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タイトル:雲は遠くて <88>23章 G ‐ ガールズ、ヒット・チャート、上位へ (3)  2013/10/27


23章 G ‐ ガールズ、ヒット・チャート、上位へ (3)

「まったく、そうですよね、陽治(ようじ)さん。
G ‐ ガールズのみなさん、才能にあふれていて、
天才的な、気がいたします!
わたしも、1度、聴かせていただいたら、
大(だい)ファンに、なりましたもの!
こんなに、すてきなバンドは初(はじ)めてです!
わたしたち、若い人から、ご年配(ごねんぱい)の、
どなたもが、待(ま)ち望(のぞ)んでいた
ビートルズのように、衝撃的(しょうげきてき)な
バンドだと思います!
それでは、
リスナー(聴取者)のみなさまも、
お待(ま)ちかねですので、
ここで、シングル・カットされた、
ヒット・チャートも、急上昇中(きゅうじょうしょうちゅう)の、
Blowing in the sea breeze (海風に吹かれて)を、
お聴(き)き いただきたいと思います!
この曲は、
大沢詩織さんの作詞・作曲なんですよね。ねえ、詩織さん。
詞の内容が、短編 小説のような、
ストーリー 性(せい)を感じるのですが、これって、
実体験(じったいけん)を、
もとにしてあるってことでしょうか?」

そういうと、ちょっと、照(て)れるように、
21歳の、MC(司会者)、本条知美(ほんじょうともみ)は、
まだ、19歳、大学1年の、大沢詩織に、ほほえんだ。

「ええ、まあ、実体験がもとです。まったくの、空想では、
すらすらと、書けないし・・・、いいのが、できないんです」

そういって、大沢詩織(おおさわしおり)は、
無邪気(むじゃき)な、少女のように、わらった。

「いいですよね。オートバイに 乗(の)れる、
彼って!男っぽい、気もます!」と、知美(ともみ)。

「はあ」と、照(て)れる、大沢詩織。

そんな会話で、知美と詩織が、声をだして、わらうと、
まわりのみんなも、明(あか)るく、わらった。

「それでは、みなさま、お聴(き)きください!
ポップ(大衆的)で、キャッチー(印象的)な、
最高の、ロックンロール!
Blowing in the sea breeze (海風に吹かれて)!」

MCの、渋谷陽治(しぶやようじ)は、そういって、
番組を進行させた。

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Blowing in the sea breeze (海風に吹かれて)

作詞・作曲 大沢 詩織


「海が見たくなっちゃった!」 そういう わたし 

「それじゃあ 海を見に行こう!」 そういう あなた

あなたの バイクの 後(うし)ろに 跨(またが)って

海に向かって 街を 飛び出した すてきな 日曜日 

I want to be blowing in the sea breeze...
(わたしは 海風に 吹かれていたい・・・ )

海岸通(かいがんどお)りを バイクで 突っ走(つっぱし)る

潮(しお)の 香(かお)りに 懐(なつ)かしさを 感じる

「太古(たいこ)の 記憶(きおく)が 蘇(よみがえ)るみたい?」

そういうと あなたの 笑い声(わらいごえ)が 風に 乗(の)る

I want to be blowing in the sea breeze...
(わたしは 海風に 吹かれていたい・・・ )

太陽は 眩(まぶ)しいくらいに 輝(かが)やいていて

波(なみ)は 白(しろ)く カモメが 自由に 空を 飛(と)んでいる

「わたしたち いつも 自由 なのかしら?」 そういう わたし

「きっと 自由を 夢 見(ゆめみ)て るんだろうな」 そういう あなた

I want to be blowing in the sea breeze...
(わたしは 海風に 吹かれていたい・・・ )

そうね 人生は 自由を 夢 見る 旅のようなもの

愛(あい)を 感じて 信じて 大切にしていこう!

きっと 何でも 乗り越えて ゆけるんだから!

愛には 魔法(まほう)の パワ−が あるんだから!

I want to be blowing in the sea breeze...
(わたしは 海風に 吹かれていたい・・・ )

≪つづく≫ ---  23章 おわり ---

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