メルマガ:toxandoriaの日記
タイトル:アベノミクス&国策原発の玄宮で蜷局(とぐろ)を巻く「神道政治連盟」・・・(2/2)  2013/01/17


[日本のアキレス腱]アベノミクス&国策原発の玄宮で蜷局(とぐろ)を巻く
「神道政治連盟」なる自民党御用達「極右ウロボロス神」の現象学的考察
(2/2)

<注記>お手数ですが、当記事の画像は下記URLでご覧ください。
http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/20130117

(参考資料)自省的考察『神道、および神仏習合の歴史的概観/政治権力との
野合でウロボロス化した日本伝統の神の道?』

<注>ここでの概観は、下記出典▼などを参照して纏めたものであるが、部分
的にはtoxandoriaの解釈を加えてあること(特に、両義的あるいは多義的な解
釈が求められる内容について)をお断りしておく。

また、toxandoriaは<自然アニミズム的な日本伝統の正統な神々、文字通り恰
も密教における両界曼荼羅の世界かと見紛うばかりの全宇宙と地上自然世界の
森羅万象につながる様々な神々>を崇める意味での神社を崇拝する行為、およ
びその宗教的・倫理的・文化的・心理的・社会的・現象学的な意義を否定する
立場ではないこともお断りしておく。

むしろ、一部の極右的な立場の方々によって、此の何にも代え難い稀少な、し
かも現代日本人の心の中でも日常的に生き続ける、とてもエコロジーな日本文
化のルーツが酷く歪められた形で海外へ発信されていることが残念である。こ
こに“自省的考察”と付した所以である。そのような意味でも、この<とても
エコロジーな日本文化のルーツ>に最も似つかわしくないものが、原発と放射
能汚染拡大だと思っている。

おそらく、(これは広く誤解されていることだが・・・)ドイツ緑の党の脱原
発意思も、そもそものルーツにスポットを当ててみると、国土の自然環境の破
壊を怖れた愛国派(極右)とドイツロマン派を信奉する人々の存在がそのハー
トランド(故郷)である。

つまり、資本主義のヤヌス的双生児とでも見るべきその本性故に、同じく設計
合理主義的なマルクス主義を信奉する左派および極左は、むしろ原発の経済的
活用を大いに支持していたのである。つまり、倫理・道徳的な視点から見れば、
左右には一切かかわりなく、原発利用は否定されるべきということが漸く分か
ったということなのだ。

▼伊藤聡著『神道とは何か/神と仏の日本史』―中公新書―

▼井上寛司著『神道の虚像と実像』―講談社現代新書―

―そもそもから神仏習合であった(神仏習合の第一期)/その中から中国・皇
帝を殊更に意識する律令祭政と現人神(あらひとがみ)が誕生―

●日本国家の黎明期(?〜6世紀頃)には、民族的風習とでもよぶべき自然ア
ニミズム的宗教(呪術も含む/いわゆる神祇信仰のルーツ)が存在したらしく、
それが後付け的に古神道と呼ばれてきた。しかし、伝来仏教と此の民族風習的
な日本古来の宗教は、そもそもから習合的なかたちで信仰されてきたと考えら
れる。

●記録は定かでないが、7世紀後半(近江浄御原令or大宝律令の頃?)に律令
制が定められ神祇官・太政官・徴税制などが制定された時から、各地域に分散
伝来した仏教の寺院建築(中国先進文明の象徴)に倣う意味もあり、天地神祇
(伝統の民族的・宗教的風習)を祀る神社(氏族単位で存在したらしい?)が、
そもそもからの神仏習合的な観念の下で造営されるようになった(既に述べた
宇佐神宮(大分県宇佐市)の事例/“その神仏習合的祭祀施設としての起源”
について参照乞う)。

●徳を失った中国皇帝(中国皇帝の本質は、天との間で擬制的父子関係を結ん
でいる点にある)の天命が易姓革命で天子たる資格を失うのに対し、中国の皇
帝からの派生的発想で創造された日本の天皇ではあったが、天皇の場合は神の
子孫(天孫)であるという理由づけから改易されることはあり得ず、それ故に
万世一系という理屈になっている。

●言い換えれば、当時の国際関係上から、そもそも天孫と万世一系の理論(天
孫統治論)によって日本の天皇は中国皇帝との差別化を図る必要が生じていた
という訳だ。そこで『日本書紀』(完成順は逆だが編集途上の副次テキストが
『古事記』と考えられる)は皇祖神たる天照大神(アマテラスオオミカミ)を
創出したということになる。その結果、天皇(大王/天武・持統朝から天皇の
呼び名が始まる)は現人神(あらひとがみ)となったのである。

●8世紀に現れる神宮寺は、神社に併設される寺院であるが、後になると一般
の神社を支配下に置くようになるので、現実的には神仏習合の形を採った神社
に対する仏教上位(本地垂迹説の先取りとでも見るべきで神が仏を守る立場に
あった?あるいはやむにやまれぬ妥協の産物か?)と見なすことも可能である
ようだ。しかし、これらについては不明の点が未だ多く残されている。

―本地垂迹説(ほんじすいじゃくせつ)の出現(神仏習合の第二期)/神仏習
合のなかで<仏教上位>が完成―

●平安時代(10世紀頃)に出現した本地垂迹説(皇統系神職が務める宇佐八幡
信仰から始まるともされる)は、神道と仏教を安定的に両立させるため、日本
開闢いらいの<そもそもの神仏習合状態>をより合理的に理論付けしたものと
考えられる。ただ、そこでは仏教以前の山岳信仰、修験道、そして渡来系の陰
陽道などが積極的に取り入れられたようだ。

●本地垂迹説のプロローグは、792年に大宰府に宛てた太政官符で「八幡大菩
薩」の称号が与えられた(大仏建立への多様な貢献を褒め称えて)宇佐八幡神
社(現在も全国に4万社以上あるとされる八幡宮の総本社)である。それに先
立ち、794年に始まった奈良東大寺の大仏建立で、皇統と血縁とされる大神比
義(おおかいのひぎ)なる宇佐八幡の神職が神託(実は、渡来系の先端技術的
知識の所有者であったらしい?)で大仏建立に関わる諸問題(つまり先端技術
的課題?)を解決したことが知られている。

●ともかくも、「本地垂迹」とは本体(本地)たる仏菩薩が衆生救済のため仮
に神の姿となって現れたものだと解釈する説であり、垂迹とは「仏菩薩の迹
(仏の足あと/善行、功徳)を垂れる」という意味で、その典拠は『天台宗の
根本となる法華経』にある。つまり釈迦についての「天界の久遠の本仏と伽耶
城(世俗界)で成仏した応迹」という二元論(キリスト教の神と子の関係に酷
似!/余談ながら、平安遷都時に貢献した秦河勝がネストリウス派キリスト教
を信奉していたらしいという説もある?)を仏と神の関係に応用した訳である。



―鎌倉・室町期における神概念の変容/ジンドウ → シントウ への変容―

●鎌倉・室町期のころから、密教などの影響を受けつつ神の概念に変化が現れ
てくる。それまでは、古代の神の概念に従い自然アニミズムの伝統の上に立つ
きわめて漠然とした神々であったのに対し、中世に入ると、それが次第に天皇
神話(記紀神話)上の神々へと変貌し、読みが「ジンドウ→シントウ」へ変化
し始めた。

●更に、もう一つの変化が見られるようになる。それは、室町時代の吉田神道
の創始者・吉田兼倶(1435 – 1511/吉田神道の特徴は“神は心なり”を主張
して人が神となり祀られる風習を広めたことにある/この風習に最も敏感に反
応したのが遺命で神社を造らせた豊臣秀吉(豊国神社)と徳川家康(東照宮))
らにより、神社の祭神とされる天皇神話上の神々についての様々な観念的思想
解釈それ自体も神道(シントウ)と呼ばれるようになったことである。

―日本型「華夷秩序」の誕生/中国・清王朝の誕生―

●「華夷秩序」とは、中華(漢民族)とその他周辺の夷狄(異民族)との間で
秩序(正しい順序)が保たれているべきとする、いわゆる中華思想の元になる
考え方だ。徳川幕府は成立当初、先進文明国(漢民族文明の国家)である中国
に対し一定の尊敬の念を持ち続けていたが(無論、自国中心主義の政治的情念
はその頃から煮立ちつつあったのだが・・・)、1636年に満洲で建国された清
王朝(満州族による征服王朝)の誕生が、その思想に対して外形的変化を迫る
ことになった。

●つまり、満州族による清王朝の成立で中国漢文明は衰退したことになるので、
相対的に「神道(シントウ)こそが日本固有の宗教・思想である」というヴァ
ーチャル優越意識が、日本こそ「中華」であるというリアリズム意識へ逆転・
変化することになる。つまり、これが日本型「華夷秩序」であり、対外・対国
内ともに新たな国際・国内秩序たる政治観念が形成されたことになる。

―山崎闇斎、<神道上位>の序章たる「垂下神道」の誕生/日本型「華夷秩序」
の形成/日本右翼思想の論理的源流から原型の完成へ―

●山崎闇斎(1619 - 1682)が、中江藤樹、熊沢蕃山ら多くの儒者が主張して
いた<神儒合一論>による<中国も含めたユニバーサルな「神道(ジンドウ+
シントウ)」と明確に区別した日本固有の「神道(シントウ)」>を「現人神
(あらひとがみ)」たる「天皇」への絶対的忠誠と、それに対する<死後の救
済(この教説を信ずる者だけが国家祭神として“八百万の神々の下座に連なる
神(英霊)となる)>という「垂下神道」を唱えた。

●その後、荻生徂徠(1666 - 1728)が現れるが、徂徠は、当初、明代の研究
手法であった中国儒学研究のための古文字学を取りいれたが、やがて自己批判
に転じ、遂には日本古来の国学の提唱へと転向し、その後の本居宣長、平田篤
胤らの国学(日本学)の祖となった。

―本居宣長らによる日本の道たる「復古神道」の確立、および「後期水戸学派」、「国学」、「国体論」の成立/江戸時代における日本右翼思想の成熟期―

●国学は、儒学における古文字学派(荻生徂徠ら)の成立とほぼ同じ時期に興
ったものであり、日本の古典や古代史についての研究、およびそれに伴い新た
に盛り上がってき思想運動であった。それは、契沖に始まり、荷田春満を経て
賀茂真淵から本居宣長へと継承されるあいだに「復古神道」と呼ばれる新たな
「神道」論となった。

●そして、国学の大成者とされる本居宣長(1730 - 1801)は、渡来系の「神
の道」と区別するため「漢意(からごころ/中国文化に感化されつつ理論的・
合理的に古の神代(神話の時代を意味する“かみよ”、および神そのもの又は
其の化身を意味する“かみしろ”)を解釈すること)」を排して「神代をもっ
て人事(自然環境および国土と調和して生きる日本人社会のあり方、および日
本人としての意識のあり方)を知る」ことが肝要だと主張し、特に『古事記』
の文献学的研究を重視し、著書『古事記伝』を著した。

●この本居宣長の頃に中国の古典に由来する「国体」(国の組織・形態および
対外的な国家の威信と対面のこと)なる言葉の定義に変化が現れたことを注視
しなければならない。つまり、18世紀の後半以降において、「国体」は<天皇
統治の固有の伝統に根ざす、日本民族の特殊性を現すコトバ>として使われ始
めたのである。

●やがて、国家の起源を記紀神話に求め、自国の尊厳と優越を説く論理や思想
が「国体論」または「国体思想」と呼ばれるようになる。後期水戸学、特に会
沢安(正志斎とも呼ぶ/あいざわやすし/1782 -1863)の著書『新論』で、そ
の理論的体系化が深まる。やがて水戸藩の学風は、18世紀末以降における、藩
主・徳川斉昭を中心とする尊王攘夷運動の理論的支柱となった。

―明治維新・王政復古(古代律令官制、祭政一致体制へ)と「神仏分離令/廃
仏毀釈」/<神上位への祭神・教義の回帰的転換>により10世紀以降伝統の本
地垂迹説が否定される/・・・自己矛盾で極右ウロボロス化した『神政連』管
理下の現代「神道」?―

●列強諸国からの政治的・軍事的圧力と植民地化への怖れから維新政府が採用
した戦略は「国体思想」による天皇のカリスマ性の徹底した政治利用で、具体
的には「天賦人権説」(民権論、主権在民)の対極にある絶対君主たる天皇を
中心とする中央集権的官僚制国家の建設であった。また、政府は明治維新を
「神武創業」への回帰たる「王政復古」と称し、古代律令官制に倣う太政官制
を整備するとともに「祭政一致」の政治で“日本を取り戻す”(アベノミクス
自民党は、これを剽窃している?日本会議あたりの入れ知恵か?)とした。

●しかし、実はこの明治維新の「王政復古」は素朴な古代律令制への回帰を意
味するものではなかった。それは、山崎闇斎・荻生徂徠らの儒学者、あるいは
本居宣長ら国学の流れを汲む「後期水戸学」などがいう「国家的儀礼としての
祭祀と政治の一致」という意味であり、天皇みずからが、宮中に皇祖神アマテ
ラスを祀り、その直系(万世一系)の子孫たる「現人神(あらひとがみ)」の
資格で政治を行うということであった。

●そこで、維新政府は宣教使なる役職を設け、神学者・国学者らを動員して天
皇の偉大さ、その支配の正統性、それに対する忠節の意義などを説いてまわら
せた。結局、先に述べた如く、このような政策は後期水戸学の会沢安(正志斎)
らが主張した「祭政教一致」(教=国体へ貢献できるように国民を教化するの
意/『安倍自民党の教育再生会議』は、明らかに、維新期のコレ(後期水戸学
派の祭政教一致)も取り戻すことを意図している?)を原則として行われたも
のであった。

●更に、このような方針で行われたのが「神仏分離」である。明治天皇が公卿
・諸侯以下の百官を率いて天地神明に誓うかたちで維新の基本方針「五箇条の
御誓文」を発表した1868年(明治元年)3月17日に政府は諸神社の別当(各神
宮寺、東大寺、興福寺などの諸大寺で寺務を統括する僧職)と社僧(神社に所
属する僧侶)に還俗(神官化)を命じ、同28日には神仏判然令を発して神社か
ら仏具・仏像などを除去するように命じた。

●これを契機に、一部では平田派国学などの影響を受けた神職や地方官らを中
心に過激な「廃仏毀釈」が行われ、仏像・仏具の徹底的な破壊が行われた。政
府としては、仏教それ自体の否定が狙いではなかったので、繰り返し「神仏分
離」を慎重に行うよう命令が出されたが暴走は簡単に止まらず、寺院の廃絶や
貴重な仏像の破壊が拡がり全国の半分近くの寺院が廃絶されたとされ、例えば
奈良の興福寺・東大寺・法隆寺なども廃寺寸前の危機的状況に立たされた。

●更に、「神仏分離令」で問題視すべきは一気に「記紀神話体系への統合と再
編成」を目指して<10世紀以降伝統化してきた「本地垂迹説」>が強制的に否
定された(仏教は神道より下方へ降りるべきとして、いわば伝統文化の変更を
政治権力的に強制された)ことである。しかも、政府により上方へ分離・奉斎
されたのは日本伝統の自然アニミズム的な神々一般ではなく<記紀神話や延喜
式神名帳などで高く権威づけられた式内社(参照⇒http://urx.nu/31K3 )に
属する特定の神々>だけということになった。

●また、この時に皇族と国家の功臣を祀る新たな神々が創出され、神社の天皇
主義化が強権的に強制された。これが、後になって別格・官幣社(参照⇒近代
社格制度、http://urx.nu/31LB )として整備される<楠正成や乃木将軍を祀
る神社や国家(天皇)のために戦死した軍人・軍属を英霊(祭神)として厚く
祀る靖国神社などの創始となったという訳だ。

●しかし、決して過酷な戦争でかけ替えのない自らの生命を徒に棒に振ること
となった人々、莫大な被害を蒙った一般国民が誤っていた訳ではない。問題は、
その悲惨かつ過酷な恐るべき地獄的状況を上から目線で弄んだ政治権力者らに
ある!なんとコレはフクシマ3.11原発過酷事故の現況に酷似していることか!

3 現代日本における二つの根本的不可解/自民党の守護神?たる「神政連
(神道政治連盟)」の<原発推進意思>を保証する「詭弁アニミズム論」、そ
の詭弁論に平伏する(orもたれ合う)ばかりの日本科学アカデミズム

自民党の固定支持組織(選挙時の「票」集めマシーン組織)の要ともいえるの
が保守的宗教・政治団体たる「神政連(神道政治連盟)」
(http://urx.nu/329q )である。その活動目的は、日本の伝統文化の中枢で
あると神社本庁が見なす皇室を大切にする活動を行うこととされており、実際
の活動は主に神社本庁が支援する国会議員によって行われており、これらの国
会議員が「神道政治連盟国会議員懇談会」を組織している。

神社本庁は、日本全国で約8万社とされる神社を包括する宗教法人であるが、
それは戦前の神祇院(内務省の外局)の業務を引き継ぐ形で設立されたという
経緯がある。このため神政連が、戦前に国家機関(「国家神道」の推進機関)
であった神祇院の後継的性格を有するのは当然であり、宗教法人法にもとづく
包括宗教法人の一つとして位置付けられる。

具体的に言えば、それは<維新政府が採用した「国体思想」による天皇のカリ
スマ性の徹底した政治利用で、具体的には天賦人権説(民権論)の対極にある
絶対君主たる天皇を中心とする中央集権的官僚制国家の建設>を理想とすると
いうことだ。また、「神政連(神道政治連盟)」の活動は日本の保守系団体
(権利能力なき社団)である日本会議(にっぽんかいぎ)、日本青年協議会
(日本協議会)などの活動とも連動している。

日本会議のメンバーには安倍晋三、麻生太郎、平沼赳夫、高市早苗、下村博文、
衛藤晟一、松原仁、山谷えり子、有村治子、稲田朋美らの「自称?保守系」国
会議員が所属しており、日本の伝統と国柄に基づく憲法改正運動、首相による
靖国神社公式参拝の要求、新学校教育法に基づく学校教育再生(祭政一致教育
の再生?)などの諸活動に取り組んでいる。

別に言えば、それは<日本伝統の自然アニミズム的な神々一般(古神道ないし
は伝統神道なる一般国民が主体的に生きるためのリアリズム神道)>ではなく、
<記紀神話などで想定された皇祖神に繋がり、かつ延喜式神名帳などで高く権
威づけられた式内社に属する特定の神々を中心とする国家神道に基づき、天皇
が直接的に政治を執り行う国体(維新期に後期水戸学らを援用し創作されたヴ
ァーチャル神道による国民支配体制)>を取り戻すための活動ということであ
る。

此の辺の事情は、日本維新の会(橋下徹、石原慎太郎、平沼赳夫らの動き)と
も共鳴していることが窺われるので、今後の動向は要注意である(関連参照、
下記*)。

*都議会新会派「東京維新の会」(民自を離党した3人プラス)は12月4日都
議会第3回定例会最終本会議で<大日本帝国憲法の復活を求める請願>に賛成。
が、日本共産、民主、自民、公明、生活者ネット・みらいなどの反対で不採択http://t.co/HSTMKhUH hanachancauseposted at 18:48:10 2012年12月21日
(画像は、)http://urx.nu/32gn より転載)

*東京維新の会(大日本帝国憲法復活請願賛成!)は橋下維新の衆院選候補者
支援の協定を結んでいる!⇒日本維新の会と太陽が合流/新代表に石原、橋下
は代表代行(←今は共同代表) http://t.co/HSTMKhUH hanachancauseposted at 18:48:24 2012年12月21日

ところで、この「神政連(神道政治連盟)」が 強硬な原発推進論を説いてい
ることを知り驚いている。約8万社とされる神社を包括する宗教法人(戦前の
内務省外局・神祇院を引き継ぐ事実上の宗教官僚組織)であるから、その統制
力には侮りがたいものがあることは分かるが、日本古来の神道を統率する立場
であるのに、何故に原発推進なのか?この点は、並みの神経では分からないよ
うだ(全てはカネだ、原発マネーの御賽銭だという明快な答えもあるようだが、
それでは余りに実も蓋もないではないか!www)。

人気?テレビ番組『エコの作法、http://urx.nu/32bb 』の宣伝ではないが、
例えば荘厳な自然環境に包まれた伊勢神宮、下鴨神社あるいは春日大社などに
一人佇む時に感じる、あの清々しい空気に「放射能汚染」は余りにも不似合で
はないのか?率直に言って、日本古来の伝統神道文化に共鳴する一国民の立場
としてはどうも納得が行かないので、少し調べてみたところ、これ又、驚くべ
きことが分かった。そこには、トンデモない詭弁論が潜んでいるのだ。<放射
能は身体に良い論>で名高い?東京大学医学博士・稲 恭宏氏もビックリでは
ないだろうか?(因みに、稲氏は神職でもあるようだが・・・)(画像は、http://urx.nu/32E8 より転載)

・・・以下は、My-FB http://urx.nu/32bC のコメント転載・・・

只野親父 御意!自民党は原発&核関連施設安全神話の復活を目論んでおり、
再び反・脱原発派を狂人扱いにしたいらしいです(ex. http://urx.nu/2Y0u)
が、彼ら自身こそ精神鑑定を受けるべきですねw

余談ですが、自民党超右傾化の政治的エネルギー源(重要組織票の一部)であ
る神道系の政治組織「神道政治連盟」が強硬な?原発推進論であること(無論、
反原発の神主らもいるようですが神社庁“官僚”に人事権、金権?などで強制
的に弾圧・排除されているようです)を知り驚いてます。

一方、全日本仏教会、東本願寺派など仏教系諸団体が殆ど脱原発派であること
と対照的です。因みに全国で約75,000の伝統仏教・寺院等の9割から成る「全
日本仏教会」(http://urx.nu/329g )は<脱原発宣言>を出しています。

個人的に、自然との現象論的?一体感を大切にする伝統神道に興味があるだけ
に驚いてます。彼ら(神道政治連盟に連なる人々)は、ウラニウム、プルトニウ
ムなど諸元素も自然の一部だとこじつけているらしいです。確かに、先端的学
際研究では約30種の生元素(せいげんそ/水素・バナジウム・コバルト・鉄
など)が生命の元(地球生命誕生期の一次自然環境)となっていることが分か
ってきています(関連参照⇒http://urx.nu/32DZ )。

しかし、現在における地上での生命存在の条件である酸素を必要(必須元素環
境)とする地球環境を二次自然環境と見立てれば、自然科学技術が此の生命発
展史的で不可逆な遷移時間を逆戻りさせ得ると考えること自体が傲慢(宇宙史
観的理解からすれば、人知では絶対実現が不可能な一種のバーチャルなタイム
マシン的発想で自然なる神への冒涜)であり、カルト的で余りにも異常な発想
です。

この意味でも、<自民党あるいは原子村の精神環境こそが紛れもなく狂人化>
しており、経済界のドン連中や殆どの記者クラブメディアが挙って評価してい
る、<安倍自民党の日本強靭化計画>(≒非常事態or臨戦体制下での国債大増
発計画、一歩誤れば狂気のマネタリズム!)は<原発一穴主義へガムシャラに
突撃する日本総狂人化の言い間違い>ではないかと思います。

それに、このように自然の一部分たる人間としての矩(のり)を超えた奇異な
戦略プロジェクト的発想はナチス・ヒトラー政権の<自然と国家・国土の限界
を無視した果てしなき生存圏拡大構想なるパラノイア狂気型経済政策>とソッ
クリです。

そして、ドイツ緑の党が此のようにナチス的で異常な自然観へのアンチ・テー
ゼであることについても、仮に殆どの国民が伝統神道に対し一定の親密感を持
ち続けているとするならば、(このこと自体は悪いこととは思いません、例え
ば、新年の初詣のような良き伝統・習慣は大切にすべきと思っています・・・)
、日本人は一刻も早く気づくべきだと思います。

・・・ここで、転載終わり・・・

約8万社とされる神社を包括する宗教法人(戦前の内務省外局・神祇院を引き
継ぐ事実上の宗教官僚組織)である神道系政治組織「神道政治連盟」が実際に
どの程度の選挙票を束ねているかはデータがないので不明である。が、仮に別
表神社(神社本庁が統括する特別の神社)・式内社・官弊社・国幣社などの有
力神社を中心に約3万社ほどが集票マシンとして機能すると仮定してみるだけ
でも(神職不在の無人神社もかなり存在するらしいので・・・)、少なくとも
500〜1000万票程度の固定票に繋がる可能性はあると見るべき鴨神社であるw

この数字は、2012.12.16の総選挙で自民党が獲得した全国比例区得票数が1662
万票であることに照らせば、如何に「神道政治連盟」が強力な自民党の組織支
持基盤であるかが分かるような気がする(なお、同じく自民に次ぐ大きさの比
例得票1226万票を獲得した自民以上に極右的な維新と同連盟との関係も浅から
ぬものがあるのではないか?)。まさに、これこそが真に侮りがたい日本にお
ける隠然たる巨大な権力中枢であるということになるだろう。

そして、記者クラブメディアが挙ってアベノミクス(原発推進への回帰を表看
板とする経済成長政策)だ、あるいはアベデュケーション(戦前型の国体論と
国家神道を理想に掲げる教育・祭政一致政策)だと安倍政権を益々かまびすし
く囃し立てる訳も分かるような気がしてくるから恐ろしいことだ。

それにしても、「神道政治連盟」が主張するこのように殆ど荒唐無稽な詭弁に
基づく<原発推進論>に対し、日本を代表する核科学者や原子力関連の学者あ
るいは原子力規制委委員会委員長らがマトモに反論しない(できない?)こと
は情けない限りだ。「神道政治連盟」なる自称“正統「国家神道」の衣鉢”を
継ぐ宗教法人に棲む輩も、実は其の中身(霊感成分も含めた情感的精神環境)
が殆ど空虚でヴァーチャル(金銭打算的・機械形式的・羊頭狗肉的)な<詭弁
ウロボロス・ゾンビ>なる人間モドキであることが明らかであるにも拘らず
・・・。

これでは、事実上、日本の科学アカデミズムは、殆どカルト同然の国家権力と
表裏一体化した殆ど国家詐欺的な悪徳宗教集団にヒタスラ平伏していることと
同じである。今や、わが愛すべき日本は、アナクロな明治維新期の「国体論」
(戦前型国家神道を基軸とする国制)と異様な形で癒着した総合災害たる「国
策原発病」に全身を侵され苦悶しつつ滅亡に瀕していると言う他はない。

とろで、殆どの国民(約7割程度?)が自らは無宗教と思っているにも拘らず、
各種宗教団体が掲げる統計の合算では総人口を遥かに超えており、総務省統計
局のデータ(『日本統計年鑑2011』)では約2億人以上になっているようだ。
これは日本の総人口の約2倍に相当する訳だが、これをどう理解すべきなのか
?おそらく、我われの精神環境は、神道を主軸に仏教諸派、キリスト教各派な
どが複雑に入り込む形で、今も、日々に益々習合化(シンクレティズム)しつ
つあるということなのだろう。

しかし、初詣や七五三などの年中行事や通過儀礼あるいは気晴らしの観光ツア
ーなどを想起すれば、それら諸宗教のなかでも、やはり神社(神道)との関わ
りこそが、かなり幅広い場面で、日常生活の中で我々の中にジンワリと浸透し
ていることが理解できるはずだ。従って、殆ど無意識に近い形で「神道政治連
盟」の影響力は我われ国民一人ひとりの心の中に入り込みつつあることになる。

従って、「緑の党」の活動なども、このような一般日本人の伝統的な日常感覚
を十分に理解したうえで、「脱原発」活動の戦略等を立て直すべきかも知れな
い。おそらく、ドイツあるいは欧州緑の党などが得意とする論理的な緑の思想
をひたすら先鋭化させるだけでは、日本での効果的な脱原発活動はなかなか困
難かも知れない。

陰陽師の戦法ではないが、神・仏・鬼神の姿形の区別が判然としない<日本型
極右ウロボロス神(構造災害)>の呪縛の渦を止めるには、先ず其の恐るべき
渦の流れの中に自らが決死の覚悟で入り込むべきなのかも知れない。

(関連情報)

【東アジアの核ゴミを日本・六ヶ所で受け入れへ、安倍内閣が検討を進めてい
る】オイ調子に乗るな安倍・濃密スピリチュアル総理大臣!<真正神憑り>と
なった<安倍自民党>は本気で日本と日本国民を原発&アジアの核燃ゴミで滅
ぼすつもりか?!⇒日本、韓国の使用済み核燃料受け入れを検討、東京新聞が
6日報じた/中央日報http://urx.nu/2XKO hanachancause2013.01.07 17:58
(付画像は、http://urx.nu/327c  より転載)。

これは、わが国の核科学者らこそ率先提言すべき内容!残念ながら、極右化・
自民「票」の要を握る祭政一致の邪神?にかしずく日本の科学アカデミズムは
出せない!⇒日本は核燃料再処理断念を」米誌、オバマ大統領に公開書簡 韓
国にも見直し求める MSN http://urx.nu/326F hanachancause2013.01.16 
04:44

やはり、<エネゼロ放棄&国策原発回帰という安倍自民党のシナリオ>は“国
家神道型祭政一致”総選挙で“極右ウロボロス神”と交わした誓約に従うとい
うことか?⇒エネ政策は新組織で議論、前政権の2030年代ゼロ政策は仕切り直
す(安倍政権、茂木経産相)1/16朝日 hanachancause2013.01.16 06:49

<神憑り>の日本原発政策は世界の孤児と化しつつある!⇒
@hanayuu@sensouhantai 茂木経産相が「原発輸出は今後も進める」http://urx.nu/326P 福島原発事故の直後ですら、原発輸出政策に反対したの
は社民党と共産党と糸数慶子議員のみ hanachancause2013.01.16 05:36

【必視!/六ヶ所村・地盤アキレス腱の画像による解析】岩田清/六ヶ所村も
地盤は大変悪いのです!『六ヶ所再処理工場問題を放置して居て日本に未来は
無い!』結局、何の成果も出し得て居ない無駄遣いの極み、 日本原燃 
http://yoshi-tex.com/Darouka/Rokkasho.htm

アベノミクス型<原発輸出の無限責任保証人>は神憑り国体論に喰い尽くされ
る哀れな国民自身!http://urx.nu/32Hd⇒ベトナムへの原発輸出を固守する安
倍政権http://urx.nu/32H6 hanachancause2013.01.17 10:28

・・・以下、http://urx.nu/326F の記事内容転載・・・

米科学誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」は14
日、日本政府に青森県六ケ所村での使用済み核燃料再処理を断念するよう求め
ることなどを提起したオバマ大統領宛ての公開書簡を発表した。

書簡は核科学者ら有識者で構成された同誌の理事会が作成。余剰プルトニウム
を生む再処理を懸念し、米政権に日本への働き掛けを促すことで、原発ゼロ目
標の見直しを進める安倍政権に圧力をかけた。

書簡は「核兵器のない未来を確かなものにする米国の指導力」に期待を示し、
核兵器の役割低減や一層の核削減を大統領に求めた。

さらに核物質の管理強化に向けた戦略が必要と指摘。2013年の課題として、
日本に六ケ所村での再処理委託を断念させるとともに、韓国に対しても再処理
構想を見直すよう求めるべきだと訴えた。(共同)

Lara Fabian - Evergreen

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