ホタル、そして桜は、日本文化の中でも特に象徴的な意味を持つ二つの生命体であり、両者とも、究極の美しさを持ちながら、その命は非常に短い。早春の花見、晩夏のホタル狩り。日本の四季を構成するものの中で、最も特色のある二つの季節と、二つの風情である。自分を「ごく普通のカメラ好きの男」と称するヒラマツ・ツネアキさんは、自分のこだわりと忍耐心によって、これらの瞬間を永遠のものに変え、地震や津波の大きな災難に見舞われた日本や、2012年末に来るかもしれない恐慌におびえる世界に対して、活力にあふれた爽やかな風を吹き送ってくれるに違いない。
岡山はどんな都市ですか?美しいところですか?どんなところが美しいですか?
東京や大阪などの大都市と比べて、生活するのにちょうどよい規模の都市だと思います。岡山空港から上海へ定期便があります。後楽園で撮影していると、中国の方によくお会いします。私は中国語も英語も話せないので、お話しできないのがとても残念です。また、中国の留学生も多いですね。自転車で通勤する途中で、よくすれ違います。岡山は外国人の方にも住みやすい都市だと思います。四季の移ろいを感じることができます。春は桜、夏はホタル、秋は紅葉、冬は雪景色が見られます。市街地から少し離れると、自然があふれています。
撮影歴は何年ぐらいですか?撮影はどなたかの影響を受けましたか?好きな写真家はいますか?好きなのはなぜですか?
約10年になります。アマチュア写真家です。撮影方法は、写真の本やインターネットなどで基礎を覚えて、自己流でやっています。難しく考えずに、ひたすら撮り続けました。そろそろ師と仰ぐ方に師事できればと思います。私が影響を受けた写真家は、星野道夫さんです。星野さんの写真集「風のような物語」を読み、アラスカの野生動物、風景、オーロラなどの写真にとても感動しました。野生動物や風景写真などを撮影されている写真家に興味があります。
撮影以外に、ヒラマツさんは他の芸術はお好きでしょうか?音楽、絵画など。
音楽はクラシック音楽が特に好きです。最近はJ−POPも聞くようになりました。以前は何とも思わなかった印象派の絵画が、写真を撮り始めてからなるほどなあと思うようになりました。ホタルの写真にも反映されているでしょうか?
ヒラマツさんのブログを拝見しましたが、題材がとても豊富ですね。どのテーマが最もお好きですか?それはどうしてですか?
ネイチャー写真全般が好きです。身近なものですが、題材として奥が深いと思います。でも最近は、今まで意識していなかったスナップ写真やポートレートなどに興味があります。
ヒラマツさんは、写真についてどのように理解していらっしゃいますか?生活についてはどうですか?また、美についてはいかがですか?
私にとって写真とは、日々の日常生活の中で、疲れを癒してリフレッシュするためのものです。また、私の撮影した写真をブログにアップしているのも、皆さんに写真を見てほっとしていただけたらと思って続けています。私は普段は、写真とは全然関係のない仕事、カスタマーサポート業務をしております。美についてですが、私は写真撮影について専門の美術教育を受けていません。今回、世界中の方に私のホタルの写真を気に入っていただけて、たいへん光栄に感じています。美に対する認識は世界共通で、人種や国境とは関係ないと強く認識しました。現在はインターネットで、世界中の様々なジャンルで撮影している写真家のすばらしい作品を見ることができます。私も様々な写真家から、インスピレーションをもらっています。(取材・執筆:ff、yy 写真提供:ヒラマツ・ツネアキ)
|