O-Jewel個性の美学
すでに7年の歴史を持つ「アートフェア東京」が、桜が満開の3月30日〜4月1日に東京国際フォーラムで開催され、時代も国境もジャンルも超えたアートの美を展開してくれる。これは日本最大の美術見本市であり、現代における世界各国の優秀な絵画や工芸などのアート作品を展示すると共に、古今にわたる日本の独特な美意識も展観してみせる。今年は国内外から160以上のギャラリーやパートナーの参加があり、国際的なアートイベントに積極的なドイツ銀行がメインスポンサーとなっている。
有名なアートジュエリーブランドであるO-Jewelも、パートナーとして「アートフェア東京」に参加している。O-Jewelとは身につけることもできる小さなアートピースとして「素材の価値に頼るjewelry」や「身体の装飾だけを目指したアクセサリー」とは異なるそれ自体がアーティストの自己表現であるものを「Art Jewelry」と考え、主張し世界に広げて行くことを目指している。O−Jewelは個性とコンセプトを強調しているため、独自の現代性に満ち溢れている。世界各国のアーティストが参加しており、創作スタイルもシンプルなものから複雑なものまであるが、多くは斬新かつリラックスしたイメージで、自然を基調としている。今回参加しているO-Jewelのアーティストたちは、オーストリア、ドイツ、日本、フランス、台湾など中心は北ヨーロッパのアーティスト達である。また、アーティスト個人の性格や思想を非常に重視するブランドのため、それぞれのデザイナーの作品はスタイルがまったく異なっており、今や数多くあるジュエリーブランドとは違う唯一無二の斬新な魅力が満ち溢れている
芸術は国の魂である。魯迅はかつて、民族がなければ国家はないと語った。日本の大和絵や浮世絵、中国の青花磁器や唐三彩、あるいはヨーロッパのバロックやロココなどは、いずれも長い歴史の中で知らず知らずのうちに人々の心の奥底に蓄積され、形成されてきたものであり、民族の精神の一部分であると同時に、他の民族に対して自分たちの美意識を伝えるシンボルとなっている。さらに、現代に至って、世界の文化交流は日々盛んになり、各国のアートの要素を融合した優秀な作品が次々に生まれている。それぞれの民族が美意識をもとに創作した作品を持ち寄る「アートフェア東京」では、魂と魂の共鳴によってまるで奇跡のような科学反応が起こるだろう。
アートに国境がない現代にあって、アートの交流は欠かすことのできない重要な文化活動となっている。「アートフェア東京」は広く国際的に影響を与えるイベントの一つとして、今年は「アジアにおける東京」というビジョンによって、日本の特色、アジアの展観、世界への視野のすべてを扱っている。過去の展示と比べて、どの部分が残され、どんな新しいものが生まれているだろうか?O-Jewelは、どんな斬新な企画を提示して、展示会で独自の色彩を放っているだろうか?まもなく開幕するアートフェアに期待せずにはいられない。(李薊執筆)
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