巨大ロボットが登場
「機動戦士ガンダム」は誰もが知っており、中に人が乗って操作する巨大ロボットであるガンダムのイメージはすでにおなじみのものだろう。人のような外形で、巨大な鋼鉄の身体を持ち、操縦者が中に坐って宇宙を縦横に駆け巡る。こうしたストーリーはこれまで二次元世界の幻想として我々の前に登場してきた。ガンダムの連載が始まった当時、このようなロボットは現実とは遙かにかけ離れており、三次元の世界と結びつける人はいなかった。しかし科学技術の発展は驚くほど速く、ガンダムのレベルからはほど遠いものの、水道橋重工はガンダムの前身とも言えるようなロボットを創り出してしまったのだ。
人型四脚エンジン駆動型巨大ロボット「クラタス」は、水道橋重工が開発したものである。すでにサンプルが作られて7月29日に公開され、価格も発表されている。YouTubeにはクラタスのお披露目会の動画が多数アップされている。動画によれば、クラタスは鋼鉄の巨大な体で、手足は太く、こぶしは固く、重心は安定し、関節の動きが自由自在である。操縦者は中に入って操作する。これらのすべてが、「機動戦士ガンダム」を思い起こさせる。YouTubeではこれを「陸戦用ロボット」と命名しているものもあるが、「空戦用」のガンダムに対応させているのかもしれない。
こうした状況は、特にオタクと呼ばれる人々にとってたいへん感動的なものである。夢が空想の透明な世界から、一歩一歩具体的で鮮明なものになり、やがては完全に現実となる過程を目撃するようなものなのだから。
水道橋重工のホームページでは、SFや未来世界の雰囲気いっぱいのページデザインで、クラタスの様々な面について詳細に説明している。そこには購入ページへのリンクもあるが、このリンクの名前は「Buy Dream Now」となっている。多くの人の夢と希望を載せたクラタスの本体価格は1353500米ドルである。アイアンクロウ、ロケットランチャー、ハンドガン、パイルバンカー、シールドなどのパーツを付けることができ、すべてを付けると2038500米ドルになる。購入ページの作りは大変華麗で、開いた瞬間にSFの世界が目の前に展開したような気分になる。
もちろんこの巨大ロボットを本当に販売するのは不可能で、人々の夢を満足させるための実験的存在に過ぎない。しかしクラタスの出現は、人々の想像力をかきたてることになった。未来のある日、本当に機動戦士ガンダムが出現し、勇敢な少年が搭乗し、地球を守るために宇宙に飛び出していくかもしれない。(李薊執筆)
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