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[希望のトポス]安倍自民大勝で擬装極右・追憶のカルト幻想に罹患の日本、だ からこそ未来を見据え今をリアルに生きぬこうとする緑の党の生命の息吹が肝 要(2/2) http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20130801 3 宮崎駿が「参院選、安倍・自民党大勝」の幻想に酔いしれる日本国民へ送る メッセージ(アニメ映画『風立ちぬ』の感想) f:id:toxandoria:20130801042202j:image:w640 【「風立ちぬ、いざ生きめやも」はポール・ヴァレリーの詩『海辺の墓地』の 一節“Le vent se leve, il faut tenter de vivre”/The wind rises, it must try to live.)を堀辰雄が邦訳し、引用したもので、「さあ風が吹いた、 生きよう、とても生きにくい世の中になってきたようだが・・・(直訳的には、 “生きよう、なかなか難しいが・・・)」の含意があると思われる。】 ・・・宮崎駿のアニメ映画『風立ちぬ』(ヴェネチア映画祭(8月28日〜9月7 日)のコンペ部門に、選出)は、全国民玉砕で究極の国家社会主義(ファシズ ム)と化した軍部独裁の国家権力に酷く冒され、その途端の苦しみに苛まれな がらも、真摯に、そして必死に其の時代を生きようとした<ごく普通の感覚の 真面目な日本人である主人公・堀越二郎の両義的な現実の歴史(←ポスト・フ クシマの過酷な環境下に生きる現在の日本国民の姿にも見事に重なる!)>を 美しく高度でポエティックな映像へ仮託した、宮崎駿の人間愛に満ちた深い想 いが伝わる秀作である。 ・・・ アニメ映画『風立ちぬ』は、宮崎駿が「崖の上のポニョ」(2008)以来5年ぶ りに手がけた長編作である。そして、周知のとおり1920〜1930年代の日本の歴 史は、世界大恐慌、関東大震災などの苦境の連続に引き続いて、政党政治が崩 壊しファシズムと軍部独裁への道をひた走り始めた時代であった。 ゼロ戦(零式艦上戦闘機)設計者として知られる堀越二郎(1903 - 1982)と、 同時代に生きた文学者・堀辰雄(1904 - 1953)の人生をモデルに創作された 主人公の青年技師・二郎が、関東大震災や経済不況に見舞われ、やがて戦争へ と突入していく1920〜1930年代という時代にいかに生きたか、その半生を描い ている。 ・・・以下は、[MY-FB記事、http://urx.nu/4EU8 /参照、下記(関連情 報)]で頂いた岩田 清様のコメント『戦後、マイシン系薬品が出回って結核は 国民病の座を滑り落ちたのです。結核菌(=既得権者のアナロジー)撲滅の特 効薬(新規知見を知財化)が、最も有効な治療法でしょうね。ただし、結核患 者もゼロではなく増える傾向にあるので、ゆめゆめ警戒を怠りなくですね。兎 角忘れっぽい日本人ですから。』へのレスで書いたアニメ映画『風立ちぬ』の 感想・・・(なお、この映画のヒロイン、青年技師・二郎のフィアンセ里見 菜穂子は結核で夭逝する) 只野 親父 「風立ちぬ、いざ生きめやも」・・・宮崎駿のアニメ映画『風立ちぬ』を観ま したが、<その恐るべき“結核菌”(太平洋戦争準備〜戦中期における既得権 益層の象徴)の暴走(いま安倍晋三ら偽装極右一派が必死で取戻しを謀る“皇 統一系の現人神を奉る靖国信仰カルトと、超設計国家主義への野望、『真姿顕 現の国体』の取戻し願望”が癒着し面妖な形で独裁化する国家権力暴発、言い 換えれば、靖国英霊信仰と原発一極カルト経済が国策合体した偽装資本主義た る全国民玉砕型の国家社会主義の祖形・原型がもたらす悲劇)>と、その先に ある<希望の在り処>を見事に描写しています!/ヤーコブ・フォン・ユクス キュル「環世界(Umwelt )」の説明でよく使われる「ダニ型閉鎖利益社会」 の如く、同じ狭隘な価値観と利益補完関係の繋がりだけを偏愛し重視する擬装 極右的な超閉塞社会構造に酷く苛(さいな)まれながらも真摯に、そして必死 に今を、日常生活を生きようとする<ごく普通の感覚の日本人であった主人公 らの両義的な現実の歴史(←ポスト・フクシマにもかかわらず、未だに過酷放 射能汚染がもたらす超リスク環境下で怯えながら生きる現在の日本国民の姿に 見事に重なる!)>を高度でポエティックな映像へ仮託した宮崎駿の深い想い が伝わる秀作でした。 <注記>ダニ型閉鎖利益社会 ・・・草むらに潜み、折あらば犬などの体に必死で取り付くダニ(マダニ)に とって意味があるのは、汗の酪酸の匂いと落ちた時の動物の体の暖かい温度と 毛のない皮膚の感覚、それだけである。それだけのものがあればダニはちゃん と生きて子孫を残していける。このため、ダニはその繋がりだけで自分が生き る超閉塞的な世界(安倍晋三ら偽装極右一派が構成する“利権岩盤ガン化組織” とソックリではないか?www)をつくっているとヤーコブ・フォン・ユクス キュル(Jakob Johann Baron von Uexk�・ll/1864 – 1944/エストニア出身 のドイツ人、生物学者)は考え、それを「環世界(Umwelt)」と名付けた。な お、いわゆる環境は、ドイツ語ではUmgebung(周囲から与えられたもの)とい う。[出典:日高隆俊著『動物は何を見ているか』―青土社―] (関連情報) f:id:toxandoria:20130801042203j:image:w640 <毒性の強い結核菌>が得意とする<潜伏感染戦略>のつもり? これも<平和 憲法の形骸化>を謀る“改憲なしの改憲”と同じことで、ホンネを隠す<済し 崩しゴリ推し>で批判を煙に巻く戦術(麻生副総理によれば、この“改憲なし の改憲”のモデルは、ワイマール憲法を踏み躙ったヒトラー・ナチス政権の流 儀であるようだ!これから安倍政権は、それを臆せずに堂々と真似するとのこ と!/Cf. http://urx.nu/4GcL ) ⇔ 安倍首相が終戦記念日の靖国参拝見送りへ、中韓に配慮/首相周辺は「政 権の先が短いなら別だが3年間もあるので、安倍首相が思いを果たすときは来る!!」と指摘/ただ、首相の支持基盤たる偽装極右層(靖国英霊カルト信仰 の利権ガン岩盤化組織票層/安倍・自民党の組織票、約1500万人の中核構造) からは、10月17日〜20日の秋季例大祭での参拝への圧力が高まることが 予想される ← 只野親父、補足)毎日 https://www.facebook.com/photo.php?fbid=414247515359210&set=a.110630322387599.11985.100003218947947&type=1 4 安倍・自民党政権を支える強靭な「利権岩盤ガン化組織」が宿す病原体、 主要マスコミが持ち上げるその「超アナクロニズム」の核心 (1)安倍・自民党政権が宿す偽装極右病原菌の正体、それは<真姿顕現>の 取戻しを謀る<記紀幻想史教育>による幼少・青年期国民の洗脳ということ 現下の外交と原発(フクシマ)の窮状(中・韓・北関係とフクシマの出口なし 状態)を奇貨として96条先行「改憲」、9条放棄などによる自衛隊の本格 傭兵化(海兵隊創設、国防軍化、徴兵制導入など)、および原発推進を掲げ る安倍・自民党が目論むのは、維新ら偽装極右派の補完勢力と野合した形で 「逃れられぬ宿命と見る戦争と原発を介した形で国民の生命を人質とする、 “生政治”(なませいじ/国民の生命そのものを政治・経済の道具と見なす政 治)型の国策による戦争と原発リスクが常在する“美しい幻想ファシズム型” の国家」の実現ということである。 そして、宮崎駿らが大いに懸念し、鋭く、しかも美しい映像で警鐘を鳴らすの は、いざ国政選挙となれば約5000万人もの驚異的な棄権者が出現する(約半数 の日本国民が自ら国家の主権者であることを放棄するという恐るべき現実)の を傍目に(というよりも、それを奇貨として!)min.1500万票のロボット組織 票を固める「利権岩盤ガン化組織」なる安倍・自民党の強力な支持基盤が罹患 している「真姿顕現(皇統と日本黎明期の真の姿を取り戻すため国体維新を実 現するというカルト幻想、追憶のカルトとも呼ばれる/安倍政権では、これが 戦前レジームの取戻し幻想となっている)」なる業病が重篤化しているという ことだ。 そもそも、日本列島全体の人口がたかだか20〜30万人程度(2〜3世紀頃で推 計/この頃に箕氏朝鮮の滅亡を契機に生じた箕準(王)の渡来が“出雲文化勃 興”等のカルチャー・ショックを日本列島へもたらした可能性が次第に輪郭を 現しつつある)に過ぎなかった縄文時代末期〜弥生時代(〜3世紀頃まで)の 倭人の集団(当時は、まだ東アジア日本海文化圏における一つの部族集団)が 「世界の歴史に冠たる万世一系の現人神(真姿)が支配する独自で高度な文化 をもっていた」と主張する古事記・日本書紀の殆どが荒唐無稽な“幻想or想像” であったことは確かだと思われる(参考/奈良末期〜平安遷都期あたりの推定 人口は高々(at most)600万人程度とされる)。 従って、この執拗きわまりない<日本の真の姿(Japan Identity)についての 大幻想or超誇大妄想>こそが、現在の安倍・自民党政権を支える強靭な「利権 岩盤ガン化組織」が宿す<幻想病原体の正体/つまり、追憶のカルト>と見る べきなのだ。 (関連情報) 世界は当初からアベノミクスを冷静に見ている! ⇒ Ex.『安倍晋三は、先 ず自らの“危険な狂気・精神錯乱型の「幻想」嗜好への誘惑”(dangerous distractions.≒追憶のカルト)と闘わなければならない』/Shinzo Abe must resist dangerous distractions. Financial Times April 28, 2013 http://urx.nu/4G08 f:id:toxandoria:20130801042205j:image:w360 因みに、安倍・自民党政権は2013年1月14日に 首相直属の「教育再生実行会 議」を発足させたが、その一貫として検討中の教科書『高校 最新日本史』の 内容には以下の部分[・・・〜〜〜・・・]を新しく付け加える予定とされてい る(出典:子どもと教科書全国ネット21編『安倍流・教育再生を問う、教科 書の国定化か!?』−かもがわ出版−)。 ・・・本文では、「日本の建国伝承」として、「大切な手がかりとなるのは8 世紀初頭に編纂された『古事記』、『日本書紀』などに見える伝承であるとの べ、記紀神話の神武・崇峻の項を紹介し、コラムでも「日本の国産み神話」を 紹介している。さらに天平文化のコラムで『日本書紀』について「公平かつ客 観的・学術的といえる態度は大きな特徴である」と言う訳なので、生徒は建国 神話(など、いわば追憶のカルト幻想←只野親父、補足)を史実であると誤解 しかねない。・・・以下、略・・・ これは、まさに戦前型の国定教科書の取戻しにほかならず、そこで意図される のは殆どが空想に基づく幻想的な記述内容(追憶のカルト幻想)と見るべき 「古事記」と「日本書紀」を史実と見なしつつ「他国に優越する現人神たる万 世一系の天皇を世界万国の宗主と見立てる皇国史観と国策国教たる国家神道論」 の復活ということである。言い換えれば、それは現人神である万世一系の天皇 のルーツ(真姿)を古事記・日本書紀の記述(幻想)の中でリアル化(顕現) させるということであるが、これは殆ど狂信に基づく歴史教科書ということに なるのではないか? また、「他国に優越する現人神たる万世一系の天皇を世界万国の宗主と見立て る皇国史観と国家神道論」は、「日本会議」の影響下にある『神道政治連盟国 会議員懇談会(安倍晋三・会長)』の<原発(ウラニウム・放射能)アニミズ ム)論>なる奇怪なミソロジー(神話論理)と共通の特異な観念構造を形成し ていると考えられ、この奇怪なアニミズム・ミソロジーこそが<原発安全神 話>の普及に一役買ってきたのは間違いがない。 そして、フクシマ3.11原発過酷事故を境に、それはピタリと鳴りを潜めている が、決して矛を収めた訳ではない。従って、7.21参院選で圧勝した安倍政権が、 再び、<国策原発安全神話>を復活させ、しかも今度はそれを<国策靖国英霊 信仰>と合体・融合させる(Financial Times流に言えば、安倍晋三が、自らの “危険な狂気・精神錯乱型の「追憶のカルト幻想」嗜好への誘惑にスッポリと 嵌る)可能性があることを肝に銘じるべきである(関連参照 ⇒ http://urx.nu/4G08 )。 (関連情報) f:id:toxandoria:20130801042206j:image:w640 POINCAM#脱原発 @ykkic恫喝ですか、これは?:実教出版の教科書を希望する 高校が方針を変えずに、定例会が不採択とした場合、県教委は各校名を公表し、 教科書の変更を指示する。県教委側は各校長に「校名が公表されれば混乱も予 想される」と話したという。東京新聞2013年7月29日 朝刊http://urx.nu/4FFG via Tabtter Free2013.07.29 16:43只のオッサン(脱原発への急転向者)さん がリツイート <注記>添付画像は、当該・東京新聞記事とは無関係であり、 参考マデのもの。 (2)「2.26事件」なる国体維新(真姿顕現)の企て/「虚無のオーラ」なる 国民主権不在のファシズム権力の前に平伏した戦前・戦中のマスコミ(宮崎駿 が映画『風立ちぬ』で懸念する、日本近代史の病巣) 昨今の我が国における「戦争と平和、そして原発問題を巡る余りにも異様な社 会的雰囲気の広がり」を近代史の中で探ってみると、我が国を取り巻く諸条件 や環境が当時とは全く異なるとはいいながらも、それは我が国でも愈々ファシ ズム思想と軍部独裁の傾向が強まりつつあった1920〜1930年代の空気に非常に 良く似ていることが分かる。 そして、この二つの時代に共通する特異現象の一つは新聞等の主要メディアが 時の実効権力側(現在でいえば、原子村、電力&原発メーカー系財労らの交尾 ・野合勢力、自民党・安倍政権、それを強力に支持するmin.約1500万人の「国 策利権岩盤化組織」、あるいは自民党の補完役である石原・維新ら偽装極右一 派)の前で這いつくばり、そして進んでそれに傅(かしず)くかのようである。 つまり、殆んどのメディアは自ら実効権力サイドの罠に嵌るどころか統制を受 けることに嬉々としているかに見える。 特に、最も影響力が大きい現代メディアの代表であるテレビ局は傅(かしず) くどころか率先して、しかも喜び勇んで時の実効権力の広告塔の役目を担って いるようにさえ見える(無論、ごく一部の例外はあるが・・・)。その結果、 ごく少数の人々の“客観的で冷静な眼”を除けば、一般の普通の日本国民にと っては、実効権力側から統制を受けた政策がとても分かりづらく、理解しがた いものとなっている。更に、それに加えて<原発推進の方向へジリジリと舞い 戻る異様に閉塞的で粘着的なリバウンド>の空気が日本国中にジワ〜っと滲み 出し充満しつつある。 ところで、1930年代の日本では、軍部が中心となってファシズム思想が強まり、 彼らは「昭和維新」(昭和の改革)を合言葉にファシズム的な国家改造を夢見 ていた。彼らは、ワシントン体制(1921年のワシントン会議と四カ国条約を前 提として日本の独占的な中国進出が抑えられた/1930年代の東アジアを巡る国 際協調体制)を前提としつつ英米と協調しながら日本の国際外交の展開を構想 する国際協調派の政治勢力を「現状維持派ないしは守旧派」として蔑み、自ら を「改革派・革新派」と位置づけて胸を張った。 そして、彼らは、対外的には軍備強化による東アジアでの強圧的、制圧的、支 配的な軍事力の形成を目指し、国内的には神格化された天皇を前面に押し出し て立憲主義的な政党政治(議会制民主主義)を掲げる一派や国際協調派の政治 勢力を押さえ込もうとした。 一方、この画一的なファシズム体制の中核となった日本陸軍の内部では「皇道 派」(天皇直結の昭和維新を実現しようとする、やや観念的・直情的な青年将 校らが中心の勢力)と「統制派」(日本の伝統神学的な意味で観念的な皇道派 に対し、ファシズム統制へ向かうための現実的プログラムを持つ一派/その中 心は東条英機、片倉衷、永田鉄山らで、いわばこちらこそが確信犯的な「明治 維新期の“君側の奸”の流れを汲む本流ファシズム(実は、偽装極右派)」で あった)の対立が深刻化していた。 そして、遂に1936年2月26日(昭和11年)、右翼(北一輝、西田税ら)と結び皇 道派の軍事政権樹立を目指した青年将校たちが、歩兵第1・第3連連隊及び近衛 歩兵第3連隊ら千数百名の兵士を率いて、クーデタ「2・26事件」を引き起こ した。彼らは、内大臣・斉藤実、大蔵大臣・高橋是清、陸軍教育総監・渡辺錠 太郎らを殺害し、首相官邸・東京朝日新聞社などを占拠した。 結局、これら青年将校らの反乱は鎮圧されるが、クーデタの勃発当初に反乱を 容認するかのような態度と措置を取った陸軍首脳部は、自らの失態を隠蔽し、 事件に対する国民からの非難を逸らすために、決起した青年将校らを速やかな 軍事裁判で極刑に処す決定を下した。このため、クーデタにかかわった青年将 校らは“一審制・非公開・弁護人なし(一種のホモ・サケル状態/法の対象か ら外された状態)”の「特設軍法会議」で死刑の判決を受け処刑された。 <注記>ホモ・サケル(ラテン語Homo sacer/ "the sacred man(聖なる人間) "の意味) ・・・イタリアのジョルジュ・アガンベン(Giorgio Agamben/1942‐ /哲 学者・美学者・政治学者・思想家)が提唱した概念で、元々は古代ローマにお いてある種の犯罪者を指して使われた言葉。その者を殺害しても誰も罪には問 われず、なおかつ生贄にすることは禁じられていた。つまり、犠牲化が不可能 (当時の神政社会にとって役に立つ生贄とすることは許されない)であるにも 関わらず、彼らを殺害することは許されるという真にフラジャイルな一種の非 情な飼い主の支配下に置かれてマゾヒズムを享受する異様なペット状態のよう な<生>を宿命づけられた人間、それがホモ・サケルである。すなわち、ホモ ・サケルとは、例えばフクシマ3.11過酷原発事故で過酷な生命の危機に曝され た過半の日本国民のような存在であるともいえる。いわば其れは<法の限界、 法の境界、法の不在>において立ち現れる極限的な生の限界概念、生の例外状 態をさすものである。 ・・・ また、一連の粛清人事によって皇道派系の分子は悉く排除され、寺内寿一・陸 相らの「統制派」が実権を掌握し、次いで成立した広田弘毅・内閣のときには 「軍部大臣現役武官制」(1900年(明治33)に山県有朋・内閣で制定されたが、 1913年(大正2)の山本権兵衛・内閣で廃止されていた)が復活し、これ以降、 軍部は内閣の死命をその一存で制することになる。その後、広田弘毅・内閣は 「国策の基準」(軍事力による北方進出と南方進出という国策の基本構想)を 決定し、そのための大規模な軍事拡張政策を推進することになる。 (関連情報) f:id:toxandoria:20130801042207p:image:w360 これぞ、麻生副総理がいう「ジワーっと実効改憲&9条放棄」するナチスに学ぶ 流儀! ⇒ 自衛隊運用、制服組に移管 来年度にも、文官部局は廃止/運用 企画局は機能が統合幕僚監部に移管される形で廃止され、自衛隊の運用はすべ て制服組の管轄となり、シビリアン・コントロールは大きく後退する。 朝日http://urx.nu/4GJe f:id:toxandoria:20130801042208j:image:w640 まるで太平洋戦争もフクシマも無かったかの如き擬装極右派、安倍・自民党の アナクロ・ナルシズム政治の暴走!⇒「死刑」「懲役300年」/石破自民党幹 事長が目論む軍法会議、軍事オタクの自民党幹事長がBSTVで憲法9条改正後 の審判所(軍法会議)設置に強い意気込み!2013/07/16東京新聞 https://www.facebook.com/photo.php?fbid=409432742507354&set=pb.100003218947947.-2207520000.1374635753.&type=3&theater ・・・ この「2・26事件」の経緯から透けて見えるのは、一枚上手であった「統制 派」が観念的・直情的な「皇道派」のクーデタを狡猾に利用して“殆んど国民 から批判を浴びることなく(クーデタの実態を国民の目から巧みにカムフラー ジュして)、権力闘争におけるカウンター・クーデタ”を首尾よく“合法的に 成し遂げた”ということである。 この辺りは、ヒトラーが一般国民(ヒトラーの魔術的政治により殆どの国民は 一種の夢遊病的エクスタシー状態と化していた!)の圧倒的な支持の下で“合 法的にナチス政権を樹立した”プロセスと酷似していると見ることも可能だ。 ともかくも、「統制派」は此れによって「皇道派」を抹殺・粛清するとともに 英米と協調する形での日本の国際外交の展開を構想するリベラルな政治勢力で あった「現状維持派、国際協調派」に対しても圧倒的に優位な地位を獲得する とともに、国民一般から圧倒的な支持を集めることに成功したのである。 このことは、「元祖・偽装極右(彼らは追憶のカルト派とも呼ばれる/但し、 これが後に皇道派、統制派に分裂)」が非常に強(したた)かな存在であるこ とを示唆している(ただし、日本の歴史の中で培養されてきた、この武断的・ 国家主義的・ファシズム的な思想の系譜は決して正統保守と見なすことはでき ない!!)。 また、これら「偽装極右(追憶のカルト)」には想定される一定時間内で結果 を急ぐという短絡的傾向、及び一種のエリート主義・超観念的な特権意識(大 半の一般国民を蔑視するという特異なアリストクラシー(特権貴族階級)意識) を持つという傾向が見られ、これは「イラク戦争への突入」を急ぎ過ぎたアメ リカのネオコン一派の先制攻撃論的な傾向とも共通する特異な選民的精神環境 である。 いずれにせよ、戦前・戦中の日本のマスコミは、この統制派(元祖・偽装極右 派、君側の奸)の流れを汲む軍部が掲げた「国策の基準」(軍事力による北方 進出と南方進出という国策の基本構想)に基づく大規模な軍事拡張政策(実効 権力側が仕掛けた圧倒的な“国策の基準”という聖なる軍旗が発するオーラ) の前に平伏し、遂には、彼らマスコミ自身が率先して積極開戦論を主張するよ うになり、やがて彼らは軍部の広報機関と化して、継続的な「大本営発表報 道」で一般の日本国民を戦争遂行から玉砕戦争の流れへと煽り立てる役割を担 うことになった。 (3)日本国憲法を軽視して「原発・靖国融合型ファシズム」を国民へ強制す る安倍晋三が自ら“追憶のカルト「幻想」嗜好の誘惑に堕ちるチャンスを提供 したマスコミの罪深さ 橋川文三(政治学・政治思想史研究者/1922−1983)によると、そもそも日本 固有の伝統的信仰には基本的人権思想に馴染むような感性が備わっていないと される。それは、本居宣長らの国学の「幽顕思想(顕幽論)」 (http://urx.nu/4Fop )や土着的な祖霊信仰の考えによれば、人間は死して 初めて独立の自律的主体として行動し得るのであり、生きているあいだは神々 のロボットか操り人形(あるいは低次元の精神環境的存在)に過ぎないからだ。 つまり、日本人の宗教的感性の深奥には「幽事の世界である霊魂共同体に帰属 することによってのみ、人間はロボット(あるいは低次元の精神環境的存在) ではなく、本来あり得るべき人間そのものになる」という、恰もイスラム原理 主義にも似て限りなく内向する死後の世界でのみ我々は天空高く飛翔できると いう異様な考え方が潜むことになる。故に、だからこそ<現世で今をロボット として生きている個人の人権や責任などは到底成り立ちようがない、つまり国 家主権などは国民にない>ということになる訳だ。 因みに、前章で取り上げた「2.26事件」を頂点とする軍部内権力闘争で敗者と なった「皇道派」の悲劇の意味については、<政治的テロリズムの原理>を此 の<日本伝統の死の神学/幽事(つまり、只の虚無に過ぎない!)の世界にお ける人間主権の回復という日本伝統の異様な考え方>へ向けて皇道派が政治美 学的に過剰に純化させた結果、自らこそが死後の世界の主権者の現世降臨的存 在であるとさえ意識するという精神的危機へ嵌ったため、現世(逆説的に見え るが、唯一の主権者たる現人神が統制・支配する現世では統制派的テロリズム ないしはファシズムに従属するロボット(君側の奸)たる政治家と官僚が相対 的に正当化され、その立場が強化され易くなる!)における神格の主権者たる 天皇(現人神)によって粛清された(更に、厳密に見れば、ごく少数の自覚的 な君側の奸が多数派のロボット官僚らと天皇を操ったことになる)、と見るこ とも可能であるようだ(・・・この特異な「三島由紀夫の美学」も連想させる 「皇道派の悲劇」については、田中順一著『政治の美学』‐東大出版会‐を参 照した)。 しかしながら、だからといって日本が欧米流の国民主権的な人権思想や授権規 範的な民主憲法を受け入れ難い野蛮な国だったということにはならないはずだ。 それどころか、我われは、<明治維新期から太平洋戦争、そしてヒロシマ・ナ ガサキから敗戦期におよぶ過酷な戦争経験/日本国民自身の血と汗による代替 不能な厳然たる一連の歴史の積み重ね>と<欧米型人権思想のエッセンス>を 融合させるという伝統的感性に根差す稀少な経験を体験したうえで、漸く、民 主主義国家・日本の基本構造(Constitutions)と国民自身が国家の主権者で ある日本国憲法(The Constitution)を手に入れることができた、と考えるべ きである。 そして、このような観点から展望すれば「古事記」も「日本書紀」も、日本人 の稀少な歴史・文化資料として、これからも客観的に、あるいは文学的に読み 解き続けるべきだという寛容な心構えこそが重要だと思われる。そして、その ように見なせば、伊勢神宮が継承する自然アニミズム神道の精神も(決して、 これは神政連や安倍晋三らが信奉する怪異な『原発(ウラニウム・放射能)ア ニミズム論』なるミソロジー(屁理屈の神話論理)ではあり得ない!)、その 上に成立する戦後の象徴天皇制は、何物にも代えがたく、世界にも誇るべき稀 少な日本人の歴史と文化経験の所産ということになる訳である。 f:id:toxandoria:20130801042209j:image:w640 余談ながら、日本の優れた伝統的感性の流れの中で、例えば東山魁夷、平山郁 夫あるいは大江健三郎らの作品の如く、日本人の枠を超えて東洋人一般ないし は欧米人らによっても深く十分に理解され、更により広く世界中の人々へ感動 を与え続ける可能性が高い文化的な心象風景が成立している。 しかし、それは安倍晋三らが偏愛する“危険な狂気・精神錯乱(追憶のカルト) 型の「幻想」嗜好への誘惑”(dangerous distractions.)の対極とでも呼ぶ べき寛容でディーセント(decent)な風景であり、言い換えれば、それこそが 普通の日本国民の心のあり方を代表する伝統精神の現れであり、あるいは日本 を代表する「正統保守の心象風景」であるといえるだろう。 つまり、少なくともそれは安倍晋三ら偽装極右派(追憶のカルト、一握りのア リストクラシーを意識する君側の奸)らが偏愛し耽溺する「真姿顕現の国体を 死守するため、その他大勢の国民を巻き込む玉砕戦争」を賛美する「死の美学 or死の政治美学」ではあり得ないのである。宮崎駿が、“生きねば”のフレー ズをフィーチャーしたアニメ映画「風立ちぬ」で大いに訴えようとするのも、 実はその意味での「日本の正統保守の美学」が壊れる可能性が高まりつつある ことへの懸念であるのかも知れない(画像『東山魁夷のイメージ』は、http://urx.nu/4Fou より転載)。 (関連情報) (再掲)世界は当初からアベノミクスを冷静に見ている! ⇒ Ex.『安倍 晋三は、先ず自らの“危険な狂気・精神錯乱型の「幻想」嗜好への誘惑”(dangerous distractions.≒追憶のカルト)と闘わなければならない』 /Shinzo Abe must resist dangerous distractions. Financial Times April 28, 2013 http://urx.nu/4G08 f:id:toxandoria:20130801042210j:image:w640 常体化した約5千万人の棄権が自分の考えを主張できないロボット・バカ(幽 顕思想の“追憶のカルト/ナチズム的エクスタシー”に嵌っているという意味) 議員どもを量産した自業自得だ! ⇒ 意外と低い市場の参院選評価、S.ス マイルズの著書「自助論」にはこう書かれている、「国民の水準と政治の水準 は必ず同等になる。国民に比べ政治が優れているか、劣っているかはありえな い」 討論・闘論 Reuters http://urx.nu/4F1m <注記>画像『ロボット・バ カ議員?』は、http://urx.nu/4F1r より転載。 f:id:toxandoria:20130801042211j:image:w640 案の定だが・・・、本当に日本国民はコレで良いのか、気は確かか!?!www し、コレが<安倍政権・組織票、約1500万の中核部分の期待/国策原発(原発 アニミズム・ミソロジー)と国家宗教施設たる靖国神社・英霊信仰との重ね合 わせなる擬装極右派の狂信>への<翼賛ゴマ擂りメディア・プロパガンダ>で なければ、“7.21、アベ自民党大勝・参院選”で日本は本物のナチズムに 罹患した(安倍総理の願望通り、大変に立派で美しい戦前レジームを見事に取 り戻した!)ことになる!こうなれば、96条先行改憲も、9条放棄も、国民 主権放棄も、国策原発推進(フクシマなんか無視の原発安全神話ルネサンス) も、国防軍も、徴兵も何でもアリのチョロ松ということになる訳だネ〜! ⇒ 安倍首相の靖国参拝「すべきだ」46%で、「参拝すべきでない」の36% を上回った!22〜23日・読売調査http://urx.nu/4Dnm <注記>画像は、http://urx.nu/4DnM ほかより転載。 【エンディング動画1】(HD) 高橋真梨子 はがゆい唇( ← 画面の中の “YouTubeで見る”をクリックして動画をご覧ください) D 【エンディング動画2】Lara Fabian - G�・ttingen - Barbara - Olympia( ← 画面の中の“YouTubeで見る”をクリックして動画をご覧くだ さい) 2013 |