メルマガ:幸福ニュース
タイトル:幸福ニュース第635号  2014/12/26


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幸福ニュース(しあわせニュース)第635号  2014年12月26日
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*「除夜の鐘と新年初詣」
12月31日〜1月7日  蓮華院誕生寺の奥之院

*「本院初参り(煙護摩)」1月13日 蓮華院誕生寺本院

*第21回魅力ある生き方を考える会
1月17日(土)18時〜20時、熊本県民交流館パレア
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【心を救ってもらった】(自殺志望から生きる希望へ)

最初お寺に着いた時、中に入らず帰ろうと、うろうろしていまし
た。そこで女の人に声をかけられ、玄関に入りました。

しかし、内観の説明を受けても、何故携帯を預けないといけない
のか、境内の外に出れないのか、何故自分がここに居て、こんな
事になるのか解らなかった私は、一見この地獄に見えるような日
々を耐え抜けるのかと、気分が落ち込みました。

でも、心のどこかで、その時人生のどん底だった私は、「ここで
変われなければ、もう終わりだ。」と、先も見えない、何も知ら
ない、この内観にかけている自分もいたのです。

しかし、心が何重もの鍵で重く見えなくなっていた私は、2日目
になっても内観に集中できず、このまま終わってしまったらとい
う焦りと、過去と向き合う怖れと、色んな感情につぶされ、面接
も上辺だけしておりました。

でも、それさえも耐え切れなくなり、その不安や恐怖、過去の事、
これにかける気持ちと、乗り越えられなかったらどうしようとい
う不安、何故私がこんな目にあわなければいけないのかと、面接
者の大山さんにぶつけてしまったのです。

今思えば、これが、私が高校でうつになり、それから初めて誰か
にぶつけた本音であり、弱音、八つ当たり、助けを求めた声だっ
たと思います。

そんな私に対して大山さんは、私の過去や本当の心の声を全て悟
ったかの様に受け止め、「辛かったね」「泣きたい時は泣いてい
い」「ここに重荷を全て置いていきましょう」「あなたの居場所
はここにありますよ」と言って下さいました。

そんな言葉に、私は初めて心からの涙というものを流した気がし
ます。そこから、心と体が別人のように軽くなり、やっと私の本
当の内観が始まったのです。

その時点で内観は、母に対する現在の時期か、父に対する最初の
内観が始まっている頃でした。幼い頃の父との思い出はとても愛
にあふれ、幸せで胸がいっぱいになりました。

妹と弟の世話で忙しい母との幼い頃の思い出がなかなか出てこな
くて、何故と思っていたけど、でも、その分、いや、それ以上の
幸せを父がくれていたのです。

父との思い出の多くは、父のバレーの試合で色んな所に行き、そ
こで沢山の人に出会ったことです。父なりに考えていたんだなと
思うと、胸が温かくなりました。

続いて調べた祖母もそうです。祖母には、よく妹と入院して不在
がちだった母の代わりに育ててもらったので、私にとっては母同
然の存在で、父同様、沢山の思い出が浮かんできました。

母を通しては全く思い出せなかった幼少期は、二人を通すと、と
ても幸せにあふれていて、母の思い出は少なくても、二人や、二
人のお陰で出会った沢山の人に、私は十分愛されていたと気付き
ました。

でも、どんなに温かい思い出に満たされても、母父祖母、全て高
校から現在についてが辛く、逃げ出したくなります。

それは私が不登校となり、うつ病と診断され、それから何度も復
帰と逆戻りを繰り返し、今年の秋からここに来るまでが、一番ひ
どい状況だったからです。

そのせいで、私は家族皆に迷惑心配をかけ、笑顔を奪いました。
申し訳ない気持ちで苦しくなり、何度も考えるのをやめました。

そんな私にある夜、大山和尚さんが「自分を許し、人を許し、自
分を愛し、人を愛する」とおっしゃりました。何故かこの言葉が
心から離れませんでした。

3日目、嘘と盗みについてと、母について2回目の内観をしまし
た。内観をしている時、ふと私は、初めはほんの小さなキッカケ
でそれに傷つき失望した後、嘘をつき、そんな自分にまた失望し、
そうやって本当の自分の声を自分で閉ざしてしまったのではない
かと思ったのです。

そして、そんな悪循環が巡りに巡って、体調も心も壊してしまっ
たのではないか。本当の心の叫びを閉ざしてしまったのは、結局
自分自身であり、私が私を不幸にしていたのではと。

その時初めて、自分に対しても申し訳ない、ごめんねと思い、自
分を許し、人を許すという言葉の大きさを痛感しました。

そして5日目に、妹弟を通して家族のありがたさ、そしてトラウ
マでしかなかった病気についても、もし、妹弟がいなかったらと
いうのと同じ発想から、この病気になったからこそ出来る事、気
付いた事が沢山でてきました。

私はこの経験を通して、このご縁をつなげる為、このように生か
されているのではないか、と。

誰かが悩んだ時、立ち止まる事は弱さではなく、それが後には誰
よりも大きな一歩になると、誰か苦しんでいる人に伝える為こう
させて頂いたのではないかと悟ったのです。

私は言葉では表しきれない程、家族や沢山の方々に愛されており
ました。病気になるまでの思い出は幸せでしかないのです。

でも、この病気にならなければ、気付かなかった親の無償の愛、
祖父母、妹弟のありがたさや、過ごせなかった時間があると思う
と、トラウマだった出来事もこの病気も、幸せだったと思えたの
です。

私は病気でも幸せでした。ただ、その幸せに気付けず、私を苦し
めていたのは、病気でも家族でも過去でもなく、自分なのです。
私が私を不幸にしていたのです。

私はここへ来る前、「無」でした。表情、声、感情、希望、死の
うとする気力もなく、それこそ、心が死んでいたんだと思います。

それでも、こうやってここに来れた。リストカットや、自分で体
を傷つけた事も沢山あります。それでも死ななかった。どこかで
踏みとどまってくれたのは、この私の体であり心です。

きっと幸せな思い出や、沢山頂いた愛が、私を生かしてくれたん
だと思います。その踏みとどまる力をくれた思い出や愛、心を下
さったのは、紛れもなく、母父家族、出会った人々であり、仏様
です。

私は仏様にも見放されたと思ってましたが、そんな事なかった。
今こうして生きて、幸せだと言える。

そして感謝し、この命この縁をつなげる為、こうして生かして下
さっているから。

私は、今全てが幸せです。空が青かった。生きてると思った。

ここに来なかったら、私は死んでたと思います。そこで、ここへ
導いてくれた全てに感謝し、今まで沢山心配迷惑をかけた家族や
人々にできるのは、全てを幸せに受け止め、私が私として笑顔で
幸せに生きていくことだと思います。

これからもこの気持ちや感謝を忘れず、温かい心で、今を精一杯
生きていきたいです。

私は不幸なんかじゃありませんでした。私は幸せ者です。それを
気付かせて頂き、ありがとうございました。

私は苦しんでる人がいたら支えになれる、そんな人になるのが夢
であり目標です。その時は、この内観も伝えて、ご縁をつなげて
いこうと思うし、それが役目だと思います。

心を救ってもらいました。本当にありがとうございました。

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*お陰さまで、第26回内観療法ワークショップは大成功でした。
感謝申し上げますと共に、来年の皆様方のご多幸をお祈り申し上
げます。(にこにこ和尚)

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