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タイトル:作家&出版人育成マガジン『パウパウ』第144号  2012/10/05


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      作家&出版人育成マガジン『パウパウ』第144号
   2012年10月6日発行(不定期発行)(2000年3月7日創刊)
      編集・発行人 上ノ山明彦
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●お知らせ●   上ノ山明彦 
    ショート・ショート・ストーリー大賞」作品募集
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 新企画です。もの書き塾名誉塾長横山征宏先生が、作家志望者の文章力・
発想力を高めるために「ショート・ストーリー大賞」を創設しました。
 これは、より小説に近い形での演習として、三題話を募集します。 
 短いコントの起承転結、オチをどうつけるか、 タイトルのつけかたなど
で、センスがわかります。 
 文章力を付ける訓練にもなりますので、どしどしご応募ください。
 受賞者にはもれなく「もの書き塾」CD-ROM教材を進呈いたします。添削
指導はありませんが、小説・エッセイ・童話コースの教材を無料で進呈い
たします。これは受講生からよくわかると賞賛されている教材です。

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●課題
 次の言葉を必ず一度以上使って、400字以内のショート・ストーリーを
書きなさい。また、タイトルも 必ず付けてください。

★三つの言葉
「スカイツリー」「大根」「赤トンボ」
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★例題
 「漁船」 「維新の会」 「シャンプー」

★作品例

  怪議

「『維新の会』というのが、今はやっています。
社長!ここは『イシンカイ』というネーミングにしましょう。
ぴったりです。絶対、流行に後れちゃいけません!」
「しかしどうかなあ、新製品としては固すぎないか?」
「じゃ、ニシンカイってのどうでしょう。社長の親爺さんの漁船使って
ニシン漁、コマーシャル、安くできますよ」
「ダメダメ、もっとソフトにしないと」
「イチ、二がダメなら、いっそゴシンカイは?」
「それじゃ、医者が反対するよ、もっといいのはないかね」

(馬鹿げた会話を続けて)
「君たち、何を考えているんだ。この秋に売り出すシャンプーのことだぞ」
「ゲッ。懐炉じゃなかったんですか?」

●原稿の送付先
yokoyama-koza@shuppanjin.com
●ご案内ぺーjはここ。
http://www.shuppanjin.com/yokoyama-koza/short-koza.html
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●連載 「ことばは薬箱」(3) 
     小説・エッセイ入門編
             アイデアと物語の作り方  横山征宏
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 もの書き塾名誉塾長・横山征宏先生による小説・エッセイ講座の演習6
と7です。演習1から5までは、次のページに整理してありますので参照
してください。
http://www.shuppanjin.com/yokoyama-koza/yokoyamakoza.html

○演習6  アイデアについて
 以前、申し上げましたが、実行していらっしゃいますか。
 変だとおもうこと。面白いとおもうこと。何だろうと不思議に思うこと。
腹立たしいと思うこと。ちょっと気になること。不思議と思うこと。感動
したこと。新聞やテレビ、あるいは人から聞いた話、外で見、聞きしたこ
と。などをたくさん集めてメモを取っておくと、いつか物語が出来てきた
りします。
 小説はまず先に書きたいテーマがあって、それを書きたいがために書く。
 それも1つの方法でしょうが、特別書きたいテーマがなくても、こうし
たメモを繋げたりしていくと、段々、面白い話になったり、言いたいこと
が浮かんで来たりします。
「眠狂四郎」を書いた柴田錬三郎氏の話。この作品は、「週刊新潮」連載
ですが
 ある時、全く何を書いたらいいか、アイディアが浮かんでこない。締め
切りの時間が刻々迫ってくる。ふと、外を見ると雨が降っていた。で、雨
の中、狂四郎が雨宿りをする場面を書き出す。と、そこに……。やっと筆
が動き出した由。これはすでに連載が始まっており、眠狂四郎という主人
公が出来上がっていたのですが、そんな苦労話を伺ったことがあります。
 他にも雨宿りから始まる小説ってありましたよね。主人公の設定が出来
上がっていたら、雨宿りから書き始めてみてはいかがでしょう。

○演習7  物語の作り方について。
 小説は物語るものと考えるとき、その物語をどう作るか。例えば、家を
造る時には、設計図が必要でしょう。一戸建てであれば、まず門、そこを
入って、玄関に。玄関をあけて、右に応接間、左は……居間、食堂、風呂、
厠、それぞれが小説で言うとどうなるのか、考えてみるのも一興でしょう。
 あるいはまた、テレビドラマの脚本と考える。初めの四分の一で、中心
になる登場人物を出演させる。次の四分の一で事件を起こさせ、またその
次の四分の一で事件を展開させる。最後の四分の一を解決編とする。
 この展開は、テレビドラマを見ているとよくわかります。
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無料添削講座開始  原稿募集
   横山征宏先生が応募作品を無料で指導します
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横山征宏先生が、ホームページで、公開指導を行います。すべて無料。
<募集要項>
○今回のテーマは、「雨」
 雨の風景や印象に残っているシーンなど、雨をテーマにした原稿をお送
りください。エッセイでも小説形式でもかまいません。
●詳細は、このページに掲載してあります。
http://www.shuppanjin.com/yokoyama-koza/yokoyamakoza.html
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 編集後記
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 歴史小説・時代小説家の葉室麟氏にお会いする機会があった。それも
故早乙女貢先生によるご縁である。葉室氏は「士魂の会」のお招き、私
はそのお手伝い。葉室氏は非常に気さくな方で、楽しい時間を過ごすこ
とができた。そして執筆に関して非常に真面目で精力的であることを担
当編集者の方から教えていただいた。一流作家というものは誰でもそう
なのだが、あらためて実感することができた。葉室氏の作品を、本メル
マガ読者の方にもお勧めしたい。特に、藤沢周平のような本格的な時代
小説や歴史小説を愛好されている読者ならば、葉室作品にはまることま
ちがいなしだ。私もその一人。横山征宏先生の新企画・連載企画も充実
しているので、そちらもせひご参加を。(上)
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