2012年3月9日 第9号(通巻第303号)

ミュージカル「被災地の子供たちによる [平和宣言3.11]」

あの心も引き裂くような光景、悲痛な叫び・・・3.11東日本大震災からまもなく1年を迎えようとしているが、舞台芸術を通した社会貢献活動を基盤として2007年に発足し、一昨年、NPO法人として始動したCARE-WAVEは、被災地三県の子供たちや、プロと共にミュージカル「被災地の子供たちによる [平和宣言3.11]」を創りあげ、3月17日に日本青年館で公演を行う。

CARE-WAVEでは、「思いやりの心の波」を広げることに注力をおき、震災前から宮城県気仙沼の子供たちと演劇などのワークショップを行い心の交流を深めてきたが、その子供たちが不運にも震災に遭ってしまった。子供たちは、会えば元気だがどことなく何か暗闇を胸に抱えているように見えた。同団体代表・鎌田氏の「ミュージカル、やろっか!」っという呼びかけに笑顔で元気な返事が返ってきたという。そんな中、昨夏、徳島での合同公演の稽古中には、震災当時を思い出し、泣き崩れる子供もいたそうだが、閉じていた心の扉も少しずつ開くようになったそうだ。今回の公演では、子供たちから直接生の声を聞き台本に起こした。震災体験で感じた彼らの想いや、癒えない傷・・・。子供達は凛とした姿勢で、勇気を振り絞り、震災体験の想い、メッセージを投げかける。

見所のひとつとして、今回、ミュージカル界を代表するアーティストや内外のスペシャルゲストも競演し、さらに、舞台美術の第一人者である朝倉摂氏もスーパーバイザーとして参加。その他、各界を代表するクリエイティブスタッフの無償参加による、各分野の“CARE”の壁を越えた画期的な取組みである。

震災は、世界に一体何を伝えるために起こったのか。子供たちは勇気を持って立ち上がり、学び、感じ、未来へつなげていくヒントを身を持って教えてくれようとしている。一人でも多くのあらゆる人にこのミュージカルを見てほしい。そして、この先同じ結末の一途を辿るようなことはもう二度とあってはならない。変わることのできるチャンスはまさに「今」だ。

ミュージカル「被災地の子供たちによる [平和宣言3.11]」は3月17日(土)の13:00〜と17:00〜の2回公演のみとなっている。チケットはB席3000円から用意され、高校生以下は全席2500円。ただ今、前売りチケットを好評発売中。ネットからは下記CARE-WAVE公式HPよりチケットが申し込める。また電話でのご予約は、カンフェティチケットセンター0120-240-540まで。(北村優希執筆)

取材協力:西田みゆき(i’m-media) 写真提供:CARE-WAVE

CARE-WAVE http://www.geocities.jp/carewavejapan/index2.html


USBの近未来

みなさんは、電話線を逆さに挿した経験はおありだろうか?おそらくないだろう。電話線のコネクタの突起部分が、どのように挿したらいいかをはっきり教えてくれるからだ。ではネットケーブルや、HDMI端子や、ビデオキャプチャーボードはどうだろうか?これらはみな端子の形状が不対称なので、正しい挿し方がすぐにわかる。イヤホンやテレビのケーブルやツーウェイコネクタなど、形状が対称な端子は方向を区別する必要がない。こんなにいろいろな端子がある中で、挿入方向を区別する必要があるのに対称な形状を持っていて、使用頻度が非常に高いものが一つだけある。そう、それは我々にとって大変おなじみの「USBポート」である。みなさんも逆に挿そうとした経験がきっとあることだろう。

キーボード、マウス、プリンター、外付けハードディスク、USBメモリ、さらには充電器、ミニランプ、扇風機など・・・、現在のUSBポートはまだまだ安定性に欠けており、平たい形が外付け機器の重さを支えるのに適切ではないため、曲がったり変形したりして設備が壊れることも多い。だが欠点があったとしても、USBがあるからこそ、電子製品の応用において挿したり抜いたりする方法がポピュラーな時代になったのだ。最近、日本と韓国のデザイナーがUSBの外観に革新をもたらした。従来の形を土台として、USBの先端に突起を加えて不規則な形状に変えたのだ。このようにすれば、挿入方向の問題は解決する。またデザイナーは、現在のUSBポートの単調なスタイルを開いた形にして、USBの可動空間を増大し、設備が折れたり変形したりする問題を減少させようと考えている。こうしたデザインが早く実現してほしいものだ。

ポートの形状だけでなく、USBには他にも面倒な問題がある。USBメモリや移動式ハードディスクは我々に多くの利便をもたらしているが、こうした移動可能な記憶装置によってデータを盗む行為も増えている。コンピュータを離れたわずか数分の間に、誰かが自分のコンピュータを開けてUSBメモリでデータを盗んでいく可能性があるのだ。特に速度が速いUSB3.0が普及して、こうした行為は防ぎようがなくなっている。そこでコンピュータパーツのAINEXでは、ある小さな装置を開発した。この装置は450円で10個と安いが優れものである。その防犯方法は非常にシンプルで、物理的な手段でUSBメモリの挿入を阻止しようというものだ。この小さな装置は「引っかかり」のついたコネクタカバーで、コンピュータのUSBポートに差し込むと自動的にロックされ、工具を使わないとはずすことができない。電子ロックでは安心できない現在、これより優れた方法は今のところないだろう。(凱特執筆)

おもしろUSB http://pcshop.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=132497&csid=0


自動車関連ニュース

【斬新なタイヤ印刷技術】日本最大のタイヤ会社、ブリヂストンは、従来のカラータイヤとはまったく異なる斬新なタイヤ印刷技術の開発に成功した。以前のホワイトリボンタイヤはサイド部に白いゴムを加えたタイヤで、変色を防止しタイヤの強度を高めるために、白いゴムの比率を高くし、そのためタイヤの重量も増加した。新しい印刷技術は、変色防止層の上に保護層としてカラー印刷を行うので、タイヤの重量を増加させず、燃費がよい状態でタイヤを装飾することができる。将来的には、ユーザーが自分でデザインしたものをプリントしたり、必要がなくなったら簡単にデザインを除去して新しいデザインを印刷できるようにしたりすることを計画しているそうだ。新しいタイヤのドレスアップ方法として、ブリヂストンではこの技術を早期に市場に投入するために努力している。

【軽自動車の生産に幕】富士重工業は2月29日に最後の軽商用車を製造し、54年間の軽自動車の歴史に幕を下ろした。群馬県太田市で軽自動車を生産してきた群馬製作所本工場では、3月からトヨタ自動車と共同開発した小型スポーツ車の生産を開始する。1958年から、富士重工業は「スバル360」などの軽自動車を販売し、自動車メーカーとしての基礎を築いた。だが今後はレガシィなどの普通乗用車の開発と生産に力を入れるため、軽自動車から撤退することを決定した。

【新型の3点式シートベルト】シートベルト、エアバッグ、チャイルドシートなどを生産するタカタは、肩ベルト取り付け部と腰ベルト取り付け部が脱着できる3点式シートベルトを開発した。7月から実施される国内新技術基準で、自動車の後部座席には3点式シートベルトの採用が要求される。これまでキャンピングカーのほとんどは後部座席に2点式シートベルトを採用してきたが、新技術基準に対応するための3点式シートベルトは、夜寝る時にあまり快適ではない。キャンピングカーを最大限に快適にするために、脱着式シートベルトは不可欠である。新型のシートベルトの最大の特徴は、肩と腰の3本のベルトをすべて取り外せることである。取り外す時は車のキーを使い、取り付ける時はワンタッチで簡単だ。新型シートベルトは6月に、キャンピングカーのコーチビルダー(車体製造会社)やユーティリティシートメーカー向けに販売を開始し、今のところ一般のユーザーへの販売は計画していない。(緋梨執筆)

GAZOOニュース http://gazoo.com/News/Default.aspx




満月のライブ「あ い」

「踊絵師」は、踊りながら絵を描く絵師である。音楽の中で自然に身体が動き始め、手にした絵筆からラインと色が流れ出す。まるで音楽と人と絵が一つに溶け合うように・・・。踊絵師であり、ボディペインティングアーティストでもある神田サオリさんは、抽象と具象を完璧に結合し、その絵筆から生まれるものには、水墨画のような精神性を持った流れるような色彩もあり、少女の瞳のような繊細なイメージもある。逆巻くような黒雲も、咲き誇る花々も、絵師の心から溢れるように流れ出し、筆が下ろされた瞬間に華麗な風景が花開く。

林明日香さんは13歳でデビューした天才的な歌姫で、谷村新司に「心に響く歌を歌う歌手」と言われた。一般のアイドル歌手と異なり、歌声は低くのびやかで、声の強弱を思いのままにコントロールすることができ、まるで心の深奥ではじけた音楽が喉と唇を通って、色も形もない枝葉を飛ぶような速さで伸ばしていくようだ。

サオリさんが踊絵師になったきっかけは、10年前に偶然明日香さんの歌を聞いたことだった。彼女の歌声が一瞬のうちにサオリさんの頭をつき抜け、涙が止まらなくなって、歌声に含まれるエネルギーを色彩と形にせずにいられなくなった。それ以来、音楽の中で絵を描くことに夢中になって続けるうちに、ついに踊絵師になったのである。「音の波に魂が湧いて、身体が踊り、踊りの先に絵が生まれる。現在の私自身の創作スタイルの原点は、彼女の歌声との出逢いからスタートした。」とサオリさんは語る。

明日香さんも同じように言う。12歳の時にサオリさんに出会って、その後は神田サオリ×林明日香でこそ創れる空間があると知り、互いに欠かせない存在、他のものには代えられない存在になった。「私が発する声、波動を受け、サオリさんはそれを何倍にも鮮やかに色を乗せ返してくれる。そのエネルギー波動は、私も予測できない声を生み出す。その2人の波動が重なり、大きなものになった時、彼女となら海を越え空をも越え、奇跡を起こせる。」――明日香さんは、このように心の中の気持ちを語った。

――これは、踊絵師・神田サオリと歌姫・林明日香の運命の出逢いである。

3月10日、かすかに春の息吹を感じる満月の夜、神田サオリと林明日香は再び共にステージに上がり、「あ い」という名の、音楽と絵画のパフォーマンスを展開する。「あ い」とは「逢」であり「合」であり、「愛」でもある。最初から現在までの10年間の歳月の中で出逢い、共鳴し、互いを大切にしてかけがえのない存在になった二人を表現しているのかもしれない。あるいは、世界のすべての出逢いから惹かれあうまでの縁を表しているのかもしれない。今回、林明日香の力に溢れる歌声の中で、真っ白な空間にどんな華やかな風景が展開するのだろうか?神田サオリが踊りながら咲乱させる色彩は、どんなに高らかな熱唱を導き出すのだろうか?(李薊執筆)

(C)Design by Kanoko Egusa、写真提供:神田サオリ

神田サオリ公式サイト http://www.saorian.com/



浅草が大好き

東京で外国人にいちばん人気がある場所はどこだかご存知ですか?それは、新鮮な魚が食べられる築地市場、楽しく遊べる東京ディズニーリゾート、買物天国の新宿、アニメ天国の秋葉原、温泉に入れる大江戸温泉物語、そして下町情緒が濃厚な浅草寺などです。

「下町って何?」と言う人もいるかもしれませんね。下町とはもともと、文字通り海や川に近い低地の街を指す言葉です。江戸時代に御府内(江戸の市街)の中で、高台の武家地域を「山の手」と呼び、低地の商工業が盛んな庶民の住む地域を「下町」と呼びました。東京の代表的な下町は、日本橋、京橋、神田、下谷、浅草、深川、本所などです。下町は商人や商家が集まっているので活気があり、人情に厚い街となっています。六本木や新宿などの高層ビルの冷たい建築群を見飽きた人々は、コンクリートのビルとは対照的な下町の建築を深く愛しています。私もそうした人間の一人です。簡単に言うと、浅草の下町的な雰囲気は外国人に対して非常に日本的なイメージを与えてくれます。私たちは浅草で昔の日本の風情を発見し、深く満足することができるのです。

浅草寺と言うと思い出すのは、雷門と書かれた入口の大きな赤い提灯、線香の煙がいっぱいの観音寺、仲見世商店街で売っている手作りのせんべいや人形焼などのお菓子、そしてお寺の周辺を走る人力車などです。また、墨田区で着工以来話題が尽きないスカイツリーも浅草寺の近くにあり、雷門通りに立つとスカイツリーの姿を望むことができます。浅草にまた一つ、見所ができたと言えるでしょう。浅草に行ったら、観音菩薩にお参りして平安を祈るだけでなく、寺院の附近のあちこちにある、歴史を持った本場日本の味が味わえる老舗も、行かずにはいられない誘惑の一つです。甘味処梅園の栗ぜんざい、大黒屋の天丼、舟和の芋ようかん、浅草今半のすき焼きなど、どれも一回食べたらまた食べたくなる浅草名物です。ああ、お話ししているうちに、おなかがすいてきてしまいました・・・。

浅草は実に魅力のある場所で、私はここが非常に気に入っています。初めて一人で日本に個人旅行で来たとき、ここは絶対行かなければならない場所の一つでした。浅草一帯には悠久の歴史を持つ寺院があり、周辺には多くの有名な老舗があり、歩いても歩いても楽しみが尽きない商店街があります。このように魅力溢れるすばらしい観光とショッピングの環境は、まさに観光客のために設計されたものと言えるでしょう。ですから、私たちは浅草を愛さずにはいられないのです。(哈日杏子執筆、撮影)

浅草寺 http://www.senso-ji.jp/ (日、英、中、韓)  哈日杏子のブログ http://harikyoko.wordpress.com/ (中、日)



第9回 渋谷

【渋谷の概要】新宿、池袋とならぶ東京三大副都心の渋谷には、有名百貨店、ファッションブティック、レストラン、カフェ、ゲーム施設、風俗施設などが密集しており、「眠らない街」あるいは「若者の街」などと呼ばれている。東京の最も新しい流行の多くが渋谷から発している。そのため、渋谷は日本国内外への様々な流行の発信地と言うことができる。

【渋谷の歴史】1964年の東京オリンピックの頃、渋谷は百軒店とその映画館や円山町の花街を中心とした大人の文化の街だった。松濤や南平台町などの高級住宅街は、それを背景にして生まれた。渋谷の通りは放射状に広がり、坂や一方通行の小道が多く、道路の拡張が難しいことから企業が敬遠し、新宿や池袋に比べると発展が遅かった。

【渋谷の姿】「Bunkamura」は劇場、映画館、コンサートホール、美術館などを一体にした総合文化施設である。「たばこと塩の博物館」は世界中のタバコのパッケージなどを収集し、製塩技術についても説明している。「NHKスタジオパーク」では、テレビ番組の製作現場や、3Dの高画質映像を見ることができる。渋谷は本当にすばらしい施設がいっぱいである。(姚遠撮影、執筆)

タイトル:「目撃者」
場所:忠犬ハチ公像
撮影のポイント:メディアに登場するハチ公の写真は、多くが人の視点から犬を見ている。それを入れ替えてみた。犬が写真の主体になり、台の上から行き来する人々を眺めている。
使用フィルタ:Sutro(像の質感と重力感を強調。フレームの装飾性)
タイトル:「修復」
場所:渋谷バスケットボールストリート(以前のセンター街)
撮影のポイント:不動産会社の職員が壁の落書きを塗りつぶしている。人物と落書きは画面の下の三分の一に押し込められ、三分の二の清潔感と美しさが際立っている。
使用フィルタ:Lo-fi(フレームの装飾と画面の色彩がマッチしている)

タイトル:「FAKE」
場所:スペイン坂付近
撮影のポイント:HMV、ZARA、LOFT、PARCO……繁華街の真っ只中の特色ある看板。やや斜めの位置から撮影し、放埓なマネキンたちの姿を際立たせる。
使用フィルタ:Lo-fi(背景の黒とマネキン白の対比を強調。フレームの装飾効果。)
タイトル:「夕暮れ」
場所:渋谷109前
撮影のポイント:車のランプとネオンが互いに照り映え、タクシーやバスが、日が落ちる前に急いで帰ろうとしているようだ。巨大な美女の笑顔も、彼らの歩みを止めることはできない。
使用フィルタ:Hefe(電球の色と艶を鮮やかにし、画面の暖かさを強調する。)

でじたる渋谷 http://www.welcome-shibuya.net/index_pc.html  渋谷原宿ウォーカー http://area.walkerplus.com/shibuya/


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