日本の朝市
食材を買いに行くのに、みなさんは普通スーパーに行きますか?それとも伝統的な市場に行きますか?整然としていて便利なスーパーは人々のライフスタイルを変えてしまいましたが、伝統的な市場の重要性は、他のものでは代え難いものがあります。食材市場は、その地区の文化の特色や飲食の習慣を反映しているので、市場を歩くことで現地の人々の生活を垣間見ることができると言えるでしょう。
私は、伝統的な市場を歩くのが大好きです。華人たちが住んでいる地域には、必ずそのような市場があります。一般に市場に行くのは早朝ですが、会社帰りの人々のために、台湾には黄昏市場と呼ばれるものもあります。日本では、伝統的な市場に行ける機会はあまり多くありません。東京には誰でもよく知っている築地と上野のアメ横という二つの観光市場がありますが、それ以外では、全国各地に分布する朝市を見に行くことになります。
朝市という名前からわかるように、朝市の営業は朝だけです。こうした地域型の朝市は、いずれも規模があまり大きくなく、通常は朝6時から11時ごろまで開かれています。午前のわずか数時間の間に、現地に住む農家や住民が家で栽培した野菜や果物、あるいは器用なお母さんたちが作った自慢の自家製漬物、余暇に作った手作りの工芸品などが市場に並べられて、安い価格で売られています。これは一種の市民交流の市場と言えます。しかも、こうした市場は毎日開かれるわけではなく、毎月の何日に行われるという具合に日付が固定しています。私はこれまでに、函館、岐阜県高山市、佐賀県唐津市、高知県、千葉県勝浦市などの朝市を訪ねたことがあります。朝市は人情味があって、売り手は現地の親切なおじさん、おばさんたちです。彼らが話す方言は聞き取れないこともありますが、彼らと話をするのはとてもすてきな旅の体験なのです。
2011年2月に、私は高知県で、久礼大正町市場を取材しましたが、これは非常に印象深い市場でした。大正町という名前の通り、売り場内のしつらえが大正時代の風情に満ち溢れているのです。珍しいことに、ここでは昼から夕方まで営業が行われました。主にその日に捕獲した新鮮な海産物が売られていましたが、何とフグまでありました!ここでは、高知県で最も有名な、鰹のたたきも買うことができました。
そうそう、日本国内で最も大きいと言われる函館朝市は見所がたくさんあります。函館駅前の土地を約一万坪も占有しているのです!函館の新鮮な魚介類、野菜、果物、珍味の加工品などを味わいたい人は、ここに来れば間違いありません。その日の朝、私は朝市の丼専門店で、とってもおいしい海鮮丼を食べました。ご飯の上にイクラ、イカ、刺身がたっぷり載っていて、大いに満足したのでした。(哈日杏子執筆、撮影)
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