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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2015ー10ー18 第655(毎週日曜日発行) 地方の札所を巡る旅 三河三十三観音霊場 26 吉良 3 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 吉良 三河三十三観音 24番札所 【宝珠院】 浄土宗西山深草派 14−6−20 R247で吉良吉田の町に入り、名鉄西尾線を越えると右側に【宝珠院】がある。 一際目立つ中国風六角屋根の朱塗りの鐘楼に一寸驚く、 鐘楼の両脇には仁王が立ち、鐘楼には「智慧の鐘」と「慈悲の鐘」の 二つの鐘が吊られているのも珍しい。 鐘楼の奥に『本堂』、1584年に豊臣秀吉が館年、 更に徳川家康も朱印を附しその有縁により両家の位牌を祀り、 寺紋には「葵紋」が許され、本堂扉にも葵の紋が輝いていた。 豪華な内陣には、本尊阿弥陀如来を、 又脇壇には『三河七福神』寿老人も祀られている。 本堂左隣に『草切り観音堂』がある。草切りとは、 初めて田畑を切り拓いた人で草分けとも言います、 1463年開祖教印榮俊上人がこの地葦の原に草庵を結び、 比叡山から千手観音さまを招いて御祀られたお堂である。 お堂は新しく改築されたが、草切観音は秘仏で毎年8月1日のみ開扉されるという。 本堂前には高さ7m『松春観音』が優しく見下ろし、 見事な松『三原の松』が境内を飾っている。吉良の郷草分けの古刹と聞く。 所在地 幡豆郡吉良町吉田石池18 05633−2−0208 |