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タイトル:jSj Vol. 165 『2016年6月5日のスイス国民投票』  2016/06/05


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★ jp-Swiss-journal - Vol. 165 - June 04, 2016 (Swiss Time)

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  【 目次 / INDEX / INHALTSVERZEICHNIS 】


【J】 国民投票2016年6月5日 *1)
    1. 国民発議「公共サーヴィスの改善」
    2. 国民発議「無条件の最低生活保障」
    3. 国民発議「公平な輸送資金調達」
    4. 生殖医療法改正案
    5. 亡命法改正案
                    明子 ヒューリマン

【E】 Popular vote on 05.06.2016 *1)
    1. "Pro public service" popular initiative
    2. "Unconditional basic income" popular initiative
    3. "For fairer transport funding" popular initiative
    4. Amendment to the Reproductive Medicine Act (RMA)
    5. Amendment to the Asylum Act (AsylA)

                     Akiko Huerlimann


□━━━━━━━━━━━━【 日本語 】━━━━━━━━━━━━━━□


    2016年6月5日のスイス国民投票 *1)
    1. 国民発議「公共サーヴィスの改善」
    2. 国民発議「無条件の最低生活保障」
    3. 国民発議「公平な輸送資金調達」
    4. 生殖医療法改正案
    5. 亡命法改正案
                    明子 ヒューリマン


1. 国民発議「公共サーヴィスの改善」:
発議したのは消費者情報 "Ktipp"、"Saldo"、"Bon a savoir"、"Spendere
meglio" と保守政党EDU。*2)公共サーヴィスの3本柱スイスコム、スイス
・ポスト、スイス鉄道(SBB)に質の低下と料金上昇が見られるようになった
という理由で発議された。発議の狙いは 1) 準国営企業は公共サーヴィスの
提供で利益追求をすべきでは無い。 2) 基本的な全国一律サーヴィスを保障
し、他業種への参入を制限する。 3) 準国営企業の経営陣の年俸は連邦政府
の水準を超えるべきではない。 これらの企業経営トップはスイスコムの
1,832,000スイスフランを筆頭に100万スイスフランという高水準にあること
から批判の対象になって来た。企業の競争力を維持しながら社会インフラを
保証するという相反する要素がある任務に対する評価は容易ではない。

発議の反対派は連邦政府・議会はじめ全ての政党、財界、労働組合、地方自
治体連合。反対派の主張は 1) スイスの公共サーヴィスは顧客の要望と現在
の技術開発を考慮すると諸外国と遜色の無い安全で質の高いサーヴィスを提
供している。2) 企業の競争力と起業の自由度をあまり厳しく制限すれば、
公共サーヴィスの強化ではなく弱体化になる。3) 収益が低下すれば、連邦
政府はサーヴィスの低下と増税をしなければならない事態になり得る等。実
際問題これらの企業には年金基金も投資しているので、低金利ないしマイナ
ス金利時代の年金を支えている側面もある。矛盾を内包した議案に賛成する
と禍根を残すことになる。

2. 国民発議「無条件の最低生活保障」:
発議者は政治的に独立した様々なグループで、全ての国民に人間らしい生活
と社会参加を可能にする。スイスに暮らしている人には連邦政府が収入と資
産の多寡に関らず誰でも大人一人につき一定の所得保証をする。発議者は議
論のたたき台として月額2500スイスフランを提案している。発議者は無条件
のベーシックインカムの「規模」も「財源」も明記していない。これらの二
点については承認されたら議会に任せるという提案だ。緑の党と社会民主党
と労働組合の一部が支持している。

反対は緑の党以外の全ての政党と連邦政府・議会、財界。社会と経済に極端
な負の影響を及ぼし、現行の社会保障制度を複雑にすると懸念している。発
議者の財源と社会を支える責任の所在に対する認識が不明瞭だ。働かなくて
も暮らせるとあれば違法入国者が激増して国家の存亡を脅かしかねない。こ
れ程思慮に欠ける議案が国民投票に漕ぎ着けた事への驚きと共に、スイス国
民が大切に育んできた直接民主制が損なわれかねない危惧を覚える。

3. 国民発議「公平な輸送資金調達」:
通称「ミルヒクー(乳牛)イニシアティヴ」と呼ばれる自動車連盟や自動車
輸入業者による道路建設の追加資金を求める議案だ。ガソリン税の半分に相
当するおよそ15億スイスフランが連邦政府の一般財源に投入されている。ガ
ソリン税を全て道路建設の財源にするよう求める議案だ。支持する政党は保
守のスイス国民党(SVP)のみ。車の省エネ化が進んで道路財源が減少してい
る為、将来道路の建設と維持管理で資金不足になると懸念して、ガソリン税
を全て道路関連事業に集中させるという提案だ。

反対派はその他の政党と連邦政府・議会、地方自治体、公共交通機関。政府
の主張は、道路交通に年間約15億スイス・フランも再分配すると、税金の上
昇や急激な緊縮プログラムによって相殺される必要が出て来る。教育・農業
・防衛・公共交通その他の事業に徹底的な緊縮財政を迫られることになる。
ガソリン税と高速道路税の税収で連邦政府は年間37億スイスフラン自動車道
関連事業に費やしている。これは連邦政府にとって最大規模の歳出。連邦政
府は既に自動車道と都市交通の為の基金を創出する草案を起草しているので
、道路網の拡張は財源不足に陥ることなく今後も進められる。しかしこの議
案が承認されれば、許認可等道路建設の準備も迅速に出来なくなる為、結果
として道路建設の追加資金も生かされなくなると指摘。スイスの自動車網は
現状よく整備されているので、目下歳出削減を大幅に進めようとしている連
邦政府の財源を減らすべきではないと考える。

4. 生殖医療法修正案:
2015年6月スイスの有権者の過半数が、着床前遺伝子診断(PGD)の憲法改正
を承認した。この結果を法制化する連邦政府の草案は抑制的だった。着床前
遺伝子診断は遺伝性疾患のあるカップルにのみ許され、治療周期当たり8個
の胚に限定され、染色体検査は禁止していた。ところが連邦議会の草案はこ
れを大幅に緩和する内容になり、染色体検査も容認するものになった。これ
に多くの主要政党の50名以上の議員が異を唱えて反対委員会を構成し、署名
を集めて国民投票を実現させた。

反対委員会は、PGDが実験室で胎児を選択し、廃棄する手段になると批判。
PGDの拡大利用は優生学につながり、障碍者への連帯の障害となる。又胎児
の染色体異常の検査を推進する危険性も批判している。賛成派はPGDのお蔭
で堕胎を避けることが出来ると主張。しかし、しばらく前ラジオで識者のイ
ンタビューを聞いた折、遺伝子診断はすべて正確に診断できるものでは無く
、生まれて来た子供が遺伝子検査の結果通りとは限らないという話を聞いた
。人類が遺伝子を操作するには倫理的な深い考察が欠かせない。人権侵害を
することになりかねないので安易な賛成は控えたい。

5. 亡命法修正案:
2013年6月に国民投票で亡命申請業務を迅速に進める議案が承認された。こ
れに伴って連邦議会が提示した修正案は、殆どの亡命申請者を集中的に連
邦政府のセンターに集め、140日以内に審査を完了する。亡命申請者一人一
人に無料の弁護士を付ける。この対策で費用を安くし、カントンと自治体の
負担を軽くする。ツューリッヒの試験的運用では肯定的な結果が示され、独
立の専門家の評価では、申請業務が迅速に行われたと報告された。この修正
案に賛成するのは連邦政府とSVPを除く全ての主要政党、並びに難民支援組
織と経済団体の「エコノミースイス」等。

修正案に反対するSVPは、無料で弁護士を付ける法的保護は逆効果を生み、
難民申請者を増加させることになると主張。又住宅所有者団体も難民収容施
設の建設の為に土地が没収される恐れがあると反対している。この修正案が
検討されたのは2013年で、当時難民申請者は21,000人と試算されていた。と
ころが2015年度の難民申請者は4万人を数え、この修正案の根拠が崩れてい
ると5月30日のSRFラジオは報じた。*3) この修正案が承認された場合、数か
月で難民申請業務を終える事は困難で、費用も大幅に膨れ上がり、収容施設
の急増を迫られることになる形勢だ。連邦政府の説明書には修正案作成当初
の条件が現在変わった事への言及は無い。これは連邦政府・議会の争点隠蔽
に相当する。有権者は注意が必要だ。

投票日のおよそ2週間前2016年5月25日に発表された世論調査の結果を見ると
、 1. 「公共サーヴィスの向上」は賛成46%、反対41%と賛否が拮抗している
。 2. 「無条件の最低生活保障」は賛成26%、反対71%で安堵する傾向ながら
、それでも4分の一が賛成している事に戦慄を覚える。 3. 「公平な輸送資
金調達」は賛成40%、反対49%と胸を撫で下ろしたものの、まだまだ安心は出
来ない。 4. 生殖医療法改正案は調査されなかった。 5. 亡命法改正案は賛
成60%、反対29%という大差の結果が示されたものの、その後前述の状況変化
が報じられた事で、形勢逆転になり得る可能性は捨てきれない。*4)


【 参照 】

*1) 国民投票2016年6月5日:
https://www.admin.ch/gov/en/start/documentation/votes.html
*2) Ktipp/Saldo/ Bon à savoir/ EDU: https://www.ktipp.ch/
https://www.saldo.ch/ http://www.bonasavoir.ch/
https://en.wikipedia.org/wiki/Federal_Democratic_Union_of_Switzerland
*3) SRF: Abstimmungsvorschau zur Asysgesetzrevision
http://www.srf.ch/play/radio/popupaudioplayer?id=87822927-517b-4efc-8c56-e4f496a01b1e
http://www.srf.ch/news/schweiz/abstimmungen/abstimmungen/asylgesetz-3
*4) SRF公式世論調査の結果(調査期間2016年5月13日から21日)/
Die Umfrageergebnisse auf einen Blick:
http://www.srf.ch/news/schweiz/abstimmungen/abstimmungen/die-umfrageergebnisse-auf-einen-blick-2


【 編集後記 】

連邦政府の国民投票関連ウェブサイトは今回から早々と英文も掲載した。
弊誌ではこれまで「国民投票」を英語で "National Voting" と表記してき
たが、連邦政府の表記に倣って今後“Popular vote”と表記する。今回は5
つも議案が提出され、国民の負担が増しているという論評を新聞紙上で見た
。これは筆者も感じていた事でもある。又草案の検討が不充分な為、本来賛
成できる議案も反対せざるを得ない場合も少なくない。国民投票の要件を再
検討する時期に来ていると感じている。


□━━━━━━━━━━━━【 English 】━━━━━━━━━━━━━━□


   【E】 Popular vote on 05.06.2016 *1)
    1. "Pro public service" popular initiative
    2. "Unconditional basic income" popular initiative
    3. "For fairer transport funding" popular initiative
    4. Amendment to the Reproductive Medicine Act (RMA)
    5. Amendment to the Asylum Act (AsylA)

                    Akiko Huerlimann


1. "Pro public service" popular initiative:
The initiative was launched by groups such as the consumer
information magazine "Ktipp", "Saldo", "Bon a savoir", "Spendere
meglio" and the conservative party EDU. *2) The three pillars of the
public service are based on Swisscom, Swiss Post and Swiss railway
SBB; they have reduced their services and increased the prices, that
are the reasons for the proposed initiative. The aim of the
initiative: 1) the Confederation and affiliated companies should not
seek financial gain in the provision of public services. 2) They
should guarantee the basic nationwide uniform services, and restrict
entry into other industries. 3) Top managers of quasi-state-owned
enterprises should not earn more than staff in the Federal
Administration like the Federal Councilors. The top management of
these companies have been the subject of criticism regarding to high
salaries; the largest management salary is of CHF 1,832,000, paid at
Swisscom and at other companies, the one million high salaries are
criticized. The goals of the mission are difficult to implement
because there are contradictory elements involved; ensuring the
social infrastructures while maintaining the competitiveness of the
enterprises and that is not easy.

Opponents of the initiative are the Federal Council and the
Parliaments, all political parties, business communities, trade
unions, and the local government coalition. 1) Switzerland has a
good, reliable system of public services, which takes account of
customers' needs and current technological developments; compared
to other countries, its services are favorable. 2) Rather than
strengthening public services, in fact, it could weaken them, as the
competitiveness and entrepreneurial freedom of the companies
concerned would be limited too severely. 3) Because of the resulting
decrease in revenue, the Confederation might even have to reduce
services or increase taxes. Actually, pension funds are also
investing in these companies; there are also other aspects (e.g.
dividends) that support the pension funds in an era of low or minus
interest rates. It could lead to serious problems in the future, if
the proposed initiative is accepted because it contains
contradictions.

2. "Unconditional basic income" popular initiative:
The initiative was launched by various politically independent
groups, which call to ensure a decent existence for everyone and
allowing everybody to participate in public life. The basic income
receives everyone living in Switzerland; the Federal Government
should disburse a certain amount of money to each person regardless
how much it earns or what assets it has. The initiative group
proposed an amount of CHF 2,500 per adult as basis for discussion.
The initiative however specifies neither the size of this
unconditional basic income nor the means of its financing. These two
points would need to be defined by the Parliament upon approval of
the initiative. The Green party, some of the Social Democratic Party
(SP) and the labor union (Syna) are supporting it.

All of the political parties, except for the Green party, the
Federal Government and the Parliaments, business communities are
opposed. The opponents are concerned about exerting an extreme
negative impact on the society and the economy complicating the
current social security system. It is unclear whether the initiative
has the necessary awareness considering the responsibility for the
financial resources and support of the society. If the people can
live without working, illegal immigration would dramatically
increase and threaten the survival of the state. Surprising is the
fact that such thoughtless bill has reached the level of a popular
voting (plebiscite), and I feel the fear, the direct democracy,
which the Swiss people has carefully nurtured could be impaired.

3. For fairer transport funding" popular initiative:
Commonly referred to as "Milchkuh (milk cow) initiative" is seeking
additional funds for road constructions, launched by the automobile
federation and car importers. Approximately 15 billion Swiss Francs,
which corresponds to half of the gasoline tax, is injected into the
general financial resources of the Federal Government. The bill
requests the entire gasoline tax for the road constructions. The
bill is supported only by the SVP among the political parties. Due
to the progress of energy-saving cars, the road funding has
decreased; the initiative is concerned about a lack of funds for
the construction and maintenance of the roads in the future,
therefore, all gasoline tax should be concentrated on the road
construction related business.

Opponents are other political parties, the Federal Government and
Parliaments, the local governments, and the public transport. The
assertion of the government is that in case of a redistribution of
about CHF 1.5 billion into road traffic per year, it needs to be
offset by tax increases and a sharp austerity program. Fiscal
austerity will be forced in the area of education, agriculture,
defense, public transport, and other businesses. The Federal
Government spends CHF 3.7 billion of the gasoline tax and the high-
speed road tax on motorway related business per year. This is the
largest expenditure for the Federal Government. Since the Federal
Government has prepared already a draft to create a fund for the
motorway and the urban transport, therefore, an expansion of the
road network will also be proceeded without falling to lack of
resources in the future. But if the initiative is approved,
administrative work such as (project) licensing preparation will not
be easier, then as a result, additional funds for the road
construction cannot be utilized immediately. The current situation
of the Swiss automobile network is well established, therefore, I
think the revenue of the Federal Government should not be reduced
more, as there are already drastic reductions of expenditure.

4. Amendment to the Reproductive Medicine Act (RMA):
In June 2015, a clear majority of Swiss voters approved a
constitutional amendment on "PGD" (preimplantation genetic
diagnostics). The draft of the Federal Government to legislate was
restrained allowing PGD only to couples with a hereditary disease,
limiting to eight embryos per treatment cycle, and with a ban of
chromosome tests. However, the draft of the Federal Parliament
become greatly relaxed tolerating also chromosome tests. Therefore,
more than 50 parliamentary members of major political parties
opposed such a draft, forming an opposition committee, collecting
signatures, and realized the referendum.

The opposition committee criticized that PGD selects a fetus in the
laboratory becoming a means of disposal. Expanding the use of PGD
leads to eugenics and disturbs solidarity to the disabled persons.
In addition, the committee criticized the risk to promote the tests
of fetal chromosomal abnormalities. Proponents argue that it is
possible to avoid abortions thanks to the PGD. However, when I heard
the interview of experts on the radio recently; genetic diagnosis is
not all accurately diagnosed, and as a result, all born children are
not always the result of genetic testing. A deep ethical
consideration is essential when the human manipulates gene. I think
I'd better to decline an easy favor, because it could lead to human
rights violations.

5. Amendment to the Asylum Act (AsylA):
Swiss voters already approved introducing faster asylum procedures
in June 2013. The bill of the Federal Parliament proposes that the
majority of asylum procedures should be completed in federal asylum
centers within 140 days. Free lawyer support every asylum seeker.
The implementation of these measures will lead to cheaper costs and
ease the burden on the Cantons and local governments. A pilot
project in Zurich has been completed with positive results; the
evaluations by independent experts showed that applications are
processed much faster. The Federal Government and Parliaments
recommend to approve this amendment to the Asylum Act. All major
political parties, except the SVP have agreed to this amendment,
the refugee assistance organizations and the economic organization
"Economiesuisse" too, as well as others.

The SVP opposes to the amendment, and argues that legal protection,
providing a lawyer free of charge, leads to the opposite effect and
will increase the number of asylum seekers. The "Homeowners
Association" also opposes the bill because there is a risk of
property confiscation for the construction of refugee shelters. This
amendment was examined in 2013, and the number of asylum seekers had
been estimated 21,000 at the time. But SRF radio reported on May 30,
2016 that the asylum seekers in fiscal 2015 counted 40,000; the
basis of this amendment has collapsed. *3) If this amendment is
approved, completing asylum operations in a few months is difficult,
costs are also rising significantly, and then the situation is likely
to impose a rapid increase of shelter facilities. The explanation of
the Federal Government doesn’t refer to the fact that the initial
condition of the amendment has changed. That corresponds to a
concealment of the issue by the Federal Government and Parliaments.
Voters need to be careful about it.

Looking at survey results that have been published approximately two
weeks before voting day on May 25, 2016: 1. "Pro public service"
popular initiative; in favor 46%, against it 41%; pro and cons are
antagonistic. 2. "Unconditional basic income" popular initiative; in
favor 26%, against it 71%, the tendency is a relief, but there is
yet a trembling with fear that still one fourth is in favor. 3. "For
fairer transport funding" popular initiative; in favor 40%, against
it 49%, I've got a sense of security, but I still cannot feel safe.
4. Amendment to the Reproductive Medicine Act (RMA) was somehow not
surveyed. 5. Amendment to the Asylum Act (AsylA); in favor 60%,
against it 29%, although there is currently a great different in the
(survey) results, but the change in circumstances described before
and reported, the possibility that the situation (result) might be
reversed cannot be excluded. *4)


【 Reference 】

*1) Popular Vote on June 5, 2016:
https://www.admin.ch/gov/en/start/documentation/votes.html
*2) Ktipp/Saldo/ Bon à savoir/ EDU: https://www.ktipp.ch/
https://www.saldo.ch/ http://www.bonasavoir.ch/
https://en.wikipedia.org/wiki/Federal_Democratic_Union_of_Switzerland
*3) SRF Radio report as of May 30, 2016:
http://www.srf.ch/play/radio/popupaudioplayer?id=87822927-517b-4efc-8c56-e4f496a01b1e
http://www.srf.ch/news/schweiz/abstimmungen/abstimmungen/asylgesetz-3
*4) SRF official survey results (May 13 - 21, 2016):
http://www.srf.ch/news/schweiz/abstimmungen/abstimmungen/die-umfrageergebnisse-auf-einen-blick-2


【Editor’s Comment】

The Swiss Federal Government website related to the popular vote,
in the English version was also posted in an early stage as from
this time. Our magazine has described "national voting" in English
so far, but as from this time we are going to follow the
representation of the Federal Government, which refers to as the
"popular vote". I saw a commentary on a newspaper that the burden
on the people has increased by submitting five bills this time. The
author felt the same. Furthermore because of an insufficient
consideration of the draft, not just only a few points of the bills
have forced opposition that were originally in favor. I found it's
high time to re-examine the requirements of the popular vote now.

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