2011年12月16日
第47号(通巻第293号)






【photo by Yao Yuan】

12/16 (金) 紙で祝う・紙で愛でる 〜干支飾り・ひな人形〜(〜3/4)紙の博物館

12/17(土) ジャンプフェスタ‘12(〜12/18) 幕張メッセ

12/18(日) ノルディック サンタ ウォーキング 出発式 横浜市 クイーンズスクエア横浜 1F クイーンズパーク

12/19(月) 演劇集団円 岸田今日子記念 円・こどもステージ 『宝島』(〜12/27) シアターX

12/20 (火) ユニバーサル・ワンダー・クリスマス(〜1/9)ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

12/21(水) 和紙さまざま・・ 迎春のお飾り展(〜12/31)日本橋三越新館8F ギャラリーアミューズ

12/22(木) 光都東京・LIGHTOPIA2011 (〜12/29)大手町・丸の内・有楽町

12/9(金) 浅田真央の母、匡子さん死去 真央はカナダから緊急帰国

12/10(土) 50分間の赤い月、日本全域で「皆既月食」

12/11(日) 劣化の石室装飾を搬出=国内3例目、千足古墳

12/12(月) 「今年の漢字」はやっぱり「絆」

12/13(火) 映画「月光ノ仮面」の大ヒット祈願に板尾創路監督、浅野忠信、石原さとみ、矢部太郎が登場

12/14(水) 「食べログ」の公式Androidアプリがリリース

12/15(木) ソフトバンクBB、4種類のiPhone 4/4S向けデザインフィルムを発売

【日本を観光する読者の皆さんへ】新宿駅付近のビル街へご案内
 
●東京都庁舎
東京都庁舎とは、東京都庁の本庁舎ビルであり、新宿副都心に位置している。第一本庁舎は高さ243メートルで、東京の有名な観光地になっており、毎日ビル内の展望室を訪れる観光客が絶えることがない。360度に視野が開け、新宿の全景を眺めつくすことができる。天気がよい日は、富士山が見えることもある。ここにはカフェ、バー、土産物店も設置されている。開庁時間:8:00〜18:45、休み:土曜、休日、年末年始(展望室は土曜と休日も開室)、所在地:東京都新宿区西新宿2−8−1。
 
●住友不動産西新宿ビル
住友不動産西新宿ビルは新宿区西新宿の新宿新都心の一角にある超高層ビルで、2009年4月に竣工した。高さ133メートルで33階建てである。オフィスとマンションが一体化したビルで、15階から33階は各企業のオフィスになっており、その下は「プラティーヌ西新宿」というマンションである。所在地:東京都新宿区西新宿7−20−1。

●京王プラザホテル
京王プラザホテルは新宿区にあり、本館と南館から成る超高層ビルである。淀橋浄水場の再開発によって生まれた超高層ビル群の先駆け的存在である。1971年6月5日に本館が開業した。高さは本館が178メートル、南館が138メートルで、客室総数1450の超大型ホテルである。最上階の47階にはカラオケもある。所在地:東京都新宿区西新宿2-2-1。

●モード学園コクーンタワー
おなじく西新宿に位置するモード学園コクーンタワーは、学校法人モード学園が建設したもので、学校法人ビルとしては最高の高さである。所在地は以前朝日生命保険があった場所で、現在はモード学園が運営する3つの学校が入っている。繭(コクーン)のような形になっているのは、「創造する若者を包み込み、触発させる」という意味が込められている。所在地:東京都新宿区西新宿1-7-3。

Mashup Awards 7入賞者発表

Mashup(マッシュアップ)は、科学分野で生まれた、コンピュータアプリ開発の新しい風である。開発者はWeb APIによって、すでにあるデータベースを整合させ、自分が必要な新しいWebアプリケーションを作り上げる。2006年に第一回のMashup Awardsが行われてから、今年で七回目になる。この日本最大のWebアプリ開発コンテストは、「人々が幸せを感じる交流サービスを提供する」ことを主旨としており、ユーザを活発に交流させる新しい作品が生まれることが期待されている。だが、英語サイトを開設し、海外からの作品応募を受け入れるようになったのは今回が初めてだ。参加者には天才的な高校生から大学教授までがいて、多くの「英雄たち」が引き付けられているのだ。

今回のMashup Awardsの結果は、12月11日に発表された。その中で最も注目を集めた賞は、もちろん最優秀賞である。この栄冠を勝ち得て100万円の賞金を手に入れようと思ったら、企画もアイデアも技術も百戦錬磨の達人でなければならない。まず国内外500件の参加作品から5件がノミネートされ、最終的に会場でプレゼンが行われ、審査員の投票によって受賞者が決定される。多くの中から選ばれたえり抜きの作品というわけだ。

最優秀賞を受賞したのは、株式会社ignoteの「ミブリ・テブリ−QUIZ kinect-」という家庭用ゲーム機用のクイズアプリである。口ではなくジェスチャーによって問題に対して「YES」か「NO」かをスクリーン上で答えるもので、新鮮な体験を与えてくれるアプリ作品だ。優秀賞には、100枚以上の被災地写真をGoogle Earth上にプロットし、被災前後の状況を比較することのできる「東日本大震災アーカイブ」、iPhoneで家族や友だちと同じ時刻を共有できる「alarm everyone」、電子メニューと情報の伝達を行う自動計量スプーンの「smoon」、従来のリスト形式で友だち情報を保存するのではなく、マップ形式で連携させ、密接な関係の友だちをわかりやすい位置に置く「engraph for Android (BETA)」が選ばれた。すぐにも試してみたい作品ばかりである。

この他、注目されるものには「PowerAppsJAPAN賞」に選ばれた、地震の被災地に物資を送ることで心を伝える「Toksy」がある。また、MUP48賞を受賞した「My365」は、IT業界で働く女性たちが選出したアルバムアプリで、美しく加工する機能も備え、ワンクリックでカレンダーに載せることによって毎日の記録ができる。他にも70以上の賞があり、これらの作品からは、人間本位、利便性、コミュニケーション性などのキーワードが感じられる。2011年の漢字「絆」で概括されるように、この変化の多かった一年は、Mashup Awardsによって、人と人との「絆」がさらに深められた一年だったと言えるだろう。(葉子執筆)

写真提供:株式会社リクルート

Mashup Awards7  http://ma7.mashupaward.jp/ (日、英)


東京モーターショー2011

多くのカーマニアのみなさんは、もちろんご存知だろう。今年の11月30日から12月11日まで、二年に一度の東京モーターショーが開催された。だが、日本車を買って帰ろうと考えている人がいたとしたら、東京モーターショーにはたぶん満足できないだろう。世界の5大モーターショーの中でただ一つ欧米以外で開催されるものとして、1954年に誕生した東京モーターショーは、中国でよく見られる自動車展示会とは違って、日本の自動車メーカーを中心とした、新しい技術とコンセプトを展示する機会だからである。

今回の会場は、東京国際展示場(ビッグサイト)である。東京都内でモーターショーが開催されるのは24年ぶりだ。主催者である日本自動車工業会によると、世界各地からのべ84万2600人の来場があり、前回をはるかに上回った。このことは、今年大地震と省エネのために減産を経験した日本の自動車業界にとって、復興の原動力となるだろう。

「スマートモビリティシティ」をテーマとして、今年の東京モーターショーには日本自動車工業会の14の会員企業と、19の外国の自動車企業グループの22のブランドが参加した。「スマートモビリティシティ」とは、新しい技術による新エネルギーの運用、モバイル通信制御システム、ゼロ排出に近づける省エネ目標、およびより進んだ安全システムを指す。参加したすべての車がハイブリッド、ソーラー・風力発電、水素燃料電池などの新しい動力モデルを採用している。日産PIVOなどのニューコンセプトカーは、スマートフォンを使って起動し、ユーザのいるところまで自動運転させることができる。

今回の東京モーターショーで最も注目を集めたコンセプトカーは、トヨタのFun-Vii(ファン・ヴィー)だろう。この3人乗りの車の外観はまるでSF映画のようだが、そればかりか、外観をパソコンのデスクトップのように自由に変えることができるのだ。運転席のデザインもまるで夢のようだ。計器や各種ボタンはまったく見られず、センターコンソールとフロアが完全な流線型のディスプレイになっており、3Dレーザー投影機からナビゲーションコンシェルジュが登場し、各種補助機能を提供してくれる。これこそ100%次世代のドライブ体験と言えるのではないだろうか。またトラックでは、日野自動車の新車eZ-CARGOが注目を浴びている。この1トン級の商用バンは、伝統的なデザイン概念を覆した。電池を動力としているので、エンジンや変速機の分のスペースを節約でき、ミニバン形の小さな車に驚くほどの空間をもたらしているのだ。(凱特執筆)

東京モーターショー2011 http://www.tokyo-motorshow.com/ (日、英)


北京大学から日本への思い

中日関係を形容するのに、「一衣帯水」ほど適切な言葉はないだろう。海を隔てて向かい合う二つの国は、互いの歴史の中で大きな役割を果たしてきた。現代の多くの中国人学生たちに時空の壁を乗り越えさせ、歴史上の日本と現代の日本を感性的かつ理性的に理解させることを目指して、中国文化の先頭に立つ北京大学では、「中日交流協会」というサークルが活動している。「中日両国の大学生が手を携えて交流し、互いに友情を深める」という目標を実現するために、サークルのメンバーたちは便利でスマートなメールマガジンを活用して、日々奮闘と努力を続けているのだ。

このメールマガジンには、サークルの活動動向、日本での就職、留学、旅行、文化など、大学生たちが日本を理解するための様々な実用的な情報が掲載されている。サークルは日本の人材紹介会社と協力して、中国の大学生に日本での就職情報を提供し、また、日本の有名大学の北京事務所を通じて、大学生たちに各大学の学生募集情報を伝えている。 文化や旅行の分野では、世界第三位の規模の中華街を持つ横浜や、横浜から近く、「小京都」とも呼ばれる鎌倉を詳しく紹介している。この二つの都市によって、日本の現在を見ることができると同時に、日本の歴史も学ぶことができる。実に巧みな選択と言えるだろう。メールマガジンでは、ラーメン、寿司などの日本の伝統的な食べ物を会員に紹介しており、「和風グルメ」に目のない読者たちを夢中にさせている。また、日本で放映されているドラマの視聴率、人気のある漫画やアニメの紹介、さらには日本の社会現象の解説などまで掲載され、「中日間に時差のない」情報源となっている。

特筆すべきなのは、このメールマガジンの編集部が、中日両国の大学生たちによって構成されていることだ。異なる文化的視点や異なる生活理念が、このメールマガジンに情報量の幅だけでなく、内容に対する観点の深さも与えているのだ。さらに、頻繁に行われている「中日文化節」という実際体験のできる活動が、単に日本旅行を宣伝するだけのメディアが多い中にあって、独自の価値を持っている。 中日両国の友好の道はまだまだ長いが、このようなメールマガジンは、友好の道の途上で出会う美しい景勝地であるに違いない。中日交流協会の若者たちは、彼らの情熱と叡智によって、中日両国の友好的交流のために新たな橋をかけようとしている。彼らに心からの祝福を捧げたいと思う。無料購読はこちらへdianziyoukan@163.com (小雅執筆)

写真提供:北京大学「中日交流協会」

北京大学&京都大学交流 http://www.puku.biz/


黒い瞳が掴むもの〜スポーツフォトグラファー 田沼武男〜

彼の写真を、皆さんは知らず知らずのうちにどこかで目にしているはずだ。穏やかな表情で、くしゃっとした笑顔が印象的なのは、カメラ片手に世界中を飛び回るスポーツフォトグラファーの、田沼武男さん。彼の写真は文字通り躍動感に溢れ、瞬く間に見た者の心をワクワクさせ、一気に試合会場へと誘ってくれる。

テニスプレーヤーを目指していたが、1978年にスポーツフォトグラファーに転身。その行動は実にドラマティックで、まずアメリカに行き古い車を買い、アメリカを縦横無尽に走りながら写真を撮り日本の雑誌社へ送った。レンズのピントを合わせたのは、彼を魅了して止まないテニスだった。1984年のロサンゼルスオリンピックを境に活動を広げ、ゴルフ、サッカー、野球、F-1、水泳、ヨット、マラソンなど数々のスポーツの試合へも足を運んだ。ニッポンチャレンジ(世界最大のヨットレース、アメリカズカップに挑む日本のヨットチーム)ではオフィシャルフォトグラファーを担った。また近年はスポーツ以外にも、六本木ヒルズから東京を写した写真集「TOKYO CITY VIEW」、そしてデビュー50周年を迎えた往年の歌手加山雄三を撮りおろした写真集などを発表。

30年以上のキャリアを持つ彼は、その半生で「天才」と呼ぶに相応しい人達に出会った。史上最速、最高と謳われたF-1の故アイルトン・セナ、テニスのジョン・マッケンロー、さらに日本でテニスと言ったら一番の有名人であるクルム伊達公子もその1人だと言う。“他の人が見ても分からないかもしれないが、自分だけはその「天才」要素を直感で分かる。”その「天才」に出会ったときの興奮こそが、生涯に渡り、光り輝く喜びであり、彼にとっての「金メダル」なのだ。くしゃっとした笑顔の黒い瞳の奥には、そのスポーツやその選手が持つ内なる本質を掴む、唯一無二の能力が潜んでいる。(北村優希執筆)

写真提供:田沼武男

TAKEO TANUMA PHOTOGRAPHY http://www.tanuma.com/Takeo_Tanuma_Photography/Welcome.html (英、日)


一口食べたらクセになる中谷堂のよもぎ餅

めっきり寒くなってきましたね。あと半月もすれば新年です。新年と言えば、真っ先に思い出すのがお餅です。日本人はお正月にお餅を食べますが、焼いてから醤油をつけて海苔で巻いて食べるか、あるいはお汁粉の中に入れて食べます。寒い日に、アツアツのお餅にかぶりつくと、本当においしくて幸せな気持ちになります。

私もお餅の大ファンですが、今日みなさんにご紹介するのは、ちょっとそれとは違った「よもぎ餅」です。よもぎ餅は草餅とも呼ばれ、よもぎの葉ともち米を一緒に練って作ります。日本語の「餅」は、中国語では「麻=」(注:=「米」に「署」は中国語で餅のこと)に当たります。九月に奈良に取材に行ったとき、奈良駅そばの東向商店街を行った先の、三条通ぞいにある中谷堂で餅つきの実演を見ました。日本全国でいちばんおいしいと言われるこのよもぎ餅の特徴はどこにあるのでしょうか?この店の経歴はなかなかすごくて、「TVチャンピオン」という番組で2回も餅つき王になっているのだそうです。店のご主人は、二十年以上お餅をついてきた職人さんです。当日餅つきが始まると、たくさんの観光客が集まってきました。ご主人と杵を持った従業員が、リズム感のある掛け声をかけながら呼吸を合わせて作業をするのですが、ものすごい速度で、一方は杵で餅をつき、一方は両手で餅をたたいたり裏返したりします。餅のかたまりはこの作業によってよく伸びるようになり、手で軽く引っ張ると長く伸びますが、切れることはありません。本当にすごいなと思います。やがて従業員がつきたてのアツアツのお餅を機械の中に入れると、丸くて新鮮なよもぎ餅が成型されて出てきました。最後にお餅に黄粉をまぶすと、中谷堂の看板商品、よもぎ餅のできあがりです。

私は最初、甘みがあって皮がちょっと硬い食感だろうと思っていましたが、一口食べてみたら、きめ細かくて柔らかく、弾力もあって、ものすごくおいしいんです!餅を噛んで軽く引き伸ばすと、長〜く伸ばすことができます。中に包まれた小豆の甘さと柔らかさも、ちょうどいい具合です。それは私が今まで食べたことのある食感とは全く異なっていて、一つ食べたらとりこになってしまいました。この店では、佐賀県産のもち米と愛媛県宇和島産の柔らかいよもぎの新芽を使ってよもぎ餅の皮を作り、餡には北海道の十勝の有名な小豆を使っているそうで、食材に一級品を使っているのでこんなにおいしいのだとわかりました。日本の職人は自分の作品に対して、作るなら最高のものをという真摯な姿勢を持っていて、私はいつも深く敬服しています。こんなにおいしいものを食べられるのだから、彼らに感謝しなければなりませんね。おいしいお餅を食べた後は、心も楽しくなってきます。次回みなさんが奈良にいらっしゃる機会があれば、ちょっと寄って食べてみてくださいね。(哈日杏子執筆)

Photo by 哈日杏子

中谷堂 http://www.nakatanidou.jp/  哈日杏子のブログ http://harikyoko.wordpress.com/ (中、日)


眠らない目:新宿(その四)

04:00 新宿二丁目「ゲイの街」

明け方の空は曖昧な色で、新宿二丁目のぼんやりとした雰囲気によく似ている。60年代にここにゲイの街の兆しが生まれた。70年代初期には初めてのゲイの雑誌「薔薇族」が創刊され、「薔薇族」はゲイの街の代名詞となった。昼間は学校やオフィスビルが並ぶありふれた街が、この時間になると異なる色彩に包まれる。書店やDVD販売店の壁には、自作の歌詞や同性愛映画のポスターが張られ、カラフルな服に身を包んだ男性たちが、バーで歌を口ずさんでいたり、カフェでおしゃべりやキスを交わしたりしている。

日本で、あるいは世界でも屈指のこの「ゲイの街」は、独特の「酒文化」を展開している。驚いたことに、新宿二丁目はゲイたちの天国であるだけでなく、日本の芸能人やシンガーソングライターたちが、発想を得たり気晴らしをしたりするために来る場所でもあるのだ。人気歌手の浜崎あゆみ、女優の深田恭子、巨乳スターのMEGUMI、アイドルの安西博子などはみなここの常連客なのである。早朝の新宿は、こうした女性たちも加わって、ますます神秘的で不思議な場所になっている。

森山大道先生が「東京という大都市を構成する他の幾多の街が、戦後五十年余りの時間のグラデーションをすっとばして、見る見る白くサニタリーな風景となり果てているのに比して、新宿はいまだに原色の、さまざまな時間の痕跡を内包している。」と語っているように、一人の異国人にとって、日本に来たばかりの頃も、仕事を持って定住してからも、新宿は永遠に心惹かれると共に恐ろしくもある、複雑な気持ちを感じさせる場所である。昼間は気晴らしのための娯楽施設や特色のあるレストランが並び、日本特有の雰囲気をたたえた魅力があるが、夜になると歓楽街と享楽の雰囲気に転化する……ネオンが怪しい光を放ち、様々ないかがわしい風俗の店が輝き始めるのだ。

新宿西口の巨大なオブジェ「新宿の目」の前にたたずむと、立体交差する道路の向こうの空が次第に白み始める。新宿は千変万化する街、混沌とした社会の息吹きが漂う街、生命力と頽廃に満ちた街だ。夜と昼とが正反対の表情を見せる同じ空の下にあって、私はふとその呼吸を感じた。それは実に確かで、実に力強いものだった。初冬の朝焼けが空を染める、静かで透明な朝だった。(完)(姚遠執筆)

Photo by ijkt

NANA×新宿二丁目 http://nylongirls.jp/archives/2913823.html


Copyright 2005-2011 Tokyo-Fashion.net All Rights Resverd.
E-mail:info@tokyo-fashion.net