2012年12月14日 第48号(通巻第342号)

上海のロペピクニック

アパレル企業JUNの主力ウィメンズブランド「ロペピクニック」が、12月21日に中国で初めてのフラッグショップを、上海のラッフルズシティに開店する。

ロペピクニックは1998年に誕生し、「Simple & Relax」をコンセプトとして、シンプルでカジュアルなスタイルを追求し、着やすさを重視している。ショップイメージは「女の子の部屋」をテーマとしており、ゆったりして親しみやすい雰囲気を作り出し、着る人が自分の家にいるようにリラックスできるようにしている。

去年の12月から、ロペピクニックは「新浪微博」に企業アカウントを取得し、様々な企画イベントを行っている。特に今年の7月からは「新浪微博」の公式アカウントで、一般女性を対象とした「ロペピクニック中国女性」2013年度中国地区ブランドイメージキャラクターの募集、選抜、投票イベントを開催しており、大いに注目されている。最終的にノミネートされた6名は、12月21日の中国フラッグショップのオープニングに招待され、一位になった人は来年日本で、最新の春夏コレクションのイメージ広告の撮影を行う。

中国のフラッグショップの開店を祝って、12月17日からロペピクニックでは、上海のラッフルズシティの1階ホールに温かいイメージのキリスト誕生の馬小屋を作り、一週間の特別プロモーション活動を行う。上海のもう一つのショップも、今月中に中山公園にある龍之夢ショッピングセンターに開店する。本ブランドは、2013年夏までに上海とその周辺に10店舗を開設する予定で、近い将来に30店舗の規模に達するに違いない。(Find Japan株式会社提供)

ロペピクニック上海ラッフルズシティ店(Raffles City Shanghai)
上海市黄浦区西蔵中路268号3F 営業時間:10:00〜22:00

ロペピクニック中山公園龍之夢ショッピングセンター(Cloud Nine Shopping Mall Shanghai)
上海市長寧路1018号3F 営業時間:10:00〜22:00

写真提供:Find Japan株式会社

ロペピクニック公式サイト http://www.ropepicnic.com   JUN公式サイト http://www.jun.co.jp (日、中、英)

京都の紅葉に想う

桜が咲き誇る京都が精緻な夢の世界ならば、紅葉が散り敷く京都は静かな思索の季節である。桜がもたらす喜びや楽しさとは異なり、色とりどりの紅葉は千年の古都への想いを引き出してくれる。日本語では「紅葉狩り」と言うが、「狩り」という言葉を使うのは、秋の最もすばらしい紅葉の季節は非常に短いので、四季の移り変わりに気を配って大自然の美を逃さず捉えるようにという意味なのかもしれない。中国語の「紅葉」が赤く色づいた葉だけを指すのに対して、日本語の「紅葉」は秋になって色を変えるすべての植物に使うことができる。そのため、カエデもイチョウもツタもすべてが日本では紅葉に入る。

イチョウと言えば、西本願寺である。日本全国にある本願寺の総本山として、京都の西本願寺は世界文化遺産として有名なだけでなく、イチョウ鑑賞の名所でもある。西本願寺の境内には多くのイチョウが植えられ、中でも正門のところにある最大の木は400年以上の樹齢を数え、樹冠が巨大な屋根のように空に向かって広がっている。秋になると、西本願寺のあちこちで金色の枝が風に揺れ、巨大なイチョウはまるで一枚一枚の葉が黄金で鋳造されたかのようで、400年の風雨と知恵を身にまとうようにして、陽光の下で圧倒的な貫録を見せて本殿の前にそびえ立っている。

西本願寺の厳粛な気分と異なり、南禅寺は自然で平和な雰囲気をたたえている。南禅寺の境内は木々がうっそうとし、カエデが中心である。晩秋の寒風の中、ところどころに緑の葉が混ざったカエデの林があたり一面に広がっており、色彩は調和があると同時に鮮やかで、赤を基調とする精緻な錦織のようである。南禅寺の秋の景色を見た人ならば、秋をテーマとした京都の高級な友禅刺繍は決して日本人の想像力ではなく、彼らがすでに千年にわたって持ち続けてきた真実の景色の心と姿であることに気づくだろう。

京都にたくさんある古刹の中で最も有名なのは、おそらく清水寺だろう。中国の日本語テキスト「標準日本語」でも清水寺を取り上げているので、清水寺は中国の多くの人々にとって日本の寺のシンボルとなっている。清水寺は奈良時代に建てられた。京都中部の羽音山にあり、面積はたいへん広く、山全体に広がっている。太陽の下の端正な美しさや厳かさもすばらしいが、紅葉の季節になると、夜には本堂と紅葉がライトアップされる。三重塔全体を明るく照らすサーチライトやカエデにかけられた小さな和風の灯りなど、異なる明るさと色彩を持った灯りが清水寺を夢のような世界にしており、古い日本の幻想美に満ちあふれている。紅葉が照り映える本堂や塔は、長い歴史が蓄積してきた、哲学や大自然の根本に通じる禅的な趣を無言で伝えている。目を閉じると、千年の月日を超えて、優雅な王朝の時代に戻っていくような気がする。(李薊執筆、撮影)

京都観光Navi http://kanko.city.kyoto.lg.jp/feature/momijidayori.php (日、英、仏、独、西、伊、中、韓)

フルーツアートクリエイター

生活にはアートが必要だが、アートは往々にしてささいなところから生まれる。毎日食べる果物は、人によって食べ方も様々だ。オレンジを例に取れば、皮をむいてかぶりつく人もいるし、切り分ける人もいる。もうちょっと工夫するとしたら、例えばカットして、皮を取り除いて、サイの目に切って、ガラスのボウルに入れてフォークで刺して食べる。普段の生活では、このようにすれば時間も省けるし、無駄になる部分も少なく、実用的な食べ方と言えるだろう。だが特別な日には、いつもとはちょっと違ったアートの手法を取り入れて、自分の手でフルーツアートを作ってみたら、優雅で注目を集める作品が生まれるに違いない。

フルーツアートとは何だろうか?その名称から考えると、果物を使って美しい造形を作り出す芸術ということになるだろう。果物には特別な魅力がある。みずみずしく、色が鮮明で、甘い香りを周囲に放つ。フルーツアートの作品は、視覚的な美しさを楽しめるだけでなく、口に入れた時に爽やかで酸味のある甘い果汁が口の中を満たすという魅惑的な想像ももたらしてくれる。フルーツアートとは、身近なフルーツを材料として、爽やかさと鮮やかさで生活を美しく彩り、さらには作品を食べることもできるアートなのである。

北條清美さんは、フルーツアートクリエイターである。例えば、殆どの人が皮をむいてかぶりつくだけのバナナも、彼女の手にかかればフルーツアートとなる。皮の半分を器にし、そこへ輪切りにしたバナナの実を乗せ、両端にミントとブルーベリー。これだけでいつものバナナが立派なおもてなしの一皿に。バナナだけでなくオレンジやパイン、メロン等なんでも。使う用具はペティナイフ1本のみ。しかも短時間で、通常捨ててしまう皮や葉等も巧みに利用し、フルーツの美しさ美味しさ、そして食べやすさを出し尽くし、見ている人食べる人全員を魅了する、ペティナイフの魔術師である。

北條さんは自分の経験と得た知識を多くの人と共有し、多くの笑顔を生み出す為、東京や神奈川等でフルーツアートレッスンを行っている。フルーツアート入門編として基礎・応用レッスン、クリスマスやバレンタイン等のシーズンレッスン、キウイ等の小さなフルーツから、メロン等の大きなフルーツを使ったレッスンも受講者の希望に合わせて随時行い、3名からであれば出張レッスンも行っている。レッスン以外では、女子の祭典『東京ガールズコレクション』でモデルに500食のフルーツアートを提供したり、築地青果市場やお祭り、イベント、展示会等でデモンストレーションも披露している。

アートを生活の身近なものにするために、フルーツアートという生活に密着した芸術は、それを学ぶ人々にも、それを理解する人々にも、さらなる楽しさと美しさを与えてくれるに違いない。 (清明執筆)


北條清美のブログ『comomo果物生活』 http://ameblo.jp/comomo22258/
  北條清美のFacebook http://www.facebook.com/people/Kiyomi-Hojo/100004669865243

ガンプラEXPOワールドツアー

みなさんは「機動戦士ガンダム」について、よくご存じだろう。日本の人気最高のアニメ作品として、1979年に初めて上映されて以来、あっという間に世界中に人気が広がり、アニメ自体だけでなく、ゲームやフィギュアなどの一連の派生商品が注目を集めている。一部の大学では、教授がガンダムを授業の教材に使用しているという。好きなアニメの関連商品を買うことは、すでに習慣となり、文化ともなっており、日本の代表的なアニメキャラクターの一つであるガンダムシリーズは、関連産業の売り上げがたいへんよく、人々の注目を浴びている。

今年の11月22日に玩具メーカーのバンダイが開催した「ガンプラEXPOワールドツアージャパン2012」は、東京・秋葉原のUDXビル2階のアキバ・スクエアで開幕した。開催期間には、バンダイが過去に作ったガンダムシリーズのモデルだけでなく、未公開のモデルも多数展示されていた。あまり見られない珍しいガンダムグッズを販売していたので、多くのガンダムファンが早くから長い列を作っていた。

このイベントで最も注目されていたのは、23日から発売された新製品「RGZガンダム」である。当日会場では、RGシリーズのスライド写真も映し出され、大スクリーンにはアニメとほとんど同じ大きさのRGZガンダムの姿が出現し、機動戦士の形から飛行機の形に変身する全過程を見ることができた。新製品の「RGZガンダム」は原型の144分の1の大きさだが、アニメと完全に同じように変身することができる。バンダイによれば、RGシリーズはバンダイが30年以上にわたって作り上げてきたガンダムシリーズのすべての技術の結晶であり、このRGZガンダムは多くのガンダムファンに新鮮な感動を与えるだろうとのことである。

25日のガンプラEXPO最終日には、人気グループSKE48のダブルセンターの一人である松井玲奈がプレゼンターとなり、来場者が、展示されている30点の作品からガンダムビルダーズワールドカップに参加する日本代表の作品を選出した。松井玲奈は、「ベースは同じなのに、作る人によっていろんなふうになるのが面白い。自分もただ組み立てるだけじゃなくて、ジオラマなどを細かく研究してみたい。」と語った。世界を席巻するガンダムブームは、これからも続いていくだろう。我々も細部にまでこだわって、ガンダムの与えてくれる楽しさを体験していきたいものだ。(Luc執筆、撮影)

ガンプラEXPOワールドツアージャパン2012 http://bandai-hobby.net/expo2012/

日本のいろいろな面白いパン

日本のパンで最も有名なのは、焼きそばを挟んだ焼きそばパンとトンカツサンドです。この他にも、私は日本でたくさんの特色のあるパンを食べました。ここでみなさんにご紹介したいと思います。

まず「ランチパック」というお昼用のサンドイッチです。これはヤマザキパンの人気商品で、片手で食べられるので忙しいサラリーマンにぴったりだということを強調しています。種類はたいへん多く、最近は各企業や学校とコラボして様々な限定商品も出しています。この白くてふかふかしたサンドイッチは、実はたいへんなすぐれものなのです。耳を切り落とした二枚の柔らかい食パンで、コロッケや焼きそばやお好み焼きやトンカツやゴボウサラダなどの日本の伝統的な食べ物や、ピーナッツクリーム、キャラメルクリーム、焼きリンゴ風味ジャム、ミックスジャムとホイップクリーム、メロンクリームなどの材料をはさんで、圧力をかけてサンドイッチにして、透明な真空パックに入れて変形を防止しています。量も多すぎなくてちょうどよく、食事にもおやつにもぴったりです。しかも価格は200円以下とたいへん安く、1984年の発売から現在に至るまで人気が衰えません。毎月新しい味が発売されていて、2007年までに266種が売り出され、2011年の生産量は37億7700万個にも及びました。

私は、最近発売を開始した「ご当地」シリーズが特に好きで、地名で分けているのがとても面白いと思います。例えば、九州地方では鹿児島のサツマイモ味のものや、福岡県産のあまおう苺のジャムがあり、近畿地方では和歌山県のみかんジャムがあり、東北地方では焼きそば味などがあります。このシリーズのサンドイッチを見ていると、日本全国の美食を食べつくすのも簡単かもしれませんね(笑)。

コンビニやスーパーは、私がよく珍しいパンを発掘しに行く場所です。現在までに私が食べたことがあるものには、たい焼き型のたい焼き風味のあんぱん、卵焼き風味の蒸しパン、吉野家の牛丼風味の牛肉パン、久留米大砲ラーメンの豚骨風味の豚肉パン、CoCo一番館が売っているカレーパン、焼き芋の形の焼き芋パン、不二家のミルキー味のクリームパン、スパゲティを挟んだパン、北海道の旭山動物園の動物の形のパンなどです。さらには、上下がクッキーで間にカステラを挟んだクッキーサンドイッチ、前代未聞のちくわパンなどもあります。次回みなさんが日本にいらっしゃったら、現地のパンをいくつか食べてみてください。きっと新しい体験ができますよ。(哈日杏子執筆、撮影)

ランチパック公式サイト http://www.yamazakipan.co.jp/lunch-p/   哈日杏子のブログ http://harikyoko.wordpress.com/ (中、日)

第48回 東京都現代美術館

【東京都現代美術館の概要】1994年に開館した、東京で唯一、国内外の現代美術を全面的に紹介する美術館であり、日本最大の美術館でもある。地上・地下各三階まであり、面積は33515平方メートル、総工費は415億円であった。日本画、版画、彫刻など、国内外の前衛美術作品を3900点あまりも収集し、アンディ・ウォーホル、横尾忠則などの有名作家の作品も常設展示されている。

【東京都現代美術館の構成】巨大なガラスをはめ込んだエントランスホールが、展示室やショップ、レストランまで続いている。常設展示室の天井の高さは6.5メートルで、大型の絵にも対応できる。展示室の他にも、映像美術室と、約十万冊の蔵書を擁する美術図書室がある。重なり合う展示空間と公園が一体化し、地下一階の水と石の歩道を構成している。1995年に、この建築は日本芸術院賞を受賞した。

【庵野秀明の特撮博物館】7月10日から10月8日まで、「館長庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」という特別展示が行われ、500あまりの特撮道具やデザイン画、ミニチュア、撮影の裏話などが展示された。さらに、映画製作者・鈴木敏夫、監督・庵野秀明、監督・樋口真嗣が共同で撮影した特撮映画「巨神兵東京に現る」が上映された。(姚遠撮影、執筆)

タイトル:「カメラテスト」
場所:東京都現代美術館
撮影のポイント:美術とカメラの愛好者にとって、どんなものも興味の対象になる可能性がある。こうした愛好者たちの行動の瞬間をとらえると、往々にして人間味のある作品が残る。
使用フィルタ:Lofi+彩度(水面の反射と周囲の緑の質感を強調する。フレームの装飾効果。)
タイトル:「反射」
場所:東京都現代美術館裏庭
撮影のポイント:床まで達した大きな窓に、デザイン感のある巨大なロゴが描かれている。窓に近づいてガラスに青空を反射させて、構図を調整した。
使用フィルタ:Nashville+彩度−フレーム(青空を反射するガラスを誇張する。フレームを除去して情報量を増加する。)

タイトル:「力強く」
場所:東京都現代美術館前庭
撮影のポイント:「機動戦士」のようなアニメを連想させる現代的なオブジェ。作品の下に立って、レンズ内の構図を満足できるようになるまでゆっくり調整した。傾斜が動きを与えている。
使用フィルタ:Hefi+彩度−フレーム(オブジェにダンボールのような質感を持たせる。フレームを除去して情報量を増加する。)
タイトル:「行進」
場所:東京都現代美術館館内
撮影のポイント:さまざまな角度から試し撮りした結果、やはり側面から全体を写すのが最も効果が高かった。右側に偶然レンズを横切った子供がいて、静と動、大と小の対比が生まれた。
使用フィルタ:Toaster+彩度(中心がやや赤くなるフィルタなので、うまい具合にオブジェに神秘的な効果が生まれた。)

東京都現代美術館 http://www.mot-art-museum.jp/ (日、英、中、韓)

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