メルマガ:〔ファンタジー小説〕 バラリュード 〜美処女が犬♂に奪われた〜
タイトル:バラリュード 第9号 『剣伯(ソード・ドクター)』  2016/02/04


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§『剣伯(ソード・ドクター)』

 エイナこと、ディアレイナ・サクラカレンは、剣を新調することにした。

 そこで、レズ嫁のリタ・レイキッドに、聞くことにした。

「この街で、最高級な剣を、買うとしたら?」
「剣伯ブランドかな…非売品だけどね」

 エイナは、リタに言われて、それに決めたらしかった。


 剣伯と呼ばれる人物は、大学にいるそうだ。
 早速、エイナは、十万ゴールドの為替を持って、会いに行った。
 剣伯には、あっさりと会えた…

「どうして、私の剣が、必要なのですか?」
「欲しいから!」
「どうして?」
「なんか、高級感あふれる方が、頑丈そうだから」
「面白い答えですね」

 エイナとの会話で、剣伯…ドクター・バーゲンは、少しだけ好感を見せた。


「(コンコン)ジャックは居る?」

「…ジュリアみたいですね。
 少し待って!
 彼女に、この室内で、待ってもらっても、良いですか?」

「わたしなら、構わないわよ」
「どうぞ!」

 不意の来客は、女神官だった。
 エイナは、彼女と、冒険者ギルドの、乱交パーティーで…面識がある。

「奇遇ですね!」
「運命よね!」

 エイナと、女神官…ジュリアは、再会を喜んだ。


 ジャックとジュリアは、バザーで知り合ったそうだ。
 そこで、彼が、彼女のボランティア活動に、共感を持ってからの友人だそうだ。

「友人って、セフレ関係?」
「それもありますね」
「わたしも混ぜて!」
「喜んで」

 会話を続けるうちに、三人は意気投合していった。


 ジャック・バーゲンは、三十六才のアスタート大学の名誉教授だ。
 剣伯(ソード・ドクター)の愛称で、知られている。
 彼は、剣の匠にして、剣聖(ソード・マスター)でもある。

 武防具屋の次男のためか、彼がプロデュースする、防具やアクセサリーも絶品だ。
 理屈屋だが、おおらかな性格をしている。


 ジュリア・ハンバーグは、二十七才のリベラル教の女神官だ。
 彼女は、性被害者の救済活動を、行っている。
 自身も、性被害者…強姦で処女を、奪われたそうだ。

 彼女の口癖は、『男性の支配欲に負けて、女性の性的権利をあきらめない』だそうだ。
 かなり、一部の有力者に、睨まれているそうだ。


 ちなみに、エイナは、自称二十一才の犬聖(ドッグ・マスター)だ。
 犬聖よりも、高級娼婦として、有名である。
 東京都出身で、デンマーク国籍だ。

 彼女の、性的趣向は、アングラかつディープで、大概のプレイに対応できる。
 ほどんどの金持ちに、かなり愛されているそうだ。


 すっかり、三人は意気投合して…とりあえず、乱交という話になった…
 ネルデンバーグ伯爵別邸…別名、ヌード・ストリートに、行くこととなった。


 ヌード・ストリートは、噴水池(ネルンの泉)を中心とした、十字路になっている。
 道の脇には、休憩所などの、乱交支援施設などが、建ち並んでいる。

 これらは、全て私有地内にあるため…
 土地所有者たる、ネルデンバーグ伯爵は、意外と儲かっているらしい。


 エイナたちは、入口の脱衣所で、真っ裸になった。
 ストリートは、裸足対応の舗装がなされていて、靴の類は不要である。

 ジャックの呼びかけで、学生…男二人と女一名が、随行している。

 六人は、ネルンの泉付近まで行くと、早速おっぱじめた…
 もちろん、初対面同士ということで、エイナとジャックがコンビだ。


 エイナとジャックは、対面座位で、セックスしている。
 …と言っても、ウォーミングアップの一発のため、十数分ほどで終了した。

 後は、周りの集団に合流しての、大乱交だ。


 エイナは、美乳を淫猥に揺らしながら、生でセックスを楽しんでいる。
 ジュリアは、男前後の3Pを、卑猥に悦んでいた。

 ジャックは、女学生を相手にしているが…
 先生っぽい発言をしながらの、おふざけセックスである。

 三人とも、裸身を汗だらけ、股間を体液まみれで、発情して淫乱な状態だ。


 昼下がりになると、三人は休憩がてら、裸でコヒー・ブレイクした。
 昼食が、お預けだった為、軽く食事もとっている。

「二人とも仲良いわね?」

「ええ、私たちは、共通の過去を、持っていますから」
「私たちは、性転換者(トランス・ジェンダー)ですから」

「え…?!」

 二人の告白に、エイナが驚いた。

「…と言っても、ジュリアは、自分が女だと、気づかなかっただけですが…」
「ちょっと、違うけど…」


「私は、十三才の時に、店の売り物だった、願いのランプで、男になりました」

「いきなり、女とかに戻らないの?」

「大丈夫ですよ。

 寺院でも、鑑定してもらいましたが…
 かなり高位の奇跡らしくて、一生このままだそうです。

 子供も、作れるそうです」


「どうして、教授は男になったわけ?」

「悪ガキ仲間数名から、童貞を卒業させてくれと…
 処女膜、破かれてまで、友情貫いてやったのに!

 筆下ししてやった上に、便利な肉便器扱いまでは、許せたのですが…

 あいつらが、図に乗って…
 『愛している』
 『おまえは、俺が守る!』
 『最高に綺麗だ…』
 等々の、暴言を吐くようになったので…

 自分が、惨めになって、性転換しました!」

「男勝りだ…」


「ジュリアは?」

「私は、生まれた時に、魔法で男性化されてて…
 十八歳の時まで、異世界で隠されているのを、借金取りに見つかって…」

「魔法解除されて、犯されたわけね?」
「そうです」

「異世界って、どんな場所?」
「浅草って、場所で…」
「わたしは、神田出身!」


「そういえば、剣をご所望でしたね?」
「そう!
 忘れてたけど、剣よ剣…モグモグ」

「忘れてたの?」

「丁度、良い案件が有りまして…実験的な魔剣ですが…
 魔神を、材料にするんです」
「乗った!!」

 エイナが、了承したとき、いつの間にか、テーブルに四人目が居た…


「私が、材料になりますわよ」

 三人は、驚いた…が、度胸のある連中のため、叫び声までは挙げなかった。
 頭部に牝牛の角が生えた、裸女の魔神…緋色の唇が印象的だ。

「僭越ながら、教授の記憶を、読ませて頂きました」

 その後、時が止まった…三人の心以外は…


 魔神は、サーペント型の漆黒の龍になると、螺旋を描きながら、剣に変わって行った…
 そして、黒い剣は自ら移動して、エイナの眼前の宙に、禍々しく浮かんでいる。

 エイナは、それを手にした…恐れが無かった訳ではない…

「闇を、覗いたときに、闇もまた…私の記憶を、覗いていたのか…」


 エイナこと、ディアレイナ・サクラカレンは、黒の剣…ダークフェイトを手に入れた。
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