日本で人気の段文凝
今年の4月、段文凝という天津から来た女の子が日本のネット上で人気となり、彼女の名前はグーグルやヤフーの検索キーワードでトップ5に入るほどになった。これらの日本語の記事は中国のサイト「百度」の日本のドラマやAKB48の掲示板で翻訳され、転載されて、中国国内に広がっていった。
だが、一人の中国人の女の子が日本で人気になった原因は何だったのだろうか?段文凝さんは女優でもないし、モデルでもなく、テレビ番組で中国語を教えただけなのである。2011年3月から、段さんは日本の公共放送NHKの教育テレビの「テレビで中国語」という番組で、中国語発音の模範を示す役割を担当した。そして彼女の正確な発音と可愛らしい性格に対して、大きな反響が起こったのである。
一年後、「テレビで中国語」は改編され、放送時間が深夜からゴールデンタイムに移った。この変化によって、中国語を学ぶつもりのない多くの視聴者もこの番組を目にすることになり、ネット上で「この可愛い女の子は誰?」という質問が飛び交ったのだ。こうして、段文凝さんは今年の春、日本のネット上で大きな話題の中心となったのである。その後、朝日新聞社とKBSテレビが彼女に単独インタビューを行った。これらのインタビューを通じて我々は、段文凝さんが天津テレビ局のアナウンサーで、2009年に日本に留学し、現在は早稲田大学のジャーナリズムコースで学ぶ修士課程の学生だということを知った。
段文凝さんはインタビューの中で、最初にアナウンサーの勉強を始めたのは、自分が内向的で人と話すのが苦手なのを変えたかったからだと言っている。すでに自分の性格的弱点を克服した彼女は、様々な日本人と接触してコミュニケーションすることによって、新しい視点から日中両国の人々の間でお互いの本当の考えを効果的に相手に伝えられるようにし、互いの理解をさらに深めたいと考えている。両国の民間交流の新しい架け橋となることが、段さんのこれからの夢なのである。
修士課程で学びながら、中国語学習番組で藤原紀香、阿部力、田中直樹などのタレントたちと共演し、段さんの日本での生活は充実してたいへん忙しい。また、中国語学習番組での可愛い笑顔とジャーナリストとしての強い意志を持つ彼女の日本での今後の活躍は、注目に値する。今年の8月には、段さんの初めての本が日本で出版される予定だ。大いに期待したい。(凱特執筆)
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