佐々木希がブランド休止へ
「今日本でナンバーワンのモデルは誰?」と質問したら、それぞれの人にとってのナンバーワンは異なるので、一つの標準的な答を得るのは難しいだろう。しかしもし「今の日本のモデルの中で一番美しいのは誰?」という質問なら、10人中8人がすぐに「佐々木希」という名前を挙げるだろう。2011年にアメリカのサイト「TC Candler」が発表した「最も美しい顔100人」に日本人で唯一選ばれたのが、山と水の美しい秋田県出身の彼女だったのである。
「みにくいアヒルの子」が白鳥に変身したというよくある物語のように、1988年生まれの佐々木希も街を歩いていてスカウトされ、雑貨店の店員からモデルに変身した。2006年には雑誌「PINKY」のプリンセスPINKYオーディションでグランプリを獲得し、新しい時代の国民的美少女となった。168cmの標準的な身長と、どの角度から見ても美しい顔によって、彼女はあっという間にファッション界と広告界の寵児になった。短い間に彼女の名前は日本全国で知らない人がいないほどになり、出演した緑茶やガムのCMには独特の雰囲気があって、見る者に深い印象を残している。
一方、一般家庭出身の佐々木希は、たちまち人気者になったことで増長することはなかった。モデル生活は浮き沈みが激しい。うまくチャンスを捉えて自分の分野を開拓しなければ、たちまち後輩に追い抜かれてしまう。そこで、彼女は自分のモデルの仕事をしっかり固めると同時に、映画やドラマにも積極的に出演し、さらにはCDも発売した。2010年には、自分のファッションブランド「Cotton Cloud」を立ち上げ、社長とデザイナーとCMをすべて担当した。「Cotton Cloud」のファッションは爽やかで美しく、日本の少女のイメージを中心としており、外観がおしゃれなだけでなく、着心地のいい服を追求し、若い女性たちの支持を集めていた。
芸能人からファッションデザイナーへの転身は、日本では珍しくない。AKB48の元メンバーの川崎希も成功者の一人である。だが、2006年からこれまで「佐々木希ブーム」はまったく衰えることがなく、このことによって彼女の事業は収穫も多かったが、「Cotton Cloud」のデザインと経営を続けることがますます難しくなってきた。そこで、今年の7月20日に、彼女は「Cotton Cloud」の経営を休止し、芸能活動に集中することを宣言した。だが彼女は、デザインすることを今後もやめることはなく、将来時間の余裕ができたら、再びまったく新しいブランドを作りたいとも語っている。(凱特執筆)
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