メルマガ:仮想力線電磁気学
タイトル:仮想力線電磁気学  2014/11/12


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 ━┓→
 N┃→       仮想力線電磁気学
 ━┛→
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●反エコ(環境)ファッショ特集 号外

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前回同様、他のメルマガ(サマータイム制導入に反対する)の流用
記事での代用です。
体調が戻るまで、どうか御了承願います。


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-.改めて福島第一原発事故の本当の原因
  を考える <14>
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 約四週間もの間、配信が途絶えてしまい、申し訳ありません。

 さて、今回も前半では、前回の続きとして、『改めて福島第一
 原発事故の本当の原因を考える』ことをテーマにしたいと思い
 ます。
 まずは、毎回示している重要点を復習してきたいと思います。

 まずは、事故が起きた本当の原因として、以下の三つですね。

 (1)自然災害の想定が低すぎた。

 (2)想定越えという事態を考えていなかった。故に、想定越
    えという事態に対する備えが全く不十分であった。

 (3)事故が起きた時のことを考えていなかった。故に、事故
    への対処がなっていなかった。

 それから、(1)の原因となった「日本の地(震)学」の未熟さ
 を示す証拠として、以下の三つです。

 (A)「日本の地(震)学」者たちは、実は、地下のひずみの
    たまりを把握していない。

 (B)「日本の地(震)学」者たちは、実は、連動のメカニズ
    ムを解明できていない。

 (C)「日本の地(震)学」者たちは、実は、アウターライズ
    地震のメカニズムも解明できていない。

 以上のことを思い出していただいた上で、前回の話の続きを述べ
 ていきたいと思います。


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-.女川原発で事故が起きなかった本当の
  理由
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 今回は、想定問題(「想定」をネタに東電を責める論)にトドメ
 をさす話をしたいと思います。
 「東電だけが悪い」だの「東電が一番悪い」だのとほざく連中が
 よくネタにするのが、『東北電力の女川原発で事故が起きなかっ
 たこと』です。
 やはり巨大津波に見舞われたのですが、女川原発は想定が高かっ
 たので、事故は起きませんでした。
 それをネタに、東電を責め立ててきたわけです。
 「東電は、想定で手抜きした!」と。
 「だから、有罪だ!」と。

 もっとも、女川原発で事故が起きなかったことは、想定が適切で
 あれば事故は防げる(=原発安全神話は保たれる)ということの
 証拠になることなのですがね。(笑)
 でも、今回するのは、そういう類の話ではありません。
 結論を先に言ってしまうと、「実は、女川原発も、想定越えを起
 こしていた」という話です。
 もしそれが事実ならば、東電有罪論は完全崩壊するでしょう。

 え?、信じられない?
 でも、今回の話を最後まで読んでもらえれば、信じられるように
 なるだけでなく、完全に理解できるようになるはずです。
 というわけで、最後まで読んで下さい。
 長いですけど。


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-.実は大きく引き上げられていた想定
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 なぜ女川原発では事故が起きなかったのか?
 それは、想定が高かったからです。
 正論11月号によると、女川原発の敷地高さは14・8m(半島全
 体の沈降により13・8m)。
 この高想定のおかげで、事故を免れたというわけです。
 なるほど、東北電力は、ご立派ですね。

 でも、ここで見落としてはならないことがあるのです。
 それは、1号機の計画当時に推定されていた津波の高さが3mで
 あったという事実です。
 この事実を見落としてはならないのです。

 これは、『想定が3mから10m越えにまで引き上げられた』とい
 うことがあったことを示すものでしょう。
 そして、このことが、大きな疑問を生むわけです。
 それは、「一体、何が、想定を、そこまで引き上げさせたのか?」
 という疑問です。


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-.「東北(三陸)の知恵」という法螺
  (ホラ)話
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 マスコミは、想定を引き上げさせた原因を、「東北(三陸)の知
 恵」だとほざいています。
 つまり、「東北(三陸)の知恵」が、3mだった想定を10m越え
 にまで引き上げさせたのだぁ!というわけです。
 でも、それは本当に真実なのでしょうか?

 ほほ〜う、そんな凄い知恵が東北にあったですか〜ぁ。
 だったら、なぜ、1万人を超える東北人が津波の犠牲になってし
 まったのだぁ?
 不思議、不思議、超〜不思議!

 東北の人たちは、よそ者である(∴「東北の知恵」を知らない)
 東電に、その知恵を教えてあげなかったのでしょうか?
 それって、あまりに陰険じゃないの?
 誘致された東電は、東北にハメられたことになっちゃいますよね
 ぇ、これでは。

 東電が原発事故を起こして一番困るのは、東北の人たちでしょう。
 従って、教えなかったなどということは、まずあり得ないことの
 はずです。

 まぁ、確かに、田舎の人は排他的なところがあるものですけれど
 ね。
 でも、親切でもあるはずです。
 知っていながら見て見ぬ振りする冷たさは、マスコミ人間や文化
 人や政治家とかが多く集まる都会の人たちの特徴でしょう。
 自分と一緒にすんじゃねぇっ!(笑)

 このように常識を使って考えれば、「東北(三陸)の知恵」論が、
 マスゴミお得意の法螺話にすぎないことが、容易に見破れるはず
 なのです。

 そもそも、「東北(三陸)の知恵」とは、具体的に、どういう知
 恵なのか?
 例によって例のごとく、その説明はありません。
 具体性の無い話をありがたがるのは、サヨクのすることです。
 つまり、サヨクでもない限り、つきあってらんない話…ってこと
 です。(笑)


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-.湾の反射波の干渉による凹面鏡効果
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 では、本当は、一体、何が、3mを10m越えにまで引き上げさせ
 たのでしょうか?
 その答えは、地形を見れば、わかります。

 女川原発は、湾のすぐ近く(というか、湾の端の方というか…)
 にあるのです。
 ですから、湾の反射波の影響を考えなくてはならないわけです。
 湾の反射波が干渉を起こすと、(津)波の山と山とが重なって、
 直接波の数倍もの高さになることがあり得るのです。
 つまり、湾が凹面鏡や集音器のような働きをするわけです。
 それで、3mが10m越えにまで引き上げられたわけです。

 このように、想定が大幅に引き上げられたのは、湾の凹面鏡効果
 (という専門用語は存在しません。念のため。)を考慮したため
 だったのです。
 そして、それは、「東北(三陸)の知恵」など全く知らなくても
 (物理の知識と技能がちょっとでもあれば)導き出せることなの
 です。
 「東北(三陸)の知恵」論は、やはり法螺話でしょう。


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-.直接波・反射波や地形の違いを無視す
  る非科学
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 さて、一方、東電の福島第一原発は、湾の凹面鏡効果など全く考
 えなくて良い(あり得ない)位置にあるのです。
 ですから、あの想定でも十分だったわけです。
 当時の常識では。
 従って、東電の罪や過失は(想定問題に関する限り)一切問えな
 いのです。
 法的には言うまでもなく、道義的にもです。
 東電を責め立ててきた者たちは、神の慈悲にでもすがり、悔い改
 めるべきです!

 このように、福島第一原発と女川原発とでは、地形の影響が異な
 るのです。
 地形の違い(湾の凹面鏡効果の有無。)を無視するのは、あまり
 に非科学的な態度です。

 ちなみに、湾の凹面鏡効果は、反射波による現象です。
 女川原発は、反射波の影響を考えなくてはならない場所にある。
 対して、福島第一原発は、反射波の影響を考えなくて良い、つま
 り、直接波のことだけ考えれば良い場所にあるのです。
 直接波と反射波の違いを考えないのも、また、非科学的です。


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-.女川原発も直接波に関しては「想定越
  え」だった!
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 さて、以上の話を知れば、女川原発もまた、直接波に関しては、
 「想定越え」だったことが理解できるはずです。
 先ほど述べたように、津波の推定は3mだったのです。
 それを10m越えにまで引き上げさせたのは、湾の凹面鏡効果なの
 です。
 つまり、反射波の影響を考慮した結果なのです。
 ですから、直接波の想定は、3mだったのです。
 実際の津波では、直接波が10m越えだったのですから、これは完
 全に「想定越え」なのです。
 ただ、反射波の影響(湾の凹面鏡効果)のことを考えて、10m越
 えの津波に備えていたために、たまたま、運良く、「想定越え」
 という事態を免れた…というだけのことなのです。

 そういえば、気象庁が最初に出した津波の高さの予想は、3mで
 したよねー。
 つまり、「専門家」の誰も、直接波で10m越えの津波が来るとは、
 全然思っていなかったのです。
 ならば、東電(福島第一原発)の想定は全く妥当なものだったこ
 とになるでしょう。
 それが、科学的事実であり、歴史的事実なのですよ。
 想定をネタにした如何なる東電有罪論も、これで完全崩壊です。

 また、だからこそ、東北電力も、本当のことが言いにくいわけで
 すよ。
 「直接波では、実は、ウチも想定越えでしたぁ。」なんて馬鹿正
 直に言おうものなら、東電の次ぐらいに叩かれてしまうこと確実
 でしょう。
 反原発感情論渦巻く今の御時世なら。

 東北電力だって、直接波が来た直後は、冷や汗ものだったはずで
 す。
 なぜなら、14・8mという高さは、直接波が3mである場合を
 想定したものだったわけですから。


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-.もし東電が10m越え想定をしていたら…
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 そこで、質問です。
 もし東電が、直接波に関して10m越えなどという(当時としては)
 トンデモない想定をしていたら、どうなっていたでしょうか?

 まず、東北電力・女川原発の想定は「全然不足」と評価されてし
 まっていたはずです。
 なぜなら、直接波が3mである場合を想定していたからです。
 直接波が10m越えなら、反射波の干渉(湾の凹面鏡効果)のこと
 を考えなければならない女川原発の想定は、めちゃめちゃ高いも
 のにしなければならなかったはずです。
 単純加算なら高さは20m以上必要になるでしょうし、単純乗算な
 ら少なくとも30m越えになっていたはずです。
 どちらの場合でも、14・8mでは全然不足(∴不合格)とされ
 ていたはずです。
 そうなれば、営業は諦めざるを得なくなってしまっていたのでは
 ありませんか?

 もっとも、直接波が10m越えにもなると、反射波の影響は小さく
 なるのかもしれません。
 というのは、水が陸に上がってしまうと、反射波が弱められたり、
 位相がずれて波の干渉に影響が出たりする可能性が考えられるか
 らです。
 実際、東日本大震災の場合、反射波の影響は無視できるほど軽微
 なものだったようです。
 だから、女川原発は「想定越え」にならなかったのでしょう。

 とはいえ、それがわかったのは、震災後のことです。
 震災前なら、その可能性のことを言うのは難しかったのではあり
 ませんか?

 そして、同じことが、津波で被災することになった全ての自治体
 にも言えたはずです。
 もし東電が直接波10m越えなんてトンデモ想定をしていたら、そ
 れらの自治体からは、人も金も逃げていってしまったはずです。
 あんな巨大津波に見舞われるとわかっていたら、そうなっていた
 可能性が大でしょう。
 そんな危険な場所に、人や資本が居つくわけがないですからね。
 事実、震災後の人の戻りは、鈍いです。
 それが、人および社会の心理ってもんです。

 つまり、津波の被災地では、津波に襲われる前から、過疎化が進
 行してしまっていたであろう…ってことです。
 その方が良かったのでしょうか?

 東電が直接波10m越え想定をしなかったからこそ、被災地となっ
 た自治体は過疎化を免れていた(もしくは、抑えられていた)の
 ではありませんか?
 もしそうなら、東電が直接波10m越え想定をしなかったことに、
 むしろ感謝すべきでしょう。

 もし東電が直接波10m越え想定をしていたら…
 ま、原発事故は防げたでしょうけれどね。
 でも、過疎化の進行で、結局、原発事故が起きた場合と、そんな
 に違わない結果になってしまっていたのではありませんか?


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-.具体性の無いものは信用すべきではない
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 それにしても、「東北(三陸)の知恵」とは、うまい法螺話を思
 いついたものですね。
 誰が言い出したのか知りませんけど…。

 おそらく、礼を重んじる人、相手に対する敬意を忘れない人、真
 面目な人、謙虚な人は、この種の法螺話や嘘に騙されやすいのだ
 と思いますね。
 保守・右翼の人たちには礼を重んじる人が多いですから、騙され
 やすいのではありませんか?
 とにかく、騙す側は、そういう人たちを標的にしようとするもの
 なのですよ。
 騙しやすいですから。

 嘘や法螺話に騙されないようにするためのコツの一つに、『具体
 性の無いものは、信用しない』というのがあります。
 実際、「東北(三陸)の知恵」には、具体性がありません。

 そ、前回の後半のテーマ(人殺しのニセ科学=『おしめり気象学』
 を斬る!)で取り上げた「湿った空気」や「大気の状態(が不安
 定)」と同じです。
 「東北(三陸)の知恵」も、言語明瞭、意味不明なものです。

 いい年した大人が同じ手口のトリックに引っかかるのは、とても
 恥ずかしいことです。
 日本人なら、「恥の文化」に徹するべきでしょう。

 とにかく、女川原発をネタに想定で東電を裁くことは、とんでも
 ない非科学・反科学なのです。
 日本が「恥の文化」の国なら、北東アジアの国々みたいなことは、
 やめるべきです。


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-.「学者は反省してる」報道で墓穴を掘
  ったマスゴミ
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 マスゴミは、菅=民主党政権を庇うために、すなわち、東電に責
 任を擦り付けるために、「学者たちは反省している。なのに、東
 電は全く反省していない!」という趣旨の報道をして、東電に対
 する反感をさんざん煽り立てました。
 でも、これは、実は、墓穴を掘るアホ・マヌケ行為だったのです。

 だって、そうでしょう。
 なぜ学者が反省する必要があったのでしょうか?
 それは、直接波10m越えという事態を全く予想していなかったか
 らです。
 それで、どうして、東電の責任を問えるのか?

 学者たちが予想できたのは、湾の反射波の干渉による10m越え津
 波だけです。
 つまり、福島第一原発には全く関係のない現象なのです。
 そのことを隠しているということ自体、マスゴミが如何に国民を
 いいだけ騙し続けているかということを示す何よりの証拠です。

 マスゴミは、やはり、大嘘吐きなのです。
 「学者たちは反省している」報道と、女川原発をネタにした「東
 北(三陸)の知恵」論は、そのことを自ら立証してみせた報道な
 のです。
 だからアホ・マヌケだと言っているのです。(笑)


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-.超古代文明説も霞むトンデモ話
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 とにかく、福島第一原発の想定越えを防ぐことができた「知恵」
 など、どこにも存在しなかったのです。
 だから、1万人を超える東北人が津波の犠牲になってしまったの
 です。

 ありもしない「知恵」の存在をほざくなど、超古代文明説も霞む
 トンデモ話です。
 マスゴミ人間やB層市民たちは、超古代文明説を「トンデモ」な
 どと言って笑殺しますが、人のことが言えるのか?

 ま、こういうのは、これが初めてではありませんけどね。
 フリー・エネルギー論を「トンデモ」呼ばわりしておきながら、
 保存則無視の上に成り立つ『自然エネルギー利用=無害論』を盲
 信・狂信しているわけですからね。
 やっぱり、精神そのものが分裂しているのです。
 そうでなければ、「人に厳しく、自分に甘い」ってことでしょう。
 如何にも今時のオトナらしい…。

 そもそも、「知恵」の具体的な話が出てこない。
 私が目にすることができた具体的な話といえば、せいぜい、北海
 道新聞が報じていた、「ここから先に家を建ててはならない」と
 いう趣旨のことが書かれているとかいう碑の話だけです。
 しかも、これは、防潮堤ができる、ずっと前の時代にたてられた
 碑です。
 海水にも慣性質量がありますから、上陸すると、その運動エネル
 ギーがゼロになるまで、侵攻を続けます。
 このため、防潮堤が無いと、かなり内陸部まで浸水する場合があ
 り得るのです。
 逆に、防潮堤があると、この種の浸水は防げるのです。
 だから、(防潮堤ができた後の時代の)東北の人たちは、この碑
 に書かれた知恵(警告)を無視してこれていたのではありません
 か?

 とにかく、福島第一原発の想定越えを防ぐことができた「知恵」
 や定説(学説)なんてものは、一切存在しなかったのです。
 ならば、東電を責めるのは完全な間違いでしょう。
 ニッポン人は、一体、いつまで、間違いを犯し続けるつもりなの
 でしょうか?

                      (次回に続く)


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-.人殺しのニセ科学=『おしめり気象学』
  を斬る!<6>
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 さて、ここからは、後半の、人殺しのニセ科学=『おしめり気象
 学』を斬る話です。
 前回指摘したように、『おしめり気象学』は、言葉の定義からし
 て全くのいい加減です。
 具体性が無い。
 言語明瞭、意味不明。

 で、今回は、この『言語明瞭、意味不明』ぶりについて、前回言
 い忘れたことを述べたいと思います。


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-.「不安定」もまた「言語明瞭、意味不
  明」
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 前回、「大気の状態が不安定」論の「大気の状態」が全く『言語
 明瞭、意味不明』であることを指摘しました。
 「状態」というのが何のことなのか?、具体的なことが全く示さ
 れていないわけです。

 で、よくよく考えると、「不安定」というのもまた、『言語明瞭、
 意味不明』なことなのですよね。
 どうなることなのか?、具体的なことが、これまた、全く示され
 ていないわけです。

 何かの状態が『変化する(一定しない)』ということでしょうか?
 ですが、それならば、天気が良くなっていくことだって、「不安
 定」ということになってしまいますよね。
 季節の変化があることだって、「不安定」ということになってし
 まうはずです。
 気温に関しては日変化というのがあるのですから、毎日が「不安
 定」ということになってしまいます。

 『変化がパターンに従わない』ということなのか?
 でも、晴れや曇りや雨が続く時間や日数にはパターンなど無いは
 ずです。
 従って、その定義では、常時「不安定」ということになってしま
 うはずです。

 こうしてみると、「不安定」もまた、『言語明瞭、意味不明』な
 概念であることがわかるでしょう。
 「大気の状態が不安定」という表現は、最初から終わりまで『言
 語明瞭、意味不明』の巣窟なのです。

 天気や天候や気候が不安定…という言い方は、確かに存在します。
 天気が変わりやすかったり、気温が乱高下したりする場合のこと
 ですね。
 でも、それは「大気の状態が不安定」とは異なることです。

 ま、昔は『天気が変わりやすい場合』や『好天がもつ保証がない
 という場合』の大気の状態のことを指していたと思うのですがね。
 でも、今は、『雨が降り続ける場合』の大気の状態をも指すよう
 になってしまっているのです。
 要するに、雨が降るのであれば、「大気の状態が不安定」と言う
 わけです。
 いや、雨が降る可能性があるというだけで、「大気の状態が不安
 定」と言ってますね。
 これでは、大気がどうなることを言っているのか?、全くわけが
 わかりません。

 おそらく、今時の気象屋どもは、いわゆる「湿った空気が流れ込
 む」場合を、全て「大気の状態が不安定」としているのでしょう。
 でも、それは、気象現象について何もわかっていない証拠です。

 つまり、衛生画像などにより、雲を伴う空気の流れ込みがあるの
 が見えるから、大気の状態が不安定になるはずだ…と、わけもわ
 からず、ほざいているだけなのです。
 気象屋のレベルは、そこまで落ちてしまっているのです!


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-.「状態が不安定」を自然現象に用いる
  のは変
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 そもそも、「状態が不安定」という言い方を、自然現象に用いる
 ことからして、おかしいのです。
 「物質の内部矛盾」と同じくらい、おかしい。(笑)
 自然現象に安定も不安定もありません。
 物質は物理法則に従って振る舞うだけです。
 そんな世界に、どうして「安定」だの「不安定」だのといった概
 念が入り込んでくるのか?

 「状態が不安定」という言い方は、たとえば、何かを人為的に制
 御しようとする者たちが用いる表現です。
 たとえば、工学系の人たちですね。
 物質の状態を安定制御することを勤めとしている人たちが、それ
 がうまくいかない時に用います。

 医者とかも使いますね。
 「容態が不安定」という言い方、ありますでしょう。
 容態が良くなったり悪くなったりしている状況ですね。
 「一進一退を繰り返している」とか、「予断を許さない状況」な
 んて言い方をされる場合もあります。
 医者は、容態を安定させたり、改善したりするのが、勤めです。

 一方、金融業者とかも使うことがありますね。
 「相場が不安定」という言い方、ありますよね。
 株価などが乱高下する場合ですね。
 「神経質な展開」という言い方をされる場合もあります。
 彼らは、相場が安定することを望んでいる人たちです。

 つまり、「不安定」という概念は、それを好ましくないとする感
 情があって意味をなす概念なのです。
 つまり、人間の都合によって定義される概念なのです。

 従って、物質の世界における状態を客観的に表現するのには全く
 適さない表現なのです。
 事実、物理の世界では、「状態が不安定」などという概念は存在
 しません。

 大気もまた物質なのですから、「状態が不安定」などという表現
 は全く適しません。
 『人間の都合』など、全く関係ない世界なのですから。
 天気や天候や気候であれば、『人間の都合』が入り込んできても
 かまいませんけどね。

 要するに、今時の気象屋どもは、自然科学からは全く遠い連中な
 のです。


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-.「不安定」崇拝は文系主導の証拠
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 「不安定」という表現を好むのは、文系人間でしょう。
 先ほども述べたように、「相場が不安定」という言い方を用いま
 すからね。
 それから、「政情が不安定」なんて言い方も、よく用います。
 「収入が不安定」なんて言い方もしますよね。
 文系人間は、「不安定」という、『人間の都合』が入り込んでく
 る概念が好きなのです。
 文系の分野とは、『人間の都合』が入り込んでくる分野なのです
 から、それは当然のことです。
 別に悪いことではありません。

 そして、このことから、今の気象屋たちの世界をおかしくしてい
 る犯人が文系人間であることが、わかってしまうわけです。
 理系の人間が、自然現象で物質の「状態が不安定」なんて、言う
 わけないですからね。
 そんなことを言うことができるのは、自然科学に無知で、『人間
 の都合』が入り込んでくる分野にいる、そんな人間たちだけです。

 それは、文系人間でしょう。
 そして、その筆頭は、政治家どものはずです。
 それから、政治家から権限を与えられた(文系人間の)官僚や有
 識者(文化人、学識経験者、専門家…)どもですね。

 え?、大学の理系の教授も使ってる?
 そいつは、きっと、木本昌秀マフィア(笑。東大教授の学閥ネッ
 トワーク。)の人間でしょう。
 どんな世界にも、恥知らずな「犬」や、成り上がりの「猿」は、
 いるものです。

                       (次回に続く)


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 発行者: tarkun(たーくん)

 連絡先: tarkun0507@yahoo.co.jp

      件名には必ず「仮想力線電磁気学」または「vlofem」
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