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【1日3分! ハングルプレス】 Vol.86 (通巻102号) 2012_4_22 《社会》
東亜日報(3.2)
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죽은 밍크고래 잡으면 ‘로또’… 구해서 살려주면 ‘꽝’
태안 어민 하루일 접고 구조… “보상커녕 표창장 하나 없어”
같은날 주변선 1억원 횡재
지난달 20일 오전 8시 반 충남 태안군 소원면 법산리 갯벌에 몸길이 7m가 넘는 밍크고래 한 마리가 파도에 떠밀려 왔다.
고래를 발견한 전명자 씨(63)의 연락을 받은 마을주민 7명과 태안해양경찰서 직원 2명이 쏜살같이 달려와 ‘밍크고래 구출작전’에 나섰다.
■今日の言葉
・밍크고래: ミンククジラ
※ちなみに「밍크거래」は、「ミンク取引」なので発音注意。
・로또: ロット=くじの名前。45個の数字から6個選ぶ方式。
※ほぼ同じようなものだが、日本と韓国では英文スペルが違う。
日本=LOTO6で、韓国=LOTTO645と「T」がひとつ多いので、日本のくじを「ロト」、韓国のを「ロット」と書いて分けている。
・살려주다: 助けてやる。
※「助けてやる、救ってやる」のほかに「活かす、生かす」の意味がある。
刃物を突きつけられて今まさに殺されようとしている時に言う「助けてください」は、「살려주세요」だ。
死にかけの病人を医者に診せる時も同様。
「サポート」を意味する「助けてください」は、「도와주세요」を使う。
・꽝: ハズレ、スカ
・접다: 折りたたむ→引っ込める→棒にする
・커녕: 〜どころか、〜はおろか
・횡재( 横財 ): 思いもかけない財物にありつくこと、拾い物
※「횡재」には、「横財=思いがけない幸運」を表す意味と別に、「横災=思いがけない災難、不意の不幸」を表す正反対の意味がある。
「朝鮮語は漢字表記をしないと意味が通じなくなる」と言われるまさに好例で、このように前後の意味から判断できない場合もある。
「こんなところで君と会うなんて...」と言われてこの言葉が続いた場合、前後から判断してどちらの意味になるかは、普段からの行いによる。
・갯벌: 干潟
※朝鮮半島南部の西海岸一帯は干満の差が激しく、潮位の変動が数メートルから10数メートルに及ぶ。
このため遠浅の海が干上がるときは、あたかも川が流れるような速度で水が引き、そのあとに数百メートルから1キロ以上の干潟が出現する。
実は、天童よしみの「珍道物語」も、別に「海が割れる」訳ではなく、海水が干上がっただけのことである。
・떠밀리다: 押し流される→(波に押し流されてきたので=岸に)打ち上げられる
・쏜살같이: 矢のように→押取り刀で
・나서다: 立ち向かう
■一緒に訳してみよう!
같은날 주변선 1억원 횡재
「같다(同じ)+은(形容詞の現在系) 날(日) 주변(周辺) +선(=에서는の縮約形:〜では) 1억원(1億ウォン) 횡재(臨時ボーナス、タナボタ)
→同じ日、周辺では1億ウォンのタナボタが
몸길이 7m가 넘는 밍크고래 한 마리가 파도에 떠밀려 왔다
「몸길(体の長さ、体長)+이(〜が) 7m(7m) +가(〜が)넘다(越す)밍크고래(ミンククジラ) 한 마리가 (一匹)가(〜が) 파도(波)에(〜に)떠밀리다(押し流される)어(〜して) 오다(くる)+았(過去形)」
→体長が7mが越えるミンククジラ一匹が波に押し流されてきた。
→体調7mを越す一匹のミンククジラが岸に打ち上げられた。
■対訳
「死んだミンククジラ捕まえたらロットの『当たり』で、生かして助けたら『ハズレ』」
泰安の漁民、一日の仕事をなげうって救助したのに...「保障はおろか、表彰状一枚なく」
同じ日には近くで1億ウォンのタナボタが!
2月20日午前8時半、忠南・泰安郡所遠面法山里の干潟に、体長7メートルを超すミンククジラ一頭が、打ち上げられた。
鯨を発見したチョン・ミョンジャさん(63)からの連絡を受けた村民7名と、泰安海洋警察署職員2名がおっとり刀で駆けつけるや、「ミンククジラ救出作戦」に乗り出した。
■ニュースの背景
救助作業に参加したビョンジョンフンさん(55·瑞山水産協同組合の非常任理事)は、 "クジラが目から涙が流しており、体を触ってみたら全身が熱かった"といい、 "体温の上昇を防ぐために全身に海水をかけ続けたところ、徐々に回復し始めた"と話した。
クジラは海水から上がった場合、通常の体温(36〜37度)より高くなり危篤状態に陥る。
当日の日常の営みを一旦放棄した人たちによる5時間に及ぶ救出作戦によって、クジラはこの日午後2時半ごろ海に帰っていった。
しかし、クジラを救ったという感慨に浸るのもつかの間、同じ日にわずか10kmほどしか離れていない遠北面防葛里では、死ぬ直前のミンククジラを発見した住民が、競りで1億1500万ウォンも儲けたというニュースが伝えられた。
クジラが「海のロト」だといわれているのにも関わらず、生きたまま逃がしてあげた人々には何ら補償もなく、死んだクジラを発見した方に大金が転がり込むという皮肉な状況が起きている。
■編集後記
韓国は、「表向き」は捕鯨禁止国で、国際舞台でも日本を批難してきた。
しかし、私は韓国でずっと鯨肉を楽しんできた。
ソウルの清渓川8街には、鯨肉専門の2トントラックの屋台がでている。
釜山の南浦洞にもおばあさんがやってる屋台が出ているし、チャガルチには名物の鯨肉飲み屋もある。
蔚山の街を車で回ると、「名物」のクジラ定食の看板を見つけるのに苦労しない。
朝鮮語には比喩として用いられる言い回しが多く、「クジラを捕まえる」というのもその一つだ。
「望みをかなえる」、「大望を成し遂げる」という意味で使われる。
最近でさえ「海のロットくじ」とも言われているように、現実には鯨を捕まえるとひと財産築けるところから、禁漁となる86年以前には東海で鯨の水揚げがとても盛んで、港には解体場があった。
その後、20年以上韓国は、実質「捕鯨国」でありながら「捕鯨反対国」と言う立場をとっていた。
いや、厳密には捕鯨禁止国なのだが、実際には「表向き」だけでも400頭以上のクジラが出回り、毎年密猟捕鯨による逮捕者が出ている。
調査捕鯨も含めて捕獲全面禁止を謳いながら、「誤って網にかかり混獲されたか捕獲された鯨」については捕鯨禁止の例外扱いとし、国内流通の隠れ蓑にしていた。
国連常任理事国入り反対等、国際舞台で日本に敵対する立場をとることが多い韓国は、対外的には「捕鯨反対」を叫ぶ一方、国内に多数存在する鯨食産業に対しては、一定条件下で保護していた。
韓国で流通する鯨肉はその大半が闇流通で、しかも3〜5月の蔚山の「鯨祭」の時期に集中している。
今回の事件はそのようなダブルスタンダード政策が下地にあることを知れば理解が早いだろう。
生きて打ち上げられたクジラは、「捕鯨反対国」としての、死んでから売りさばけば「捕鯨国」としての定義があてはめられている。
本音と建前が極端に乖離しているためにおこるこういった矛盾に最初はとまどい、原因を探り、巻き込まれないようにうまく乗り越えて楽しむことが、韓国との基本的な付き合いかただ。
(C) 2012 copyrights.Miz_OIKADA
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≪著者紹介≫
Miz_OIKADA/大筏瑞彦
朝鮮語専攻
上場企業の韓国現地法人で10年以上代表理事を務める。
韓国にて多くの新規事業を立ち上げ、契約交渉、知財権訴訟に携わる。
跆拳道2段
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