メルマガ:【実践留学道場】
タイトル:【実践留学道場】 [第631号] 新年特別号  2016/01/06


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             【実 践 留 学 道 場】

           第631号(2016/1/6発行)[新年特別号]

       毎回発行部数:約340部、 累計発行部数:389,955部

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 読者の皆さん、新年、明けましておめでとうございます。
メールマガジン【実践留学道場】”道場主”の、多門院 英蔵ことヒデクラです。

 ロンドンからの今年最初のメルマガは、新年特別号としてお送りします。
ロンドンから新年特別号をお送りするのは今年で2回目、つまりここロンドン
で、2回目の正月を迎えたことなります。

 前回お知らせしましたように、新年最初のメルマガは、新年特別エッセイ
『新・実践英語上達最短のコツ』として、英語力向上や海外留学を目指して
おられる読者の方のために、特別に掲載しました。

 昨年とほぼ同様の内容とはなりますが、一部加筆修正をしてあります。普段
のメルマガよりも少し長いですが、楽しんで読めると思います。既に仕事が
始まっておられる方も、是非、暇を見つけてじっくりお読み下さい。


 それでは、早速、今回の稽古に入りましょう!


  =========================[今回の内容]==========================

    ☆1☆ 新年特別エッセイ『新・実践英語上達最短のコツ』

    ☆2☆ 『道場主の戯言(編集後記)』

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 〜〜〜〜〜〜▼〜〜〜〜〜〜☆1☆の始まり〜〜〜〜〜〜▼〜〜〜〜〜〜〜

       新年特別エッセイ『新・実践英語上達最短のコツ』
        =======================


  メルマガ読者の皆さん、いつもお読み頂き、ありがとうございます。
 メルマガ【実践留学道場】道場主のヒデクラこと、多門院英蔵です。

  仕事の関係でロンドンに駐在してから早くも、もう1年半ほどたって
 しまいました。

  ロンドン駐在まもなくの去年の新年は、『ヒデクラのロンドン便り』
 の[新年特別便]として、「新・実践英語上達最短のコツ、ロンドン編」
 をお送りしましたが、今回は、それをベースに新たに新年特別エッセイ
 として、『新・実践英語上達最短のコツ』をお送りします。
  少し長いですが、英語力上達のヒントが満載されていますので、是非、
 最後までお読みください!

    −−−−−−−−・−−−−−−−−・−−−−−−−−

 ● 新年特別エッセイ『新・実践英語上達最短のコツ』


   日頃の読者の皆さんの英語力向上、留学実現へのお悩み解決の
  お助けとなるように、毎年新年には『実践英語上達最短のコツ』
  と題して、過去、これまでに私が述べました内容を整理し、毎年
  恒例の「新年特別エッセイ」としてお送りしていますが、今年は、
  ロンドンから、新年特別エッセイ『新・実践英語上達最短のコツ』
  をお送りします。


 ◎ 第1章:実践英語とは?

   毎年同じ質問で恐縮ですが、「実践英語」とは何でしょうか?
 
   これは私が勝手に命名したものですが、私はこれを以下のように
  定義付けています。

   実践英語 〜 単に資格や点数であらわされるモノでは無く、
       実際に留学や海外生活の実践の場で通用する”英語”

   これは、かなり意味深いものがあり、言うは易く、行なうは難し
  と言った最たるものです。

   特に英語がネイティブでない私も含め、ごく普通の日本人に
  とって、あてはまります。そして、これは、私が過去アメリカに
  駐在した時でも、その後、かなり英語にどっぷりつかったあとでの
  今回のイギリス駐在でも、そのように感じています。
   このメルマガの読者や、実際に留学や海外生活を経験されたこと
  のある方は、このことが良く実感できるのでは、と思います。


   尚、昨今の国際化社会という背景から、各企業では社内英語
  検定が独自に実施されていますが、かなり前から、あの有名な
  TOEICが、社内の独自の英語検定にかわるものとして利用
  されています。
   そして、善しにつけ悪しきにつけ、このTOEICの点数を、
  昇進のひとつの基準にしている企業も多いようです。

   しかし、昨今、特に、新TOEICになって以降、TOEIC
  で高得点の900点以上や満点を取る人が結構出てきており、
  よって、このTOEICでは、もう英語力をはかるには、限界に
  来ているのではないかと思います。

   最近、官公庁の入庁試験の一部に、英語力を試すものとして、
  米国大学入学の際に必須のTOEFLを課すようにもなってきたり、
  日本の大学でも入試の一つとして、このTOEFLが利用される
  可能性が高くなってきています。

   TOEICもTOEFLも同じETSが作成しているテスト
  ですが、このTOEFLは昔の(私が米国の大学院に入学した
  頃)のペーパーベースのPBTから、その後、コンピュータ
  ベースのCBT、そしてその後、インターネットベースのiBT
  となり、更に改良されて、スピーキングや、ライティングの力も
  併せて評価できるようになっており、TOEICに比べて、数段
  に難しくなっています。(時間も、TOEICの倍の4時間程度
  かかり、かなりハードです。)

   このような現実を踏まえ、巷の本屋ではTOEICやTOEFL
  対策本が数多く並んでいます。(数多く並んでいるということは、
  それだけ多く売れているということだと思います。実際、過去、
  私自身もこれらの書籍に興味を引かれて新しいものが出るたびに、
  つい買ってしまっていました。)

   しかし、ちょっとここで考えてみて下さい。これらTOEIC
  やTOEFLの英語の試験で高得点を取ることが、ほんとうの
  英語学習の目的でしょうか?

   このメルマガの読者の方は誰もそうは思っていないと思いますが、
  もしそのように考えておられる方がいるとすれば、少し視点を変えて
  みて下さい。


   実際問題として、馬鹿げたことですが、会社でTOEICの点数
  ノルマが課されたとすれば、会社人間は嫌でも英語を勉強して
  TOEICである程度の点数を取る、このことが目的(義務!?)と
  なってしまうでしょう。
   しかし、TOEICやTOEFLはこのような目的の為のモノで
  は無く、自分の現在の英語力、あるいは、自己学習、トレーニング
  の結果を評価するバロメータ、モチベーション向上の手段である
  べきではないでしょうか?

   本来は、実生活の中で自分の実践英語力を試すことができれば
  ベストなのですが、なかなかそのような機会が無い人もおられるか
  と思います。

   私の場合、今、ロンドンに住んでおり、普段の仕事では英語に
  接する機会が多く、また、自宅に戻っても、テレビ番組が英語
  ですので、24時間、いつも英語漬けの恵まれた環境となって
  います。
  (米語でなく、本当の英語であり、我々が習ったアメリカ英語
  とは、少し、単語も発音も異なりますが、...。)


   ちょっと話が横道にそれますが、以前、このメルマガでも、
  英語学習のひとつとして、映画のビデオ等を英語字幕で見ると
  良いと言うことを書いたかと思います。
  (英語字幕は、生の英語のリスニングの難しさの助けとなり、
  しかも、英文の速読力も身につき、TOEICの試験対策にも
  最適だと。)

   今のアパートでは、既に『ヒデクラのロンドン便り』でも書き
  ましたように、サービスアパートであり、ケーブルTVもついて
  おり、そして、これは最近分かったのですが、映画のビデオの字幕
  のように、全てのテレビ番組に、英語の字幕を表示することができ
  ます。

   もともと、これは難聴の人の為かと思いますが、英語がネイティブ
  でない、我々日本人にはすごく助かります!
   早口で聞き取れない英語や、多少訛りがあり、聞き取りにくい
  英語でも、その字幕を見ると、なるほどそのように言っていたのか、
  と良く意味が理解できます。
  (まあ、米国と英国で、多少の単語や発音の違いはあるものの、
  そんなに難しい単語は普段の会話の中では出てきませんので、
  字幕を見れば、たいてい誰でも理解できると思います。)

   ただ、トーク番組等では英文も長く、消えるのも早いので、
  速読力が必須で、逆にこれが英語のトレーニングにもなります(笑)。

   しかも、ただ聞いただけで分からない英語が、実際に、リアル
  タイムで、話している英語が分かりますので、1対1で結びつき、
  生の発音に耳も慣れてくると思います。これも重要です。
  (字幕なしでの聞き流しだと、聞き取れないところはそのままなので、
  意味が理解できず、上達はありません。)

   特に、ケーブルTVでは、クイズ専門の番組があり、これはかなり
  楽しめる上に、色々な出演者の英語が聞け、かつ、知識も身につき、
  私のお気に入りのチャンネルの一つです。
  (欧州ではJSTVと言う、日本語専門の放送チャネル(NHK等の日本
  の番組をリアルタイムや再放送として流している)がありますが、これ
  が面白くないときには、ローカルTVのクイズや映画の番組をみています。
  場合によっては、このクイズ番組を見ている時間のほうが、長いかも
  しれません。結構、面白いクイズ番組もやっていますので。クイズ番組
  は、問題文の英語が表示されることが多いので、字幕表示なしでも
  結構楽しめて、気楽に見れるのも良い点です。)
   また、ケーブルTVは、新作や旧作含めて、映画を見れるチャンネルも
  多いので、結構楽しめます。
  

   ちょっと話が横道にそれましたが、このように客観的に自分の
  英語力を点数で評価できるTOEICやTOEFLのテストがある
  のは、大変ありがたいことです。しかし、このテストが目的になって
  しまってはダメです。
   また、いくらこれらのテストで良い点数が取れても実際の場で
  活用できなければ本末転倒です。

   このメルマガの中でも何度か引用させて頂きました、TOEICで
  有名な千田潤一氏の講演の中でも紹介されていますが、TOEICで
  点数を向上させたほとんどの方は地味な英語の学習、トレーニングを
  続けてこられた方々です。

   私が実際に千田氏にお会いし、ご本人からお聴きした時にも、
  そのようにおっしゃっていました。
 
   このように地味なトレーニングにて身についた英語、その結果と
  してのTOEICでの高得点は、「実践英語」力を示すバロメータ
  として、十分評価できるものだと思いますし、かつ、実際の場面で
  ”使える英語”、それこそ「実践英語」になりえます。


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 ◎ 第2章:実践英語上達のコツは?
 
   まず、「実践英語とは?」ということで話が長くなりましたが、上記
  の内容からもお分かりのように、「実践英語」は単に受身的な学校
  の”勉強”や試験目的の付け焼刃的な”英語の勉強”では身につかず、
  積極的に学んだことを身につける”英語のトレーニング”によって
  初めて身につくものだということです。これはネイティブであろうが
  なかろうが関係ありません。

   英語も日本語もコミュニケーションの手段である”言語”ですので、
  正しいやり方によって必ずレベルの差はあれど「実践英語」は身につく
  と、確信して下さい。
   ただ、仕事でも勉強でも何でもそうですが、イヤイヤやっていては
  成果は出ません。楽しくやって下さい。また、楽しく継続できるように
  工夫して下さい。これが、実践英語上達のコツです。

   私がこれまでの経験からして感じるに、英語が上達する、しないは
  ほんの僅かな差だと思います。そうです、ほんの僅かな差、違いなの
  です。しかし、この差が実は、”大変重要な差”なのです。


   誰でも中学校、高校と皆んな同じ時間数の英語の授業を受けている
  わけですから、英語に接している時間は皆んな同じであり、平等です。
   よって、授業をサボってほかのことをしていた人は別としても、
  一応熱心に授業を受けていれば、皆んな同じように英語がマスター
  できてしかるべきです。

   しかし、実際問題、コミュニケーション手段として基本的でかつ
  重要なこの英語が全くマスターできていない、しかも英語と聞いた
  だけで嫌気がさす、という人がまわりに多いのはどうしてでしょうか?

   過去、これまでメルマガの中でも書いたかも知れませんが、私は
  英語は学問としてよりも、実際に使えるようになることを中学生の
  頃から、望んで学んでいました。


   というのも、私は中学校の頃、アマチュア無線(”ハム”と言って、
  その頃はかなりのブームでした!)をやっており、これは無線機で
  日本国中はもちろんのこと、欧米等々の世界各国のアマチュア無線家
  と自由に交信できるという趣味であり、この為には世界共通語である
  英語が必要なわけです。
   そして、これが私が英語というものに興味を持った切っ掛けでした。
  つまり、中学校で頑張って英語を勉強すれば、自由に英語を使いこな
  せるようになると思っていたわけです。


   しかし、実際は、”全く”違っていました。


   学校で1〜2年学んでも(たとえ英語の試験の成績でいつも満点
  近くとれたとしても)、無線機を通じて聞こえてくる英語の内容が
  全く分からないのです!

   私も最初は、これは語彙力や文法力の問題からくるものかな、と
  思っていましたが、そうではありませんでした。


   そして、英語をマスターするためには学校の英語では不十分なの
  ではと感じて、NHKの「基礎英語」や「続・基礎英語」を聴いて
  いましたが、実は、これらのレベルと実際に使われる「実践英語」
  との間には、かなりの差があったのです。それはたとえ、中学3年間
  に加えて、高校3年間頑張って英語を勉強しても同じでした。

   自分の考えていることを一方的にしゃべるだけであれば、事前に
  準備しておけばある程度は大丈夫でしょう。しかし、相手の話して
  いることを理解して、これに対して的確なレスポンスを英語で返す
  となると、全く状況は変わってくるのです。
  (このことは、本メルマガの読者の皆さんや、既に留学等々で海外に
  行かれたことのある方であれば十分認識されているでしょう。)

   そして、ココのところの違いを認識して勉強(というよりも訓練、
  トレーニングですが)しているかどうかが、「英語が上達する、
  上達しない」の"大きな差"となってあらわれるのです。

   第1章の中でも触れましたように、海外で生活していても、
  意識して、英語のテレビ番組を見たり、英語を身につけようと
  努力するのと、しないのとでは、大きな差となって現れます。



 ◎ 第3章:上達への近道は?

   それでは、どのようなことを心がけて普段から勉強、トレーニング
  すればよいのでしょうか?

   その答えのひとつは、もうかなり前になりますが、このメルマガ
  第61号の『留学、英語関連HP、書物紹介』コーナーでご紹介しました、
  『國弘流 英語の話しかた』(著者:國弘 正雄、 発行:株式会社 
  たちばな出版)の中にもあります。

   國弘先生の提唱される、「只管朗読」(しかんろうどく、と読み
  「ひたすら朗読する」という意味です)や、あるいはその中でも
  トレーニング方法として述べられています、色々な表現変化の
  トレーニングがあるでしょう。

   例えば、I am a boy.というような、簡単な表現でも一旦学んだら、
  単に主語を変えたり、疑問文に変えたりだけではなく、色々な表現
  変化を何十種類も考えて、完全に自分のものとしてしまうということ
  です。


   これらはほんの一例ですが、他にも色々なトレーニングの仕方が
  あるでしょう。

   しかし、ここで私が言いたいのは、要はこのようなちょっとした
  気持ちの持ち方の違い、英語というものに対しての接し方の違いに
  より、その効果は大きく変わってくるということです。


   この"僅かな差"は、色々なところで生じます。例えば、英語の
  勉強をする時のほんのちょっとした気持ちの持ち方や、勉強の仕方
  の違いによって、発生します。たとえ、同じ時間英語に接したと
  しても、です。

   よく言われることに、楽しい時間は直ぐに過ぎて短く感じるが、
  嫌な時間は実際よりも長く感じるということがあります。

   皆さんが、英語の勉強、トレーニングをされる時はどうでしょう
  か?
   短く感じますか、それとも長く感じますか?

   このことは、自分自身の英語学習に対してのモチベーションの
  バロメータになると思います。


   私が中学の頃はNHKラジオの「基礎英語」や「続・基礎英語」
  を併用して勉強していました。そして、これらの番組は比較的簡単
  だったのですが、その頃NHKラジオ「英語会話」や他のテレビ
  でやっていた英語番組などは全く歯が立たず、同じ英語でも全く
  違うモノのようでした。

   これは今から考えると至極当然のことです。

   これらの英語会話や「実践英語」を理解する為に必要となる英語
  トレーニングの時間そのものが、その頃はまだ全然足らなかった
  のですから。


   その後、私は学校の試験でよい成績をとる為の英語と、実際
  世の中で通用する英語との間にはかなりの差があることがわかり、
  この頃から大学時代にかけて色々市販の英語関連カセットテープ
  教材(今は、もうあまり使われていませんよね?その後は、CDの
  教材やMDの教材、そして、今では、iPhone等の教材も出ているかと)
  を買いあさったり、英語学習関連書物(松本道弘氏の英語道を
  説いた本や、各界の英語達人の自叙伝のようなモノ)を読みあさり
  ました。

   また、テープ教材を選ぶ際も、私は楽しく学べて、飽きの来ない
  教材を選びました。
   つまり、基本的な文法解説や例文のみの教材ではなく(これらは
  学校のテキストで十分!)、生の会話や実際の街頭での録音等々
  効果音も入った(これが聴き取りの理解度を妨げるのですが、逆に
  実践英語への効果大!)、取り上げられている話題も興味のある、
  楽しい教材を探しました。

   これらは、テープ、テキストのセットで、2000円〜3000円
  くらいでしたので、専門の何十万円もする豪華な教材よりも手軽に
  学べ、しかも、もし当たり外れがあっても、また、別のを買えると
  いう手軽さもあり、自分にとっては大変効果的でした。


   中でも、タイトルは忘れましたが、確か「ハイディー矢野」という
  人の解説が入った、街頭インタビィー(もちろん英語)形式の教材が
  特に役に立ったのをおぼえています。ここで初めて、英語には色々な
  音変化(リエゾン等々)があり、これらを良く理解しないと、単語
  そのものの発音だけを知っていても生の英語は聴き取れないという
  ことが実際の生の英語で良く学べました。

   そして、このテープを何度も何度も聴いているうちに、初めは何を
  言っているか分からなかったインタビューの会話内容が、やっと良く
  理解できるようになりました。

   このあたりに、実践英語習得のコツがあるのかも知れません。
  (もっとも、今は、テープでなく、iPhoneやスマホ等に色々な
  英語の教材をダウンロードして、どこでも学べるので、わざわざ
  お金を出して買わなくてもトレーニング出来るかもしれません。
  便利な世の中になりました。是非、これらのツールを活用されて
  下さい!)


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 ◎ 第4章:留学の為の英語力は?

   次に、皆さんが良く英語力向上の手段としてあこがれている
  「留学」の話に移りますが、私は会社に入社後、何度か海外出張は
  重ねていたものの、当初は「留学」というものに対して全く関心が
  ありませんでしたし、また、米国の大学院でネイティブに混じって
  学ぶなんて考えすら及びませんでした。
  (もちろん、この時には、会社に社費留学制度があることだけは
  知っていましたが、詳細は全く知りませんでした。)

   そして、私が留学したのは、シンガポール出張や米国出張等を
  経験した後のことです。

   自分自身、留学までに数年のロスをしたことになります。しかし、
  今思うと、私は結果的にこれで良かったと思います。

   その後の、ある程度英語力もつき、留学への心構えも出来た上での
  留学であったからこそ、この私でもネイティブと同等に!?渡り合え、
  1年余りという短い社費留学の期間で色々苦労しながらも、何とか
  修士号(Master of Science)を取得できたのですから。


   私が留学を決意した経緯は、実際に米国に出張し、米国をこの目
  で見てからでした。この米国出張によって、米国とはどのような
  ところかということもつかめましたし、東海岸、西海岸両方訪問
  することにより、留学先のイメージも湧いてきました。


   しかし、留学を決意したものの、具体的にどのように準備を
  進めればよいか分からず、また、まだこの段階でも「留学」という
  ものに対しての不安がありました。

   しかし、何故か頑張って留学したい、と思うようになってきた
  のです。
   それは、やはり誰でもが思っているように、英語がうまくなりたい、
  留学すれば英語が上達する、という考えが私の中にあったからです。

   しかし、これまで私がこのメルマガの中で何度も書いていますよう
  に、ただ単に留学すれば英語が上達する、というものではありません
  し、逆に、日本にいても実践英語力を身につけることは十分可能です。
  (このことは、実際に留学を経験した者でしか、分からないのでは
  ないでしょうか? 私も留学後、このことが初めて分かりました。)


   話は留学準備に戻りますが、留学を決意したものの、具体的にどの
  ように準備を進めればよいか分からず、その頃はまだインターネット
  も普及していませんでしたので、数少ない留学関連の本や雑誌等々
  から情報を仕入れるのが関の山でした。

   そして、この時初めて、米国に留学するためにはTOEFLと
  いう試験で、ある程度の点数をとることが先ず必要だ、ということ
  が分かったのです。

   私はそれまでこのTOEFLに関して何も知識が無かったので、
  先ず受験してみました。

   そして、最初のテストの成績は520点でした。
  (注:かなり前ですので、ペーパーベース形式TOEFLテスト
  の点数です。今では、インターネット形式(iBT形式)となって
  おり、点数のスケールも変わっています。為念。)

   この点数は、TOEIC換算で大体640点前後であり、私と
  しては少しショックでした。

   その頃の私の実力でも、TOEICで700点以上は軽くとって
  いましたので、TOEFLでも最低550点くらいは取れると
  思っていたからです。
   しかも、大学院へ行くには理工学関連でもTOEICで最低
  550点、できれば600点くらいは必要でしたので、もっと
  頑張らなければなりません。
  (因みに、TOEFLのペーパーベース形式テスト(PBT)は、
  確か満点が673点だったと思いますので、600点以上は、
  かなり難しいです。更に、最近は、既に書きましたように、
  PBT形式⇒CBT形式⇒iBT形式と変わってきて、もっと
  難しくなってきています。)


   幸いこのTOEFLは何度も受験することが出来、一番良い
  スコアを志望大学に送れば良く、また、まだ留学までに1年以上
  の期間があったので、何度か受験すればそのうちに550点は
  軽くクリアできるだろうと思っていました。

   しかし、語彙力があまりなく、中途半端な英語のトレーニング
  しかしていなかった私にとって、550点の壁はかなり厚く、
  多少の点数は向上したものの、結局、何度受験しても550点は
  クリアできませんでした。
  (幸いTOEFL530点程度でも条件付きで入学を許可して
  くれる大学院があり、助かりましたが、...。ただ、いわゆる
  米国での難関校や有名校に留学しようとすると、このTOEFL
  の点数、つまり英語力はかなり重要です。点数が低いと入れません
  ので、留学前に英語力は十分つけてください。米国の大学、大学院
  は英語の習得が目的ではなく、学問が目的ですので。誤解の無いよう
  に、為念。)

   その時、私は特にTOEFLに特化した勉強はしませんでしたが、
  仮にそのような英会話学校や専門学校に行って勉強したとしても、
  私の場合はあまり点数は変わらなかったのでは、と思います。

   その理由は、今にして思えば、やはり英文の読書量、語彙力が
  全く足らなかったからです。今から思うと、ですが。

   そして、これは現地に留学して、しばらくして、TOEFLで
  550点を軽く突破できるようになってから、私自身振り返ってみて
  分かったことです。


   つまり、現地で授業を受け、図書館で色々な文献を読み、ペーパー
  (レポート、論文のことです)を書き、これらによって読解力や
  語彙力がつき始めてから、やっと550点をクリアできたのです。

   それまでTOEFLの問題練習を何度やってもクリアできなかった
  あの550点が、米国大学院で学んでいるうちに、すんなりとクリア
  出来たのです! これには、自分自身も驚きました。

   これは、大変興味深い事実ですし、ある意味、英語力向上の
  キーポイントと言えるかも知れません。

   そして、この事実から自分自身で得た結論が、やはり、英語に
  接する時間、つまりトレーニング量の多さと、それに、私の場合
  には語彙力の増加がTOEFLの点数増に自然とつながったのだ、
  と分析しています。

 

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 ◎ 第5章:実践英語力向上を目指す全ての方へ

   取り留めのないことを色々長々と書いてきて、読まれている方も
  そろそろ読み疲れてきたかと思いますので、このあたりで今回の
  新年特別エッセイの締めくくりに入ります。

   要するに私が言いたいことは、

     「英語の上達に王道は無いが、近道はある!」

  ということです。


   そして、その"近道"とは、結局は地味なトレーニングの積み重ね
  です。
  (誤解しないで頂きたいのですが、"地味"といっても、既に書きました
  ように「楽しいトレーニング」でないといけません。イヤイヤやって
  いても決して長続きはしません! 最初のほうにも書きましたように、
  私は今ロンドンでも楽しみながら英語のTV番組を、英語の字幕付き
  で見て、クイズ番組や、聞き取りにくい映画番組も楽しんで見ています。
  何も、無理して字幕を消して、ストーリが分からないより、字幕の助け
  で楽しんでみたほうが、英語力の向上にも役立ちますし、無理なく
  長続きもします。)


   冒頭でも少し触れましたTOEICの神様とも言える、
  千田潤一氏の言葉の中で、私が特に気に入っているフレーズが
  あります。それは、


     The key to success is to start and not stopping!
      (成功の鍵は、始めることと、止めないこと!)


  です。

   これは、英語学習でも、留学準備でも何でもあてはまるでしょう。


   上記は、千田潤一氏の言葉ですが、最後に、自分自身の言葉であり、
  私自身の「座右の銘」というと大げさですが、自分の信条としている
  言葉を読者の皆さんにご紹介し、今回の新年特別エッセイ『新・実践
  英語上達最短のコツ』を終えることにします。

   そして、その言葉とは、

         「夢と希望を持って前向きに。
         そして、夢実現の為に日々努力。」

  です。


   それでは、実践英語習得、留学実現を目指して頑張っておられる
  皆さん、今年1年もご自分の夢実現に向けて、頑張ってください!!


                   〜 新年特別エッセイ、完 〜

    −−−−−−−−・−−−−−−−−・−−−−−−−−

  新年特別エッセイ『新・実践英語上達最短のコツ』、如何でした
 でしょうか?
  本コラムへのご意見、ご要望等ありましたら、お気軽にメール
 にてお寄せ下さい。
 (メールアドレスは、このメルマガの下のほうに記載してあります。)


 〜〜〜〜〜〜▲〜〜〜〜〜〜☆1☆の終わり〜〜〜〜〜〜▲〜〜〜〜〜〜〜

 〜〜〜〜〜〜▼〜〜〜〜〜〜☆2☆の始まり〜〜〜〜〜〜▼〜〜〜〜〜〜〜


          【道場主の戯言(編集後記)】
          =============

 本メルマガ発行責任者のヒデクラこと、多門院英蔵です。
いつもメルマガ【実践留学道場】をお読み頂き、ありがとうございます!


 皆さん、今年はどのような新年を迎えられましたでしょうか?

 私は、一昨年のクリスマス休みは、ユーロスターにてパリに初めて、
行ってきましたきましたが、昨年末は家族がロンドンに遊びに来て、
その対応で、年末年始が終わってしまいました(笑)。
 が、ロンドンのNew Year`s Eveカウントダウンの花火も、家族そろって
楽しみました。
(となる筈です、...。と言うのも、このメルマガ執筆時点では、
まだ年越し前です。すみません!)


 尚、昨年は新年に書きました抱負のひとつである懸案の、アマゾン
Kindle電子書籍の、

    「あなたも使えることわざ英語!」【後編】

の執筆が何とか完成し、無事リリースできましたが、今年も、新たな
書籍の執筆を、新年の抱負のひとつにしたいと思ってます。
(まだ現時点、具体的な構想はありませんが、早急に構想を練ります!)


 今年も、このメルマガ【実践留学道場】、更に頑張って充実させて
行きますので、どうぞ引き続き、宜しくお願い致します。

 〜〜〜〜〜〜▲〜〜〜〜〜〜☆2☆の終わり〜〜〜〜〜〜▲〜〜〜〜〜〜〜


 今回の稽古はこれで終わりです。 お疲れ様でした!
それでは、次回をお楽しみに。( Take care and study hard! )


      ●●● 次回は、1月20日発行予定です。●●●


  (お願い) 一番下のP.S.もお読み下さい。毎回更新しています!
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■タイトル:【実践留学道場】 (第631号 2016/1/6発行)

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