分には何のメリットもない。国内 で反発を食うだけだ。晋三氏はアメリカへ逃げ出すのをやめたくなった。しかし 国内でも・・・。 「内憂外患だな」と珍しく四文字熟語をまともに使えたことに、いささか気をよ くした晋三氏だった。 ────────────────────────────────────── ◆「スプートニク」 >>> 引用元 http://jp.sputniknews.com/ ────────────────────────────────────── ◆情報通信・ラジオ「スプートニク」(HOME) http://jp.sputniknews.com/ ◆日本関連 http://jp.sputniknews.com/japan/ ◆国際─────────────── http://jp.sputniknews.com/world/ ◆ロシア国内─────────────── http://jp.sputniknews.com/russia/ ────────────────────────────────────── 新刊ガイド《「大大阪」時代を築いた男 評伝・関一(第7代目大阪市長)》 大山勝男 著 定価(本体2,600円+税) 2016年2月10日発行 http://koujinnotomo.com/ ────────────────────────────────────── ◆《News Digest》:609studio編集部 ────────────────────────────────────── ◇きな臭い話、こぼれ話 小泉元首相「東電なぜカネ出せる、常識がない」 http://www.yomiuri.co.jp/science/20180415-OYT1T50010.html?from=ytop_main2 「麻生財務相の発言自体が罷免に値する」 立憲民主党の枝野幸男代表が批判 財務次官のセクハラ報道 http://www.sankei.com/politics/news/180414/plt1804140024-n1.html 小泉元首相、安倍3選「難しいな」=森友・加計対応をばっさり https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180414-00000065-jij-pol 「首相案件備忘録」よりスゴい安倍内閣がひた隠す決定的文書 公開の可能性 https://dot.asahi.com/dot/2018041300069.html 愛媛県知事のひと刺しで安倍官邸に激震 始まりは週刊朝日特報 https://dot.asahi.com/dot/2018041000066.html ヤン・スンドン氏、KBS社長就任…「権力と資本からの独立を宣言」 http://japan.hani.co.kr/arti/politics/30253.html 特集ワイド:米との「揺るぎない絆」どこへ 置き去り「安倍外交」 https://l.mainichi.jp/lv8zZ02 加計文書:「首相案件」発言を否定 報道に元秘書官 https://l.mainichi.jp/7hRAOzt 加計文書:愛媛知事、事実関係を調査 今夕にも会見 https://l.mainichi.jp/OzfCaId 加計も再燃 「亡霊」の悪夢 森友、日報…政権に三重苦 http://www.sankei.com/politics/news/180411/plt1804110011-n1.html ──────────────────────────────────── ◆編集長から:片山通夫 ──────────────────────────────────── ついにと言うか、やはりと言うか、トランプのアメリカは英仏を巻き込んで、 シリアへの攻撃に踏み切った!4月14日は、朝から 臨時ニュースのオンパレ ードである。安倍首相は、おそらくほくそ笑んでいるだろう。 だって北朝鮮が核廃絶に向かって交渉を開始するというので、今まで北の脅威 を前面に打ち出して《国難》とまで言い切ったのがすっかりしぼんでしまったか らだ。 ここにきて米軍がシリアを攻撃して国民の目がそちらに向けば・・・なんてこ とを不謹慎にも考えるのが、安倍という男だ。 そして、月末には訪米するという。また莫大な戦費を何らかの形で負担せんと も限らない。国民生活を顧みない安倍首相を訪米させるべきではない。 ─────────────────────────────────── 発行 2018年4月17日 No.854 FB https://www.facebook.com/michio.katayama.5 配信 まぐまぐ配信システム ID:0000052236 MailuX配信システム ID:MM3E1B97842E020 contact us http://www.609studio.com/html/mailform.html website http://www.609studio.com/ 投稿 http://www3.ezbbs.net/06/609studio/ 購読 解除 http://archive.mag2.com/0000052236/index.html ◇禁・無断転載◇ ──────────────────────────────────── |