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タイトル:Daily Drama Express 2012/01/22 運命の人 (2)  2012/03/26


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                        ★★ 日刊ドラマ速報 ★★
            ☆☆ 2012/01/22(Sun) ☆☆
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== 目次 ==============================================================
  1.日曜日の連続ドラマ
  2.編集後記
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1. 日曜日の連続ドラマ
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タイトル 運命の人
局  名 TBS系
放映日時 月曜21時
キャスト 弓成亮太(本木雅弘)
 弓成由里子(松たか子)
 三木昭子(真木よう子)
 山部一雄(大森南朋)
[ 毎朝新聞 ]
 司 修一(松重 豊)
 清原 了(北村有起哉)
 金田 満(遠藤雄弥)
 萩野孝和(梶原 善)
 恵比寿史朗(でんでん)
 荒木 繁(杉本哲太)
[ 外務省 ]
 安西 傑(石橋 凌)
 吉田孫六(升 毅)
 山本 勇(小松和重)
 林外務次官(石丸謙二郎)
[ 弓成家・八雲家関連 ]
 弓成正助(橋爪 功)
 弓成しづ(吉村実子)
 弓成洋一(今井悠貴)
 弓成純二(山崎竜太郎)
 八雲泰造(山本 圭)
 八雲加世(高林由紀子)
 青山芙佐子(柴本 幸)
 鯉沼 玲(長谷川博己)
[ 三木家 ]
 三木琢也(原田泰造)
[ 週刊誌記者 ]
 鳥井裕三(斎藤 歩)
 松中雄也(眞島秀和)
[ 警察・検察 ]
 十時正春(伊武雅刀)
 井口捜査二課班長(小市慢太郎)
 森 靖之(浅野和之)
[ 弁護士 ]
 大野木正(柳葉敏郎)
 坂元 勲(吹越 満)
[ 政治家 ]
 横溝 宏(市川亀治郎)
 愛川輝一(大和田伸也)
 曽根川靖弘(本田博太郎)
 田淵角造(不破万作)
 福出赳雄(笹野高史)
 小平正良(柄本 明)
 佐橋慶作(北大路欣也)
原 作 山崎豊子『運命の人』
脚 本 橋本裕志

あらすじ  第2話

         ---- 人生には、時に思いも寄らぬ瞬間が訪れる。
            沖縄返還にまつわる疑惑を追っていたわたしの手に、ある日
        舞い込んだ、外務省機密電信文。
            だが、それは日本政府にとっても、わたしにとっても、危険
        な爆弾だった。

         『軍用地復元補償費』
         米軍基地は、沖縄の農地を接収して作られた。
         米軍がその土地を返す際、元通りにするために支払うべき費用であ
        る。


         弓成亮太(本木雅弘)は、司修一(松重豊)と萩野孝和(梶原善)
        に、極秘電文を示して、米軍は復元補償費を払うと言っていながら、
        実質は日本に肩代わりさせることにしている、と言う。
         弓成は、紙面を空けておいて欲しい、と言う。
         なんなら、その文書を載せて.....と司。
         弓成は、それはいけない、と言う。この極秘電文に触れられる人間
        は限られている。これは我々にも爆弾となり得る、と。

         その後、しばし司と荻野との間でやりとりがあったが、弓成は、自
        分の筆でなら、原文がなくとも充分書ける、と言う。その代わり、と
        タイトルを示す。
         タイトルは、整理部が付けると言う荻野に、どうしてもこのタイト
        ルでいく、と弓成。


         弓成の署名記事を読んだ父親・弓成正助(橋爪功)が、弓成に電話
        をして、「やはりアメリカは一銭も払わんってことだな。若いのに、
        100部買いに行かせた」と言う。

         弓成がその話を弓成由里子(松たか子)にすると、「あなたのご両
        親は、あなたがかわいくて仕方ないのね」と言う。

         由里子は、弓成のネクタイに目をとめる。
         外務省の人間に、メシをおごったら、そのお礼にと貰った、と弓成。
         由里子は、弓成にとてもよく似合っている。センスのいい方ね、と
        言う。


         化粧をしている三木昭子(真木よう子)のそばで、新聞を読んでい
        た夫の三木琢也(原田泰造)は、こんなことを書くから、新聞記者は
        ダメなんだ。記者なんかに、近づくんじゃないぞ。
         そもそも、お前、最近化粧が濃くなっているんじゃないか? 職場
        に行くだけなのに、そこまでする必要はないだろう。5月29日、遅
        くなったのはどうしてなのだ?と蒸し返す。


         佐橋慶作(北大路欣也)は、ぶら下がり取材の記者たちに、根も葉
        もない憶測記事に過ぎないと言って、牽制している。


         外務省で昭子に会った弓成。
         昭子は、ネクタイが弓成に似合ってよかったという。


         安西傑(石橋凌)を追いかける弓成。
         安西は、なんであんな憶測を、と言う。
         弓成は、安西の、「一銭も出さない」というぼやきで、気づいたの
        だ、と言う。そして、安西がとぼけるなら、次は愛川輝一(大和田伸
        也)外務大臣に直当たりする、と。
         安西は、弓成は、やり過ぎだ、とたしなめる。


         由里子は、家で、弓成りの机の上を整理していて、秘密文書のコピ
        ーを見てしまう。驚くが、また元に戻しておく。

         妹の青山芙佐子(柴本幸)がやってくる。
         ピアノの練習は?と芙佐子の娘。

         由里子と芙佐子は、世間話をする。
         芙佐子の夫がネクタイを貰ってきた。ネクタイなんて贈るのは、女
        に決まっているから、問い詰めたら、案の定、銀座のホステスからだ
        った、と芙佐子。
         それぐらいモテないと.....と、鷹揚に構える由里子に、芙佐子は、
        許せないのは、女に貰ったことではなく、貰ったことを隠そうとする
        こと、と言う。


         佐橋総理の前に、愛川外相と、福出赳雄(笹野高史)が座っている。
         佐橋は、疑惑の矢面に立ってしまった愛川の傷を軽くするため、外
        務大臣を代えようと思う、と言う。
         大臣更迭ですか!?と気色ばむ愛川。
         佐橋は、密約についてよく知っている福出さんにするだけだ、と言
        う。そして、毎朝の弓成には気をつけろ、と念を押す。


         ---- 一週間後、内閣改造が行われた。第三次佐橋内閣誕生。
 
         ---- 次期総裁候補の福出赳雄が外務大臣。田淵角造(不破万作)
        が通産大臣に就任し、マスコミは、『角福戦争』勃発と、あおり立て
        た。


         外務省でのブリーフィング。外務省・吉田孫六(升毅)アメリカ局
        長は、情報管理を徹底するよう言われる。


         昭子に書類が手渡される。しまっておいて、と。
         昭子は、密かにその書類のコピーを取る。

         昭子は、弓成とすれ違った時、弓成の手に自分の手を添え、メモを
        握らせる。『春日研究所で.....』と書かれたメモ。


         春日研究所で、弓成は、昭子と会う。
         弓成は、このような書類を持ち出すのは、大変だったのではないか、
        と心配する。
         昭子は、もちろんこのことがばれれば、自分の首が飛ぶ。でも、昭
        子としては、弓成に記事を書いて欲しいのだ、と言う。


         山部一雄(大森南朋)が弓成家を訪ねる。
         出迎えた由里子は、弓成は、ずっと書斎にこもりっきりで、と言う。
         でかい秘密を抱えているからだろう、と山部。これで佐橋の息の根
        を止めるという、目的は同じだろう。ネタ元を守るため、取材源を明
        かせず、記事にできない。ならば、政権への揺さぶりをかける材料に
        すればいい。弓成のやり方では、所詮、記事にできない、と言う。


         ---- その後も、わたしは沖縄問題に絡めて、密約疑惑を記事にし、
        沖縄市民にも、東京の学生の間でも、密約追求と、住民感情を無視し
        た返還交渉に対する抗議活動が広がった。

         佐橋は、テレビに向かって、あらぬ噂がたっているが、事実無根で
        あると否定する。

         ---- しかし政府は、密約をかたくなに否定し続け、密約を暴くに
        は至らなかった。

         その時、社進党・横溝宏(市川亀治郎)が、弓成に会いたいと言っ
        てきている、と言う。
         弓成は、その紹介者を連れて、横溝に会いに行く。

         横溝は、弓成の掴んだ密約のネタを、自分たちは国会答弁で政府に
        ぶつけることができる。弓成と自分たちには接点が無いので、ネタ元
        は知られていないはずだ。沖縄のために戦いたいという根は一緒だろ
        う、と説得する。

         弓成は、終わりまで聞かずに、席を立つ。


         1971年12月23日 沖縄問題特別委員会。

         ---- そして12月の沖縄国会で横溝は政府を追及した。

         横溝は、次々と大臣を指名して質問をしていくが、みんな復元補償
        費の肩代わりについては、知らぬ存ぜぬの回答ばかり。肝心な話し合
        いは、文書にしていないと言い出す。


         安西は、機密文書が漏洩したのではないか、と考える。


         佐橋は警察庁長官・十時正春(伊武雅刀)を呼び、過激派対策で忙
        しいだろうが、是非探し出して欲しい。そうすれば、十勝が正解に打
        って出る時のサポートは行う、と持ちかける。
         十勝は、そこまで申し上げておりません、と謙遜する


         弓成のところに、昭子から電話がかかってきて、今会いたい、と言
        う。自分が渡した機密文書が、騒動の原因ではないかと心配している、
        と。
         弓成は、今忙しくて会えない。だが、絶対に昭子のことは守る、と
        言う。


         司に呼ばれた弓成。
         司は、弓成を永田町キャップにするという。栄転だ。ただ、読一で
        も山部が永田町キャップになる。結局2人ともライバルとなる運命な
        んだな、と言う。


         外務省の役人がよく来る店に立ち寄る弓成。
         弓成のネクタイを見た店主は、その品は当店のもので、弓成によく
        似合っている。よほど弓成のことをわかっている人が見立てたのだろ
        う、と言う。


         弓成は、安西のところに挨拶に行く。
         弓成とは、自分の失敗を当時の小平正良(柄本明)外相に取りなし
        てくれて以来だな、と安西。
         その後は、お世話になりっぱなしで、と弓成。
         安西は、こんなつきあいができる記者も、弓成が最後だろうな、と
        言う。

         弓成は、事務官の山本勇(小松和重)と昭子にも、餞別の品を渡す。
         自分たちにまで、いいんですか?と喜ぶ2人。


         帰宅すると、弓成の父・正助も来ていた。寄り合いで上京したつい
        でに、弓成家に寄ったのだ。

         正助は、由里子はよくできた嫁だと言う。
         由里子は、正助に、いつも過分なものをいただいて、助かっていま
        すと挨拶する。


         夜、寝室で、弓成は由里子にもプレゼントを渡す。それは上品な真
        珠のネックレス。
         由里子は、何か裏があるのではないかと疑うが、弓成は、自分がこ
        うしていられるのも、由里子のおかげだからと言い、由里子はネック
        レスを受け取る。
         お前のことは守る、と抱きしめる弓成。


         1972年。
         ---- 年が明けても、佐橋総理は、国民に真実を隠し続け、闇に葬
        ろうとしていた。

         弓成が、今度永田町キャップになりましたと挨拶して、佐橋に質問
        しようとす。
         だが、佐橋は忙しい。これからテレビなのだ、と断る。
         テレビの前で、嘘ばかり言っていないでください、と弓成。
         佐橋は、新聞こそ、曲がった記事ばかり書いているではないか、と
        言い返す。


         昭子は安西のお使いで、外務省がよく使っているあの店へ行く。
         すると、そこに由里子が入ってきて、夫の父親へのプレゼント選び
        を始める。
         昭子は、鏡に映った由里子の顔を見つめていた。
         その視線に気づいた由里子は、とりあえず昭子に会釈する。


         帰宅した弓成に由里子は、横溝という人から何度も電話があり、す
        ぐに連絡が欲しい、と言っていた、と言う。

         横溝の用件は、原本を見せて欲しいと言うこと。弓成は、原本を衆
        目にさらしては、迷惑を被る人がいる、と言って、断る。


         弓成は、招待された席に着く。そこに山部もやってくる。
         田淵も顔を出し、小平もやってくる。
         そこでは、佐橋総理の次の総理が検討されていた。
         小平は、今回は田淵を応援することを決めている。だが、それでも
        福出赳雄(笹野高史)の票に足らない、と言う。
         山部は、その場に溶け込んでいたが、弓成は、オレは星霜には関わ
        りたくない、と席を立つ。


         春日研究所に現れた昭子は、「ごめんなさい。今日は手ぶらなの」
        と謝る。機密管理が厳しくなって、持ち出せなくなってしまった、と。
         弓成は、もう十分だ、今まで昭子から貰った情報で、戦えるはずだ、
        と言う。
         昭子は、もう自分は弓成にとってき役に立たない人間になってしま
        ったのかと訊く。弓成は、昭子を避けているようだ、と。
         弓成は、そんなことはない。だが、昭子をこれ以上危険な目に遭わ
        せたくない。昭子に会えば、機密文書を期待したくなってしまう。機
        密文書を見せられたら、読まずにはいられない。それが記者の性だと
       言う。

         弓成は、たばこに火を付けようとしてライターを手にするが、ガス
        欠なのか、着火しない。
         昭子はマッチを取り出すと、火を付け、弓成のたばこに火を付ける。

         昭子は、自分たちには未来が無い、と嘆く。

         弓成は、昭子に、これだけはわかって欲しいと言いかけるが、昭子
        はその先を聞かず、部屋を出て行く。

         昭子は、首に巻いていたスカーフに手をやる。

         昭子が通り過ぎた道の傍らにあったゴミ箱に、そのスカーフが捨て
        られていた。


         弓成は、国会議事堂の見える公園のベンチに寝そべっていた。
         そばに横溝議員の秘書が立っていて、もうすぐ沖縄関連予算の国会
        は終わる。このまま日米密約は国民に明かされることなく闇に葬られ
        るのだ、と嘆く。

         弓成は、起き上がると、懐から書類袋を取り出し、中の書類を見せ
        る。そして、これは機密文書で、手に取れる人は限られている。これ
        を横溝議員に渡すので、扱いには充分気をつけてくれ、と言う。


         ---- そして1972年3月27日 衆議院和讃委員会で、横溝議
        員は、沖縄予算関連の質問に立った。

         横溝は、昨年末の国会で、復元補償費について問いただしたが、日
        米間での密約はないとの回答だった。だが、実際には密約はあったで
        はないか、と質問する。

         答弁に立った福出は、その時はまだ自分は外務大臣ではなかったの
        でわからないが、戻ったら調べさせる、と言う。

         横溝は、文書はあったのだと、文書番号と発信人、受取人を読み上
        げる。

         吉田孫六(升毅)北米課長が答弁に立ち、そのような文書は存在し
        ない、と言う。

         横溝は、次第に興奮し、調べるまでもない。文書はこうして存在す
        るのだと、弓成から受け取ったコピーを手に持って掲げる。

         その文書がテレビカメラに映る。
         記者席にいた弓成は、「これはまずいことになったぞ」と、内心焦
        って、腰を浮かせる。



寸  評 もっと頻繁に昭子が機密文書の持ち出しを行って、昭子と弓成の関
        係が深まっていくと予想していたのですが。
         早々と、機密文書漏洩が明るみにさらされることになりました。

         もう、後半の山場だと思っていた裁判に移行していくわけですね。

         同時代を生きている人たちもまだ沢山存命でしょう。関係者もまだ
        生きている。
         そのような時代を三ヶ月のドラマで切り取るというのは、難しいの
        だろうな、と感じます。

         ジャーナリズムとしては、取材源の秘匿を守れなかったことが問題
        となりますが、ドラマの作りとしては、昭子と弓成のダブル不倫に重
        点というか、視聴者の関心を呼ぼうとしているわうに思えます。

         ところで、このドラマ、役名や役者名が漢字三文字の人が多いです
        ね。。。。。
         キャストの欄をまとめていて、そう感じました。

執 筆 者 鈴木(drama_sumire@yahoo.co.jp)

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2. 編集後記
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 三月になったと言うのに、寒い日がやってきます。
 もちろんたまに暖かい日もあるのですが、そのせいで寒暖差が激しい日々が
続きます。
 寒いからと思っていたら、先週あたりから、花粉症が強烈に襲ってくるよう
になりました。
 去年、花粉症よけのゴーグルを探すのに苦労しましたが、今年は花粉が出遅
れたせいか、ドラッグストアでも、安い価格のものまで売られていました。
 一年の違いで、こんなに違うのだな、とつくづく実感しました。(鈴木)

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発行元:ドラマ研究会
e-mail:info@j-drama.tv
url   :http://www.j-drama.tv/
ID  :MM3E195F16414CD 
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