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===================================================== 発行部数 37 == ★★ 日刊ドラマ速報 ★★ ☆☆ 2012/05/01 (Tue) ☆☆ ====================================================================== == 目次 ============================================================== 1.火曜日の連続ドラマ 2.編集後記 ====================================================================== ---------------------------------------------------------------------- 1. 火曜日の連続ドラマ ---------------------------------------------------------------------- タイトル リーガルハイ 局 名 フジテレビ 放映日時 火曜21時 キャスト 古美門(こみかど)研介(堺雅人) 黛 真知子(新垣結衣) 服部 (里見浩太朗) 三木長一郎(生瀬勝久) 沢地君江(小池栄子) 井出孝雄(矢野聖人) 加賀蘭丸(田口淳之介(KAT−TUN)) 脚本 古沢良太 主題歌 PES from RIP SLYME「女神のKISS」(unBORDE) あらすじ 第3話「初恋かストーカーか?号泣の恋愛裁判!?」 「熱血!夢追い人」という番組が取材にやってきて、古美門(堺雅 人)はどうテレビ映りをよくしようかに忙しい。「なぜ世界から悪が なくならないのだろうか?私たちの仕事は人々の幸せに寄り添うこと です」と心にもない美辞麗句を並べたてる古美門に、真知子(新垣結 衣)は眉をひそめ、国選弁護の依頼の仕事に出かけた。 今回の担当は、結婚式場から新婦を略取監禁した26歳の派遣社員 の青年、榎戸信也だった。留置所に出向いた真知子は罪を認めたうえ で情状酌量余地を求める方針でいいかと確認を取ったが、榎戸は爪を 噛んでいるだけで何も話さなかった。榎戸は1年前から新婦に付きま とい、公安委員会から付きまとい禁止命令を受けていた。いわゆるス トーカーだ。 真知子の相手は、法科大学院時代の恩師相沢だった。 「相沢先生……」 真知子は複雑な思いを抱いた。学生時代、真知子は相沢に対して密 かに憧れを抱いていた人だったからだ。 迎えた公判。真知子は、起訴状記載の控訴事実に間違いはありませ んと述べたが、榎戸は突如「僕は無罪を主張します」と言いだした。 裁判官にどういうことかと問われた真知子は、時間をくださいと言う しかなかった。 真知子は、榎戸になぜ事前に無実を主張したいと言わなかったのか ?と尋ねた。榎戸は「あんたは、俺がクロだと思ってんだろ」と冷や やかに言った。「私はあなたの味方ですよ」と真知子はきっぱりと言 った。すると榎戸は、ぽつりぽつりと話しだした。しかしたまたま銀 行でATMの操作を説明してもらっただけなのに、その後朝、帰りの 時間帯に会いに行っては、一緒に出勤、帰宅を繰り返した、僕らは付 き合っていたという話に、真知子は完全なストーカー行為にしか思え なかった。 真知子は、これを無罪にするなんて無理としか思えず、頭を抱えた。 古美門は「君も僕の事務所にいる以上、必ず無罪を勝ち取りたまえ。 できなければクビだよ」と言う。「先生のほうだって、勝訴不可能な 案件じゃないですか」と真知子は口をとんがらせた。古美門の方は、 相談にやって来た中年主婦の依頼を受けていた。ゲッツという球団の ファン一筋40年というその女性は、野球観戦中に野次が汚いと言わ れてスタジアムをつまみだされたので、球団を訴え慰謝料1000万 円を取りたいと言う。「大したお金は払えないけど、救ってください ますか?」と哀れっぽく訴える主婦に、古美門は「もちろんです」と 微笑を浮かべた。取材のテレビカメラが回っていたのだ。 真知子は次の公判で、榎戸に今までの経緯を説明させた。毎日のよ うに行き帰りを一緒に過ごすうちに仲が深まり、プロポーズした。 「嬉しいけど、大学時代から付き合っている彼が別れてくれない」と 言われたこと、相手が警察に被害を訴えたことについても、相手の彼 の差し金で、自分がストーカーに仕立て上げられたと弁明した。 相沢は「じゃあなぜ相手はあなたと結婚しなかったのでしょう?」 と榎戸に聞いた。「洗脳されてんだよ。彼女はおとなしいから、脅さ れたんだ」と榎戸は答えたが、相沢は、相手に会うために近所に引っ 越してきているなどのストーカー行為を列挙し、追い詰めて行った。 真知子側は不利な状況に追い込まれた。閉廷後、相沢は「これ以上無 罪を主張しても裁判官の心証を悪くするだけだよ。情状酌量を求める 方針に切り替えるべきだ」と真知子は言われる始末だった。 古美門の方は、野次が汚いくらいで、強制退去されるほどのことで しょうか?と訴えた。裁判官からは「球団は入場料の返金に応じてま す。それでも1000万の慰謝料を要求するのは非常識では?」と質 問された。古美門は「強制退去の際、原告は腰を強打し、重い後遺症 が残っている。また原告は将来「野次語録」をまとめた本を出そうと 思っていたのに、この件で球場に行くのが怖くなるという精神的苦痛 を受けている」と反論した。 古美門の相手は、三木法律事務所の若手井出(矢野聖人)だった。 矢野は、過去の判例で、クラシックコンサートやフィギア大会での野 次で強制退去させられたケースがあり、今回の球団の措置も何ら問題 ないと述べた。 しかし古美門は、「事の本質がわかってない。野球における野次は 試合を盛り上げる表現。表現の自由が踏みにじられる行為なんですよ」 と鮮やかに切り返してみせた。 一方真知子の方は依然として不利な状況だった。榎戸は似顔絵を描 いてプレゼントした、とても喜んでもらえたし、一緒にいるとホッと すると言われたこともあると主張したが、相沢に「似顔絵は気味が悪 くてすぐ捨てたと言ってます」などとことごとく反証されてしまった。 真知子は裁判の状況以上に、つらい思いにとらわれた。相手にとって ホッとする存在であっても、本命ではない。それは真知子と相沢の関 係でもあった。真知子はバレンタインのときにチョコを渡し「ホッと するようなそんな味がする」と言われたが、後で本命の彼女といると ころに偶然当たってしまい、チョコがぞんざいに扱われているのを知 ったのだった。 井出は、表現の自由の侵害には当たらないという判例を持ち出して、 反論してきた。すると古美門は「そんなことが争点なのではない。原 告の野次が周囲を不快にさせていたのかどうかが問題だ」と言い返し た。そして多くのゲッツファンが、原告の野次を楽しみにしていると いう証言を並べ立てた。 真知子は煮詰まってしまったが諦めようとはしなかった。しかし古 美門は「確実に負けるぞ。死に物狂いになって無罪を勝ち取ろうとし ているのか?」と追及してきた。「それは……」。真知子は言い返せ なかった。榎戸は勝手に好きになって、相手も好きだと自分で盛り上 がっているだけにしか見えない。「しかし君の仕事はいかなる手段を 用いても無罪を勝ち取るだけだ」と古美門は言う。「あたしたちの仕 事は、適切な判決に導くことです」と真知子は言い返した。「手足が 生えないままのオタマジャクシで終わるがいい。風俗なら紹介してや ろう」。古美門は鼻で笑った。 ここに至って、真知子は古美門のためにいろいろと調査をしてくれ ている加賀蘭丸(田口淳之介)を使って、榎戸の描いた似顔絵を調べ てもらうことにした。 古美門は最終攻勢に入った。原告の野次が温かくも厳しい子どもに 対する愛情のようなものだと主張、全面勝訴を勝ち取った。 真知子の方は、原告の尋問に入った。これが終われば判決がおりる だろう。真知子は「なぜ結婚式場から連れされるとき抵抗しなかった のか?」と尋ねた。原告の相手は怖くてできなかったと述べた。「似 顔絵をすぐ捨てたのは本当ですか?」と聞くと、本当だと答えた。真 知子の手元には似顔絵があった。蘭丸が調べて、最近捨てようとした のを拾い出してきたのだった。「本当に榎戸さんへの好意はなかった のですか?今の結婚相手と一緒にいて、息苦しく、榎戸さんと一緒に いて安らいでいたのではないですか?」と真知子は聞いた。「そんな ことまったくありません」と原告は否定した。 真知子は似顔絵を証拠として出そうとした。しかし榎戸が「もうい い」と言いだした。「僕がストーカー行為をしました。勝手な思い込 みで付きまといました。すいませんでした」と続けた。榎戸は心が折 れてしまっていた。真知子はやりきれない思いだったが、これで敗訴 が決まった。 閉廷後、古美門は「ひどい負けっぷりだったな。だが、被告が望ん だ敗訴だ。クビは免除しよう」と言った。真知子はうつむいたままだ った。「何か食べたいものはあるかね?」古美門は言った。真知子は 顔をあげ「トムヤンクン」と鼻を詰まらせながら答えた。 事務所に戻ると、使用人の服部さん(里見浩太郎)がトムヤンクン を作ってくれた。「おいしい」」。真知子は思わず涙をこぼした。ほ ろ苦い敗訴。しかし真知子にはこれがいい経験になるはずだ。 寸 評 ストーリーはありきたりなのですが、古美門のキャラが活き活き しているので、飽きないですし、楽しいです。やっぱり人物が活きな いと話が面白くならないなと思います。ただ、真知子があまりにも普 通すぎて面白みのないキャラなのが物が里奈いです。真知子にも古美 門にはない特異な能力が何か一つあれば引き立つと思いますし、古美 門とのやりとりも面白くなるのではないかと思います。 執 筆 者 けん() ---------------------------------------------------------------------- 2. 編集後記 ---------------------------------------------------------------------- NHKドラマ「あっこと僕らが生きた夏」を見ました。実際の話をもとに作 られたドラマだそうで、とてもしみじみさせる内容でした。まさに青春を駆け 抜けた人生という感じです。75分×2話構成でしたが、連ドラ並みの話数が 必要なくらい濃い内容だと思いました。いろいろ考えさせる内容なので、いず れ連ドラにしてほしいです。(けん) ====================================================================== 発行元:ドラマ研究会 e-mail:info@j-drama.tv url :http://www.j-drama.tv/ ID :MM3E195F16414CD このメールマガジンは、メールマガジン[MailuX]を利用して発行しています。 (http://www.mailux.com/) ====================================================================== |