美容院の国際化
ひっそりと静かな浜辺。満天の星空を見上げる女。どこからともなく天の鳥のさえずりが聞こえてくる。誠実な心を抱いて、彼女は希望の光に向かい、優美な舞い姿で心の中の喜びを表現する……歌声がやがて消え、灯りがついた。薄いレースのかかった舞台では、二人の美しい女性が、会場から沸きあがる拍手に向かって何度も挨拶をしている。……これは劇場でのパフォーマンスではない。ちょっと想像しにくいかもしれないが、目の前の舞台は平日の美容院で、踊っていた女性はこの個性的な美容院の経営者、神永ナオミさんなのである。
今月17日の夜、美容院のNao Salonで、東北の被災地のためのチャリティイベントとして、第二回NasH China Partyが開催され、「RIBBON FOR JAPAN」の白いバッジをつけたすべての参加者たちを大いに興奮させた。舞踏家の岡佐和香さんの感動的ですばらしい踊り、音楽家の中島晃子さんのうっとりするようなピアノ演奏、さらには声優の茶風林さんが乾杯の挨拶をし、パーティは最高潮に盛り上がった。
普通のパーティと明らかに違っていたのは、参加者の会話に、日本語、中国語、英語が混ざり合い、名実共に国際交流の舞台となっていたことだ!去年の12月8日に行われた第一回のパーティでは、日中両国で旋風を巻き起こしている新浪微博(シンランウェイボー)駐日代表のFind Japan, Inc.が全力で盛り上げた。新浪微博のロゴの形のぬいぐるみマスコットが登場し、特別ゲストとして、デザイナーでモデルでブロガーでもある桃華絵里さんや、中国出身のモデルRENNAさんたちが参加し、みなその魅力に惹きつけられた。
高度経済発展に伴い、日本にとって中国は、もはや十数年前の日本企業の大工場ではなく、ファッションから消費まで日本と共に歩み、並んで競い合うライバルであると同時に、優秀な協力パートナーになりつつある。中国の若者、特に「80後」「90後」(80年代、90年代生まれ)と呼ばれる世代は、日本のファッション業界にとって新しいターゲットとなっている。日中の民間交流を促進するために、Nao Salonでは今後毎月一回、このような国際交流パーティを開催する予定である。この小さな民間活動が、近い将来、日中交流にさらに大きな影響をもたらすかもしれない。東京の恵比寿にあるこの小さな美容院、Nao Salonは間違いなく、その胸を開き、世界各国からのたくさんの平和と友好のお客さんたちを迎えるに違いない。(ff、yy執筆)
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