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【1日3分！ ハングルプレス増刊号】 Vol.20 （通巻124号） おじいさんの誕生日 2013_4_15 《政治》
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前回増刊号の文末に、このような指摘をした。
＞常に瀬戸際外交を繰り返してきた北朝鮮にとって、核兵器とミサイルの完成は、金正日が生前悲願としたものだ。
＞本人の死後、だれもその遺言に異議を唱えることはできない。
＞北朝鮮内部には現実的な改革開放派と守旧的な強硬派の勢力争いがあるようだ。
＞改革路線の金正男が入国禁止状態にあり、本人の資質はどうあれ、後任に正恩を押し立てた正日の亡霊に操られた強硬派によって、今日の緊張がもたらされている。
＞20年前の4月9日は、金正日が国防委員長に就任した日だ。
これを書いている４月１４日現在、ミサイルは発射されていない。
おそらく、前回の失敗で炭鉱送りにされずに残った技師が、今日は日曜なので田起こしもせずに、黒いジャージーに着替えて「チャジャンミョン」でもすすっているのだろう。
（わかりにくい冗談だな！）
そこで、今回は肩の力を抜いてお気軽に読んでいただきたい。
現在の北の事は、はっきり言って誰も分からない。
テレビに出て解説している大学の先生も、直接ルートを持っているわけではない。
いろんなところから入ってくる情報を総合的に勘案して判断するしかない。
しかしヒントはある。
「北」は記念日が好きだ。
記念日と言っても、４月１４日は「ブラックデー」とか１１月１１日は「ペペロデー」とかの類ではない。
９日が正日の国防委員長就任２０周年記念日で、１１日が正恩の１周年記念日だった。
９日に発射したら、現最高指導者をないがしろにすることになり、１１日だと父親を出し抜き儒教の精神に悖る。
そこで１０日が有力と考えるのは至極妥当な見方だ。
実際に朝鮮中央放送は、この日日中の放送を行わなかったので、日本のマスコミ、諜報機関では、「すわ、発射準備か？」と色めき立ったものだ。
放送は夕方に再開されたのだが、それまでひたすら「ザーザー」という雑音を傾聴させられていたお仕事の人たちは、徒労感に見舞われることとなった。
ここ数日天気が良かったので、ミサイルの関係者もおそらく「田起こし」や「田植え」に駆り出されていたのだろう。
しかし、それよりももっと有力なのが１５日発射という見方だ。
なぜなら、北朝鮮最大の名節・太陽節、すなわち、正恩のおじいさんの誕生日だからだ。
おじいさんと言っても、母親・高英姫の父である、プロレスラー大同山のことではではない。
(C) 2013 copyrights.Miz_OIKADA
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≪著者紹介≫
Miz_OIKADA/大筏瑞彦
ビジネスコンサルタント
韓国語翻訳・通訳
企業研修・語学講師
講演・執筆
各種販売代理店
朝鮮語専攻
上場企業の韓国現地法人で10年以上代表理事を務める。
韓国にて多くの新規事業を立ち上げ、契約交渉、知財権訴訟など多岐業務に携わる。
大韓民國國技院認定 跆拳道2段
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