メルマガ:少女の性シリーズ
タイトル:少女の性 289  2017/11/12


少女の性 第二百八十九部

もちろん友絵は大切な仕事の一つだから嫌な顔一つせずに出かけていったが、やはり口数は少ないし、笑顔は全くなかった。宏一は『少しでも気分転換になれば良いけどな』と思いながらも、共麻植が相談してくれない事が心配だった。このままだと何か良くない事が起きそうな予感がした。週末に由美と洋恵と濃厚な時間をたっぷり楽しんだだけに、冷や水を浴びたような気持ちだった。

そしてメールをチェックしていると舞から連絡が来ていた。そう言えばあさっての水曜日に約束していたことを思い出した。メールを開けると、いつものように丁寧な文体だった。

『三谷さん、ご無沙汰しています。いつもとてもお忙しいようで、なかなか会社でお見かけする事がありませんが、お元気でしょうか?私は今、営業で九州の熊本に来ております。データを復旧していただいてからは、仕事も順調に進んでおり、いくつか過去の提案から新しい話も出てきており、復旧していただいたファイルがとても役立っております。また、以前のような無理な要求は無くなり、その面でも本当に感謝しております。水曜日にお約束をいただいておりますが、ご都合に変更はございませんか?こちらは夕方前には身体が空きますので、少しだけ早めにセッティングさせていただき、ご到着をお待ちしようと思っております。復旧していただいたデータの内容について少しご相談もさせていただければ幸いです。三谷さんはお時間の良い時にお越し下さいませ。お会いできるのを心より楽しみにしております』

メールを読んだ宏一は、営業の鏡のような社内メールだと思った。これなら万が一、誰かに見られても誰もデートの約束だとは思わない。それでいて、よく読むと舞が早く会いたがっている気持ちが強くにじみ出ている。『やっぱり苦労人は違うな』と思った。ただ、自分の事とは言え、友絵の事と言い、舞と言い、意外に社内恋愛は多い事に改めて驚いた。舞のメールの最後に予約した店の名前や場所などが載っている。軽くググってみると、小さなドイツレストランで評判は良さそうだった。ただ、小さなレストランなので、きっとゆっくりと話をしたいのだろうと予想できた。

宏一は舞の話を聞くのが楽しい。宏一も年相応以上に苦労はしてきたし、成功もしていると自負しているが、舞はもっと苦労しているし、宏一以上に仕事に打ち込んでいるのがよく分かる。それでいて恋愛にはあまり恵まれなかったようだ。一度ベッドに入ったが、どちらかというと身の上相談みたいなものだったので、身近には感じるが、舞の方が年上だと言う事もあり、恋愛対象とは少し違う。それでも宏一は舞に会いたいと思うし、もっと近い存在で居たいと感じた。ただ、舞は年上とは言っても全てをリードしたがるわけでは無いから、それは可愛いところだと思っていた。

買い出しに出かけた友絵はなかなか帰ってこなかった。買い出しと言っても、実際に友絵が部品を抱えて持ち帰るわけでは無い。そんな少ない量では無いのだ。だから友絵は買い付けた部品をここに送る手配をするだけで良いから、遅くとも昼前には戻ってこれるはずだった。それに友絵はいつもだと宏一の予想時間より前に全てを終えて戻ってきてしまう。それほどいつも時間には厳しい子だった。しかし、今日に限って友絵は午後の2時になっても帰ってこなかった。友絵がいない分、種々の仕事は宏一がしなければならず、おかげでかなり忙しかった。宏一は友絵の帰りを待ちながら、嫌な予感が更に強くなるのを抑えられなかった。

その頃、洋恵は学校で予想通りの事が起こった事に頭を悩ませていた。午前中から何となく男子の雰囲気が違う事に気が付いていたが、昼休みに友達から噂が広がり始めている事を教えられ、気持ちを決めなければと思ったところだった。

ただ、最も洋恵が気にしていた噂への反応だが、予想より少し悪かったがなんとか許容範囲に入りそうなイメージで、それがまた洋恵を悩ませていた。しかし、男子の噂は女子のと違って先生に漏れる危険が高い。午後の授業の間、洋恵は考え抜いたが、結局友達の力を借りる事にした。

放課後、洋恵はいつも一緒に帰る子を断ると、さりげなく待ち合わせた子と一緒に学校を出て少し離れたコンビニのイートスペースに収まった。ここなら知り合いが近づけば直ぐに分かるしお金もあまりかからない。相談した子は香奈と言った。

「ねぇ、洋恵から相談なんて珍しいね。どうしたの?」
「うん・・・・これから話すよ。きっと香奈ならなんとかしてくれるんじゃ無いかなって思ってさ」
「そりゃ、なんとかしてあげたいけどね。それでどうしたの?」

洋恵は昨日の事を話した。もちろん、全てをきちんと話したわけでは無く、『ちょっと家庭教師の先生に甘えたら、その声が気に障ってみたいで』とオブラートに包んで伝えた。香奈はきちんと話を聞いてくれた。香奈はみんなの相談役なのだ。男子にも女子にも顔が広いから香奈に頼めば大抵の事はなんとかなった。それだけ香奈はみんなの信頼が厚かったし、男子にも融通が利くのが彼女の強みだった。

「うそ」

話を全て聞いた香奈はいきなり言った。

「え?」
「嘘でしょ?。洋恵が話した事が全部本当なら洋恵は何も気にする必要が無いし、こんな噂が広がるはずが無いもん。私が噂を聞かないと思った?ちゃんと話してくれななら、私の出る幕なんて無いから帰るよ。それでいいの?」
「それは・・・・・・・」
「ほら見なさい。嘘なんでしょ?」

香奈にはお見通しだった。洋恵から相談があり、今日学校で広がった噂を聞いた時、香奈には大体の察しが付いていたのだ。こう言うことは珍しくないからだ。女の子は一緒に居る男の子との出来事を優先する。だから、電話で失敗するのは珍しくない。見えないからと言って気を抜いているととんでもない事になるのだ。

「それは・・・・・・・」
「ちゃんと話して。それなら協力する。話してくれないなら帰るよ」
いきなり香奈に嘘がばれて洋恵は追い詰められた。
「やっぱり・・・話さないとだめ?」
「洋恵次第だよ。どうする?」
「ごめん・・・・・」
「ほらぁ。でも、話してくれるのなら必ず協力する。本当に」
「でもぉ・・・・・」
「あのね、言っておくけど、大体予想は付いてるの。だって良くある事だもん」
「よくある?」
「そう。電話なら見えないと思って服も着ないで電話してると、いきなり触られて声が出た、なんていくらでもある事なの。でしょ?」

香奈に指摘されて洋恵は何も言えなかった。

「あのね、言わないならもう帰る。それじゃね」
「分かった、待って。お願い、全部言う」

洋恵は完全に観念した。どうやら選択の余地は無いらしい。

「素直に最初からそう言えば良いのよ。どうせ大体は分かってるけどね」
香奈は大人ぶってそう言うと、洋恵の話を聞いた。洋恵の彼については既に誰もが知っているので聞く必要も無かったが、宏一については香奈にとって驚く事ばかりだった。

「それで、その家庭教師と何回位した?」
「わかんない・・・・」
「そんなにしたんだ」
「・・・・・・・・・」
「それで、どうして、また自分から行ったの?」
「よく分かんないけど・・・・・・安心するから・・・かな?」
「安心・・・・ねえ・・・・・ふうん・・・・・凄いんでしょ?とっても。してもらうとさ」
「うん」
「それで安心するって言うのはよく分かんないけど・・・・・・」
「ねぇ」
「なに?」
「お願い。センセに近づかないで、お願い。それ以外なら大抵の事はするから」

洋恵はずっと心配していた事をついに口にした。実は香奈はみんなの相談役なのだが、その報酬というか、相談料というか、困った事を解決してくれる代わりに香奈はあちこちに手と口を出すのだ。香奈は洋恵から見ても可愛いし、そのために相談を持ちかけた側が、問題が解決したのに壊れた事もある。だから洋恵としてはどうしようか最後まで迷ったのだ。

洋恵の予想では、たぶん、香奈にとってこの問題を解決するのはそれほど難しくないだろう。洋恵にはできないが、香奈ならきっと簡単だ。その代わり、香奈が宏一に興味を持ったら洋恵には防ぎようが無い。噂では相談者の女の子の彼を何人も落としてしまったらしい。香奈は効果と副作用の大きい諸刃の剣なのだ。

「あのね、言っておくけど、こう言う問題って、私がここで誰かに携帯で連絡すればそれで終わりになるってものじゃ無いの。分かる?」
「え?ちがうの?」
「当たり前でしょ?噂を打ち消すのよ。人の口に扉は立たないって知らないの?」
「しらない・・・・・」
「洋恵は本当に子供なんだから。ま、身体はどうか知らないけど」

香奈だって同じ中学生なのだが、とても同い年とは思えない。それでも洋恵はこの噂を打ち消す必要があった。

「お願い。助けて」
「うん、分かった。それじゃ、私の言う事、聞くね?」
「それって・・・・・・・」
「噂で聞いてるんでしょ?その彼に会わせて」
「彼って・・・・・」
「もちろん、センセの方よ」
「・・・・・・・・・・」
「あのね、ここまで来てまだ迷ってるの?」
「でも・・・・・」

洋恵は完全にどうして良いか分からなくなった。頭の中で何かがぐるぐる回っているが何なのか分からない。学校で広まりつつある噂を打ち消したところで、宏一を取られてしまっては意味が無い。

「お金じゃだめ?」
「だめ、お金に困ってないもん」
「でも・・・・」
「もう、いい加減にしてよ。どうするの?」
「そんなに言わないで・・・・・」

とうとう洋恵の目に涙が浮かんできた。それを見た香奈が畳みかける。

「全く馬鹿みたい。それならどうしてそんな事したのよ。ちゃんと彼がいたのに彼とエッチした後にまたセンセのところでエッチして。そんなに何度もしたいわけ?呆れたわ。私に言わせれば自業自得よ。全く、あのね、女の子の前で泣いたって意味ないでしょ?時間の無駄よ。今広まっている噂を打ち消すのに、私がどれだけの事をしなきゃいけないか、あんたに分かる?私だって会いたくも無いやつに会って、いい顔してお願いして、いろいろ言う事聞いてやらないと上手くいかないのよ。私だって大変なんだから。そう、わかった。いいわ、それじゃあね」

香奈は言いたい事だけ言うと、さっさと鞄を持って帰ろうとした。

「待って!お願い、待って!」

洋恵は泣き顔のまま慌てて引き留めた。香奈しか解決してくれる子は居ないのだ。

「それじゃ、いいのね?」

洋恵に選択の余地は無かった。洋恵は完全に観念した。

「おねがい・・・・します」
「ふぅ、世話を焼かせて。最初からそう言えば良いのに」

香奈は改めて座り直すと、洋恵に説明し始めた。

「あのね、こういう時、私が何をするか教えてあげる。もちろん絶対内緒よ。それくらい分かってるよね?」
「うん」
「別の噂を流すの。噂で噂を打ち消すのよ」
「そう言う事なの?」
「ただね、その噂も女の子から流したんじゃだめ。それに誰だって後から流された噂を疑うもの。だからね、男の側から流すのよ」
「そんなことできるの?」
「できるからみんな私を頼ってくるんじゃ無いの。もちろん、簡単じゃないけどね」
「簡単じゃ無いって・・・・・」
「先ず噂を作って、それから男子の噂の元になるやつに会って、デートと引き換えに噂を流してもらうの」

「デートするの?」
「そうよ、校内にに出た噂を広げるかどうか決めるやつがいるの。そいつが私とデートしたがってるのよ。私が言えばそいつが言うとおりにしてくれるの。もちろん、デートしてやって、気合いを入れて可愛い子の振りをしなくちゃいけないから大変なんだけどね」
「それって・・・もしかして秋野?」
「そうよ」
「香奈の彼じゃ無かったの?そうなの?」
「当たり前でしょ?あいつは私がお願いをした時に嬉しそうにあちこち連れ回すからみんなそう思ってるみたいだけど、あんなやつ、どこが良いんだか」

「それじゃ、秋野が香奈を好きなだけ?」
「秋野だって私を連れ回すとみんなが注目するから面白がってるだけよ。だって、全然手を出そうとしないし、別に女の子、居るし」
「ええ?そうなの?」
「いずれわかるわよ」
「そうなんだ・・・・」

「とにかく、噂を打ち消すには別の本当っぽい噂を流さなきゃいけないの。その噂を考えないと。良い?」
「うん」
「良い?なんだかんだ言っても、結局嘘の噂は本当の事にはかなわない。だから、嘘の噂を後から流すには、本当っぽい事よりも思いきり嘘を流した方が良いの。みんなの興味を引くような。わかる?」
「う・・ん・・・・」
「そうして、両方聞いた人が結局別れ話の痴話げんかなんだって思わせればそれでおしまい。直ぐに消えていくわ。ま、分からなくても良いけど。とにかくもっと詳しく聞かせて。先ず、どうして嫌になったの?もともと洋恵から行ったんでしょ?」
「うん」
「それなのに、何が嫌だったの?」
「だって・・・・・」

洋恵は正直に香奈に話した。もともと宏一を相手にロストした時は宏一が大好きだったが、どんどん開発されていくのが怖かった事。それで宏一から離れて学校で見栄えのする彼を作った事。しかし宏一ほど優しくないし、エッチしても痛いばかりで独りよがりに何度もするので嫌になった事。そして宏一に会うと何も聞かずにとても優しくしてくれた事、などなど、全部話した。

「そうか・・・・何となく分かってきた・・・・・分かった」

香奈はしばらく考えてからぽつりと言った。

「要するに、かわいさ余って憎さ百倍って事か。良いの?それでも洋恵の事が好きだったんでしょ?噂で打ち消すと、今度はあいつの評判が落ちるよ。一応彼だったんでしょ?本当に良いの?」
「うん、良い。私の事が好きなんじゃ無い。私としたいだけだもん。言う事聞く女の子なら誰でも良いんだから」
「そう?そうは思えないけどな。もう一度だけ聞くよ。本当に良いんだね?」
「うん」
「分かった。それじゃ、明日には新しい噂が流れる。それでたぶん終わりになるから」
「ありがと」

「全く。洋恵のおかげでまた日曜日が潰れちゃったわよ。約束、忘れないでよ、良いわね?」
「うん」
「それじゃ、ちょっと電話する」

そう言うと香奈は電話をかけ始めた。どうやら、噂が最初に流れたところを探っているようだった。それと同時に秋野に電話をしてデートの約束を取り付けた。

「分かったよ。どうやら、あんたの彼が今日の朝、全然元気が無いから河野が聞いたんだって。そうしたらあんたの話が出てきて、それが広まったみたい。ちょっと面倒だけど、たぶんなんとかなる。任せて」
「面倒って?」
「最初の発信場所が友達だって事。グループでの話が最初なら楽なんだけどね。ま、男子はあんまり部活以外でグループを作らないから。いい?友達って言うのは相手をかばうでしょ?だから簡単には否定できないの。でも大丈夫」

香奈が考えたストーリーは相手の方がしつこく身体ばかり求めたので遠ざけたら逆ギレした、と言うもので、これなら安心できそうだった。当然この話を流せば相手の彼の評判は下がるが、しつこく付きまとわれたりしないためには必要な事だった。

「いいわね。やるわよ?」
「お願い」
「分かった。それじゃ、明日、学校でどうなるか楽しみにしてて。お昼くらいには洋恵にも聞こえてくるはずだから。洋恵も聞かれたりするだろうけど、話をちゃんと合わせてよ。そうすれば直ぐにみんなこの話に飽きるから。土曜日にはみんな忘れてるわ」
「わかった」

そして二人は聞かれた場合に答える内容の打ち合わせをした。そして最後に香奈は言った。

「よし、やるよ。私の友達に嫌われるような事をするからよ。思い知らせてやる」
と迫力満点に宣言した。

すると翌日、まず最初に洋恵が気が付いたのは昨日流れた噂がピタリと止まった事だった。誰も洋恵の方をチラ見してこない。そして昼頃になると、逆に彼の噂が広がりだし、洋恵に話をこっそりと聞きたがる子が出てきた。洋恵は廊下で香奈とすれ違ったが、洋恵がぺこりと頭を下げるとニッコリと笑い返してきた。だが洋恵は香奈の可愛らしい笑顔に背筋が寒くなった。そして、噂とは流れるものではなく、流すものだと言う事がはっきり分かった。

その日、友絵が帰ってきたのは午後も半ばになってからだった。

「どうしたの斉藤さん。遅かったね?」
「申し訳ありません。ちょっと手間取ってしまいました」

友絵はそう言ったが、特に何かトラブルがあったというわけでは無さそうだった。実は宏一は先程、友絵が回る予定の会社に確認の電話をさりげなく入れてあった。すると、どこも友絵はお昼前に回り終えていた。しかし、宏一は敢えて何も言わなかった。こう言うことが定常的に起こるなら問題だが、一度や二度で問い詰めたところで良い事は何も無いからだ。

ただ、友絵の仕事は完璧だった。夕方にはそれぞれの会社から価格と数量、納品日程のFAXが次々に送られてきて、この部屋に置いてある部品棚から溢れる事無く順序よく補給される様子がはっきりと分かった。部品の消費予定まで頭に入っている友絵だからこそできる仕事だった。

夕方になると、友絵はそわそわし始めた。

「斉藤さん、今日は何か予定でもあるの?」
「あの・・・今日は定時で上がらせていただいても良いですか?」
「分かった。お疲れ様」
「はい、それでは失礼させていただきます」
「あの、友絵さん、今週は忙しい?」

宏一が名前で呼んだので、友絵には宏一の意図がはっきりと伝わったはずだ。

「ごめんなさい・・・・今はちょっとバタバタしていて・・・・・ごめんなさい」

友絵はそれだけ言うと帰って行った。宏一は残業しながら『もう友絵さんと夜を過ごす事は無いかも知れないな』と漠然と思った。少なくとも、今の友絵に宏一が見えていない事は確かだった。

翌日、宏一は午後から外回りだった。会社の移転日程が変わったので、サーバーの変更やらソフトの変更やら工事の手配やらネットワーク関連の仕事での打ち合わせが増えたのだ。

移転予定のビルと今のビルとで同時に一つのネットワークを使う必要が出てきたので、各種の共通ソフトの立ち上げを遅らせて共通で使うのは当面ファイルサーバーのみとして、ネットワークの負担を減らし、メールはウェブベースに変更する事にしたのだ。貧弱なネットワークで同時に複数の拠点からのアクセスに耐えるにはこれしか方法が無かった。そのためのソフトウェアの契約変更などのために外回りが必要なのだ。

宏一が順番に回っている時、携帯に舞から水曜日のレストランの場所と時間の連絡が来た。会社のアドレスにでは無く、携帯に連絡が入ってきた事から舞がかなりプライベートを意識している事が分かった。そして末尾に『着替えを持ってきて下さると嬉しいです。お願いします』と書いてあった。もちろん、その意味は明らかだ。
外回りそのものは予算的には少し余裕が出たので順調だった。だから宏一はいつもより少し早く由美の待つ部屋に行く事ができた。


つづく

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