メルマガ:toxandoriaの日記
タイトル:日本会議の超閉鎖的な「固有文化・民族」原理主義の振り付けで、・・・(3/3)  2015/05/04


[日本のアキレス腱]日本会議の超閉鎖的な「固有文化・民族」原理主義の振
り付けで、G.グラスの予言どおり夢遊病者の如く、安倍式《積極平和》コト
「軍事国家主義の蟻地獄」へズリ墜ちる日本/擬装極右ならぬ正統保守の正し
い理解こそが、この危機を脱出するカギ!(3/3)

<注記>お手数ですが、当記事の画像は下記URLでご覧ください。
http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20150501 

4 アベ・カルトマジック(カルト・パラドクス)の洗脳を解くためには「正統
保守」についての正しい理解こそが肝要

そもそも、当記事は「正統保守」とは何かについて、少し思考を深めるつもり
で書き始めたのだが、安倍内閣の正体(そのあまりにも危険な偽装極右性)の
分析にスペースが取られすぎた。ので、ここでは<日本国憲法『象徴天皇制』
の意義について>、および<中道右派〜中道〜中道左派(現在の無党派層・ノ
ンポリ層・無関心層・常在選挙棄権層にほぼ重なる)の受け皿となり得る、グ
ローバリズム時代の「正統保守」の条件とは何か?>の二点について纏めてお
く。

4−1 『象徴天皇制』の意義について/日本会議(日青協)の『象徴天皇制』
破壊工作は、<安倍内閣が“『日本国憲法』下における天皇家と一般日本国民”
の共通の敵>となる可能性を高める

◆国内で安部政権を操る日本会議らの思惑どおり「主要メディアの完全統制下
で日本が中国と本格的に開戦」したら(今や、安部政権は米国の煽(おだ)て
もあり、この意味での“仮想敵国との開戦準備”以外のものが視野に入らなく
なりつつある!)、米国(オバマ政権orネクスト)の態度が豹変する可能性が
あり得る!
  ⇔ 日本が中国と本当に戦争に突入したら、米国の方針が変わる可能性は
ある。第2次大戦の時の英米がそうだ。最初はナチスをソ連に嗾(けしか)け
てソ連潰しの手駒にしようとした。そのため一貫して融和政策。が、途中で飼
い犬に手を噛まれ運命の悪戯でソ連と同盟しナチスと戦うことに。20150415世
に倦む日々@yoniumuhibi via twitter http://goo.gl/B8P9XP

(参考情報)

★日米防衛指針は中国想定=「海洋進出・軍拡に対応」−安倍首相2015/04/30
時事、http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2015043000885 

・・・

安部政権(より端的にいえば日本会議を支配する日本青年協議会らヤマト民族
派極右、それと野合・癒着する神社本庁・靖国ら旧国家神道(平田派顕幽論)
を中心とする諸カルト勢力=偽装極右派の一部)の狙いが、<戦後70年にわた
り日本の平和と繁栄および国民主権を支えてきた『象徴天皇制(日本国憲法)
なる“国体”』を否定し破壊することであり、それを再び『現人神天皇制なる
明治憲法型の“国体”』へ切り替えること>であるのは明らかだ。

だから、『象徴天皇制(日本国憲法)』の意義を民主主義の普遍的価値と歴史
反省の啓蒙と併せて国民一般向けに放送するNHKスペシャル、ETV特集らの看板
番組が、これら『偽装極右派』と安倍政権にとっては“目の上のたん瘤”であ
る。このため、今のNHKは、「安倍官邸→籾位会長→報道部門トップ」ルート
の圧力に曝されて御用化するニュース報道(特にTV)とこれら良質番組制作部
門(本来のジャーナリズムの姿勢を維持する)が、それぞれ対官邸(権力)と
対国民に分裂しており、まったく真逆を向くという危機的状況となっている。

従って、NHKの良質番組を潰すのが安倍内閣の既定路線(良質番組こそが重要
な攻撃対象)であるが、2015420NYTimes社説が“的確に指摘(
http://goo.gl/XfK0qp )”したとおり、安倍政権の背後霊たる“これら偽装
極右派のホンネ(敗戦否定についての余りにも強すぎる意思)について、欧米
諸国の政府とジャーナリズムは熟知している。

だから、安倍総理の言動しだいでは事態が更にこじれる可能性が高い。例えば、
“第二次世界大戦・終戦70周年を記念する談話では、同じ内容を話しても無意
味なので前に出された戦争謝罪を繰り返すことはしない!”と安部首相が
「420BS-フジテレビ番組で“挑発的”発言」をした直後の閣僚らの靖国参拝や
首相の真榊奉納は問題だ。このような事態が続けば関係国からの反発は必至だ
“と、ブルームバーグは報じている(↓*)。 * Abe Shrine Offering, 
New War Apology Risk Riling Asian Neighbors 20100420Bloomberg http://goo.gl/ZxgMyC

そして、これは殆ど仮説的な視点であるが、もし『日本青年協議会』のホンネ
(民族派極右イデオロギー、宮城事件に繋がる“天皇の首のすげ替えも辞さぬ”
とする敗戦否定論の意志/今は、これが日本会議の中核を占めていると見なす
べき)が一歩でも先へ出るという局面へ走った場合には、より深刻な事態にな
ると考えられる。

具体的に言えば「“憲法96条/改憲発議・両院2/3以上(から1/2へ)”の
改正 ⇒ 象徴天皇制・平和主義(9条)・国民主権らを削除するというプロ
セスでの『改憲』強行」が意味するのは、それを既述の終戦直後の歴史と重ね
合わせれば、彼らが『宮城事件クーデター未遂(玉音盤)事件、つまり対米戦
争での敗戦否定と現行天皇制度の破壊行為』の再現なるアナクロ・カルトの暴
走!の再現を謀っていることになる。従って、<安倍内閣と日本会議(日本青
年協議会ら過激派民族極右を実働部隊とする)らは象徴天皇制(日本国憲法)
下における天皇家と一般日本国民の共通の敵>となる可能性が高まる。

4−2 中道右派〜中道〜中道左派(現在の無党派層・ノンポリ層・無関心層・
常在選挙棄権層にほぼ重なる)の受け皿となり得る、グローバリズム時代の
「正統保守」の条件とは何か?

(日本会議や安倍自民党の主張と異なり、皇国史観時代の良き伝統、例えば天
皇が《大嘗祭/真床襲衾》で国民主体の統治に貢献する旨の誓約を行うことで
本格的に即位するという律令時代からの宮中儀式などは、象徴天皇制の現在で
も見事に生きている)

ところで、逆説に聞こえるかもしれぬが戦前の「皇国史観」は全てが諸悪の根
源であったと一纏めにバッサリ切り捨てるのは間違いである。そうではなく、
あらゆる宗教の根源には平和的なものと攻撃的で悪なるものが共存しており、
その思考プロセスが閉鎖的パラドクス回路に落ちるとカルト化・狂暴化するの
が必然であり、又どの類の宗教やイデオロギー(地域史・民族・固有文化意識
がその中核的なタネとなることが多い)であっても閉鎖的ないしは排外的な方
向へ過激に偏向する可能性があると見るべきだろう。

日本の「欧米植民地政策の圧力に抗いつつ明治期の文明開化から近代文明国の
一員たるアイデンティティーを確立するまでの歴史」は、残念ながら狂暴化へ
過剰傾斜した皇国史観に基づく軍事国家主義(神武論)・侵略戦争による植民
地主義への道筋を辿った。しかし、実は、一方で日本は江戸期までに開花させ
た高度な日本文化と教育水準の高さ(中国・朝鮮由来の儒教を土壌とする)を
有利な条件として、欧米発の啓蒙思想、立憲民主主義、政教分離原則、国民主
権などの普遍的観念についても相当程度の理解を深めていたことが分かってい
る。

例えば、天皇機関説の美濃部達吉、平泉澄とほぼ同時代を生きた三井甲之(平
泉澄の聖戦玉砕・このみいくさ原理主義とは対照的に、伝統文化主義を重視し
つつも文化と政治を分離する象徴天皇制に近い皇国史観を主張した)、あるい
は「教育勅語」を纏めた井上毅(内閣法制局長官/渡欧経験から当時のフラン
ス(第三共和政・中期頃)の政治事情に通じておりライシテを理解していた可
能性がある)など、その枚挙に暇がない。従って、正統保守を理解する前提
(環境づくり)として、先ずこれら戦前の皇国史観時代の日本について、再度、
その客観的評価を試みるべきである。

一方、国家神道の最大の欠陥は「万世一系の現人神天皇(男系重視)と靖国顕
幽論(平田派神道)を原理とする自ら(国家神道)は超然宗教(一般宗教を超
越した観念)なので明治憲法の政教分離原則に抵触しない」という文部省謹製
の詭弁論『国体の本義(昭和12)』を根拠とすることであった(関連参照⇒ http://goo.gl/FZ2jbk )。そして、戦前の日本は、この屁理屈一本槍で「神
武論(軍国主義)」と「エスノセントリズム(固有文化・自民族中心主義)」
を暴走させた。ところが、戦後になってから、万世一系の現人神天皇論の欠陥
を鋭く突き国家神道の復活を謀る神社本庁の高級神官らを慌てさせたのが折口
信夫(1887 – 1953/民族・国語・国文学者)である。

折口信夫は、戦後のある時期に「日本書紀の中で只一回、敏達天皇十年条だけ
に出現する天皇霊の『憑依』儀式である『真床襲衾(マドコオフスマ/大嘗祭
(宮)の時に内陣の主要な場所を占める神座(寝座)/この憑依が意味するの
は荒ぶる自然が本源的に持つ“恵み”であり、伝統アニミズム神道では稲がそ
のトーテム)』で、本気で国家統治の基本である国民重視の誓約ができない天
皇がおれば、代わりの天皇はいくら立てても良いことになると、折口信夫のミ
ソロジー(神話論理)を説いたことがあるが、そこで折口の講義を聞いていた
神社本庁の高位神職らが大いに慌てふためいたとされる。(出典:安藤礼二著
『折口信夫』―講談社―)。

それは、これら神社本庁の高位神職らが、実は<天皇の密教的な政治利用>を、
つまり古代〜近世における密教の祈祷の如く、万世一系「現人神天皇の霊験効
果」(実は、お飾り天皇の霊験効果の利用を謀るという君側の奸らの狡猾な下
心が潜む!)を再び有効な政治ツールとして、戦前同様に利用したいとのホン
ネ(終戦直後に起こったクーデター未遂『宮城事件』首謀者らの過激な情念、
いわば太平洋戦争の正統性の主張と同戦争での敗戦を絶対否定するというホン
ネ)を隠しているからだ。つまり、安倍自民党政権は、そのクレイジーかつ傲
慢な「天皇の密教的政治利用と国民の聖戦での玉砕死」を当然とする不埒な本
心を神道政治連盟・日本会議・日本青年協議会らと共有していることになる。
別にいうならば、その異様なホンネこそ、あの狂った観念論の極致とでもいう
べき『追憶のカルト』(平泉澄、田中智学らの狂信への飽くなき憧憬というこ
と)である。

(擬装極右ならぬ正統保守の正しい理解のヒントは“文化的ミーム”にある)

グローバリズムの波に限りなく飲み込まれつつある現代世界の特徴を敢えて一
口で言うならば、それは<新自由主義の過剰な暴走を回避できない資本主義の
病(やまい)とも言える限りない格差拡大の病理>に世界中が侵されつつある
ということだ。そして、これが共通の原因となり、フランスの社会学者ミシェ
ル・ウイエビオルカが指摘する「時代の動揺がもたらす文化差別意識」の芽生
えと拡大傾向ということだ(↓*)。

*インタビュー:仏社会学者ミシェル・ウイエビオルカさん 「文化」にひそ
む危うさ 文化は変化するが、それを不変と見た時(固定こそがベストだと錯
視すると!←補足、toxandoria)、差別の口実に 20150425朝日、http://goo.gl/ccsReU 

言い換えれば、それは科学的、生物学的、人類学的には差別の論拠を失った
「人種(遺伝子)差別」に代わる「“超観念的な固有文化原理主義(ethnocentrism)”という“錯視型の新たな激しい差別意識”の萌芽」とい
うことであり、日本の「安倍極右政権(日本会議の振り付け)のアベ・カルト
マジック(カルト・パラドクス)に因るヘイトの空気の扇動と拡大」現象も、
グローバルに大きくとらえて見ればこの流れでの出来事といえるだろう。フラ
ンスのシャルリー・エプドに関わる問題も然りである。

しかし、ミシェル・ウイエビオルカ氏によれば、似たような苦痛を抱える欧米
では「とにかく相手に対し良く説明することを大前提に程々の多文化主義の構
築」(多文化主義と共和(近代啓蒙・現代立憲)主義の折衷)という方向を見
定めた、いわばカルト・パラドクスを回避しつつ新たな開放系の社会構築の模
索が行われているが、日本の安倍政権が目指すのはそれと全く真逆で、ひたす
ら戦前〜戦中期における閉鎖系のカルト・アナクロニズム(パラドクス)へ向
かう縮み(擬装極右)志向であることが問題なのだ。しかも、それを開放系
(正統保守)だと偽っている!

そこで、注目すべきが「社会的ミーム(meme)」の概念である。オックスフォ
ード大学の物理学教授デヴィッド・ドイッチュによれば、「文化」とはアイデ
ア(人の脳に記憶され、その行動に影響を与える凡ゆる情報)の集合であり、
それが集まったものが全ての文化を定義する「社会的ミーム」(膨大なアイデ
アの集合)である(出典:デヴィッド・ドイッチュ著『無限のはじまり』―イ
ンターシフト―)。・・・<補足>ミームは、この用語の創始者ドーキンス
(C. R. Dawkins, 1941 – /英国の生物進化学者)によれば「文化の伝達や複
製の基本単位」ということになる。委細はコチラ ⇒ http://goo.gl/AMB8Yl 

デヴィッド・ドイッチュの指摘で重要なのは、「アイデア(人の脳に記憶され、
その行動に影響を与える凡ゆる情報)は、そのことごとくが“暗示的な性格”
を持っている」ということだ。この暗示性を換言すると、それは100%カッチ
リ定義されていない緩いものという意味である。これは、脳がコンピュータ
(チューリング・マシン)と異なる設計であることに起因する。ともかくも、
ごく常識的に考えるとこれは意外に思われるかもしれぬが、そこにこそ非常に
重要な意味がある。

もし、我われの脳内情報が全て100%カッチリ定義されたものであるべきだと
すれば、一般社会のコミュニケーションでは些かの情報のズレや微小変異をも
相互に受付けることができず、夫々の小さな差異が絶対許さぬ事態へと深刻化
してしまえば、それでは日常生活が非常に不便となり、生きることのリスクが
極大化するはずだ。だから、現実ではそれぞれの情報に「中核」となる100%
定義に近い情報と些かの曖昧さを残す暗示的な周辺情報がセット(情報の塊)
になっており、その後者の部分が寛容的・開放的な性格を持たされていること
になる。

これをレトリカルに敷衍するならば、例えば「90%の固有性と10%(etwas)
の暗示性(無論、99%Vs1%でも良い!)」の情報の塊りが固有文化の単位に
なるということだ。重要なのは、何事につけ、この自己言及的な絶対少数派
etwas(暗示性、曖昧さ)こそが、絶えず新たな局面へ向かう無限の可能性と
未来発展への可能性を約束する一種のカルト・パラドクス(ゾンビ)化を回避
する「環境条件」を提供するということだ。

つまり、このetwasを許す謙虚さと寛容性こそが「正統保守」(固有性と可謬
主義のバランスを取る“オヴァ―トンの窓”型の開放系社会)と「擬装極右」
(超閉鎖的で、エスノセントリズム的なゾンビ世界へ漸近するカルト・パラド
クス社会)の分かれ目となるということだ(オヴァ―トンの窓の委細は、コチ
ラ ⇒ http://goo.gl/EcY16c )。

更にいえば、それは非常に強靭な安定を「人間社会全体」へもたらす可能性を
秘めた一種のバランサー機能を秘めているのではないかとも思われる。因みに、
これはオートポエーシス的な不均衡解消作用の一環である、DNAが「自己複製
(生命維持)プロセス」で見せてくれる実に巧妙で精緻なエントロピー抛出
(解放)のメカニズム(それは絶えず新たな生命を持続し創出する機構!)を連
想させる/関連参照 ⇒ *)。*発生生物学者・古澤満氏の『不均衡進化
(Disparity Evolution)理論/元本保証された多様性の創出』
http://goo.gl/ts4uNt

・・・Cf. これらの視点から見ると、膨大なエントロピー蓄積(捨て場がない
放射性廃棄物の放置)である『原発』はこの対極であり、生命環境から見れば
それは最悪のゾンビ・カルトの仲間である!)

因みに、古澤満氏の『不均衡進化(Disparity Evolution) 』仮説の要点を簡
略に纏めておくと、以下のとおりとなる。

・・・生物が進化する途上での変異の大部分は、<DNA複製の過程>で生じ
る。そして、一本のヒストンに巻きついた二本のDNAがほつれ(ほどけ)て複製
されるとき、「二本の鎖」のうち一方は連続して複製される「連続鎖」となる
が、もう一方は複製酵素の特異性で連続鎖と同じ方向へ鎖を伸ばすことができ
ないので、断片状に複製されたもの(岡崎フラグメント)が結合されて一本にな
り複製が完成することになり、これは「不連続鎖」と呼ばれる。

・・・このうち、「連続鎖」は変異の発生が極めて小さく、つまり「保守的」
である。しかし、だからといって100%の複製ではない訳だ。一方、「不連続
鎖」は「連続鎖」合成に比べてDNA複製プロセスがかなり複雑になるため作用
する酵素の種類数も多くなり、それだけ変異の発生可能性が大きく、つまり
「革新的」であるということになる。そして、「環境変動のない場合」には変
異発生の小さい「連続鎖」側により「現状が維持(保守)・継承」される。

・・・他方、もし大きな環境変動が発生した場合(人間の自然・社会生活環境
で喩えれば、大震災に襲われるような大きな環境変化が起こったような場合)
には、変異発生が大きい「不連続鎖」側で変動に合わせる形で<変異の閾値>
を作用させて問題の解決を図る(無論、本源部分も可能な限り保守しつつ環境
変異に併せた全体の進化プロセスを次世代へ繋ぐ)ということになる。

【参考動画】DNA Replication Process

そして、実はこのような切り口から観察すると、例えば日本会議(日本青年協
議会)あるいは靖国顕幽論カルトなどの如く“観念的な固有民族・文化原理主
義”に囚われることが如何に危険であるかが理解できる。戦前〜戦中期の日本
国民の殆どが嵌っていた皇国史観、八紘一宇、このみいくさ(カミカゼ自爆玉
砕テロリズム)、あるいは海外へ目をむければナチズム、ファシズムなどの類
いも然りである。

加えて、如何に個性的な固有文化といえども、そこに全く暗示的な意味での曖
昧さの要素がなければ、行きつ戻りつというある程度の冗長さを含む文化交流
の歴史プロセスで外来文化の複雑な影響を受けて、結局はその地域の固有文化
そのものも深化(あるいは進化)したり、更に面白さや有意性(価値)、ある
いは美的価値や興趣がより高度化するというような意義深い現象(これこそ、
“歴史経験+論理・外挿法的推論+些かの曖昧さ(暗示性、寛容さ)の許容”
を前提とする『正統保守』の重要な意義!)も理解できないことになる。

そもそも、何もなかった地域に忽然と、まるでボーフラが湧く(これも科学的
にあり得ないことだが!w)ような印象で超個性的で高度な固有文化が忽然と出
現するというマジックの如き文化・歴史形成があり得るはずがない。しかし、
そのような意味での異常なマジック感覚に(その典型が万世一系の現人神・皇
国史観)、戦前・戦中期〜約70年前までの日本人の殆どが嵌っていたのであり、
今や再び、最悪のカルト・パラドクスである「安倍政権」(日本会議・日本青
年協議会・神社本庁・靖国神社ら)によって、日米同盟強化と積極平和主義な
るパラドキシカルな美名の下で、我われは同じ轍を踏まされようとしている。

(エピローグ)

■【英単語の発音無視&棒読みアベ式リップサービス演説へ<傑出した演説だ
(マジか?w)!(スティーブ・コーエン下院議員(民主))、戦死した米国
の英雄への言及については本当に感謝!(ベイナー下院議長(共和))、10回
以上?のスタンディングオベーション・・・の米議会側からの大賛辞?>は、
“精一杯がまんして〜、飼い主(米国)へ直截キバ剥かずに、とってもいいワ
ンコちゃんだね〜、よしよし!”のお返しリップサービス&あたまナデナデの
類い(苦w)/ジョークはさておき、今は『米リバランス戦略』へのゴマすり
対応と日本会議式『改憲』工程への重要布石中なので、先ずはこの夏まで待つ
だけだ!wが、日本会議・日青協らのホンネ!?/だから、対アジア侵略だけ
でなく沖縄の現実(今も続く戦後日本の悲惨)も無視した上っ面の反省に終始
し、一刻も早く70年史から吹っ切れたいという日本会議らの“クォンタムリー
プ願望”(量子的飛躍/臨界事故“核力”解放での放射能バラ撒きにさえも怯
えぬ愛国『原発』&『軍事国家主義』推進の決意?)が滲み出ている!
(苦w)/米軍要請への切れ目ない対応のための法整備(夏が期限!)を国民
意思を無視して勝手に確約した安倍“日本総督”による擬装カルト・パラドク
ス戦争ご用達の「積極ウソ平和主義」宣言!】

  ⇔ 首相が米議会で演説 先の大戦に「痛切な反省」、侵略・おわびの文字
ナシ(←補足、只野親父) 20150430NHK
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150430/k10010065271000.html 

■【今回のガイドライン策定の特徴は“尖閣へ米国を巻込むことを狙い日本側
からもちかけた”点にある!それは、WEBサイト「日本会議(日青協)が目指す
もの」に見える六つの目標の一つ、《国防力を強めて自衛隊の積極的海外活動
を行う(世界最終戦争に備え平和主義放棄の改憲で軍事国家主義、徴兵制等の
推進を謀る》が安部政権の肩を押したことに他ならない!当然、米国はその
「安部政権の特殊事情」を熟知しており、その仮想敵国との開戦時には米国の
態度が豹変する可能性を秘めた片務軍事同盟と見なすべきだろう!無論、中東
・アフリカ等での米軍御用達“自衛隊傭兵”活動は大歓迎のはず!】

  ⇔ 日米防衛指針18年ぶりに改定(自衛隊の協力・地球規模、世界的な同
盟強調)/集団的自衛権を念頭 安保条約の枠超える 既成事実化を急いだ政
権 尖閣諸島防衛(仮想敵=中国との見立て←補足、只野親父)へ後ろ盾 - 20150428朝日http://goo.gl/ij11h7 

(補足)神ならぬ日本(安倍首相)は、米国の戦争が100%正義(当)だとどう
やって判断するのか?言葉だけ国際法と国際協調主義を盾にするが、結果的に
戦争犯罪でも支援するのか?それとも「カミカゼ“国家神道”(“靖国顕幽論”
愛国徴兵制)復活に依る対“米軍”絶対支援主義」のカルト・パラドクスをウ
ソ「法の支配」(∵安倍自民党は『改憲』で国民主権(授権規範性)の削除を
謀っている!)で堂々と肯定するのか?(w)

★戦争犯罪でも支援するのか!?―日本を「イスラム国」より酷い米軍の共犯者
とする安倍政権の安保法制20150428政権の安保法制/志葉玲(フリージャーナ
リスト)http://bylines.news.yahoo.co.jp/shivarei/20150428-00045232/ 

・・・安倍政権が来月中にも閣議決定しようとしている安保法制関連法案。計
11本もの法改正・新設を行うとされ、中でも、新たに新設するという「国際平
和支援法案」は、米軍の戦争支援のために、全世界のどこにでも自衛隊を派遣
するものだ。その活動内容も米兵の輸送や救助、武器弾薬や燃料の輸送や補給
と、非常に具体的である。だが、安倍首相に問いただしたい。米国は世界でも
最悪レベルの戦争犯罪の常習犯的な国である。米軍の支援をするということは、
民間人の虐殺や、民間施設の破壊といった戦争犯罪の支援をするという可能性
が極めて高いのだ。日本は、税金を使い、自衛官を危機にさらして、戦争犯罪
の共犯者となることを受け入れるのか。

・・・

これはごく大雑把な話になるが、恰も偶像崇拝の対照(現人神?)であるかの
如く安倍晋三・首相を強固に篤く支持する「純正ヤマト民族・固有文化&靖国
英霊」派カルトは高々で全国民の5〜6%程度であると思われる。これにカネ
メ派ら「準カルト層」を加えても“のべ10〜15%程度”に止まる?と推測され
る。更に、それに公明が加わりmax2500〜2800万人程度の有権者が今の時点で
の与党(自民+公明)の確固たる集票基盤(国会における改憲の発議の命運を
握る!)と思われる。そして、彼らが“深くカルト洗脳された状態”を解凍す
るのは至難の業であるだろう。

従って、今後において(具体的には、先ず2016参院選で・・・)日本の死命を
制するのが<5〜6割の無関心・ノンポリ層(常在棄権層)と新たに加わる18〜
19歳の若年層>の投票(政治参加)に関わる動向である。おそらく彼らの殆ど
は、無責任な一般的メディア情報の影響で安倍晋三一派こそが日本の正統保守
(真正保守)だと思い込まされ(洗脳まで行かずとも無意識の内に巧妙に騙さ
れ)ているはずだ。しかし、残念ながら、彼らにその誤りを気づかせるのも至
難の業である。「安倍一派の偽装極右」と「本来あるべき正統保守」の違いさ
えシッカリ理解できれば、安倍晋三らに煽られた挙句にやらずとも済むと思わ
れるのだが・・・。

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