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Toshiihiroの官能小説Vol192
何時もご購読ありがとうございます。
読者の皆様方、新年あけましておめでとうございます。
本年平成27年もToshihiroの官能小説館、応援の程、よろ
しくお願い申し上げます。
定期配信再開の前に年始代わりの者をと考えていたのですが、年明け
寒波の影響で、身体が思うように動かず、いきなりの定期配信再開に
至りました。
本年もバイタリティ溢れる作品をお送りしてまいる所存です。
ということで、ストーリータイムです。
蜘蛛の巣姉妹前号までのあらすじ
代々茶屋相手も兼ねる老舗旅館を営む女将莉乃に負債の清算を迫る銀行幹
部と職員、二人は莉乃に理不尽な提案を迫る。
その提案は莉乃の唯一の身内で今や大会社社長夫人に収まっている五つ年
上の姉にまで向けられた。
莉乃の夫の残した夫妻の贖いに姉の雅代への無上、宣告が銀行頭取島谷か
らされた。
雅代の夫への協力かと思えば雅代への人身協力だった。
思わぬ仕打ちに愕然とする雅代。
姉を巻き込む羽目になった莉乃の苦悩の始まりだった。
蜘蛛の巣姉妹その3
「何とっ!」と言う雅代。
「奥様が加われば想定以上に稼ぎが入るっ、そうなれば負債回収も早まるっ!」
と驚愕の言葉を言う島谷。
雅代は憤っていた。
怒りに満ちていた。
「実際に仕事をしていただく前にわたしが奥様とっ、妹の女将は内田君が
それぞれモノに なるよう仕込まさせていただきますよっ。」と無上の先刻
をする島谷。
2.始まり
「もしっ、この提案を断ると言ったらどうしますかっ?」と雅代が言う。
すると。
薄気味悪い笑みを浮かべる島谷。
怯える雅代。
「妹さんの負債のことが宇治山社長の知るところになればっ、奥様もお困
りになられるの ではっ?」と言う島谷。
そして。
「社長は奥様が名家のお出だからこそっ、惚れっ、一緒になられたのではっ!」
と島谷が 話を付更ける。
絶望感に苛まれる雅代。
島谷は雅代夫婦の馴れ初めを雅代の夫からお惚気話気味に聞いていた。
「社長と別れたくないのでしょっ!」と追いつめるように雅代に言う島谷。
雅代は落胆していた。
妹の莉乃を恨みたいと思っていた。
が、両親を既に亡くし、妹は夫を浮気の末、愛人宅で亡くなるという不運
にもあっていた のだった。
転落人生の一途をたどっていた。
「奥様っ、御覚悟は出来ましたかなっ?」と言う島谷。
「莉乃ちゃんっ?」と莉乃に声をかけ、言う雅代。
「姉さんっ!」と莉乃も言う。
そして。
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