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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2015ー05ー24 第634 (毎週日曜日発行) 地方の札所を巡る旅 三河三十三観音霊場 05 岡崎 5 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 岡崎 三河三十三観音 3番札所【大樹寺】 浄土宗 14−4−22 19−2−6 松平家、徳川家の菩提寺で1475年に松平四代親忠(家康より六世の祖) により創建されたものである。 1641年三代将軍家光により建立された豪壮な『山門』の左奥に、 1525年松平清康(家康の祖父)が建立した『多宝塔』が建つ、 一層は方形、二層は円形の珍しい塔で、美しく格調高い塔である。 参道の左側に『安産子安観音、人形供養塔』があり、その石碑に 「人形よ心をこめて作られし 愛する姿は夫婦雛 育ちし吾が子両手で祈る 天心の夜に供養する」 とある。 1560年家康19歳の折、桶狭間で今川義元が戦死した時、夜陰に乗じて, 大樹寺に逃げ込み、先祖の墓前で自害すべく覚悟の程を表すと、 上人は『厭離穢土 欣求浄土』―戦国乱世を住みよい浄土にするのが お前の役目―と諭され、家康は終生座右の銘としたことは有名である。 家康の人生観の確立と危機を救ったこの寺は、 位牌は大樹寺に祀るべしと遺命により、此処の『収蔵庫』に歴代将軍と、 歴代松平家の等身大の位牌が安置されている。 『本堂』のご本尊は一光千体阿弥陀如来坐像で拝観できる。 又本堂隅には,春日の局の念持仏の『地蔵菩薩』が安置されている。 本堂裏には『将軍御成の間』や、襖絵が保存されていて有料で拝観が出来る。 この他『家康公、松平八代の墓地』や『家康公お手植えの椎の木』等 見所が多い寺である。 所在地 岡崎市鴨田町字広元5−1 0564−21−3917 |