メルマガ:片山通夫のnewsletter「609studio」
タイトル:609studio No.541◆現代時評「韓国・次期大統領選」:片山通夫  2012/10/23


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【609 Studio 】メール・マガジン 2011/10/23  No.541
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 フリージャーナリスト片山通夫のメールマガジン。Lapiz編集長・井上
脩身氏の現代時評、ロシア唯一の韓国語新聞「セ・コリョ」の日本語翻
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◆現代時評「韓国・次期大統領選」:片山通夫
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 韓国史上初めて、女性の大統領候補が出る。パク・チョンヒ元大統領
の娘であるパク・キン・ヒエ氏がその人。そしてかなり有力視されてい
ると報道にある。これは決して韓国の女性の地位向上が影響していると
いうわけでもなさそうだ。彼女は、いわゆる名門の出=影響力のある家
の出身だということも言える。

 しかし、韓国の女性政治家で首相を務めた人もいる。ハン・ミョン・
スク氏である。また、韓国国会では15.7%が女性で占められている
ことも重要だ。ほかの国の例をみるとスウェーデンでは45%、ポーラ
ンドでは42%が女性である。
 一方、我が国ではまだ11%しか女性が政界に進出していない。韓国
の15.7%に比べると低い。

 さて、はたして、朴・キン・ヘ氏は大統領の地位を獲得できるかとい
うことだが、最近韓国という「儒教の国」に大きな変化が起こりつつあ
る。以前は、女性は働いていても、結婚と同時に退職して、家庭の主婦
におさまるというケースがほとんどだった。しかしながら、最近では、
必ずしもそうとは言えない現象が起きてきている。

 例えば、政治家、将校、航空機のパイロットという、従前なら男性社
会のだった世界にも女性の進出が著しい。なにもこのような「エリート」
社会だけではない。ソウルのタクシーの運転手は5年前に比べて2倍に
増えた。

 はたして保守系政治家であるパク・キン・ヒエ氏が当選するかという
疑問には現在の所、おそらくだれにもこたえられないだろう。なぜなら、
現大統領のこの5年間の政治が、国民にあまり支持されていないからだ。
 パク・キン・ヒエ氏の悩みは、対抗候補が若者に支持されつつあるこ
とにある。

 韓国の大統領選挙の結果は、我が国にも大きな影響がある。何しろ、
戦後の我が国政治を見てみると、良く理解できよう。つまり戦後の政治
が、両国の関係を「完全に清算」できていないからである。
 竹島、従軍慰安婦、北朝鮮問題など、両国の間に横たわる溝は決して
浅くはない。

 ここで思い起こすのが「善隣外交」を実際に行った、雨森芳洲のこと
である。芳洲は、豊臣秀吉が行った「文禄・慶長の役=朝鮮征伐)」の
後、両国の関係を修復するために奔走したといわれている。彼が説いた
のが「善隣外交」である。

 近く行われる韓国の大統領選の結果を無視するわけにはゆかない。
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◆セ・コリョ新聞日本語翻訳版:翻訳が届いておりません。
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 届き次第お届けいたします。
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◆「ロシアの声」が伝える「ロシアからみた日本・世界」>>>
         引用元 http://japanese.ruvr.ru
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◇ロシア 自国水域内における日韓の漁獲割り当て拒否の可能性
ロシアは、密猟が止まない事を理由に、日本と韓国に対する自国水域内
での漁獲割り当て枠の拒否もあり得る、とした。
http://japanese.ruvr.ru/2012_10_17/91573235/

◇日中対立と日米関係強化
 日本はますます深くアジア太平洋地域における米国の軍事戦略に組み込
まれつつある。尖閣(釣魚)諸島をめぐる日中間の対立が深刻化したこと
がその動因になった。
http://japanese.ruvr.ru/2012_10_17/91537009/

◇沖縄 米海兵隊員又もや婦女暴行で逮捕
 沖縄で米海兵隊員2人が、女性に暴行を加えた容疑、集団強姦致傷の容
疑で警察に逮捕された。森本防衛相は、東京で記者団に対し「極めて悪
質で、到底わが国としては受け入れることができない。8月に同様の事
件が起こり、米国は再発防止を約束していたにもかかわらず事件が起き
たのは誠に遺憾だ」と述べ、事件の詳細な調査を指示した。
http://japanese.ruvr.ru/2012_10_17/91498302/

◇日本政府 ノーベル賞受賞者が新しい洗濯機を買う手助けをする考え
日本政府は、ノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥教授が、故障し
た洗濯機の代わりに新しいものを買う手助けをする考えだ。17日、日本
のマスコミ報道によれば、田中真紀子文部科学相が、閣僚に提案した。
http://japanese.ruvr.ru/2012_10_17/nihon-seifu-sentakuki-kau/

◇玄葉外相「中国と尖閣問題を交渉する用意があるが譲歩はしない」
http://japanese.ruvr.ru/2012_10_20/senkaku-mondai/

◇ロシア、日本と韓国の漁獲割当拒否で脅かす
http://japanese.ruvr.ru/2012_10_19/roshia-kankoku-nihon-
gyokakuwariatekyohi-de-ugokasu/
ロシアはロシアの排他的経済水域(EEZ)における日本と韓国の魚、カ
ニ等の漁獲割当を拒否する権利を留保している。モスクワで水曜開か
れた記者会見で、ロシア漁業庁のアンドレイ・クライニー長官はそう
述べた。事の発端は、日本の港に密漁されたカムチャッカのカニが届
けられたことだ。ここから海産物は韓国に流入していく。
http://japanese.ruvr.ru/2012_10_19/roshia-kankoku-nihon-
gyokakuwariatekyohi-de-ugokasu/
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◆[編集長から]              片山通夫
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 なんでも、報道機関の調査によると、野田内閣の支持率は最低を更新
したとか・・・・。
 といっても、ご本人は「近いうち解散」を延ばしに延ばす魂胆丸見え。
この支持率で解散に打って出れば、惨敗間違いなし。引くも進むも地獄
とはこのことか。生臭い話はこの辺で。

 さて、秋はたけなわ。野に山に出掛ける方々も多いと思う。筆者は近
く(決して野田総理の表現ではない)奈良県野迫川村に行ってみようと
思っている。ひょんなことから、若い先生と知り合った。単身赴任で、
彼の村へ赴任したとか。村のホームページによれば、8月31日現在の
人口は520人(265戸)だとか。この村は奈良県南部、高野山の南
側に位置する。

 ホームページを見ていると、筆者の生まれた頃の村とよく似た人口だ。
なんだか懐かしく、彼の村へ出かけるのが今から楽しみである。

野迫川村公式ホームページ
http://www.vill.nosegawa.nara.jp/index.html

 再来週あたりにはその報告ができることを楽しみに。
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発行     2012年10月23日   No.541
編集・発行  609studio Michio Katayama
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