六本木アートナイト
六本木はにぎやかな東京の代表的ショッピング街のひとつであり、充実したナイトライフでも有名だ。平日は商業的雰囲気でいっぱいの六本木が、明日3月24日には姿を一変し、通りも広場も魔法のように創意に満ちたアートの衣に包まれる。各会場が高密度で連携して、多くのアートイベントが開催されるのだ。イベントは3月24日午前10時から3月25日午後6時までだが、中でも24日の6時の日没から25日の5時の日の出前までが最高潮となり、冬から春に転換するこの季節にあって、正に春の夜の宴となることだろう。
2009年に始まった「六本木アートナイト」だが、去年は東日本大震災のために中止となり、一年後の今年に再び開催されることになった。今年のテーマは「アートでつくろう、日本の元気」である。当日は、いくつかの美術館やショッピングセンターを含む六本木地区全体が参加し、芸術と美の展示を競い合う。イベント開催の範囲が広いだけでなく、参加するアーティストたちも流行の先頭に立ってそれぞれの実力を発揮することだろう。
水玉のモチーフを使うのが得意な前衛アーティストの草間彌生が創作したおなじみのアート作品に、斬新でシンプルな「ヤヨイちゃん」と彼女の愛犬「リンリン」がある。今回彼女は、六本木ヒルズアリーナで「愛はとこしえ、未来は私のもの!」という展示イベントを行い、アリーナに10メートルを超えるヤヨイちゃんが登場する。また、国立新美術館の入口付近では、彼女の人気作品「カボチャ」を鑑賞することができる。この他、草間彌生のために特設された「水玉カフェ」はとても可愛らしいくて見逃せない。
また長年京都で活動するアーティストグループAntennaは、リラックスした雰囲気の「六本木伝承」というイベントを行う。これは可愛らしいキャラクターによって日本に元気を与えようというものだ。踊り絵師、神田サオリの、変化に富む大胆で繊細な作品も登場し、まばゆいほどのアートの夜に色彩のパフォーマンスを繰り広げる。美術とデザインだけでなく、音楽でも多彩なアーティストが集まる。長尾景友、穴井豪、高橋英明などのミュージシャンが参加して、アートの交流に参加するのだ。あまりにたくさんのイベントが用意されているので、すべてを挙げることができないほどだ。
東京ミッドタウン、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHT、六本木ヒルズ、森美術館、国立新美術館、六本木商店街などが、会場としてこのイベントに参加する。3月24日から25日という短い期間だが、すべてを見ることができないほど盛りだくさんなアートナイトで思い切り芸術を味わうことは、きっと優雅で心地よい体験だろう!(李薊執筆)
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