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戦後!“神宮遷御儀礼”への安倍“総理”参列は、伝統構造災たる「このみいく さ/愛国自爆テロ戦争」(国家神道の崇高祭儀)とショック・ドクトリン「緊急事態」で 『国民主権』制限の“神憑り『改憲』”を強行する決意の表明(1/n) <注記>お手数ですが、当記事の画像は下記URLでご覧ください。 http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20151030 秋の風景2015、エトセトラ(仙台近郊、奥入瀬渓流、くずまき・・・) 仙台近郊(作並)/賢治とモリスの館 奥入瀬(八幡平) くずまきワイナリー辺り(久慈・平庭高原) モネ『つみわら、日没(そして、記憶の残照・・・)』 Claude Monet(1840 – 1926)「Meule, Soleil Couchant 」1891 Oil on canvas 73.3 x 92.7 cm 、MUSEUM OF FINE ARTS, BOSTON LARA FABIAN (プロローグ)安倍晋三、日本会議 らカルト偽装極右(前後プロセスを含め丸 ごと想起不能『文化的記憶障害』)を根治するカギは、日本伝統文化の古層に潜 む<寛容のメタファー(暗黙知)>にある! ■棄権のリアルな恐ろしさ!/国会議員一覧リスト2015.10.29 現在 http://democracy.minibird.jp/ ・・・日本国民は「棄権」が自殺・自傷行為であることを自覚せよ!それは『適 任者がなく選べない』のシラケor無関心の意思表明である棄権が仮に99%でも、 現行法上、それはただ1%を利するだけの適法な選挙結果になるからだ。これが、 目下、神懸る『安倍( #日本会議 、神政連) 』政権(国政選挙得票率:高々、 自民15~20%(自公20~25%)程度の!)の独裁&大暴走を許しているリアルな背 景!以下は、“神憑り”議員数のシェア。神政連“国会議員懇談会”の加盟者を 加えると、実際の“神憑り”議員のシェアは更にこれより大きく、衆議院6割、 参議院4割ほどの推計となるので驚かされる! 衆議院:239/474名(日本会議+神政連(一部重複)/神憑り民族派極右:シ ェア50%) 参議院:68/242 名(同上:シェア36%) ■政教分離は“政治Vs宗教”でなく“政府Vs宗教”分離だという基本理解の欠 落が日本の致命的欠陥だが「 #日本会議 及び神政連」はその弱点に付け込む。20151029@hanachancaus https://goo.gl/TOVB8j 【参考】「国家神道」の復活を謀る #日本会議 問題の根本を考える/仏「政 教分離原則」確立の歴史https://www.evernote.com/shard/s440/sh/f6c97b43 -5ce6-402d-b347-4f73463c768b/95e053dfd51179e2c50fc01e49fddd2d ■必ずしも育鵬社の採用との相関度が合理的に計測される訳ではないが、大阪 府(特に、大阪市・東大阪市・四条畷市・河内長野市など)、いわゆる河内飛 鳥(日本文化の基層である渡来系文化の坩堝)とほぼ重なる地域で、「日本会 議」の影響力と「育鵬社教科書」の採用が共鳴し、かつ急拡大している。 ・・・その背後には、「これら地域住民の混濁した深層意識(歴史に関わる記 憶喪失・近親憎悪・錯乱から生起しハイブリッド燃料と化した異様な感情)」 が漂う。つまり、安倍政権は、チャッカ・マン大阪維新を使って、作為でその 燃料源(地雷原)へ火付けをしようとしている訳だ。まさに、高木(復興大臣) パンティー泥棒ならぬ火付け押し込み強盗と化した「文化破壊」テロリスト集 団、安倍政権である!(関連参照↓◆) ◆偽装極右( #日本会議 =『文化的記憶障害』シンドローム)を根治するカギ は、「東アジア漢字文化圏」に位置する日本伝統文化に潜む『忘れられた巨人』 (カズオ・イシグロ)のメタファーを理解し自覚することにある/2015-09-01・toxandoriaの日記、http://goo.gl/m1IJtw ・・・Cf.1 新しい歴史教科書を作る会理事&日本会議広島理事の井上寶護って 「国柱会」だったのか!里見日本文化研究所研究員だしガチだ@早川タダノリ https://goo.gl/P9pdbO <注>「国柱会」(田中智学)の特徴は国体論(万世一系の祖、天照大神の子 孫たる天皇中心政体/篤胤『顕幽論』、宣長『皇国史観』、水戸学ら)と仏法 (日蓮主義)の“狂信的”結合による独善的テロ(愛国戦争)思想!愈々、小 中校での危険な洗脳教育が始まる! ・・・Cf.2 日本青年会議所大阪ブロック協議会長( #日本会議 の機動部隊) を務めた、衆議院議員の遠藤敬。こいつに至っては今も日本教育再生機講大阪 会長のまんま、育鵬社教科書の執筆者&応援団、推進団体の大阪責任者だもん。 勿論、文部科学委員。国会質疑もこんな*↓20151027@akabishi2 http://ur0.pw/oSzP *【動画/国会】遠藤敬(維新の党)【衆議院 文部科学委員会】 平成26年10月17日 ・・・ [動画]サンデーモーニング 2015年10月25日 そもそも、同じ日本人である我々一般国民の日常会話でさえも、残念ながら、 その殆どは「生成的」(ふつふつと湧き出る共感で絶えず新しい考えや新たな 希望を創造し共有するもの)ではあり得ない。 しかし、それが何処の国であるとしても我々一般多数派の国民は、ひたすら楽 天的な明るい希望の光でも、反対に真っ暗な絶望の闇でもなく、ほんの少しば かり、やや明るさの方に傾斜した薄明の中で生きている。 そして、この「やや明るさの方に傾斜した薄明」こそが人間社会を持続させる 「正統保守」の “健全な活躍”のための最低限の必要条件であると見るべき だろう(関連参照 ⇒ カズオ・イシグロ文学の世界/↓注1)。 故に、<一般の人々の普遍的でリアルな心の動きが理解できる>ように、<錯 誤の日本的心性>(“追憶のカルト”の正体、つまり歴史的集団妄想を隠蔽す る意味での“偽装”極右たる #日本会議 )汚染からの解放が急務だ。 そして、そのために必須の「オヴァートンの窓」(↓注2)“開放”の象徴とな る日本国民の連帯行動による未来への方向付けが「国民連合政府」樹立の意義 である! (補足)10.24〜25投開票の宮城県議選(定数59)で共産党(唯一、政党助成 金を受けてない!)が8議席の獲得で倍増、県議会第2党に躍進。自民27議席 (改選前28)で単独過半数を割り、公明は4議席維持。民主は5議席(同7)、 社民は1議席(同3)といずれも減った。2015.10.26産経、 http://goo.gl/4aXcso /ただし投票率40%は最低!しかも、この悪しき無関 心層増加のトレンド、および“日本会議系の無所属を加え自民が過半数”はま さに #日本会議 の思惑どおり!(toxandoria) <注1>前後プロセスも含む歴史トピックが想起不能の『文化的記憶障害 (“追憶のカルト感染”で歴史事実と真理を見紛う一種の認知症)』シンドロ ーム根治のカギは、古代から「東アジア漢字文化圏」に属す日本伝統文化の古 層に潜む『忘れられた巨人』(カズオ・イシグロ/多元民族・多元文化に関わ る寛容の文学的メタファー)を理解し自覚することにある!(関連参照 ⇒20150901toxandoriaの日記 http://goo.gl/m1IJtw ) ・・・(補足)文芸評論家ドナルド・キーンによれば、生活者としての大衆 (国家の主役たる一般国民層)目線の美学を追求した谷崎文学が軍部から危険 視されたと指摘。また、英文学『浮世の画家』で、カズオ・イシグロは美の追 求者である優れた芸術家が無自覚の内に軍部協力者に仕立て上げられる、戦前 〜戦中期のやるせなく心が痛む巨匠の人生を描いた。 <注2>オヴァートンの窓(社会の共感の窓=関心層の拡大を前提に伸縮する 相対的な世論支持の大きさ)については、[toxandoriaの日記『アメリカ政治 学の民主主義進化論的な知見『オヴァートンの窓』⇒ http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20110106 ]を参照乞う。 1 戦後初!“伊勢神宮遷御儀礼への安倍“総理参列”は、「1憶国民の玉砕 が前提の『愛国テロ戦争』(国家神道の崇高祭儀)」へ日本を回帰させる安倍 の決意の表れ 1−1 せめぎあう、伊勢神宮の戦争(“国家神道”復活の政治的圧力)と 平和! (“国家神道と靖国神社”の核心は、平田篤胤が冗談半分で創った顕幽論) 国学系神道の『幽顕思想(顕幽論)』は、平田篤胤が冗談半分で創った!(苦w) という学術的発見があるが、未だこれは余り一般には知られていない。重要なの は、もしこれが確かであるなら、#日本会議 、安倍晋三らは<篤胤がジョーク で創ったカルト思想>にかぶれ、それをマジで日本国民へ再び強制しようとす る狂人一派であることになる。恐るべきことだ。・・・委細、後述/及び、関 連でコチラを参照乞う ⇒ http://goo.gl/SKQogM ) (「今上天皇家の護憲スタンス」に敵対する、日本会議 #傀儡「安倍政権」の 野望) 伊勢神宮の式年遷宮は戦後四回行われたが、正遷御当日(20131002)の式典に 参列した総理大臣は安倍晋三が初めてである。この時には、麻生太郎副総理を 含む8閣僚(殆どが #日本会議 メンバー)も参列した(添付画像・右は、http://goo.gl/PRzaN6 より)。しかも、NHK始め主要メディアは、このこと の委細を報じなかったが、安倍・自民党政権は、 #日本会議 、神政連、神社 本庁、神宮大宮司(鷹司尚武氏)ら「国家神道」復活派の希望の星だ。 その当日の記者会見で菅官房長官は「これは恒例の私人としての参列で、憲法 の正教分離原則に反しておらず何ら問題はない!」と “恒例のしゅくしゅく説 明”を得意気に述べたが、戦後初の「安倍総理と8閣僚」の正遷御当日の参列 は、神宮遷御(伊勢神宮の存在)に関わる「戦前回帰」の政治的メッセージを、 不遜にも、肝心の今上天皇のお立場(護憲主義)を一切無視する形で、日本社 会へ戦後初めて発信したことになる。 その安倍首相の政治的メッセージは「伊勢神宮と国民の歴史的関係」を改めて 強く意識させた。つまり、その政治的メッセージが敢えて隠している部分を具 体的に指摘すれば、それは「全国民玉砕が前提の『愛国自爆テロ戦争』(国家 神道の崇高祭儀)」を司る国体(一億総“追憶のカルト”化/異常“観念同時” なる集団妄想の病理)へ、再び、日本国民を回帰(罹患)させる!という安倍 晋三・一派の強い決意の現れに他ならない。 1−2 日本国民が理解すべき「今上天皇家の護憲スタンス」/それは「戦争 と歴史」の反省による「伊勢神宮」についての深い理解 (多数派国民層が、「伊勢神宮(日本文化のハートランド)の戦争と平和の両 義的で苛酷な歴史経験」を「自らの問題」として理解することが肝要) 伊勢神宮は、凡そ7世紀中葉〜後半における日本国(倭国)の誕生と東アジア 漢字文化圏に位置する日本文化の揺籃の地であるとともに天皇家の歴史・文化 的精神基盤であり、かつ伝統神道の自然アニミズムを根拠とする全国神社の本 宗(ほんそう/総祖神)である。それと同時に、この日本国の誕生に関わる歴 史環境から、おそらく殆どの人々は全国の神社を代表する伊勢神宮が日本文化 と自らの心性の基層であるとも感じているはずだ。 また、このことは殆ど意識されていないようだが、実は「伊勢神宮」は日本国 民の“脱原発”と真の“平和主義”の意思を未来へ繋ぐための希望の地(新し いハートランド)でもある。そして、そのことは「今上天皇の護憲主義と靖国 回避のスタンス」とも深く結びつくことを意識すべきである。 因みに、今のところ神職・所属研究者らの多くが原発批判派(宮内庁関係者の 多くも同じ傾向)であるため、日本会議・顧問の鷹司尚武氏が大宮司を務める 伊勢神宮そのものが「自然アニミズム」の看板を堂々とかなぐり捨てることは なかなか困難であるし、何よりも伊勢神宮と歴史時間をこれからも身近に共有 し続ける伊勢市民の殆どがアンチ「原発(ウラニウム・放射能)アニミズム論」 だという現実がある。 しかし、3.11フクシマ原発苛酷事故が起こるまで、ウラニウム・放射能アニミ ズム論は神社本庁・神政連のキャッチであり、目下、神政連らがその復権を工 作中!だ。一方、伊勢市長・鈴木健一氏は非核平和・脱原発派であり、三重県 民(特に、南伊勢町(旧南島町ほか)・大紀町/原発立地予定地)らには、中 部電力の「芦浜原子力発電所計画」を2000年に白紙撤回ささせた実績がある(http://goo.gl/AFqZQL )。 そこで、我われは明治末期〜戦前・戦中期における国威発揚の戦争守護神社 (英霊崇拝の靖国と違い、主祭神の天照大御神と豊受大御神への必勝祈願・凱 旋報告等が目的/明治末期の日露戦争頃から戦利品の砲身塔等が神宮に献納さ れたが、終戦時には全て焼却or鉄屑処分された)としての歴史も視野に入れ、 戦争〜敗戦の過酷な歴史から積極的に学び取られた「今上天皇家(天皇御夫妻、 皇太子御夫妻)の護憲スタンス」を理解すべきである。 他方、現在の「靖国神社」は、単立宗教法人(単立神社)として神社本庁との 包括関係にはないが、戦前の戦争神社(軍神)としての性格をストレートに引 き継ぐ。しかし、神社本庁の宗主格神社は「神宮」(伊勢神宮)だけである。 そして、靖国神社は「国策原発」推進を勧める神社本庁(厳密にはその外郭、 神道政治連盟国会議員懇談会/安倍晋三会長)および、その広範な支持基盤で あり、」かつ皇統一系を信奉する #日本会議 との結びつきが強い。が、実は 5〜6世紀頃の難波・河内の倭(ヤマト)王権(現在までの天皇家に繋がる重要 なルーツ)は必ずしも血統相続での王朝交代ではなかったことが理解されつつ ある(出典:直木・中尾共著『古代の難波と難波宮』―学生社―)。 (伊勢神宮の国民との関係は、その参拝者の数の大きさに窺うことができる) 神宮司庁(神宮の事務組織)の統計によると、遷宮年の2013年には約900万人 が内宮を、約540万人が外宮を参拝しており(合計1440万人)、これは史上空 前の記録であった。2014年も内宮が約680万人、外宮が約405万人(合計1085万 人)で、近年は合計1000万人台をキープ中だ(出典 ⇒ 伊勢志摩経済新聞、http://goo.gl/OeyCiZ )。 ところで、戦前の日本を「皇国史観」の眼で大きく一括りにする批判に慣れ切 った向きは驚くかも知れぬが、幕末以前にもあった伝統皇国史観と明治期以降 の国体論(近代国家・日本の根本はどうあるべきかの議論)の<主流派>は、 直ぐ思考が空高く天空へ舞い上がる万世一系の現人神天皇論ではなく、「東ア ジア漢字文化圏に位置する天皇家のバックボーン」である伊勢神宮(伊勢神道) をより現実的な意味で重視する立場であった。 つまり、伊勢神宮(伊勢神道)が象徴するのは「国体論の根本は、東アジア漢 字文化圏における日本の伝統文化に根差す個々の天皇の人間としての営為であ り、すなわちそれは天皇の個人的な優れた人格にこそ求められるべきだ」とい う、ごく良識的で寛容な、いわゆる「正統保守」(伝統文化を中核としつつ漸 進的な変革をも尊重する)の立場であった。 (明治維新期以降の国体論に関わる思潮の要点と留意点) 国体論に関わる思潮の要点を列記すると・・・<明治維新〜明治22(大日本帝 国憲法公布)〜明治中期頃/“正統保守(漸進的変革主義)と国家神道(神社 非宗教(超然宗教)論なる一種のカルト観念)に因る天皇現人神論”が激しく せめぎ合う時代> ⇒ <明治末期・大正初期〜昭和10年頃/軍国主義傾斜の国 体論に押されながらも大正デモクラシー(外来民主主義思想)と天皇機関説の 影響に因る人間天皇論が強く意識された時代> ⇒ <昭和12年〜戦中期〜終戦 期/文部省謹製の強弁『国体の本義』に因る天皇現人神(軍部支配)の時代> ・・・の流れになる。 特に、その即位直後から「軍部と結託した文部省が『国体の本義』(昭和12/ 天皇現人神論の正統化のため文部省が作った屁理屈)を発表する頃までの昭和 天皇は、<ご自身が人間であること>を自覚されていた。つまり、文部省が 『国体の本義(昭和12)』(神憑る皇統一系論)で昭和天皇を現人神へ強引に “祭り上げ”た「国家神道」の本格化こそが、今の安倍政権が引き継ぐ日本的 ドグマの元凶である。 (関連情報) ◆戦前戦中わずか十数年の日本の政治体制を支配し、日本に史上最大のダメー ジを与え数百万の自国民を死なせた「国家神道」復活を拒むことは中韓と何も 関係ないが、それを肯定礼賛する人々は「国家神道否定=中韓の利益」のよう に論理をねじ曲げる。20151022日@山崎 雅弘twitter、https://goo.gl/GRqsGB ・・・ 従って、終戦直後の昭和天皇『人間宣言(詔書、19460101(S21))/新年ニ 當リ誓ヲ新ニシテ國運ヲ開カント欲ス國民ハ朕ト心ヲ一ニシテ此ノ大業ヲ成就 センコトヲ庶幾(こいねが)フ・・・』は、安倍晋三・首相のお友達らが強弁 する如く、なにもムリくりにGHQから言わされのではなく、敗戦までの過酷な経 験から自らの誤りを率直に学び取り、昭和天皇が再び我に返られた(カルト洗 脳、集団妄想が解けた)、と見なすべきなのだ(当論出典:昆野伸幸著『近代 日本の皇国史観再考、国体論』―ぺりかん社―、ほか)。 言い換えれば、これも現代では多くの人々が誤解しているのだが・・・“そも そも、特に明治末期頃〜昭和初期にかけては、実は「天皇機関説」が<国家公 認の憲法学説>であった(1900(明治33)〜1935(昭和10)頃)し、「昭和天 皇ご自身も天皇機関説を当然のものとして受け入れていた」ことになる。 <注>天皇機関説 ・・・大日本帝国憲法下で確立された憲法学説。統治権は法人たる国家にあり、 天皇はその最高機関として統治権を行使すると説いたもの。国家法人説に基づ き、憲法学者・美濃部達吉らが主張した学説で「天皇主権説」(穂積八束、上 杉慎吉らが主張)と対立する。 ・・・ しかし、『国体の本義(昭和12)』と、それに併行する『軍部の台頭』で活発 化した『国体明徴運動』が<国策強化のための超然権力の論理(安倍首相の憲 法ムリくり “詭弁” 解釈と酷似!)>として公認され、それが一方的に軍部 権力によって広報が強化される中で、今度は「天皇機関説」が国体に反する学 説だとして激しく排撃を受けることになった(主客が転倒した!)。 このことから、我われは、現代の神社本庁や #日本会議 (つまり安倍首相ら) がホンネで主張する「そもそも天皇家の精神基盤たる伊勢神宮が現人神天皇の 証明になっている(強いて言えば記紀にある八咫鏡(やたのかがみ)が神宮に 存在することがその証明だ)」という主張には、なんら根拠も正統性もないこ とを理解すべきだ。それどころか軍部が台頭する前の昭和初期頃までは、天皇 ご自身も一般国民の殆ども<天皇は人間である>と思っていたのである。 無論、本居宣長の「世界に冠たる万世一系、現人神天皇論」は広く知られてい たが、昭和初期までの「国体論」で、それは非主流(少数派)であった。だか ら、安倍晋三首相、 #日本会議 らは、この昭和初期までの少数派『国体論』 に過ぎなかったが<昭和12年頃から軍部ファッショの台頭と共に日本を席巻す る「異常な価値観」>を取り戻す気でいることになる。 従って、「今上天皇家の護憲スタンス」が象徴する、その「人間天皇」として の真摯な戦争反省に基づく「伊勢神宮」についての深い理解の方が、まさに 「正統保守」の健全な価値観である故に、安倍晋三首相、 #日本会議 らが必 死で取り戻しを謀る異常価値観(追憶のカルト/異常“観念同時”の共同妄想) よりも、遥かに重要であることになる。 同時に、だからこそ我われ一般国民にとっても、「伊勢神宮が今も関わる“戦 争と平和の両義的で苛酷なせめぎ合いの歴史経験”」の直視こそが重要である。 カルト偽装極右一派(安倍晋三、#日本会議 、神道政治連盟、神社本庁)の 「今こそ一億火の玉だ!」のホラ噺(orオレオレ一億詐欺政治)で惑わされて いる時ではない! (今上天皇・皇后両陛下、皇太子殿下御夫妻、伊勢神宮(多数派)、および殆 どの歴史・考古学・比較文献学等分野の研究者ら関連アカデミズムは、平和主 義と国民主権の否定に繋がる『歴史修正主義』を否定している) ところで、天武紀・持統紀(日本書紀)の記述から『伊勢神道に関わる最古の 祭礼』(皇室行事・大嘗祭のルーツ/天皇が即位の礼の後に初めて行う新嘗祭 /勅使が伊勢神宮ほかに下向し幣帛を捧げる一方、宮中で儀式が行われる)と 考えられる「広瀬・大忌神祭」(広瀬神社/奈良県)と「龍田・風神祭(龍田大 社/奈良県/稲作豊穣祈願)の根本(創始、いずれも天武4年(665))は、 山紫水明な大自然下で豊穣を祈願するアニミズム信仰である(関連参照 ⇒ http://goo.gl/cYF6wk )。 従って自然環境と生命の毀損が明らかな“ウランもプルトニウムも放射能も自 然の一部だから安全で、それ故に原発は日本の発展に必須のエネルギー源だと する神政連(神社本庁)の「屁理屈(神話論理?)」(2011.3.11フクシマ原 発苛酷事故の直前まで盛んに主張されていた/が、今も神政連・神社本庁・日 本会議、そして安倍晋三首相らはその論の復活を窺っている!)は噴飯ものだ (画像『春日野/奈良観光、龍田大社・風鎮大祭』はhttp://urx.nu/3836 より)。 <注>『広瀬・龍田の神』http://goo.gl/188PJU ・・・広瀬・龍田の祭礼は天武4年4月の記事(日本書紀)が初見で、以後は 「神祇令」に規定され、後世の「延喜式の祝詞」で正式に祈願されることとな るが、これは天武期に整備されたもの。また、この天武期(670年代)に伊勢 神宮の本格造営が着手されたと推定される(出典:新谷尚紀著『伊勢神宮と出 雲大社/日本と天皇の誕生』―講談社―)。 ・・・ また、アベノミクスの広報機関化した主要記者クラブメディアと、未だに約半 数の日本国民が支持する安倍自民党の強固な選挙基盤たる靖国神社、日本会議、 神社本庁、神道政治連盟国会議員懇談会(安倍晋三・会長)らの主張はいわゆ る「歴史修正主義」(普遍知の共有を否定しお仲間世界のイメージ(“追憶の カルト”観念/異常“観念同時”の集団妄想)だけがリアルに見える『カルト 可視歴史観』)である。 だからこそ、天皇家の伝統精神基盤として重要な、かつ日本の歴史と文化的な 意味でも非常に重要な現象と見るべき<伊勢神宮内での歴史修正主義派(国 民主権“削除”改憲派)と反歴史修正主義派(護憲派)のせめぎ合い>の動 向について、我われ日本国民は、もっと主体的に関心を持ち、それを自らの主 権(国民主権)に関わる問題として注視すべきである。また、主要メディア が、#日本会議 マターと根底で繋がるこの「伊勢神宮」問題を軽視することは 許されない。 |